コメディ・ライト小説(新)

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転生と言う「拉致」
日時: 2023/01/19 19:43
名前: 赤坂 (ID: dYnSNeny)

――――「異世界」を知っているか。


‥‥現代の日本では年間五千人の若い男女が、何らかの事故事件、又は他殺に限らず自殺する等して「異世界」とやらに「転生――否「拉致」されている。
勿論、皆が知る転生は「拉致」なんかではなくある一種の「運命」だと感じるだろう。
が、年間五千人もの一般市民を、しかも未来ある若者をそう易々を殺され、その身体又は意識を異世界に連れて行かれると大迷惑だ。‥‥しかも少子化の日本で。
最早、少子化の原因はこれなんじゃないかとも言えそうだ。

この「転生」と称した「拉致」はその現象に至るまでに大きな特徴がある。

「転生する過程に絶命する」
これは完全に意図的に起こっていると言えるだろう。何故ならば、この現象は実に計画性を有しているからだ。
もし、「不慮の事故」や「たまたま事件に遭遇」ならば悔やむしかないが、そこの第三者の君!見ているだろ‥‥向こうで説明受けてる所!
その内容も実に、実に恣意的だ。いや、これは向こうの事情かも知れないが、まずは内容の例を見て行こう。

例「実は‥‥君の力がいるんだ!この世界を助けてほしい!‥‥だから君をここに連れて来たッッ!」

はいこれ。完全に「元から君を殺す気満々でした。」と自白しているだろ?尚、「連れて来た」は「殺す・拉致する」と捉えてもらっても構わない。過程が過程だからだ。
よって、計画性は認められ、ついでに理由も自分勝手だったと言うわけだ……



―――――俺もその被害者の一人だ。                     クソが。

――――――――――――――――――――――――

登場人物
(序章)>>1

・津々良 啓二(35)
警視庁刑事部に所属している男性。そして本作の主人公。
いつも何処か抜けているが、いざという時は頼りになる。

・早稲場 國江(25)
津々良の後輩。津々良の事を慕っている女性。
いつも冷静で、津々良の支えとなっている。

・皆 芳香(17)
序章における捜索対象。女子高生。
少し雰囲気が暗く、不思議な女子。津々良に大きく関わる事になる。

(一章)>>2-8

・マルーン・ハンス(21)
一章1で登場する馬車を操縦する御者。第一異世界民。
ロズポンド王国近衛師団の騎兵隊の馬を操り馬車を走らす。
とても明るく元気な若者だ。

・ミナリア殿下(17)
一章2で登場するロズポンド王国の殿下。苗字はコンタイン。
性格は気弱いがとても親切な女性だ。
作中で主人公とハンスに大きく関わる。

・セントルファー国王陛下(64)
一章3で登場するロズポンド王国の第57代国王陛下。
とても温和な性格でジョークを飛ばす。

・セナ・アンジェリカ(22)
セントルファー国王陛下の宮殿で働く召使い。
謙虚な人柄で、可愛らしい。

・グロリア・ルントー(24)
同じく宮殿で働く召使い。
津々良に対し冷たいが、作中では面倒を見る事になる。

・フローレス・フォンタイン(72)
宮殿で働く召使いの中では最年長。
常に冷静で、役職はメイド長。眼鏡を掛けている。

・エリカ・フォンタイン(13)
フォンタインの孫。宮殿で最年少の召使いとして働く。
作中には書かれないかも知れないが、両親を戦災で亡くしている。

(二章)>>9-15

・コリウヌ・ファラヌイス(??)
異世界の五大賢者の一人。訳あってか堕賢者なるものに変わった。
作中では強力な腐敗魔法を見せつける。

・ウィスタネル・レオナード(76)
ロズポンド王国の首相。もうすっかりお爺さんだが頭はキレる方。
作中ではソビエティアに対し、髪の無い頭を抱える事になる。蒼白顔。

