コメディ・ライト小説(新)
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- 恋愛相談部の結末
- 日時: 2019/04/21 18:36
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
〜プロローグ〜
「私たちは一生の友達だよ! ハツ!」
「うんっ!!リリカ!大好き!」
リリカに抱きつく。
「解決だな」
隆哉がほんのりと笑った気がした___
これが...私たち恋愛相談部の始まりだった
どうも、さえゆ茶 です!
このお話は恋愛相談部と言う部活を結成して、仲間と事件を解決していくというお話です
なんと...漢字全てにふりがなをふっておりますっ!!
漢字が苦手な人もこれで安心できる...はず!!
ギャグも入れていくので楽しみにしてくださいねっ。それでは目次!
※目次はちょくちょく更新していきます
□目次
自己紹介 >>18
〇第1章 恋愛相談部結成編 >>1->>7
第1話 お嬢様との出会い >>1
第2話 友達 >>2
第3話 部活提案 >>3
第4話 相浦のOK >>4
第5話 ハツの言葉 >>5
第6話 いつも通りが崩れた時 >>6
第7話 第1歩 >>7
〇第2章 ツンツンデレデレ編 >>8->>15
第8話 1番の依頼主 >>8
第9話 振り向かせよう作戦開始 >>9
第10話 ギャップ萌え >>10
第11話 テレテレ >>11
第12話 ははっはは! >>12
第13話 衝撃ノ真実 >>13
第14話 スキ! >>14
第15話 素直に解決 >>15
〇第3章 好き好キス編 >>16->>17 ※18を除く
第16話 BL >>16
第17話 隠れたイケメン >>17
- Re: 相浦さんのOK ( No.4 )
- 日時: 2019/04/19 06:40
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
次の日の翌朝
「お願いお願いお願いぃ!相浦さーん」
ずっと無視していた相浦さんはいきなりこっちを睨んだ
「なんでそんなに俺を誘う?ちがう人を誘えばいいじゃないか?」
「だめだよ、あんたが必要なんだから!ばーか!」
べーっと舌を出す
「必要...か。しょうがない。入部するとするか」
本をパタンとしめて目を閉じた
「ほんと!?」
あたしが跳ね上がっていると相浦さんは、「ただし...」と話し続けた
「俺がこの部活に入っている意味がないと判断した時は退部する」
「はーい!」
勢いよく手を上げた
「ほんとに分かってるのかコイツ...」
「これをハツに伝えなきゃね!今日は休みかしら...まあいいや、2人で申請しに行こう」
ガッツポーズをしてニコォと笑った
その笑顔をぶち壊すような言葉が飛んできた...
「ダメだ。部活申請する際は入部する人全員で届けないと断られるぞ」
「むむむ〜、まじかぁ。明日にするか」
「そうだな、明日七宮が来たら3人で申請しよう」
「さんせー!」
- Re: ハツの言葉 ( No.5 )
- 日時: 2019/04/19 07:32
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「おっはっよっござーいまーす!」
勢いよくドアを開けた
「あり?相浦さん、ハツはー?」
数人しかいない教室を見回す
「まだ来てない」
一瞬あたしの方を見たが、でもすぐに本の世界へ入ってしまった
ガラガラガラ...
「おはよ」
「あーっ!ハツ!おはよぅ!いい知らせだよっ、実は〜」
「抜ける」
ハツの一言にあたしは呆然とした
「え?」
「だから...部活...抜ける!1人で頑張って。もう心配はかけたくないの」
ハツは下をむきながら怒鳴った
「何言ってるのよっ!!私たちで作るんでしょう!?どうしてっ」
ハツの肩を掴んでブンブンと動かした
「いや...無理だから」
「なんで拒否する。なにか理由があるなら言え」
相浦さんが怒ったようなトーンで聞いた
「...お母さんが倒れたの。それを知ったのは昨日の朝___」
- Re: いつも通りが崩れた時 ( No.6 )
- 日時: 2019/04/20 10:15
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「ハツ姉っ、これパジャマ〜」
「ハっちゃん!ご飯!!」
今日も家は騒がしい
「ハツ...ごめんね。お母さんがこんなので」
「ううん、大丈夫だよ」
ジュウジュウとソーセージを焼きながら答えた
裕太と明日香は声を揃えて
「ご飯!」
といった。
「裕太、明日香。お姉ちゃん行ってくるからねー」
コツコツと靴を履きながらふわぁ、とあくびをした
「いってらっしゃぁい!」
ガチャん。よし、行くか。
1歩踏み出そうとした時
「お母さん!お母さん!お母さん!!」
「ママ...ママぁ!!!!!!うわああああああっん!!!!」
ガチャっ
「どうしたのっ!!裕太!明日香!」
「お姉ちゃんーーっ!お母さんが...お母さんが...」
「えっ!?」
リビングのドアを開けたらお母さんが倒れていた
「お、か...さん______」
病院
「うぅ...ハっちゃんー、ママ。大丈夫なの??うわぁん」
明日香をよしよしと撫でながら優しく「大丈夫。大丈夫だから」と言った
もし...私が。お母さんにもう少し気を使っていたらこんなことには___
家に帰ってきた
トントントン...
