コメディ・ライト小説(新)
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- 学力そこそこの私が中学受験した話
- 日時: 2021/05/04 18:12
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13032
中学受験をした年上の友達に憧れて、
私も中学受験をしたいと思った。
ー私も頭が良くなりたいー
たったそれだけ。
それだけの思いで、無我夢中に勉強する。
そんな私「佐藤 実」の物語。
一般人だった私の、少し変わった物語。
~主要人物~
佐藤 実
星野 光
安藤 百合
先輩さん
___________________
第1章 ~小4の決断~
>>1-3
第2章 ~長い長い5年生~
>>4-34
第3章
~学力そこそこだった私が中学受験した話~
>>35-
第??話 ~プロローグ~
>>36
番外編①(黒歴史) ~未知の土地~
※ネタ系
>>29
番外編② ~お久し振りです!~
>>44
光初登場 第4話 ~友達~
>>4
百合初登場 第10話 ~変化~
>>10
先輩さん初登場 第7話 ~先輩~
>>7
- Re: 学力まあまあの私が中学受験した話 ( No.40 )
- 日時: 2021/05/02 18:08
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第39話 ~正しい答え~
最近光と遊んでいない。
前に「一緒に友達の家に遊びに行こ」って
誘ってくれた。
その時は遊んだが、それ以来全く
遊んでいないし
少し、光との距離が遠くなった気がする。
あの時。
遊びに行った時も
2人の会話に混ざれなかった。
いつも通り話せば良かったのに、
話す時は光から質問された時だけ。
頭の中がもやもやする……。
……いいもん。
どうせ、あと数ヶ月で終わる友達。
中学は違うんだから、深く考えなくていいし。
それより、塾をどうするかだが。
自分の考えは、もうまとまっていた。
"この塾に留まる"
それが、自分で導き出した答えだった。
しかし、夏になった今でも
心に留めたままだ。
誰かが言った言葉を思い出す。
ー正解なんてー
ー誰にもわからない問題もあるんだよー
- Re: 学力まあまあの私が中学受験した話 ( No.41 )
- 日時: 2021/05/02 18:09
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第40話 ~やっと言えたよ~
「私はこの塾に留まる事にするから。」
「……」
何も言えない……。
私の気持ちを言えない……。
一緒に電車で行こうよって言うだけなのに……。
「百合はどうする?」
「……まだ、決めて……」
「そろそろ決めなよ。」
実に遮られてしまった。
「……決めてるんでしょ、本当は。」
「っ!!」
(どうしてわかるの?)
「どうしてわかるのって顔してるね。
百合、わかりやすいよ。
……1年以上一緒だからね……。」
「そっか……。」
「で、どうす……」
「電車で行く!
乗り換えて、今と同じ塾に行く!」
- Re: 学力まあまあの私が中学受験した話 ( No.42 )
- 日時: 2021/05/02 18:09
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第41話 ~いつのまにか~
あ、暑い……(;´A`)
で、でも……
夏休みだ~!!!
え?時間飛びすぎだって?
気のせい気のせい!
この数ヶ月で変わった事は……
百合ちゃんが交かん日記ぬけたくらいかな。
まあ、光とは関わり無かったからね。
さ~てと、毎年恒例お手紙タイム!
今回は誰に書こうかな♪
転校生ちゃんと、その友達と……。
あっ、実!
でも、最近遊んでないし……
お返しくれないし……
光をさけているような気もするし……
今回はいっか!
日記で話してるしね!
1人1枚、計4枚の紙を用意した。
- Re: 学力まあまあの私が中学受験した話 ( No.43 )
- 日時: 2021/05/03 16:46
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第42話 ~山の梺~
百合と別の道を歩み始めてから
早1ヶ月が経った。
一緒に行こうよって何度も言われた。
でも……私の決断は揺るがなかった。
もう、決めたから。
そこには少しだけ、罪悪感があった。
それから、百合は交換日記を抜けた。
もっと受験勉強に力を入れたいからだそう。
自分は……光と唯一の話せる場所を無くしたくないから、続ける事にした。
もう夏休み。
自分は天王山に登れているのだろうか……?
頂上に向かって歩けているのだろうか……?
まだ梺にいる自分。
先に登り始めた百合。
-入試まであと6ヶ月-
- Re: 学力まあまあの私が中学受験した話 ( No.44 )
- 日時: 2021/05/04 18:13
- 名前: 春風 (ID: qs8LIt7f)
第43話
~番外編② お久し振りです!~
とある日の帰り道だった。
授業後に自習室へ行ったので
星の光が輝いていた。
階段を降りている時……
「ねえ、私の事覚えてる~?」
声をかけられた。
何処か見たことあるような、無いような……。
必死に記憶を辿る。
もしかして……。
「先輩さん?」
「あははっ、私の事そう思ってたの~?」
しまった。
"先輩さん"は心の中の呼び名。
「ち、違うんです!そのっ……」
「あははっ、全然いいよ~♪
まだ名乗ってなかったからね~。
私は"星野 天"だよ~。」
「ホシノ?!」
話を聞くと天先輩は光の姉だったらしい。
「光はどう?仲良くやってる?」
「実は、最近あまり一緒にいれなくて……。」
最近光との距離が遠い事、
唯一の塾友と離れてしまった事、
なかなか成績が上がらない事……
色々と相談した。
最近の悩みが、山が噴火したかのように
噴き出していた。
無意識に語りまくっていた。
天先輩は、その悩みを掃除機のように
吸いとってくれた。
天先輩は笑っていた。
苦笑いではなく、嘲笑いでもなく、
自分の体を包み込む……優しい笑いだった。