コメディ・ライト小説(新)

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記憶喪失少女が人類最強とかありえない!!
日時: 2021/09/16 19:44
名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)

 プロローグ

 学園の、自分のクラスについた。
 私は自分の机に突っ伏した。
クラスは月曜日の朝でも、
賑やかで、ザワザワとしている。
でも、そんなことは今の私にはどうでもいいことだ。
眠い。とにかく眠い。
突っ伏した途端、視界がぼやけ、
自分のすべてがシャットダウン。
私は気を失うように寝た。

目次
プロローグ >>0
・第1話・>>1
     >>2
     >>3
     >>4
     >>5
     >>6
     >>7

・第2話・>>8
     >>9
     >>10
     >>11
     >>12
     >>13
     >>14
     >>15

8月2日/閲覧数100突破。
8月9日/閲覧数200突破。
ありがとうございます!

Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.11 )
日時: 2021/08/05 19:23
名前: 魔王 ◆K3Erd2f3Yo (ID: 7VvLld12)

 雲が殆どないぐらい晴れていて、
すごくいい天気だった。
「これから話し合いを始めます……。」
暇だったから、屋上に行こうと思った。
幸い、私の席は一番後ろで窓に一番近くて、
隣の人も、名前は忘れたけど心優しい〇〇さん。
すんなり抜け出すことができた。
誰もいない静かな廊下を歩いて歩いて……。
後ろから足音がする。
私の足音と重なっていて……。
2人後ろからついてきているみたいだ。
1人は私のすぐ後ろをこっそり歩いているみたいで、
もう1人は隠れてついてきているよう。
誰がついてきているかは一応見当がついている。
階段を上って登って……。
屋上へ続くドアの前に来た。
「桃音、話し合いは大丈夫なの?」
「うん……やっぱり気づいていたんだね……、
 話し合いの司会は柊さんに任せておいた。」
「2人ともなんでついてきたの?」
「えっ!?
 えっと……1人だけだよ!
 ほら、後ろを見てみてよ!」
「隠れてるんでしょ?」
「なんでわかったんだ?」
やっぱり。
なにもないはずの場所から澄春が出てくる。
なんでわかったんだろうな……
見えていないけど、見えた。
そんな感じデス……
だって、自分で自分のことがわかっていないから。
今の私には中3の時から高1の時までの記憶しかない。
中2のときに事故にあって、記憶を失ったらしい。
そんなことは嘘ってわかってる。
事故にあったのなら少しぐらいは
傷があるはずだけど私にはなかった。
たまたまかもしれないけど、それだけじゃなくて、
親や医者は私についてのことを
名前以外は1つも教えてくれなかった。
今は名前も嘘なんじゃないかと思う。
家にはアルバムがあったけど
名札がついている私の写真が一つもなくて
ところどころ不自然に抜けていたりする。
中学校と高校では私は転校してきた
ということになっていて、私の記憶が殆どないことを
知っている人が1人を除いてはいなかった。先生も。
その1人は桃音。
なんで知っているかって聞いても、答えてくれない。
桃音は時々だけど私の名前を呼び間違える。
私の事を真宵って呼ぶ。
なんでだろ。

屋上に出ると校舎から外を見た景色とは
全く違う景色だった。
海が広がっていた。
すごくきれいな。
「ねぇ真宵、この景色見たことあるでしょ?」
桃音の口調が変わったと思えば
私を真宵と呼んだ。
私のことを呼んだとは思えないけど、
私はこの景色を見たことがあると思った。
いや、見たことがあるというより
記憶にある景色だった。
私には記憶がないのに。

Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.12 )
日時: 2021/08/03 15:08
名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)

 ずっと見ていたいくらいきれいな景色。
本当にいつか、見たことがある気がする。
「そろそろ帰らねぇとやばいんじゃないか?」
ここに居たい。
すごく懐かしい気分。
「先に質問をさせて。
 私の事をなぜ真宵と呼んだの?」
「ごめんね……わたしの昔の友達なの……
 その友達に美苑がすごく似ていてね……」
「あっそ。
 それならいいけど。」
絶対ウソをついている。
今は無理に質問する気はないけど、
いつか絶対に聞く。
「あとさ、私ここに居たいから先に帰ってて。」
「俺もいていいか?
 佳音は先に帰って、話し合いの内容を教えて。」
『桃音って呼べ!』
桃音が、澄春になにか言ったみたいだけど、聞こえなかった。まあいいけど。
私はその場に座り込む。
疲れた。何もしてないけど。
眠たい。何もしてないけど。
「お前さ、記憶がないんだってな。」
とつぜん澄春が喋る。
美苑は答えない。
「俺さ、桃音と美苑とずぅっと
 前から仲間なんだぜ。
 桃音はまだお前に言っていないみたいだけど。」

Re: うちのクラスは異世界にある。 ( No.13 )
日時: 2021/08/05 19:31
名前: 魔王 ◆K3Erd2f3Yo (ID: 7VvLld12)

