コメディ・ライト小説(新)

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記憶屋、私です
日時: 2020/04/22 18:24
名前: 桃花染 (ID: vpptpcF/)

始めまして、桃香染つきそめと申します!
まだまだ至らないところがありますが、ゆっくり更新していきたいと思います(╹▽╹ )



【あらすじ】

神の使い手、紛紅はとある命令で人間界で暮らすことになる。
仁科高校で出会った人々と親睦は深めるが…。


【The.お客様】

・蝶霞さん

登場人物>>03

物語の補足①>>20

1話>>01 2話>>02 3話>>04 4話>>09 5話>>12 6話>>16 7話>>19

Re: 記憶屋、私です ( No.16 )
日時: 2020/04/20 16:34
名前: 桃花染 (ID: vpptpcF/)


何故、緋色が凝視されたのかその理由は近頃分かる…はず。

_________________________



6話

「昨日の子って誰だったんだろう。分かるのは同じマンションに住んでいることだけだけど…。」

帰り道。
浮かない表情でトボトボと歩く私の背中は、しがないアヒルのようにも見えるかもしれない。ただ夕暮れに染まった暁色の路地が、何となく心に響いていた…。

「緋色ちゃん、だよね?」

ふと振り向くと、太陽のような__女子の姿が。
スカートの丈は校則通り膝丈まであり、ブレザー
は少し大きい位だ。何より、肩に届かないショートカットはスポーティで憧れてしまう。

「あたし、時和ひよりって言うの。…もしかして、緋色ちゃんはこの近くに住んでたりする?」

「ええっと、このマンションに引っ越してきたんです。603。…高校に進学する為に、親から離れて今は1人で暮らしてます。」

住処を口に出すと、何故か彼女は驚きを隠そうともしなかった。…何かあったのだろうか?

「えっ、ウチのマンションに住んでたの?」

「“ウチの”?」

首を傾げる。
別に日本語が分からないというわけではないが、彼女は補足をし始めた。

「“マンション エル・テンプス”でしょ?其処、ウチの両親が経営してるんだ。…ほら、“時”ってカタロニア語で“エル・テンプス”でしょ?」

夕暮れ時にも関わらず驚愕のあまり、私は呆然と彼女の顔を見つめていた。

Re: 記憶屋、私です ( No.17 )
日時: 2020/04/21 20:09
名前: 蝶霞 ◆H48cw47/Gk (ID: SK5u95ln)

「時ってカタロニア語でエル・テンプスでしょ?」
私「知るかぃボケェ」

Re: 記憶屋、私です ( No.18 )
日時: 2020/04/22 17:10
名前: 桃花染 (ID: vpptpcF/)

そういう細かい隠し要素(?)が好きな人はよく居るんですよね〜(笑)

Re: 記憶屋、私です ( No.19 )
日時: 2020/04/22 17:10
名前: 桃花染 (ID: vpptpcF/)

7話


「おはよ。緋色ちゃん。」

「あ、おはようございます。…そう言えば、マンションの事色々教えて頂きありがとうございます。4階には共有スペースもあったんですね。」

「んまぁ、“4”ってアレじゃん?病院も4階にはスタッフルーム的なものがあるし、ウチの親のご意向って感じだよ。あと住民同士の交流もやりたいしねぇ。」

朝。
麗らかな光を受けて、道路を歩くとなんだか爽やかな気分になる。人類にとっては憂鬱かもしれないが、私はこう見えて朝型人間なのである。休日なら、ベランダに出てリラックスしたかったが。

「…緋色ちゃん。なんか悩んでる?もしかして、ホームシックとか。」

「えっ!?」

何かを察されたのか…?
そもそも驚いてる時点で図星だと分かるだろう。

「そこまで大したことじゃないんですけど、昨日クラスメイトさん達が私の事凝視してたので…。私、嫌われているんでしょうか?…もしかして、“イジメ”と言うものなのでしょうか?」

悩みを一気にぶちまけると、彼女は「なるほどね」と言いたそうな顔で私を見つめた。
そして立ち止まると、彼女は口を開いた。


「…あぁ。実は、みんな緊張してたんだよ。」

「“緊張”、ですが?」

もう1度聞き返す。
すると彼女は、ニッコリと微笑んで次の返答を口にした。

「…そりゃ。転校生なんか来るの珍しいでしょ?ああ見えて、ウチの学年は不器用なんだよ。誤解招くこともあるけど、ホントは皆んなイイクラスメイトなんだよ。そこんとこ許してやって。」




_______…良かった…。





彼女の声に安心したのか、朝から芽生えていた不安感はあっという間に摘まれていた。

Re: 記憶屋、私です ( No.20 )
日時: 2020/04/22 18:23
名前: 桃花染 (ID: vpptpcF/)



皆さん、このスレをご覧いただきありがとうございます✧◝(⁰▿⁰)◜✧1章も無事完結…と言う事で、小説について詳しく説明しました!
初見さんとかにオススメです(*´∀`)。



・緋色の本名は“紛紅”。人間ではなく天界出身。

・緋色の使命は、人間界のリサーチ。任期は2年間。(つまり高校卒業後、天界へ帰る。)

・緋色の住むマンションは、ひよりの両親が経営している。8階建て。

・ひよりの部屋番号は、712。


・ひよりの父親の実家は、ホテルを経営しており意外と金持ち。ちなみにホテルはひよりの父親の兄(つまりひよりの叔父)が継ぐらしい。(作中には出てこなかった設定です)

・仁科高校は、偏差値65の高校。

・マンションから高校まで、徒歩15分ほど。

・部活動は5月から始まる。(2章参照)委員会は入っても入らなくてもかまわないらしい。


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