コメディ・ライト小説(新)

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晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】
日時: 2020/04/20 20:55
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://Welcome.

こんにちは、こんばんは……てるてる522です。

たくさんある小説の中から、ここを選んで頂き本当にありがとうございます❀.(*´▽`*)❀.
読んでくださる、なるべく多くの方に楽しんでいただけるように頑張っていきたいと思います( ᐛ )و

他にもいくつか小説があるので更新は、けして早くはありません。


.*・゚◯小説内容
Character
>>1

Prolog
>>2
#1 「別に何でもない」
>>3-4>>13-16
#2 「じゃあそういうことにしておく」
>>18>>25>>28-29

.*・゚◯来てくださった方
・ましゅ様
・四季様
・夕月アイム様
・ルナルナ様
・菜瑠季様
・いろはうた様
・春香様
・麗楓様
・蕪木 華音様

Thank you.


Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.1 )
日時: 2018/03/30 18:29
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://Character.

大庭おおば つぼみ
主人公。
ひょんなことから、一定の期間を行き来できるようになる。 携帯のアプリで毎日日記をつけている。

大庭おおば さき
蕾の妹。
勉強が好き。告白されるが真面目な理由をつけて断るようなタイプ。

大庭おおば 陽介ようすけ
蕾の父。
ほとんど家で口を開くことはない。 コーヒーと新聞さえあれば家では過ごしていける。

大庭おおば 花江はなえ
蕾の母。
料理上手で少しだけ心配性なところがある。 蕾よりも咲を優先するので蕾との相性×


桐生きりゅう せい
蕾の彼氏。
バスケ部に入っていて、中学生の頃から付き合っている。 不器用でうまく気持ちを伝えられない。

生野しょうの かえで
蕾の親友。
高校生になってから意気投合した。 幼い妹と弟がいるので家事が得意。

芽吹めぶき 双葉ふたば
蕾の同級生。
バスケ部のマネージャーをしている。 星のことが好き。


園尾そのお 陽向ひなた
蕾の幼馴染。
姉的存在で頼りになる。 近所なので大庭家との関わりが何かと多い。

園尾そのお 風香ふうか
蕾の幼馴染。
陽向の妹で口が悪い。 蕾には生意気だが咲には素直。


.*・゚.*・゚


多いです。
非常に多いです。

いつもは主要キャラしか書かないか、登場人物を最小限にするかでやってきたのですが今回は少しだけ脇に出てくるキャラが多いんです笑(((;°▽°))

多分余程のことがない限り、ここからは増えないと思います( ᐛ )و

人数多いわりに、それぞれの説明はザッとしてますが内容を読んでちょっとずつわかっていって頂けたらいいなと思います( ᐛ )و

Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.2 )
日時: 2018/03/30 19:07
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://Prolog.

晴れてるから。
晴れてるからいいやって思って、傘を持っていかなかった。





──傘を持っていかなかったら、雨が降った。




また会えるから。
また会えるからって、素直に気持ちを伝えなかったら。




──後悔してからじゃ遅いんだ。

Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.3 )
日時: 2018/03/31 19:09
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://喉が痛い。

#1 「別に何でもない」


「……ちゃん、お姉ちゃん!」
私のことを「お姉ちゃん」と呼ぶのはただ1人、妹のさきだけだ。
目を開くと、視界に広がる妹の顔。 体を起こして壁にかかっている時計を見ると、毎日家を出ている時間の10分前だ。

「もう! 何でもっと早く起こしてくれなかったの?」
「……いや。 結構前から起こしてたけどいつまでも夢の中でウハウハだったのはそっちでしょ?」
フンと鼻を鳴らして、咲は私の部屋から出ていった。
急いでベッドから出るとハンガーにかかっている制服を着て、少しだけうねっている髪の毛を手櫛てぐしでといた。


バタバタとリビングまで行くと、コーヒーを読みながら今日の新聞を読んでいるお父さんと、テーブルに私の朝ごはんを並べるお母さんが立っており、
「あぁ、蕾おはよう」
「おはよ」
絵に描いたような優しい笑みを浮かべながらお母さんが私にそう言う。
なんとなく横にいるお父さんを見ると、目が合った。
何か言われるだろうか──そう思いながら言葉を待ってみたが一向に言われる気配がない。

仕方なく、テーブルに座って私はため息をついた。


「……朝からカレー?」
「そうよ。昨日の夜ご飯の余り」
朝は食欲も時間もないから、軽く食パン1枚とかで良いと言っているのにお母さんはいつもガッツリした朝ごはんを準備する。
目の当たりにすると、やっぱり食欲が失せる。