 ・第3章・

 教室に帰ってくると、
話し合いはおわったみたいで、
でも決まったこととかはないみたいで……。

 わかったこと
・美苑、桃音、澄春以外は外に出られない。
・水、電気は使える。
・外に出る場所によって景色が変わる。
・お腹はすくし眠たくなる。

……黒板に書かれていたのはこれだけだった。
だけど……わたしの名前がなぜ黒板に書かれている!?
確かに私達3人しか外に出られない。
私の体内時計では、ここに来てから3日が立ったはず。
食料は、運動場の端にある備蓄倉庫とか言うところのやつを食べている。
でもそれもそろそろ尽きる。
やっぱり食料が必要みたい。
今度は私の脳内の黒板に整理していく。

 自分についてわかったこと
・わたしの名前は奈余間 美苑ではない。
・澄春と桃音はもともと友達だった?
・ここの景色は見たことがあるはず。

それだけ。
やはり私の過去についてはほとんどわからない。
もし、元の世界に戻ったら、親に聞けばいいだけだけど、
今、自分の過去を知っておかないと、
元の世界に戻れない気がする。
勘だけど……
私は帰りたくないけど……

はあ……

Re: 記憶喪失少女が人類最強とかありえない!! ( No.14 )
日時: 2021/08/06 12:52
名前: 不可能 ◆DMVtSSFzcg (ID: 7VvLld12)

 今日は食料を買いに行く。
お金がない。けれど、桃音と澄春が大丈夫だよって……
「柊木さん、今から食料を買ってくるので、
 ちょっとの間よろしくおねがいします……」
桃音は頼んでいる割には柊木を信用していないような……
今日も外は晴れている。
ここに来てから雨どころか、曇りになんて一度もなっていない。そして、自分にとってすごく丁度いい温度。
「記録屋ってどこだったっけ?」
澄春が独り言のように何かを呟いたが、美苑は気づかない。
「ううん……あんまりここのこと
 覚えてないんだよな……
 ここの事なら澄春の方がわかるでしょ?」
「えっ……? なんのこと話してるの?
 ふたりともここに来たことがあるの?」
澄春はここにいたからともかく……
桃音はここに来たことがあるの?
「うん。あるよ。」
そっか。ここにきたことあるんだ。
じゃあここはどこなんだろう?
「ねぇ、じゃあここはどこなの?
 何県? 外国ではないのかな?」
「えっとね……ここは……
 外国じゃないし、日本でもないよ。」
「はぁ? じゃあどこなのよ!!」
「うぅん……ゲーム内。」
澄春が戸惑ったような声を出す。
「へぇ……ゲームの中なんだ。
 私のことを馬鹿にしてるの?」
ゲームの中にいるとかありえない。
だってクラス全員がそのゲームをやっているはずがない。
そもそも私は学園に行ったんだぞ。
「馬鹿にしてないよ。」
「そろそろ行かねぇと。」
「え? お金はどうするの?」
「大丈夫だって言っただろ。」
澄春はある店に向かって歩いていく。
それを追って私と桃音は歩く。
その店の中に入ると……
? なにもないけど……
「おじさん、記録ちょうだい。」
……記録?
ここはなんの店でしょうか。
「名前は?」
「スバルとkaneとMayoi。」
スバルは分かるけど、
カネ?
真宵?
まあ、いいか……?
「現実上の名前は?」
「俺が、澄春。」
「私が、佳音こと、佳海音。」
え?
え?
え?
え?
かみねさん?
桃音じゃないのでしょうか?
「あ、えっと真宵は……。」
うん。そういうことか。
なんとなくわかった。
「私が真宵よ!」
「……美苑?」
多分……あれだろう。
私の記憶を失う前は多分、真宵という名前だったんだろう。
「思い出したの?」
桃音が問いかけてくるけどそういうわけではない。
「違うよ。思い出したわけじゃない。」

Re: 記憶喪失少女が人類最強とかありえない!! ( No.15 )
日時: 2021/09/16 19:44
名前: 魔王 ◆K3Erd2f3Yo (ID: 7VvLld12)

「最初から1つづつ説明してくね。
 ここはゲームの世界。
 あっ……でもここに居るのはホントの私達ね。
 多分私達のクラスだけがここに封印された。
 封印された理由は多分私達3人。」

「俺たちは人類最強の勇者だった。
 真宵が記憶を失う前、
 地球を救ったり、
 呪われていたこのゲームと
 囚われていたゲームプレイヤーを
 救ったりした。久しぶりに休憩できるなとか
 最初は思ってたんだけど、
 自分の体を犠牲にしてまで、
 このゲームから救おうとした真宵は
 記憶を失った。
 そしてゲームプレイヤーは救えたけど、
 呪いを解くことはできなかった。
 だから、お前たちのクラスが
 囚われてしまったんだと思う。
 そして俺は無理にこのゲームに侵入して、
 お前たちに会いに来た。」

私が人類最強の勇者。


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