・フォステン・コンティ(72)
ロズポンド王国の外務大臣。高身長に眼鏡を掛けた男。
首相の元に働く補佐役も務める。実はフローレスと幼馴染。

・司書さん(??)
セントルファー邸地下図書館の管理人。
少し痩せこけた顔で不思議チックなお爺さんだ。魔法が使える。

(三章)

・石島 伊祖(18)
「大扶桑人民同盟」と言う革命組織に属する。
序盤に登場し、津々良達を襲い、革命の方針を語る。

・竹本 高徳(21)
人民同盟に属する石島の仲間。
大柄な男で張り切った声で話す。ソビエティアから流れた狙撃銃を愛銃としている。

・九十九 稔枝(16)
人民同盟に属する石島の仲間。
石島とともに行動するメンバーの中で最も身長が低く最年少。丸眼鏡におとなしい少女だ。

・棚田 宗(21)
人民同盟に属する石島の仲間。
頬骨の突き出ている無口な男。普段から作業帽を被って脱がない。

・大村 玄(65)
人民同盟の議長。いわゆるリーダー。
多くの「同志」に慕われ、津々良たちを優しく相手する。

Re: 転生と言う「拉致」 ( No.1 )
日時: 2020/01/18 18:14
名前: 赤坂 (ID: uFovKUbX)

序章 捜査


2016年 4月某日 東京都
――――1人の女子高校生が失踪。最後に確認されたのは都庁の前だ。
庁舎に設置されていた監視カメラに映っていた。最後の姿は制服姿。
現在も警視庁により捜査が続けられている。

…俺の名前は「津々良 啓二(つつら けいじ)」
警視庁に務めて三年目。刑事部に所属している。
最初は非行の一種として、軽く見られていたが捜索開始に早1週間の事件。
都庁の前に血痕があった事により事件性が感じられ、動機不明ながら誘拐又は殺人による遺棄の可能性が生じ始めた為、前線配備されている。

「さて、昼休憩も終わりか。」

都庁前のベンチに腰掛け、缶コーヒー片手に伸びをしている。この男が俺だ。
現在時刻午後1時。聞き込みと周辺捜査の仕事を再開。

「刑事って、こう、犯罪者との乱闘や、サスペンスものの様な謎解き明快解決ッ!て言うのとは違うんだなぁ‥」

もっと刺激が欲しいって言うのがホンネ。腰のホルスターの拳銃も使わないのかと思うと妙に重いから外したい。
そもそも俺が警察になりたいって思ったのがドラマや小説の「刑事職」って奴に憧れていたからだ。
甘かった‥‥

「津々良刑事!出発しますよ、早く乗ってください!」

後輩の一人「早稲場 國江(わせば くにえ)」に呼びかけられ、自分勝手な妄想から我に返った。
急いでクルマに乗らないと。

「今日も巡回捜査なのか。」

「いえ、本部から指示があります。捜索対象者の顔を見たと通報がありました。」

「マジか。とうとうロマンあふれる場面遭遇?」

覆面パトの狭い中、謎の期待感に心を躍らせた。
しばらく走らせ、ある商店街の入り口に停車させた。日本の警察宜しく準備が早い。現場では数人の警官が警備にあたっていた。

