コメディ・ライト小説(新)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

派遣社員は忙しい 其ノ一
日時: 2021/02/06 22:24
名前: 夜子 (ID: Xz23HG.d)

 朗らかな昼下がり、風が吹くと辺り一面に広がる田んぼの稲が優しく揺れ動く。 (どうして、こんな事になったのかな…)
時は遡り一週間前のこと…
「露璃君、きみ、来週から違う部に派遣されることになったから」「…へ?」
(そうだ、全てはあの忌々しい課長のせいだ)
「禿げ課長め…ほうれん草は大事だと研修のときに習わなかったのかクソぉ…」
(まあ今更愚痴言ったって仕方ないか、)
(それにしてもその違う部っていうのを探しているのだが一向に見つからないな)
「メモではここらへんって書いてあるんだけどな〜」
周りには少しの民家と後は田んぼだけだ。
(あっ少し先に町が見える!あそこにあるのかもしれない!)
そう思い、重たい足を引っ張っていったのが全ての始まりだった……

Re: 派遣社員は忙しい 其ノ十六 ( No.15 )
日時: 2021/02/26 14:47
名前: 夜子 (ID: Xz23HG.d)

「お、お、終わったぁぁぁぁ!!!」
春太「やーっと片付いたか」
「ここまでほんと、長かった…うっ」
春太「泣くほどかよ…」
山積みになった書類の整理、センパイのパソコンから次々と出でくるエラーの処理、そして、センパイにパソコンの使い方を教えたりと様々な苦行を乗り越えてきたのだ。これほどに手が6本ほど欲しいと思った日はないだろう。
冬響「つゆりくん頑張ってたもんね〜」
「誰のせいだと…」
今となっては怒る気力も残っておらず、ただひたすらに天井を見つめている。
夏來「…よくやった」
そう言われ、そっと頭を撫でられる。
「あ、ありがとうございます…」
(意外と優しい人…なのかな?)
春太「おっ、かなり気に入られたなー」
「はい?」
冬響「なつねえは恥ずかしがり屋だからね〜」
夏來「うるさい」
瞬間、春太さんの腹に夏來さんのグーパンがクリーンヒットする。
春太「ぐへっっ、、いってえ!!」
「なっ、何があった?!」
冬響「気にしないでいいよ〜つゆりくん、はるにい堅いしいつものことだから〜」
「いつもって…」
やはりここは変人の集まりなのかもしれない。
春太「おっと、もうこんな時間かーメシ作んないとな」
時計を見ると短針が6を指していた。
(そういえば主任遅いな…)

派遣社員は忙しい 其ノ十七 ( No.16 )
日時: 2021/03/20 15:00
名前: 夜子 (ID: Xz23HG.d)

すると、ガラガラと静かに戸が開く。
秋穂「ただいま帰りまsグハッッ」
「しゅ、主任?!」
振り替えった先では泥や傷でボロボロにたった主任がいた。それに頬には大きな絆創膏が貼ってあった。
冬響「秋にいおかえり〜」
春太「っ!!やっと捕まえたのか!!」
秋穂「はい。なんとか…しかしあの愚か者め、この食物連鎖の頂点に爪を立てるとは…」
(いやなんの話?!)
春太「まあよくやった。お前は飯できるまでねてろよ。夏來、手当てをたのむ」
夏來「言われなくても分かっている」
夏來さんはそうそっけなく答えると主任と一緒にさっさと上にあがって行ってしまった。
「なにがあったんですか?」
(まさか誰かと揉め事とか…?いやいや、いくら主任が893みたいだからってさすがに、でも、春太さん“捕まえたのか”って言ってたけどもしかしてその探してた人と …)
冬響「どうしたの〜つゆりくん、顔色悪いよ〜?」
「センパイ…主任は大丈夫でしょうか…」
冬響「ん〜?傷からしてちょっと暴れちゃったんだろうけど、大丈夫でしょ〜」
「暴れちゃったって、やっぱり…!」
春太「おー、猫だって探すの大変なんだぜ、しかも依頼主が中々折れないから時間も掛かっただろうし」
「?猫??」
(いやいやいや、もしかしたら何かの隠語かもしれないまさか猫なんてそんな)
冬響「でも写真の猫ちゃんすっごく可愛いかったよね!わたしも見に行きたかったな〜」
春太「報酬は後払いにしてたしそのときに会えんじゃねーか?」
「え?え?猫って本当にあの猫なんですか??」
春太「猫っつたらふつーの猫しかいねーだろ。写真見るか?」
春太さんが机の引き出しから一枚の写真をとりだす。
「猫だ…」
そこにはつぶらな瞳をした白い猫がこちらを向いていた。センパイも写真を見ると目が輝きだす。
春太「お前も疲れてるんじゃねーの?だったら上で寝てたほうがいいぜー」
「…そうかもしれません」
なんだかもう考える気力もなくなってくる。今日はすぐ寝よう。

春太「さーて、飯作るかー」

冬響「にゃんこ〜♪」

夏來「ん、」

秋穂「いてて…」

「はぁ〜〜」
どうしよう、すっごく帰りたい。。



派遣社員は忙しい ご挨拶+紹介 ( No.17 )
日時: 2021/03/19 20:32
名前: 夜子 (ID: Xz23HG.d)

派遣社員は忙しいを見て下さっている皆さまこんばんは。改めまして夜子と申します。
お話がひと段落したところでメインキャラクターの紹介をしようと思います!
完全番外編ですが最後までお付き合いしてもらえたら嬉しいです!