「やっぱり時間ないからいい」
私は椅子から立ち上がって、もう一度自分の部屋へ鞄を取りに行った。
足を止めてドア越しで後ろのリビングを振り返ると、さっきの笑みとはかけ離れた険しい顔でお母さんがカレーを片付けていた。
ガチャンと皿やコップがぶつかる音が家に響いた。

「……先行ってるからね」
すれ違った咲にそう言われ、適当に相槌を打つ。
玄関から咲の行ってきますという声、それに対する母親の声。

「いつも咲ばっか」
私と咲は姉妹。
けれど今までで1度も似てるねと言われたことがない。

何をやっても中途半端な私と、何をやらせてもピカイチな咲。

「姉妹なのに全然違うのよ。 ……ほんとに蕾は誰に似たのかしらね」
そういうお母さんの言葉を耳にしたこともあった。
──私はお母さんが嫌いだが、それでも他のお母さんよりは綺麗で小学生くらいまでは自慢だった。

授業参観のとき、後ろで手を振ってくれたお母さん。
途中で教室を抜けて咲のクラスへ行ってしまう時はいつも悲しくて。

……私がお母さんの、咲と私に対する接し方の差を感じたのはそれから随分経った時だったが多分お母さんはその時からずっと私と咲の接し方に差をつけていたと思う。

授業参観はいつも私よりも咲のところへいる時間の方が長かったし、私が中学校の部活で最後の大会があるという時には見に来てくれなかったくせに去年の咲の最後の部活の大会は見に行ったらしかった。


私は咲とは違って、素直に頼んだりできない……親からすれば可愛げのない子供だったのだと思う。


朝から憂鬱な気持ち。
靴を履いて、玄関のドアを押し開けながら行ってきますと言ってみた。


──少しだけ応答が来ないか待ってみたけれど。


返ってこなかった……──。


.*・゚


byてるてる522

Re: 晴れでも傘が必要になることがあります。【コメント募集中】 ( No.4 )
日時: 2018/04/01 09:39
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

まだ恐らく、ちょっと離れた先にいるだろうと小走りで外へ出たら咲と昔からのご近所さんで幼馴染の陽向ちゃんが並んで歩いていた。

「……ったく、咲ちゃんじゃなくて蕾かよ」
いきなり名前を呼ばれて声のした方を見ると私より少しだけ背の低い陽向ちゃんの妹である風香がいた。
陽向ちゃんは私や咲が通う学校の卒業生だが風香は中学受験をしたため、私達とは別の高校に通うことになる。

「蕾かよって何よ。 それに咲にはちゃん付けで私は呼び捨てっておかしくない?」
「朝から騒がしいなぁ」
風香はポケットからイヤホンを取り出して、携帯に差し込み音楽を聴き始めた。
走って前にいる咲と陽向ちゃんの間に割って入り、3人で笑い合っている。

──ムカつく。 どいつもこいつも意味わかんない。

素直になって、自分も風香と同じように人と人との間に入っていけばいいだけのことなのに。
分かっていてもどうしても、プライドが上回って体の動きを止めてしまうんだ。





「おはよーさん」
おっとりとした口調。
聞くだけで落ち着く……そんな声の持ち主は、楓だ。

「楓、おはよ」
ふわーっと大きいあくびをする私を楓は当たり前のように見ている。
……と突然、髪の毛を掴まれた。

「何!?」
大声を出してしまう。

「寝癖。 今日髪の毛とかしてないの?」
「……手櫛で」
楓は呆れたように首を左右に振ると、鞄から可愛らしい薄紫色のポーチを取り出し中に入っている櫛とヘアピンのセットを持って私の髪の毛を整え始めた。

「絶対蕾の髪の毛はもっと手入れしたら綺麗になると思うんだけどな」
しばらく髪をとかされていたな、と思っていたら楓はヘアピンを1本取り出すと慣れた手つきで私の前髪をくるくるとして、止めた。

「前髪、はねてるのが直らなかったから止めとく」
そっちの方が可愛い、と楓は言いながら鏡で見せてくれた。
なんだろう、重たい印象が少しだけ軽くて明るい印象になった(近づいた)ような気がする。
「ありがと」
「もしかしたら、桐生も惚れ直しちゃったりしてね」
「いやいや、あいつに限ってそんなことは……」
「でも、結構桐生くんは蕾のこと見てると思うよ? 変化にも気づいてくれるんじゃないかな」
「そう……かな」
──そうだといいな。


7月始め。
そろそろ夏休みがやってくる。

空を見るとドラマや映画なんかで出てきそうな青空で夏特有の、もくもくとした真っ白な雲があった──。


.*・゚


ここまでかなり順調なペースで更新できてて、ちょっと嬉しいです←
もうしばらくこっち優先で更新しますm(*_ _)m

byてるてる522


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