コメディ・ライト小説(新)

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俺の恋敵は憎たらしい式神だった
日時: 2020/10/12 11:34
名前: 美奈 ◆5RRtZawAKg (ID: cO3So8BN)

美奈です。

「俺の恋敵は憎たらしい式神だった」、ざざっと略して「俺式」の新スレッドとなります。
気合を入れ直してリセットしたくなり、新しく作成した次第です。
旧「俺式」の黒歴史を知る←
皆様も笑、初めて「俺式」を読んで下さる方々も!
初心者の私をどうか見捨てないで下さい←懇願です
まだ右往左往してるピヨピヨな初心者なのです……笑

コメント等々もお待ちしております。
よろしくお願いします(^^)

p.s.色々ありすぎて投稿、中断繰り返しています。。でもやっぱりこの作品はどれだけかかっても仕上げてみたいので、もしまだ私のこと覚えてたら、また初めてだけどなんか興味あったら見ていただけると嬉しいです。究極マイペースでやらせていただきます。今後ともよろしくお願いします。
2020.9.13 「小説カキコ小説大会2020・夏」において、コメディ・ライト板で金賞頂きました。どうもありがとうございます!

ーprecious guestsー
昇我ツヅル様・blueI様・ラビット様・ジャニーズwest&様・MINA様・せいや様・いろはうた様・はるた様・てるてる522様・朱雀様・真朱様・雪林檎様・むう様

目次

主要人物紹介>>1

第1章 9月
第1話 >>2 第2話 >>9 第3話 >>12 第4話 >>13 第5話 >>14
第6話 >>17 第7話 >>18 第8話 >>19 第9話 >>20 第10話 >>21
第11話 >>22 第12話 >>23 第13話 >>24 第14話 >>27 第15話 >>28
第16話 >>29 第17話 >>30 第18話 >>33

第2章 10月
第19話 >>35 第20話 >>39
第21話 >>40 第22話 >>43 第23話 >>44 第24話 >>48 第25話 >>49
第26話 >>50 第27話 >>51 第28話 >>55 第29話 >>61 第30話 >>62
第31話 >>63 第32話 >>64 第33話 >>66 第34話 >>67 第35話 >>69
第36話>>77 第37話>>78 第38話>>83 第39話>>84 第40話>>85
第41話>>88 第42話>>89 第43話>>90 第44話>>91

第3章 11月
第45話>>92 第46話>>94 第47話>>97 第48話>>98 第49話>>99 第50話>>100
第51話>>101 第52話>>102 第53話>>103 第54話>>104 第55話>>105
第56話>>106 第57話>>107 第58話>>108 第59話>>109 第60話>>110
第61話>>111 第62話>>112 第63話>>113 第64話>>114 第65話>>115
第66話>>116 第67話>>117 第68話>>118 第69話>>119 第70話>>120
第71話>>123 第72話>>124 第73話>>125 第74話>>126 第75話>>127
第76話>>128 第77話>>133 第78話>>134 第79話>>135 第80話>>136
第81話>>137 第82話>>138 第83話>>139 第84話>>141 第85話>>142
第86話>>143 第87話>>144 第88話>>145 第89話>>146 第90話>>147
第91話>>148 第92話>>149 第93話>>150

第4章 後日譚
第94話>>151 第95話>>154
第96話>>159 第97話>>160 第98話>>161 第99話>>162 第100話>>163
第101話>>164 第102話>>165 第103話>>166

番外編
#1>>57 #2>>58 #3>>59 #4>>79 #5>>80
受賞御礼の番外編>>153

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Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.163 )
日時: 2020/09/29 09:40
名前: 美奈 (ID: AwgGnLCM)

第100話
オムライスを食べてからしばらくして、父に呼ばれた。
悠馬はいつの間にかいなくなっている。お散歩かな?
父は単刀直入に聞いてきた。

「悠馬との生活はどうだ」

「...正直言うと」

ん?辛いか?と、父は首を傾げる。たまに顔がイカツい時あるけど、父は思ったより優しい人だ。

「...めっちゃ楽しい」

「おぉそうかそうか!良かったなぁ!悠馬と出会えたのは俺のお陰だぞ~俺に感謝しないとな!」

こういうとこは漏れなくウザいけどな。

「そうだねありがとう」

「お前棒読み過ぎだろ...妖にすら気づかないバカを教育してんのは悠馬だぞ」

「...っ!」

痛いとこ突いてくるねぇ相変わらず。
父は短く溜め息をつく。

「俺に分かんないわけねぇだろ、もう」

「まぁ、あれは...悠馬に命拾いしてもらったようなもんだから、感謝...してる」

すると、父は優しく笑った。目尻に皺できてる。老けたなぁ。

「良かったな、大事な同志ができて」

「あぁ」

同志。良い言葉だ。

「同志ができたんだから、あとは、学校の勉強と陰陽道の勉強。しっかりしろよ~!でもまぁ、あの新技は、俺にもできない。あれだけはすごかった。認めてやるよ」

「で、できないの?」

どんな術も難なくこなす父にできないことが、俺にできた...?!