 露璃(つゆり)
年齢:19歳
身長:160㎝
趣味:部屋掃除
苦労人でポンコツなセンパイ(冬響)のおかげで毎日忙しいがなんだかんだ言ってお人好しである。

 春太(しゅんた)
年齢:??
身長:172㎝
趣味:デパ地下巡り
四人兄妹の長男であり、天性の不憫である。兄妹をとても慕っているが妹の夏來には嫌われ、弟には愛され過ぎて逆に怖い。

 夏來(なつき)
年齢:??
身長:168㎝
趣味:型抜き
四人兄妹の長女で色々でかくて怖いが、性根は不器用だが純粋で情の深い人物である。普段は無表情でも感情豊かだったりする。

 秋穂(あきほ)
年齢:??
身長:180㎝
趣味:写真(何のとは言わない)
四人兄妹の次男坊であって部署の主任。誰に対しても敬語で基本笑顔だがなんか怖い。兄の春太をそれはそれはとても慕っている。

 冬響(とうか)
年齢:??
身長:150㎝
趣味:昼寝
四人兄妹の末っ子。機械が苦手で壊滅的に仕事ができないが可愛いのでだいたい許されてしまう。後輩の露璃を気に入っている。

と、こんな人たちが様々な依頼や会社の仕事をこなしていくお話です♪
これからも気まぐれに投稿していく予定ですので温かく見守っていただけると幸いです。

Re: 派遣社員は忙しい 其ノ一 ( No.18 )
日時: 2021/03/21 12:19
名前: 夜子 (ID: Xz23HG.d)

突然ですが、みなさんに問題です。
Q.わたしは今何をしているでしょうか。

そうです、正解は「画面を叩き割ろうとしている」でした〜!ドンドンパフパフ-
冬響「つゆりくんやめてぇぇ!!落ち着いてぇぇぇぇ!!」
春太「ぉおいぃぃ!!早まるなー!!」
ここに来てはや一週間が経とうとしています。ほんと、毎日楽しいですよハハハッ
「おばあちゃんが言ってましたよ叩けば直る、叩かざるもの直らぬって」
春太「ばあちゃん変な言葉造んなよ!!」
秋穂「ふふっ賑やかですね。」
春太「秋穂っこいつ止めろ!!」
秋穂「はい♡承知しました」
椅子を振り上げ、パソコンを亡き者にしようするわたしに主任は耳元でそっと告げる
秋穂「げ・ん・きゅ・う」


明日は休暇日です。楽しみだなぁ

Re: 派遣社員は忙しい 其ノ一 ( No.19 )
日時: 2021/04/18 20:32
名前: 夜子 (ID: Xz23HG.d)

みなさんこんにちは、露璃です!
わたしは今、少し遠くの街へ買い物に行っています。
元々散財するタイプではないのですが、今日は奮発して好きな服でも買おうと思います。
と、心の中でナレーションをしながら人混みの中を歩いていると一つの着物に目が止まる。
(この店の着物綺麗だなぁ)
落ち着いた桃色、裾や袖には菊の花の模様があり、とても華やかに見えた。
(…これにしよっかな)
「ありがとうございましたー」
(案外早くおわってしまった…)
のろのろと混雑した道を歩きながらこの後の予定を考えていると不意に何かと衝突する。
「おわっ!」
??「すまん」
衝撃で手から着物を包んだ風呂敷が離れてしまう。
「ちょっと!!」
声を掛けようとしたがこのままでは新品の着物が踏まれてしまうと思い慌てて風呂敷を拾う。
幸い着物は踏まれなかったが、風呂敷には少し土埃がついてしまっていた。
(はーー危なかったー)
辺りを見渡してみてもぶつかったらしき人は見つからなかった。
その後私は何事も無く買い物を済ませ、家(事務所)に戻った。
皆さん(変人)に今日のことを話してみても当たり前だがあまり大事にされずに買った服でファッションショーをさせられた。

恥ずかしかった。

そして、一通りいじられたところでセンパイから衝撃の一言が放たれる。
冬響「そういえば来週、家(事務所)に友達が遊びに来るんだよね〜」

「え?」


Page:1 2 3 4



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。