「お姉ちゃぁん?入っていいー?裕太だよ」
「入ってこないでっ!!!!」
ドアに向かって怒鳴り散らした
なにやってんだろ...自分バカだ。八つ当たりだよ...
お母さんは一命を取り止めた。完全に治るまで手術が必要。その手術の成功率は、たったの60%、あとの40%は『死』。どうすれば__
プルプルプル
机の上に置いてあった携帯を取り上げた
「はい...」
「私よ」
「お母さん!?」
「お母さんね、死んでもいいって思ってる」
お母さんは覚悟を決めた声で言った。でもどこか少し震えていた
「何言ってるの!」
「手術を受けることにしたわ」
「...っ!」
「やめないよ。説得しても無理。お母さんの覚悟は鉄より硬いから」
「うぅ...っ!でもお母さん...失敗したら__」
「ハツの悪いところ。失敗した時の最悪の場合を想定する。ネガティブに考えるなんてNONOっ!ポジティブに考えましょう?」
「が、頑張って...。成功して...家族みんなで...話そぅ。」
「うん、がんばる。」
- Re: 第1歩 ( No.7 )
- 日時: 2019/04/20 07:57
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
次の日
教室のドアを開ける
「おはよ、ハツ!手術どうだった!?」
私はニッと笑った
「もしかして」
「うん!手術は大成功だよ!」
リリカは「やったーっ!!」と飛び跳ねた
「じゃあ、部活も!?」
「...う、うん。でも、いいの?」
「何言ってるのよ!全然はいってよ!大歓迎!」
「ぐすん...ありがとう。」
涙が自然にぶわっと溢れてきた
「なに...泣いてるの。あたしたちは一生の友達でしょ?」
「もちろん!リリカ大好き!」
リリカに抱きつく。
「...これで解決だな」
いつも無表情の隆哉がほんのりと笑った気がした__
「再結成?」
「ちがうよ、リリカ。これが私たちの第1歩なんだよ。」
「第1歩...か。第2歩はどんな事件が起こるのかな?」
リリカは手であごを触った
「きっと、すーっごく楽しいことだよ」
「ハツ...?」
「?」
「なんか、変わった?」
「そーかな...生き方を変えたんだ。」
リリカが、「変な人」とつぶやいた
「うわぁっ!!ここが部室かー」
リリカがキョロキョロと辺りを見回した
「てか...リリカが部長なの?まあなんでもいいけど。」
「そうだな...いや。それより」
隆哉と私はお互いの顔をじっと見つめる
「「恋愛相談部ってなに!?」」
リリカは部長の椅子に飛び乗って
「ここの部活の名前よ!!」
と、言った。
これが私のもうひとつのいつも通りだ。
- Re: 1番の依頼主 ( No.8 )
- 日時: 2019/04/20 10:41
- 名前: さえゆ茶 (ID: J69v0mbP)
「私には悩みがあるの」
リリカは椅子にお嬢様のように座った。目を閉じ、人差し指を立てる
「それは...」
「「それは...?」」
私と隆哉はごくんと息を飲んだ
「それは...」
「依頼がなんにもこないことおおおおおおおお!!」
ドーンっと机を叩いた
「なんだそんなことぉー」
「電気付けていいか?暗くて本が読めない」
パチッと周りが明るくなった
「ああー、雰囲気が台無しー」
「でも、リリカの言う通りかもね。あれから1週間、依頼の数はたったの0。なーんにも来てないもの」
「悩みというのは人に打ち明けにくい。それに他人だ。信用などされない。それが常識」
「んもー、サイアク」
リリカはベタりと机に顔をつけた
その時、いきなりドアが開く
ガラガラガラ
「恋愛相談部ですか!??」
そこに立っていたのは学校1のイケメン、須賀 葵だった。