「ここか?その顔を見たって場所。」

「そうですね。」

「包囲網が敷かれてる中、虱潰し、袋のネズミだ。ラクショウラクショウ」

「行くぞ早稲場。」

「はい、津々良刑事。」

しばらく周囲をキョロキョロしながら、小走りで捜索対象の姿を探した。
大通りの端から端まで走ったが見当たらない。

「路地に行くぞ。」

「分かりました。」

適当な店の裏に入った。薄暗く、段ボール等のゴミが散乱している。
明らかに踏みつぶされた跡だ。

「きったねぇなぁ。」

「気を付けてください。この事件は実行犯がいる可能性が‥」

突然ガサっと音が鳴った。段ボールが踏まれる時の音だ。
…来る、来る? 俺の心臓は大きな音を立て鼓動している。

「(だとすれば犯人か?…)」

「捜索対象と同行しているかもしれん。静かに」

俺達は少しずつ足を進め、音の方へ向かった。
これ以上音がしないからか、対象も移動していないようだ。

「(いない?)」

少し歩いて、路地の曲がり角に着いた。

「二手に分かれろ。」

「え、危ないですよ…」

「いいから‥‥。」

その角で早稲場と俺は分かれた。
俺は曲がり、早稲場はそのまま進んでいった。

「(周囲警戒‥‥)」

その時だった。段々と大きな足音が近づく。走っている。
方向がつかめない。どこだ、何処からなんだ? 俺の緊張は最高潮を迎えた。
近づく、どんどん近づく。分からない。

「(ッ!?後ろか?)」

その気づく瞬間、私の脳内にはここに至るまでの、様々なシーンが浮かび上がった。
都庁前の血痕。分かれた早稲場の顔。
‥‥‥そして目の前にいる「捜索対象者」の笑顔。

「お、お前ッッッッ―――――」

その女は私に突進し、軽快な身のこなしで私の腹を刺した。
その痛みさえ、感じるには遅すぎた。
痛いと感じる頃には数か所の刺し傷。俺は腹に迫る温もり。恐らく血の温かさを感じ初めて痛がった。

「クソッ」

腰から倒れこむ音が静寂の中響く。
痛みは続き、その痛みが意識を刺激する。
その刺激で俺の意識を保たせた。 痛い、痛い――

「わ、早稲場―――

俺の意識は眠るように途切れた。
最後に感じたのは、腹の痛みと血の温もりだった。

Re: 転生と言う「拉致」 ( No.2 )
日時: 2020/01/25 10:04
名前: 赤坂 (ID: uFovKUbX)

一章1 戦


――――ある夢を見ているのか。もしくはここは天国か。


俺は森林を貫いている小道に寝転んでいた。

「‥‥ここは、死後の世界か何かか?俺はもう成仏したのか。」

俺の家系は仏教の浄土真宗で、死んだらすぐ仏さんって事だった。49日を待たない。
死んだら魂だけになるって思い、女湯や女子更衣室を覗くのが楽しみだったが‥‥

「はぁ、何だか残念だ。どうせ死ぬんだったらあんな事や‥‥」

「そんな事悔やんでも仕方ねぇな。‥死後の世界を探索するか。」

俺はこの小道を太陽の方向に向かって歩き始めた。
時は正午。死後を満喫しようじゃないか。


―――しばらく歩き10分くらい経ったか。
俺の視線には休憩している御者がいた。近くには馬車が止まっている。

「馬車、車は欧州の物か。」

小走りで御者に近づき色々と聞こうと思った。
何を聞こうか‥‥。
知りたい事と言えば、
・ここは何処か。
・死後の世界なのか。
と言う事か。

「(まずは挨拶だな)やぁ。」

御者の若い男はこちらを向き、少し驚いたように挨拶を返してきた。
よし、愛想は良いようだ。

「こんにちは!旅のお方ですか?」

「は、はぁそんな者に当たらずも遠からず…。実は色々と聞きたい事があって…」

「良いですよ。」

俺は少し笑いながら、ここは日本の何処なのかを聞いた。
だが、彼は何か不思議そうな顔をして答えた。

「ここは‥‥<二ホン>なる所じゃないのですが…」

「なッ?!‥‥日本じゃない?でも、日本語が通じる‥‥」

「旅人の方ですのに知らないとは不思議な人ですね。ここは<スタインフォッド森林>ですよ。」

「すたいんふぉっど?じ、じゃあここは何と言う国で?…」

「ほんっと変な旅人さんですね。ここは<ロズポンド王国>ですよ。」

ロズポンド‥‥そんな国存在しないが。
俺の謎は深まるばかりだ。ヨーロッパ諸国なのか?

