コメディ・ライト小説(新)
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- 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】
- 日時: 2020/04/20 20:55
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://Welcome.
こんにちは、こんばんは……てるてる522です。
たくさんある小説の中から、ここを選んで頂き本当にありがとうございます❀.(*´▽`*)❀.
読んでくださる、なるべく多くの方に楽しんでいただけるように頑張っていきたいと思います( ᐛ )و
他にもいくつか小説があるので更新は、けして早くはありません。
.*・゚◯小説内容
Character
>>1
Prolog
>>2
#1 「別に何でもない」
>>3-4>>13-16
#2 「じゃあそういうことにしておく」
>>18>>25>>28-29
.*・゚◯来てくださった方
・ましゅ様
・四季様
・夕月アイム様
・ルナルナ様
・菜瑠季様
・いろはうた様
・春香様
・麗楓様
・蕪木 華音様
Thank you.
- Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.15 )
- 日時: 2018/04/17 17:01
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://最近雨風続きですね。
「つーぼみー」
背中にズシンと重い何かが乗っかる。──「何か」というのは他でもない楓だ。
「ん。 どーかした?」
「小テスト、どうだった?」
けして楓は私の傷口をえぐろうとしているわけではないと分かっている。 けれどそんな……今さっき目にした現実離れした小テストの結果を忘れようとしていた最中だったのに。
「多分楓が想像している以上に最悪でした」
「ふーん」
聞いておいて、その薄い反応はなんだ。
「じゃあ楓は?」
「いつも通りかな。 可もなく不可もなくってとこ」
楓は私と違って家でも多分毎日勉強している。
だからテスト前だろうと気持ちに焦りはないし、今日のような特にテストなどが近くない日と変わらない様子で飄々と過ごしている。
「……またテスト前、よろしくお願いします」
私は毎回テスト前に学校では楓に、家では陽向ちゃんに勉強を見てもらっている。
2人とも教えるのが上手くて分かりやすい。
「考えておきます」
ふんわりと、でもいたずらっぽさも含まれているようなそんな表情で楓は言った。
こうはいうものの、楓は必ず私に勉強を教えてくれる。
──私はいつも楓に何かを与えてもらってばかりなのだ。
.*・゚
授業が終わった。
楓は「弟達の迎え行くから」と私がのんびり支度をしている間に教室を出ていった。
校庭や体育館、テニスコートから活気ある声が聞こえる。
階段を通って図書室に入る。 図書室の先生といかにも本が好きそうな人たちがバラバラに席に座り本を読んだり、自習をしたりしている。
テスト前になると席が全部埋まるほど自習をしにくる生徒がいるんだとか。
適当に文庫本サイズの本がたくさん並んでいるところへ行き、特に何を読むとか決めているわけではないから本の題名をサラサラと眺めて、気になったものを手に取って……を繰り返す。
「あ、この本……」
少し前に買いたいな、と思っていた本だ。 ハードカバーで値段もそれなりにするから結局買うのを諦めたんだっけ。
文庫本が出ていたとは……しかも図書室にあるなんて。
引き抜いて貸し出しのカウンターまで持っていった。
久しぶりに図書室に寄ってよかった。
いい本が見つけられた。──幸せだ。
……そろそろ駅へ向かおうか。
ちょっと早いけれど本を読んで待っていたらきっと時間が経つのなんてすぐのはずだ。
昇降口を出て部活中の人とすれ違い、学校を出て駅へと歩みを進めた。
額からするりと汗が一筋流れた──……。
.*・゚
若干短めです(((;°▽°))
byてるてる522
- Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.16 )
- 日時: 2018/05/05 15:49
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://GW全部部活。
