コメディ・ライト小説(新)
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- 作家異世界物語
- 日時: 2019/02/21 14:11
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
作家、泉美也子は眠った。その時、彼女は異世界へ転送されてしまった!?
新たな名前ミヤを名乗り、セットでついてきたスライムと共に
異世界での生活を始める。この転送はたまたまか、それとも何かの
運命か!?
【転送編】
1.転送、泉美也子 >>01
2.森の村へ >>02
3.植物を宿す種族 >>03
4.そっくりな男を知る人物 >>04
5.そっくりな男に負けた人物 >>05
【森林乱闘編】
6.鬼 >>06
7.鬼の事情 >>07
8.赤い目の男と仮面の男 >>08
9.竜人の交渉 >>09
10.開戦そして加勢 >>10
11.スライム&ミヤvs白オーク >>11
12.戦後の活力 >>12
13.今までを振り返って >>13
【】
14.魔王たちの談話 >>14
15.ミヤを調べた男 >>15
16.戦闘中止 >>16
17.建国リグミル >>17
18.雇われた傭兵 >>18
19.カルメンが見た素顔 >>19
20.
- Re: 作家異世界物語 ( No.8 )
- 日時: 2019/02/16 14:24
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
エリーダは一人の怪しい男と遭遇した。不気味な紅い瞳をした白髪の男は
口元を隠し素顔はしっかりと確認することは出来ない。その男の隣には
顔の上半分を隠すドミノマスクをつけた男が控えていた。
エリーダ「…問いましょう、貴方たちは誰ですか?この森に何の御用が
あるのです?」
エリーダは警戒しながら聞いた。
赤目の男「まず誤解しないで欲しい。コイツは黒だが俺は白」
仮面の男「なっ!酷いこと言うんじゃねえやい!まぁ否定はしないけど」
エリーダ「ならばそのまま放置することはできませんね…」
エリーダが小さく呪文を唱えると風が起こり二人を切り裂く。だが
赤い目の男の傷は何もなかったかのように消えた。
****場所は変わって村へ~。
ミヤ「オーク…?」
コージ「はい。群れで奴らがやってきて村は襲われた。その時に
仮面をした男の姿を見たんです。その時に赤い目の男が現れこの村のことを
教えられました」
ルル「赤い目の男と仮面の男か…赤い目の男は「敵じゃない、とか」
ミヤは首を傾げながら答えた。
シラツユ「その通りです。戦いで消耗しきっていた我らにその男は
貴方たちの持っている回復薬と似たようなモノを与え村のことを
伝えてくれたのです」
マミ「むぅ…じゃあ良い人かな?」
シェイル「もしかするとその男はリグと何らかの関係を持っているやも
知れんのぉ…ミヤが持っている回復薬もリグの回復薬も共通する能力が
必要になる。それこそが【オリジナル】というスキルじゃ」
シェイルはそう説明した。
ソウゲツ『ミヤ様、少しよろしいでしょうか?』
思念伝達でソウゲツからの声はミヤの耳に入った。
ソウゲツ『村へ竜人が来ています。村の主を探しているようですが…』
ミヤ「(分かった。正門のほうへすぐ向かうね)」
それだけ言ってミヤとソウゲツの連絡は途切れた。いつものようにルルを
抱いて外へ出て急ぎ足で門へ向かった。そこではソウゲツと数名の
人物が話している。
- Re: 作家異世界物語 ( No.9 )
- 日時: 2019/02/16 15:45
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
竜人四人はリザードマンや竜人系の種族が住まう国の王を守護する
四天王だという。体のあちらこちらに鱗があるのが見える。
リンドウ「貴方がこの村の長ミヤ様ですか。俺はリンドウと申します。
以後お見知りおきを」
白のメッシュが混じった青髪の男リンドウが先に名乗った。
黄のメッシュが混じった赤髪の女がツバキ、緑髪の男がフヨウ、
金髪の男がロベリア、王の代わりにある話をするために来たという。
リンドウ「我らの国にもオーク軍がやってきました。そこで互いに
同盟を結び共にオークを討伐しませんか?人数は多い方が互いに
良いことのはずです」
ツバキ「それに鬼の方々と貴方の力を頂けるなら心強いのです。
噂は聞いています。鬼たちを従えるスライムを相棒に持つ人間ミヤ様の
ことを」
ミヤは頷いた。
ミヤ「分かった。同盟を組みましょう。ですが少し時間を頂けますか?
私たちは私たちで準備が必要なので…一週間後に私自ら行きます」
リンドウは頷きロベリアのほうを見た。少しして彼はリンドウのほうを見て
互いに頷いた。
ロベリア「王も了承してくださった。我らの仕事は一つ完了した。一週間後
貴方たちに我が国に来てもらい共にオークを討伐してもらう」
ミヤ「了解です!」
リンドウ「では我らはこれで…帰らせてもらいます」
ミヤ「はい、気を付けてくださいね」
ツバキ「ありがとうございます。お互い頑張りましょう」
四人が帰ってすぐ準備を始めた。
- Re: 作家異世界物語 ( No.10 )
- 日時: 2019/02/16 18:23
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
同盟交渉した三日後。準備も完了しミヤ、ルル、シェイル、コージ、
シーナ、シラツユ、ソウゲツ、クチナシ、ツツジ、サポート要員に
マミを連れてきた。
ルル「竜人たちの領地まで後少しだな」
ミヤ「うん、ここからは気合入れないと」
シェイル「ミヤは元気じゃな…じゃが儂まで来る必要はあったのか?