「ろずぽんど、王国?‥‥」

「ええ。この馬車で王都まで送りましょうか。」

「(馬車か…運賃請求されても金がねぇな。通貨が違うかもしれん)…結構。お金もないんで。」

「いえ、お金はいりませんよ、ここに来る亡命者を救済するため、陛下が実施なされた制度ですから」

ならば、言葉に甘えようか。
俺はそれを聞いて馬と車を眺めた。王様がするように命令したのか。
それだけあって、やたら綺麗な馬車だ。

「亡命者?向こうは何なんだ?」

「<ソビエティア共産主義連合>です。沢山の人が向こうで殺されたりしてるんです。ですから隣国である我が国に亡命する人も少なくないんですよ。」

「ソビエティア‥‥。ソ連みたいだな‥‥」

この会話からどうやら死後の世界ではなく、恐らく何かの夢だろうか。
これが明晰夢って奴か。ゆっくり休んでいこうか。
‥‥ってか俺、変な夢見るんだなぁ。<ソビエティア共産主義連合>って‥‥ソ連かよ。
俺、そこまで世界史に詳しくねぇのになぁ。

「―――――乗らないんですか?」

「‥‥!?あ、ああ。乗るよ。」

突然の声掛けにビクッとし、俺は馬車に乗り込んだ。
内装は近代的だ。無線機のような物が置いてある。

「ハイヤッ!」

御者が馬に鞭を打ち、馬が走り出した。
ガタン、音を立て動き始める。

「これは、揺れるなぁ‥‥。馬車なんて初めてだ。」

「‥‥どうですか、乗り心地は!速いでしょう?!」

外の景色を見てみる。目の前で過ぎていく。
なるほど、これは速い。

「やけに速いようですが、これは軍馬か何かか?」

「はい!王立近衛師団の騎兵の馬です!そんじょそこらの馬とは書くが違いますよ!」

そのまま小道を走り抜けて行くと、森林の景色から草原の景色に変わった。
とても広い草原だ。大陸国家か。

「少し急ぎますよ!ソビエティアの軍が威力偵察してくるかも知れません!」

「…えっ?軍が来るのか!?」

「ええ!下手したら撃ち殺されます!‥‥ハイヤッ!!!」

御者は馬に鞭を打ち、馬をせかした。
馬はいななきながら、足を速めた。俺は車輪が外れてこけるんじゃないかと心配していた。
小石に馬車が跳ねながら疾走を続けた。景色が一瞬で流れていく。

「旅人さん!そういや名前を聞いてませんでしたッ!僕は<マルーン・ハンス>です!」

「ああ、名前か!俺は<津々良 啓二>だ!東京警視庁の刑事だよ!」

「‥‥!?<トウキョウ>って何処ですか!」

「ああ!俺の祖国の首都だよ!(やはり、ここは俺の知ってる世界じゃないのか‥‥)」

「そうですか!いつか行ってみたいものです!‥‥もうすぐ着きますよ!」

その言葉を聞き、俺は馬車の前方を見てみた。
目の前に非常に巨大な城壁に囲まれた都市があった。
――――城塞都市か。
赤レンガで出来ているようで、城壁は赤かった。

‥‥そうこうしてると御者が少し焦った様子で話しかけてきた。

「‥‥‥ツツラさんッ、聞こえますか!?」

俺は何の事だか分からなかった。

「何がだァ!?」

「サイレンの音です!鳴っているでしょう!」

耳を澄ませてみると遠くから空襲警報のような音が聞こえる。
まさか戦争状態なのだろうか。
俺は周囲を見渡し、馬車の後ろに目をやった。
そこには大きな飛行物があった。

