コメディ・ライト小説(新)

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ハーバリウム
日時: 2019/04/22 16:55
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

転生したサクラはこの異世界でどんな活躍をするのか?元、いじめられっ子
だった彼女の異世界冒険譚―!

第一章【生活開始編】>>01-08
1.運命の出会い >>01
2.異世界の事 >>02
3.リースの最後 >>03
4.ダンピールとサクラ >>04
5.ティターニアとリヴ >>05
6.吟遊詩人ソアラが語る >>06
7.クランベルとリース >>07
8.管理人の最初で最後の初恋 >>08

第二章【オーク暴走編】>>09-19
9.オーガ >>09
10.鬼の事情 >>10
11.鬼よりも鬼らしい鬼 >>11
12.バジルとオレガノ >>12
13.同盟 >>13
14.道化師の口車 >>14
15.バジルの謀反 >>15
16.vsオーク軍、開戦 >>16
17.それぞれの役職 >>17
18.オレガノの双子 >>18
19.ウィールの話 >>19

20.獣人の同盟 >>20

Re: ハーバリウム ( No.16 )
日時: 2019/04/21 13:47
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

先陣を切ったのはツバキ、彼の放った黒炎がオークたちを焼き尽くす。
広範囲で高火力、流石としか言いようがない。逃げ惑うオークたちを
素早く切り裂くヒスイと斬撃で圧倒するアヤメ、あ、もしかして本来の武器は
大きな太刀ですか。上から見えたクロハはオークたちを素手で殴り倒していた。
凄すぎでしょ!ウィールも銀の剣を魔力でコーティングして戦っている。
彼の魔力はこの面子の中で邪悪な魔力だ。彼の魔力を見ただけで恐らく
暴れている彼らも何かを感じているに違いない。そして辺りを包む
黒い瘴気…。あのオーク軍の中心に立つ一際目立つ大きな白いオークが
上空にいる私のほうを見ている。大将対決ってワケか…。白オークが
大きな斧を投げつけた。それを躱し魔力弾を放つ。それだけで終わる訳が
無い。白オークの耐久力はかなり高い。かなり火力が高くないと効率よく
ダメージを与えることは出来ない。魔術の連鎖、見せてやります!
サクラ「その矢、豪雨の如く―サジテール!!」
手に握っていた剣を上に掲げる。上空に大きないて座の星が刻まれた
魔法陣が現れる。剣を振り下ろすと黄緑の弓矢の魔弾が呪文通り
豪雨のように降り注ぐ。これで少しは怯んでくれるか?煙が晴れるとその巨体が
突進してくる。ギリギリで躱し地面に着地してすぐに横に転がる。
サクラ「王の光をここに!―レーヴェ!!」
剣が金色の光を纏い大きくなる。その剣を振り下ろすと金色の斬撃が
放たれた。その斬撃を受け止めようとするも白オークの剣が先に折れて
諸に喰らう。
ファントム「その程度か…白オーク」
白オーク「ファントム、サマ」
アヤメ「なっ!?あの男…」
ファントムが白オークに触れる。黒い瘴気がオークを包み込む。
ファントム「サクラ・クランベル、その名を持ち鬼をも従わせていると
言うのならこの白オークを倒して見せろ」

Re: ハーバリウム ( No.17 )
日時: 2019/04/21 16:24
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

城に来ていたキキョウはあっという間に侵入していたオークたちを
倒して見せた。
キキョウ「礼を言うなら生きてサクラ様の元まで辿り着いた彼女に言え」
王「そうか…でも礼は言わせてもらうぞキキョウ殿、そしてよくぞ
生き延びてくれたセレア」
王は優しくセレアを抱きしめた。キキョウは影の中に消えサクラの元へ
急ぐ。一方、サクラの前には正気を失った白いオークが斧を振り回していた。
オレガノ「サクラ殿!さっきの男が白オークに施したのは黒化、オルタと
呼ばれる術です。負の部分を大幅に増加させ強化する術」
下級種族の仕返し、鬼たちも手を止め二人を眺めている。全員の視線が
中央で戦う二人に集まっている。長引くのは良くない。
サクラ「そうだね…フィナーレと行きますか!!」
サクラは両手を前に出す。魔力が両手に集まる。どんなものでも呑み込むぞと
言わんばかりに白オークは咆え、地面を蹴る。
サクラ「最大火力!宝石魔法【トパーズ】!」
サクラの魔力は渦を巻き両手に集まり放たれた。眩い光が辺りを包み
弾けた。白オークの思い、オーク族の飢饉が消えて欲しいという願いを
敵に上手いこと利用された。そんなところだ。戦いが終わり本格的に
森に住む種族同士大同盟を結び協力し合うことになった。一週間後のある日、
幹部に新しくオレガノたちが加わった。
前衛部隊【日光】隊長ツバキ
偵察部隊【月光】隊長キキョウ
で、後衛部隊つまり遠距離からサポートする部隊は【残光】と名付けそこの
隊長をウィールに任せることにした。以外にも銃全般や弓などの扱いに
長けている。そしてクロハは意外と知識が深く頭の回転が速い。この村には
子どももいるのが寺小屋を開こうと思いそこの先生を任せることにした。
ヒスイは剣術指南役を任せた。