「あぁ、到底無理だな。業火の近くに猛スピードで突っ込んで霊力爆発させるとか、そんな無謀で手荒な術は命知らずで未熟者の大バカ野郎にしかできない」

「......」

「褒めてるからね?これ一応褒めてんだぞ?」

悠馬と同じようなこと言いやがる。主人と式神で同じDNA持ってそう。すげぇ憎たらしい。

「お褒めのお言葉をどうもありがとうございますねっ」

褒めてんだってばぁ、素直に喜べよもう、つまんねーの!
と笑いながら缶ビールを開ける父を残して、俺はドンドンと足音を立てて部屋へ戻っていく。

「俺が買った家壊さないで京汰ぁぁ」

「知るかぁぁっっ!!」

Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.164 )
日時: 2020/10/03 13:41
名前: 美奈 (ID: SkZASf/Y)

第101話
2週間後、父は再び海外へ飛ぶこととなった。

「ほんと忙しいな」

「今しか働けないからな」

あ、やべぇ飛行機間に合うかな、と慌てる父。
こういうとこも俺は受け継いでるのかな、と思い、笑みがこぼれてしまう。

「何ニヤニヤしてんだ京汰」

「いや?...気を付けてな」

『お気を付けて。京汰のことは僕が目を光らせておきます』

「おう!京汰、元気でな。悠馬、頼むよ!」

京汰ぁお前青春楽しめよ~!恋はいいぞぉ~!俺みたいなモテモテの華の時期を迎えられますよーに!
とか何とかほざきながら、玄関を出ていく。

『あーゆーとこ、京汰とお父さんよく似てるよね』

「いや、悠馬と父親が似てる」

『いやいや、あの自画自賛しちゃうとこが!』

「いやいやいや、あのすげぇ憎たらしいことサラッと言うとこが!」

『第一顔から君達似すぎだから!』

「お前らこそ遺伝子レベルで繋がってんだろってくらい似てるし!」



このやり取りを勝が視て、可愛い息子たちだよな、と一人でニヤニヤしたことは言うまでもない。

Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.165 )
日時: 2020/10/07 11:07
名前: 美奈 (ID: w1J4g9Hd)

第102話
・・・・・・・・・
勝が発ってからしばらくして、僕はちょっとした決心を固めた。

『京汰』

「ん、どした?」

『僕ね、京汰のこと応援するよ』

「え?」

『華音様のこと、まだ好きでしょ?』

「もちろんそうだけど...?」

『実は...』

「ん?」

ちょっと迷ったけど、でもやっぱり京汰には言っておかないといけない気がした。

『僕、実は京汰に黙って、華音様と話したり、膝が痛いの京汰より先に察して荷物ちょっと軽くしてあげたりしてたんだ。ごめん』

京汰は目を見開いた。

「あぁ、だから華音様と顔見知りだったのか...てか、え、あの、諦めるはずだったんじゃ...」

『いや、顔見知りになった経緯はまた少し違うんだけれど......とにかく、諦めきれなかった。京汰と毎日登校して、あんなに可愛い女の子見てたら無理だった。でも、抜け駆けするつもりは毛頭なくてね??あの子が僕を視れると思ってなかったから、それはほんと、誤算で...』

京汰は黙ったままだ。マズい、やっぱ怒らせたかな。

「式神でも同じなんだなぁ」

『え?』

「やっぱあんな美女毎日見てたら、嫌でも恋しちゃうよねぇって」

『京汰...』

「あ、俺怒ったりしないよ?悠馬の方がイケメンだしなぁ、そもそも一番大事なのは華音様自身のお気持ちなわけで」

やっぱり主人に似ている。ものすごく寛大な心で受け止めて、赦してくれる。

「まぁでも、これからはまた華音様に悠馬は視えなくなったみたいだし?だからまぁ、悠馬もこのまま恋してていいよ~!俺様の方が有利だし?なーんてね!」

華音様が振り向けば、の話ですけどぉ~!と言って、一人でケラケラ笑ってる。

『じゃ、じゃあ京汰のことは応援するけど、僕も陰ながら好きでい続けるよ?華音様のこと!』

「いいよ?今華音様が見えるの俺だけだし!」

こゆとこはちょっとムカつくけどね。でもそれも含めて、京汰なんだよなぁ。

『京汰、好きっ』

「は?!」

『もぉ~好きっ♡』

「華音様は?」

『華音様と別の意味で好きっ♡』

ソファに座っている京汰に近づいて、彼の髪をもしゃもしゃと触る。

「ちょ、なんだお前」

『京汰はいいやつ!』

京汰の隣に僕は座って、彼を軽く抱き締めた。あ、これ友愛の証ね?

