ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

残りわずかの命を、君へ。
日時: 2008/09/15 15:23
名前: はぴゅー (ID: bTQW6E54)
参照: http://にゃおーん☆

私の命は、あとちょっとしかありません。
だから、この残りの命を君に
君だけに———…



    ささげます。





   3月24日 寒那



————————————————————————

始めまして〜(^−^)
はぴゅーです。
コメディ・ライト小説からお引越し〜してきました。
応援してください。

Page:1 2 3



Re: 残りわずかの命を、君へ。 ( No.8 )
日時: 2008/10/29 19:35
名前: はぴゅー (ID: UrB7UrBs)
参照: http://にゃおーん☆

—小学生の時—

その子は、すっごく早口で言った。
すぐには、わからなかった。
この子が、運命の女の子だなんて。
この子が、ボクの天使であり、悪魔だったなんて。


「———う、ん。
『ゆきしょう』だよ、ボク」

雪町小学校は、略して「ゆきしょう」だった。

「あたしねぇっ! 
『ゆきしょう』に行くの! 
 明日からなの!
 いっしょに行こうよ!」

女の子は、自分の名前もなのらずに、
言いたい事だけ言って
帰って行った。

2年生なのに、なんとあどけなく
おっとりとしたしゃべりかたなんだろう。
幼稚園児みたいだった。

でも、なんとなく
大人っぽい
お嬢様っぽい
雰囲気だった。

きっと家もゴーカで
服もきれいなんだろうな。
そんなことくらいしか
考えていなかった。

Re: 残りわずかの命を、君へ。 ( No.9 )
日時: 2009/01/04 16:43
名前: はぴゅー (ID: PboQKwPw)
参照: http://にゃおーん☆

「えー、今日は! 
 このクラスに新しいお友達がきます!」

先生が言った。
けっこう人気が高い先生だった。

わあ、誰だろう!? 女子かな、男子かな!

みんな、口々に言った。

そのとき、ボクはちょっとニヤニヤしていた。

だって知ってるもん。
女の子で、可愛くって、明るい子。
名前だって知ってる。
2年2組ってことは、今知ったけど。

———キュッキュッ…。

ドアが開く音がして、
床をキュッキュッと鳴らしながら
赤いスカートをひらひらさせながら
笑顔であの子は教室へ入ってきた。

「春町小学校から来ましたっ
 天美寒那(アマミ カンナ)です!
 これから、よろしくお願いします!」

可愛い!  声、高ーい!

ちらほら、そんな声が聞こえた。
みんな拍手してる。

寒那ちゃんは
ボクの方を向いて
にっこりと微笑んだ。


真っ白なブラウスに
赤いスカート。
ランドセルはピンク色。
イチゴの飾りがついた
ピン止めで、前髪をとめていた。

ヒトメボレ、ってやつ。

Re: 残りわずかの命を、君へ。 ( No.10 )
日時: 2009/05/17 09:54
名前: ここあちゃん (ID: /bs85MAK)

頑張ってください

Re: 残りわずかの命を、君へ。 ( No.11 )
日時: 2009/07/28 15:53
名前: ぱっち ◆fTIBDvt3G. (ID: uj1WcIuh)

頑張ってください!
応援してます!

Re: 残りわずかの命を、君へ。 ( No.12 )
日時: 2009/09/21 15:01
名前: はぴゅー (ID: pqUQa2Av)

キーンコーン…

そう、待ちに待った、休み時間。
学校を案内してあげようか?
それとも、自己紹介が先のほうがいいかな。


『休み時間、一緒にあそぼ!』

学校までの道で、彼女はそう言った。
だから、ボクはカタンっと席を立って、
ゆっくり寒那ちゃんの席へ行く。

「寒那ちゃ「おーいおい、
 ちょっと待ちたまえよ
 大可くん」

ぞろぞろと出てくる、悪がき集団。
ボクは足がすくんでしまって、
だんだん体中震えてきて、
今までの記憶とリンクして…
逃げ出したい!!!

「ねえ、どいてよ。
 メザワリなの。」

 低く、冷たい声が聞こえる。
 だれ?
 視線を泳がす。
 そこには、一人の少女が。


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。