Re: ハーバリウム ( No.18 )
日時: 2019/04/21 17:02
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

オレガノは後からもう一人ドラゴニュートを呼んできた。
オレガノ「俺が一つの軍を率いていた時、同じように団長をしていた
レジェールだ」
レジェールとオレガノの顔を交互に見る。色違いで少しだけ長さが違う髪
オレガノは碧眼、レジェールは青紫の瞳、それ以外はそっくりな顔と
体格…これは、まさか…。
サクラ「ふ、双子…?」
レジェール「初めましてサクラ様、俺はレジェールだ。オレガノは俺の
双子の兄」
やっぱりか!オレガノは前衛、剣術メインの【日光】に所属している。
そうだなぁ…あ!
サクラ「槍兵部隊【曙光】に所属しない?」
オレガノ「お、いいんじゃないか?剣や弓よりも槍や矛のほうが得意だろ?」
レジェール「ん、あぁそうだな。じゃあ所属させてもらう」
前衛部隊【日光】隊長ツバキ、副隊長オレガノ
偵察部隊【月光】隊長キキョウ、副隊長セレア
後衛部隊【残光】隊長ウィール、副隊長リヴ
槍兵部隊【曙光】隊長バジル、副隊長レジェール
どうしよう…防御部隊が無い。…まぁもう少し増えてから考えればいいか。
バジルもリザードマンからこの戦いで何かを得たのかドラゴニュートに
なって美男子になった。もうカッコイイの次元が違う!アヤメやモモカ、
セレアも美女、美少女だ。

Re: ハーバリウム ( No.19 )
日時: 2019/04/21 17:54
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

アヤメ「あのウィール、サクラ様は?今日、一度も見てないんですが」
アヤメはウィールに声を掛けた。
ウィール「大きな戦闘があったからな。疲れたんだろ。熱を出してる」
ツバキ「なっ、熱!?」
ウィール「し、仕方ないだろ。強いとはいえ身体は脆い人間だ。無理も無い。
暫くは休ませてやろう」
そう言いウィールはサクラが眠っている部屋に入り氷水が入った袋を
額に乗せる。
サクラ「本当にごめんね迷惑かけて」
ウィール「そんなことはない。疲れがあって仕方ない」
ウィールは少し微笑んだ。
ウィール「カイラ様がサクラ様の従者になれといった理由が分かってきた気が
する。俺はダンピール、人間と同じようには生きることが出来ない。この
怒りの矛先は吸血鬼、最初はというかサクラ様に従うまでは復讐に
埋もれていた」
不意に襲ってくる衝動のせいでまともに外に出たことも無かった。そして
ある日、吸血鬼の父親が人間の母親を傷つけたことで怒りが爆発した。
サクラの部屋を出た。

Re: ハーバリウム ( No.20 )
日時: 2019/04/21 19:02
名前: 枢 (ID: s00TEuml)

見回りをしているキキョウに一人の男が声を掛けてきた。数人の部下も
引き連れている。キキョウの目に狂いはない。
キキョウ「(サクラ様と同等か?そして周りの部下は自分と同等か)」
黒髪の狼の獣人はキキョウに尋ねる。
サージュ「俺は獣人の国ジュリアードを治めているサージュという者だ。
お前はこの町の主サクラ・クランベルの従者か」
キキョウ「キキョウだ。で、主人に何用だ」
サージュ「少し用事が、な。彼女に会わせてもらえないか?」
キキョウは彼の事を念話で伝える。
キキョウ「サクラ様からの許可が下りた。案内しよう」
町の中心部にある少し大きな館にサージュは通された。桜と向かい合うように
サージュは椅子に座った。
ウィール「魔王の一人サージュ様か」
サージュ「話には聞いていたがまさか本当にダンピールが…そして人間が
魔物を統べていたとはな。改めてサージュだ、よろしく頼む。早速話が
あるんだが俺たちと同盟を結ばないか?」
人狼、黒狼族のサージュはそう話を持ち掛けた。
オレガノ「同盟を結ぶのは悪い話ではありませんよ。国同士仲良くできます。
あ、といっても俺たちの街はまだ国にはなっていないな…」
サクラ「あ、や、やっぱり?」
それを聞いてサージュはしまったという顔をする。
サージュ「ならば翌日の昼間に同盟を結ぼう。それまでに全員で国名と
首都の名前を考えておけ。暫く俺たちはここを満喫させてもらう」
サクラ「す、すみませんサージュさん…」
サクラは謝った。


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