儂は魔法なんぞ使えんぞ?」
マミ「その代わりにその怪力があるじゃない」
シーナ「そうですよシェイル」
シェイル「そう言ってくれると有難いのぉ…」
嬉しそうにシェイルは笑った。だが時折哀しそうな顔をしているときが
ある。ミヤやルル、クチナシたちと話しているときもだ。
地面が揺れる、すでに竜人たちとオークたちが戦っているようだ。
その場で竜人たちを仕切っているのはリンドウだった。
リンドウ「あと少しで援軍が来る!暫く持ち堪えろ!」
リンドウは槍を振るいながら叫んだ。ツバキも彼の背中を守るように
二振りの剣を振るっている。二人の息は合っている。だからこそ互いの
背中を任せられる。突然二人の目前に桃色の桜の花弁が飛んだ。
周りにもその桜が見えているらしく困惑している。
ミヤ「その花の下には死体が埋まってる…ってね?"桜花絢爛"」
桜が次々に爆発する。オークたちはダメージを負い逆に竜人たちが
今まで負った傷や消耗した体力は回復した。
ミヤ「助けに来たナウ!」
シェイル「何をボサッとしておる竜人、攻め時じゃろう?」
リンドウ「そ、そうだな。全軍、攻撃だ!この好機を逃すな!!」
『おおおおお!!』
シェイルはその様子を見て微笑み後ろを向いた。
シェイル「儂と一対一で戦うのか?」
オーク1「老いぼれに勝つなんぞ楽勝だ。武器も持ってない魔力もない奴」
シェイル「一つ教えといてやるぞ若造…戦いに置いて油断は禁物じゃ」
シェイルはオークの大きな腹を一発殴った。それだけでオークが数メートル
奥に吹き飛ばされた。
- Re: 作家異世界物語 ( No.11 )
- 日時: 2019/02/16 19:00
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
コージの炎がソウゲツの糸に着火し糸に引っかかったオークたちが
燃える。シーナの大太刀の斬撃に呑まれ、シェイルに殴り飛ばされ
クチナシとツツジ、シラツユに切り裂かれ段々オーク軍が押されていく。
マミ「ほら大将!頑張って~!」
ミヤ「ちょっと大将は言い過ぎかな~…まぁでも可能な限り頑張る」
ミヤは一回り大きいオークと向かい合う。彼もミヤを敵と認識したらしく
鉈包丁のような剣を振り回す。
ミヤ「ルル、分裂してマミを仲間のところに!」
ルル「了解」
ルルが二つに分裂し近くにいたツツジにマミを頼み再び一つになった。
ミヤ「(この人数ざっと数十万はいる。鬼が襲われた辺り彼らは強い
人たちの力を奪っている…それも喰らって)ならば…歯には歯を目には目を…
捕食には捕食!」
ミヤの声に応えるようにルルが白いオーガの顔にくっついた。
ミヤの魔力をルルが吸いルルがオークを捕食する。
ルル「お前が俺を喰らいミヤの魔力が切れるのが先か、俺がお前を
食らうのが先か勝負だ!」
ミヤの魔力は暖かい橙色と爽やかな水色をしている。その魔力がルルに
吸い込まれていく。それと似たような光景をシェイルは見たことがある。
リグも同じようにスライムを相棒に持ちあんなことをしていた。
シーナ「ミヤ様、ルルさん…」
ツツジ「御二人とも…」
全員の視線が二人に集まる。ミヤの魔力が切れルルが捕食されるのが先か
オークが捕食されるのが先か…。
- Re: 作家異世界物語 ( No.12 )
- 日時: 2019/02/16 23:05
- 名前: azuno* (ID: s00TEuml)
スライムのルルはミヤの魔力が尽きない限り無限に増殖し続ける。
それに対抗するように白オークがルルを捕食する。捕食し捕食する。
ルル「これで…」
ミヤ「終わりだよ!」
白いオークの巨体はルルに飲み込まれ骨だけがそこに残った。
夜が明けたらしく段々空が明るくなってきた。ルルとミヤの目に
何かが吹っ切れたような笑顔を浮かべた白オークとそれによりそうように
歩いていくオークたちがいた。大飢饉が起こり種族のほとんどが飢え死に
飢餓感に溺れそこを突かれ暴走させられた。その暴走を止めてくれたのは
中性的な黒髪の少女とスライム、ミヤとルルだった。白オークたちは
最後に二人に謝罪と感謝の言葉を伝え消えていった。それを二人は
見守るように手を振った。
ミヤ「さてと…じゃあ帰りますか!」
数週間が経ち、竜人の国も復興した。その国からツバキとリンドウが
やってきた。ミヤの下に付かせて欲しいと言われ彼らのことをミヤは
迎え入れた。ツバキはソウゲツの偵察部隊の一員になった。
リンドウはコージの元についた。
シラツユ「ミヤ様、ここも随分と人で賑やかになりましたね」
ミヤ「だよね。このまま建国できそう!」
ツツジ「そうですね。何処かの国と仲良くなれれば建国は楽にできます。
ここまで活力があったのはリグさんがいた頃振りですよ」