私と同い年くらいの5人組の男女のグループが前から、ゲラゲラと見ているこっちが恥ずかしくなるくらい大きな声で笑って歩いてきた。 周りなんて気にもしてない。
「痛っ……」
そのうちの1人の背が高い……星より高いくらいの身長の男子が肩にぶつかってきた。
思わずその男子を見ると、相手も思いきり私を睨んでいた。
「いいよ、行こうよアキ」
女子がアキと呼ばれたその男子を呼んで、またその5人組は向こうへ歩き始めた。
どう考えても前を向かず、不注意で私の方へぶつかってきた相手が悪いのにあんなに睨まれちゃたまったもんじゃない。
──本当にちょっといい気分だったら、すぐこうやって嫌なことが起こる。
人があまりいない駅の前のベンチに座り、星に居場所を伝えてから私は本を開いて読み始めた。
人通りが多い駅前の中でもここは、過ごしやすい。 駅前で待ち合わせする時は大抵ここだ。
*
「お待たせ」
星が来た。 本を読むのが遅い私はまだ20ページも読んでいない。
「うん」
「行こっか」
並んで歩く。──歩く時、少し前はお互いドキドキしながら手を繋いで歩いたっけ。
私も星も緊張しまくりで手汗がひどくて笑いあった。
今も私達の距離が離れてるわけじゃないけれど、ちょっと距離が遠く感じる。
行き慣れたお店に入る。
私はこのベリーソースとチョコレートソースがかかったやつで、星はキャラメルソースとナッツがかかってるやつをいつも頼む。
「蕾はほんとにそれ好きだよな」
「星こそいつもそれ頼んでるよね」
ちょっとしたやり取り。 注文したものが来たら、あとはもう話すこともなくて携帯をそれぞれいじってるだけ。
これって一緒にいる意味……ないっていうのかな。
──と、いきなり星の携帯が鳴った。
「悪い」
星はその場で電話に出た。
「もしもし……え? 今日だっけ?……いや、まぁちょっと今は……」
何やら電話で少し揉めているのか、「今は」のあとにチラリと私の方を見た。
ん?……もしかして何か私のせいで揉めてる?
「あ、気にしないで行っていいよ。 また今度来直そうよ」
「そう? じゃあ……あ、わかった今から行くからちょっと待ってろ」
星は注文したものも残したまま、荷物をパッと持って店の出入口から出ていった。
扉が閉まって、そこについていたベルが鳴ったその刹那──。
車の急ブレーキをかける耳を塞ぎたくなるような心地悪い音と、ぶつかる音。そして座っていたその場の振動とレジで会計をしていた店員さんの悲鳴で、ぶつかった場所がここだということを私は理解した。
思いきり車が店に突っ込んでいる。
「星……?」
車の周りに集まる人、急いで救急車を呼ぶ店員さん、私以外にもこの店にいたお客さん。
たくさんの人の中の1人の私はたった1人、車の下にいる……星の名前を呼んだ。
起きたことが頭の中で整理できず、パニック状態。
目から涙があふれて、店員さんに肩を揺さぶられて何か言われているのはわかるけれど……意識がどこかへ吸い取られいくような感覚。 瞼が重い。
.*・゚
今回の更新はちょっと展開がぱぱっとしていましたが、これにて#1は終了です。
次回から#2になりますᕕ( ᐛ )ᕗ
byてるてる522
- Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.17 )
- 日時: 2018/05/06 19:14
- 名前: 菜瑠季 (ID: V9u1HFiP)
- 参照: .
ど、どうも……!
昨日来て頂いて未だに嬉しがっている菜瑠季です……!
失礼しますね。
ここまで読んできて、なんだか……
そう、蕾ちゃんと星君を応援したくなってきてしまいました。
ですが蕾ちゃんは色々と学校生活の中での
人間関係が大変な事になってしまってて……。
そんな蕾ちゃんに可哀想だなって思ったり
めげずに頑張って欲しいなと思ったり、
いろんな感情にさせられました。
グループとか、違う人同士でギスギスする事も
少ない事ではないですね。
そこを私と重ねてしまって、
余計に胸が締め付けられました。
でも、それでも蕾ちゃんは
前に進もうとしてるのかなと思います。
星君との恋の進展、楽しみです。
今の最新話でも事態が急展開へと転がりましたね!
これからのお話の進展がとても気になります!
そう言えば、
初めの作者情報を見させて頂いたんですが……
中学三年生なんですね…………!
いや……あれです。私後輩です、はい((
中学一年生です((
年齢が案外近くて嬉しかったです!
てるてる522様の様な綺麗な文が書けるよう、
私も精進して参ります!
執筆頑張ってください!
心から応援しております!