「ハンス!あ、ありゃなんだ!飛行船か?!デケェな!!!」

「そ、そうですよ!ソビエティア軍のものですよ!さっき言った威力偵察かも知れません!」

そういってハンスは再度鞭を打ち、馬をせかした。
バチンッ!と大きな音が鳴る。
ハンスはとても焦っているようだ。もしかしたらとても悪いことの起きる予兆かも知れない。

「城門の前に着きました!城塞内に入れば安心ですよ!」

「‥お、おいそんな事言ったら大抵良くない事が…」

そんな矢先に、ソビエティア軍の攻撃機が後方から飛んできた。
見た目はレシプロ機。時代は二次大戦と似ている。
その攻撃機が城門に向かって飛んでいる。

「あれはダメだ!引き返せ!」

「ッ!?何を言って――――――

その時、攻撃機から爆弾が落とされ、城門の命中し、強力な爆風が巻き起こり、砂塵と黒煙が吹き上がった。
同時に発した巨大な爆音にハンスの声は掻き消された。
―――全速力で疾走していた馬車は倒れ、俺は上下左右が転換した。


‥‥なんかデジャブだ。


「‥‥!ハンスッ!ハンス大丈夫か!」

俺は馬車の外に投げ出されたらしく、目を覚ますと地面に倒れていた。
起き上がると体の節々が痛む。どうやら夢じゃねぇみたいだ。
そんな痛みの他所にハンスを探した。

「ツツラ‥さん!僕は‥‥ここです!」

ハンスは馬の体の下敷きになっていた。
その馬は血だらけで、ハンスもその血を被っていた。
顔から体にかけて赤くなっており、赤鬼のような何かか。

「ハンス!今、助けんぞ!」

「あ、ありがとうございます…!」

幸い、俺はケガをせずに済んだようだ。
その代わり馬は体のあちこちが傷だらけの状態で死んでいた。
可哀想に‥‥。そう思いながら必死にハンスを引き出した。

「大丈夫か!」

「ええ、かすり傷程度ですよ。ど、どうやらソビエティア軍の攻撃が来たようですね‥‥」

「も、もしや戦争か!?‥‥いや、とりあえず逃げよう!何処に!?」

「城門は爆撃でボロボロのようです。恐らくこちら東門ですから、右に迂回して北門に向かいましょう!そこならまだ開くはずです!」

「よし行こう!」

城壁に沿いながら北門へ走った。
大きなサイレンが響く中、沢山の戦闘機が空に舞っていた。
どっちがどっちの軍かはサッパリわからないが空戦が繰り広げられていた。
草原の至る所には空戦で撃墜されたであろう戦闘機の残骸や、爆弾の爆発した跡が残っていた。
その中を走るトラックが目に入った。こちらに近づいてくる。

「あのトラックは何だ!」

「あれは王立陸軍のトラックです!拾ってもらいましょう!」

そのトラックはこちらに近づき、やがて停止した。
その車内からは白人の兵士が出て来た。

「何してるんだ!今は戒厳令が敷かれている!今すぐ乗れ!」

「分かりました!乗ってくださいツツラさん!」

「おう分かった!」

迷彩柄の輸送トラックの後部座席に乗り込み、城門に走らせた。
車内には数人の兵士がおり、険しい顔でこちらを見てくる。
その中の一人が口を開いた。

「お前、スーツ姿だがソビエティアからの亡命者か?」

「お、俺の事か。亡命者のような者と思ってくれ。」

全速力で走っていたのか、すぐに北門に到着した。
門は少しだけ開かれ、俺達を通した。

「城壁の外に出るなよ!すぐに防空壕の中に入れ!この先の広場にある!」

そう言って兵士はトラックに乗り込み去って行った。
ハンスと俺は広場に向かって走った。
街の風景はヨーロッパの建築と大差ない街並みだ。
戒厳令が敷かれているからか人がいない。
そして広場へ駈け込んだ。

――――平和ボケしてたな、俺。

そしてこんな刺激は初めてだ‥‥


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