「や、やめろよもうっ」

『へへっ、たまにはいーじゃん?♡』


僕が本気で心を許せる友達。
こういう楽しい日々が、これからも続きますように。

Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.166 )
日時: 2020/10/11 02:06
名前: 美奈 (ID: w1J4g9Hd)

第103話
・・・・・・・・・
文化祭で物理的にも距離が近づいてからというもの、幸運なことに俺は華音様と話す機会が増えていた。

「藤井くんおはよ~」

「お、おはよ!」

みんながいるところでは藤井くんで、二人の時には京汰くん。
その区別もちょっぴり嬉しい。
まぁ、俺は彼女を何と呼べばいいのか、分からずじまいだけど。
だって華音様!も華音ちゃん!も篠塚さん!もしっくり来ないよね?

それから嬉しいことはもう一つ。
それは、華音様とマンツーマンでLINEできるようになったこと!
文化祭の翌日、''昨日はありがと''と華音様から個人でLINEが来たのだ。舞い上がったことは言うまでもない。
それからは挨拶とか他愛もない話を、お互いのペースで続けている。
今んとこ既読、あるいは未読スルーされてないということは、全くの脈なしではない...と信じたい。

そして今日、さらに驚くべきことが。

華音様はおはよう、と俺に声をかけた直後、俺のスマホにLINEしてきた。
いや今ここにいるのになんでや。

''ちょっと屋上来て!''

送る相手間違えてない?とか思いつつも、俺はすぐに''了解です''というスタンプを押して、屋上へ向かう。

<僕は教室残ってるから安心して!>

悠馬が気を遣ってくれる。できる男だな、お前は。

Re: 俺の恋敵は憎たらしい式神だった ( No.167 )
日時: 2020/10/15 17:12
名前: 美奈 (ID: w1J4g9Hd)

第104話
屋上に着くと、華音様が小さく手を振る。

「あ、良かった来てくれた」

「どしたん?」

彼女は俺の元に駆け寄り、ちょっと小声で話す。

「あのさ、この映画興味ない?」

スマホの画面を見せられ、覗くとそこには''今世紀史上最凶かつ最恐ーあなたはついてこられるか?''という前書きがされた、ホラー映画のHPが開かれていた。
まぁ一応ホラー大丈夫だけど...。華音様これ好きなの?!

「まぁ、ホラー大丈夫だけど?」

「よかったぁ!じゃあこれ、今度の土曜日観に行かない?」

「仲良いグループの子、誘わないの?」

「それがみんなホラー嫌いでさぁ...こういうゾクゾクするのこそ、ただのラブコメよりお金払って観る価値あると思わない?」

まぁ価値観は多様ですが。意外だ。
ラブコメ好きそうってか、あなたがラブコメ出てそうなのにね。

「お、おう、そうだな...俺土曜空いてるから、いいよ」

「ほんと?!よかったぁ!」

思ったよりあっさりデート成立。
てかまぁ、俺はきっとただのホラー映画要員なのだけど。

「けどさ、他の男子とかでも良かったんじゃ?」

「え、京汰くん、やっぱ無理...?」

「いやいやいやいやそうじゃなくて!俺も楽しみだし!」

慌てて否定すると、華音様は意地悪っぽく笑った。あぁ、小悪魔。

「怖かったら、しがみつけそうだから」

隣だと何か安心するって前にも言ったじゃーん、と俺の肩を軽く叩く。
ホラー映画のしがみつき要員。
...うん、まぁそれなりに美味しいポジションではある。

「それから京汰くん」

「はい」

「私のこと、そろそろ名前で呼んでもいいんだよ?」

「へっ」

「へっ、じゃなくて!華音でいいからさ!」

「かっ、かのんっ」

「普通に呼びなって!」

朗らかに彼女は笑う。朝日に照らされる髪、瞳、手、脚...。
全てが神々しい。
そんな人の、下の名前を面と向かって呼ぶなんて。
...昇天してもいいですかね。

「名前呼ぶのくらいどうってことないでしょ!」

すると、朝礼を告げるチャイムが鳴った。
あ、帰らなきゃね!と言って、俺の手首を掴む。
俺はされるがままに屋上からの階段を下り、教室のある階に着いたところで手首が解放される。

華音様と多分一応デート...。
いやでも俺ホラー映画のしがみつき要員だもんな。これデートなの?後でデートの意味辞書で調べておこう。



今日まだ火曜日なんだけど。
土曜日まで俺の心臓持つかな。


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