──菜瑠季──
- Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.18 )
- 日時: 2018/05/06 19:15
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://明日ちょっと憂鬱卍←
#2 「じゃあそういうことにしておく」
「……お姉ちゃん、お姉ちゃん!」
ハッと目が覚めて視界に広がったのは見覚えのある天井、そして自分よりも整った顔の妹の咲だった。
目をこすりながら、体を起こして時計を見ると家を出る10分前を指している。
「やばい、遅刻する!」
「ちなみに私は結構前から起こしてたから──」
制服を着てから急いで階段を下りる。 上から咲の声がしたけれどほとんど内容は聞き取れなかった。
新聞を読んでいるお父さんの前をバタバタと通って席につくと、またカレーだった。
「あぁ蕾、おはよう」
「お母さん、またカレー!?」
「またって何よ。 昨日の朝はカレーじゃなかったじゃない、夕飯の残りだから早く食べちゃって」
「え? 昨日の朝もカレーだったよ……ね?」
昨日もこのやり取りをしたはず──そうだ、昨日。
星と昨日一緒にいたら、星は……──。
もうこの世に星はいないんだった。
全然信じられない。 実感が湧かないよ。
「ほら、のんびりしてたら時間なくなっちゃうでしょ?」
お母さんの急かす声。
「う……ん。 やっぱいらない」
何か変だ。
星が死んでしまったのに、咲もお母さんも何も気にかける様子がない。
楓からの連絡もない。 いつも通りの日常が繰り広げられている。
携帯を取り出して、メッセージを確認するも通知はなし。
──なんとなくで日記アプリを開いてみる。
……昨日書いたはずの日記がなくなっている。
──そもそも昨日の出来事がすべて夢だったのだろうか。 でももしそうなら、今朝からのできごとは正確にその私が見た夢を再現している。
正夢、というのはこんなにも正確なものなのだろうか。
「咲!」
「どうかしたの? お姉ちゃん」
「私って昨日何してた? 夜」
「そんな急に言われても、いつも通りご飯食べたらそのまま部屋こもってて……」
「何か私に変わったこととかなかった? 例えば泣いてたとか……」
「いや? なかったんじゃない?」
おかしい。
昨日の1連の騒動からあとの記憶がすっぽりと抜けている。
どういうわけか全く分からないけれど。
現実的に考えられないことでも良いのだとしたら……もしかしたら、私は「昨日」をもう1度繰り返している──?
もしそうなら、そうだったとしたら……学校に行けばまた星に会うことができるんじゃ──?
そう思ったらいてもたってもいられず、「行ってきます」も言わずに私は乱暴に鞄を持って前を歩き始めていた咲と陽向ちゃんを抜かして学校へと急いだ。
「そんなに急がなくても学校間に合うよー!」
咲がそう言った。
そんなことは分かっている──でも今の私には1秒すら無駄にはできないのだ。
.*・゚
#2スタートです٩( ᐛ )و
ちょっと過去の文章を読み返しながら追い追い書いているので、矛盾などがあるかもしれませんが見つけたらそっと教えてくださったら嬉しいです笑m(*_ _)m
byてるてる522
- Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.19 )
- 日時: 2018/05/06 19:24
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://コメ返し@
~菜瑠季さん~
時間かぶってしまってすみません(°°;)
先日はコメントへの返信ありがとうございました! 読ませて頂きました~⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
その上さらに小説まで来て頂けてとても嬉しいです٩( ᐛ )و
そんなふうに言って頂けて嬉しいです!
なんだろう、すごくベタベタしてるわけじゃない蕾と星の距離感を書くのがすごく難しくて結構悪戦苦闘してます((
そのうち2人ともキャラ崩壊するかもしれないです()
蕾には結構序盤から色々と苦労させまくっていて、ちょっと申し訳なくなってます笑←
そうなんですよね!
私も結構友達のグループとか、グループとグループ同士でいざこざ(みたいな)があったりなんだりでわちゃわちゃしたことあるので「友達とのトラブルって厄介だよなぁ」なんて思いながら書いていました。
私も話を通して2人が大きく成長していってくれたらいいなぁと思っています( ᐛ )و
中学生なんですね! 結構近くて私も嬉しいです・:*+.(( °ω° ))/.:+
私も菜瑠季さんの文章からたくさんいいところを参考にして、自分の執筆に活かせたらなと思っています。
お互い頑張っていきましょ!!ᕕ( ᐛ )ᕗ
コメント本当にありがとうございました♡...*゜
byてるてる522