ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 月 下 の 犠 牲
- 日時: 2009/10/24 16:06
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
はい。最近は二次元で書いていることが多い者です。
大分シリアスの方には来てないので、初めましての方ばかりだと思います。
今回はチョロッとグロが入るかなと。まだよく分かりません。
ええ。先に言っておくとド下手です。それでもいいと言う方のみお楽しみ下さい。
コメントがあると嬉しいですが、私の小説に来て下さいなどの宣伝はご遠慮下さい><
目次
序章>>1
第一話>>4
第二話>>5
第三話>>12
第四話>>14
第五話>>16
第六話>>19
第七話>>21
第八話>>22
第九話>>25
第十話>>26
登場人物>>17
- Re: そ の 手 は 虚 空 を 掴 み ( No.2 )
- 日時: 2009/08/30 11:01
- 名前: 愁 (ID: UrB7UrBs)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel5/index.php?mode=view&no=11095
初めまして、
なかなか面白そうです。
- Re: そ の 手 は 虚 空 を 掴 み ( No.3 )
- 日時: 2009/08/30 11:07
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: NjXpoRP/)
愁様
初めまして^^
なかなか面白そうだなんて……。そんな事無いと思います。
- Re: そ の 手 は 虚 空 を 掴 み ( No.4 )
- 日時: 2009/10/24 15:57
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
第一話
賑やかな教室。ほとんどの生徒の肩にはサクリファイスが座っている。サクリファイスとは契約を交わしたものを、自分を犠牲に守る者のことである。
サクリファイスには知られている所で三つの種類が有る。一つはリーフィルと同じ妖精型。背中に羽があり、感情が無く小さいのが特徴である。時にリーフィルのような例外も居るのだが。もう一つは動物型。動物の形をしたサクリファイスである。
そして、人間型。人間型は普通の人とたいして変わらない。感情もある。違いと言えば異常なほどの戦闘能力の高さである。
そして、ほとんどのサクリファイスが妖精型、又は動物型である。人間型はほとんど居なく、珍しい上に強い。
賑やかな教室に翡翠とリーフィルが入ってくる。途端に静まり返る。なにやら恐ろしいものを見るような目。翡翠はそんなの気にしていないらしく黙って席に座る。
最後に入ってきたのは、長い黒髪に、燃えるような紅蓮の瞳の少年。髪は邪魔なのか、赤いリボンで束ねている。彼の名前は紅蓮來兎。その後ろには桜梨。
言うのを忘れていたが、この学校は少し特殊で、クラスが日によって変わる。だから、前の日は違うクラスだった人と、次の日は同じクラスと言うこともありえるのである。
「好都合ですわね」
にやりと笑う翡翠。リーフィルは嬉しそうに笑う。それに気づいたのか不思議そうな顔をする來兎。桜梨は無表情である。
「初めまして。感情を持った妖精型サクリファイスですか……珍しいですね」
優しい笑みを浮かべて翡翠に話しかける來兎。黙って頭を下げる桜梨。リーフィルは黙って桜梨を見つめる。少し困ったように首を傾げる桜梨。
「僕は紅蓮來兎。この子は、僕のサクリファイスの花椿桜梨。正式名はルゥナ。そちらは?」
優しい微笑を浮かべている來兎。翡翠はキョトンと來兎を見つめる。首をかしげる來兎。
「私は、月條翡翠ですわ。この子は私のサクリファイス、リーフィル」
丁寧に頭を下げるリーフィル。翡翠に手を差し出す來兎。その手を握る翡翠。
そんな二人のやり取りを興味有りげに見ている少年が居た。短い赤い髪。前髪で右目が隠れている。左目は紫色。名は奏紅流架。
「新種のサクリファイスと、感情を持った妖精型サクリファイスか……面白くなりそうやな。紅零」
「そう……。僕はどうでもいい」
流架の言葉に答えるように言う少女。肩より少し下くらいの長さの紫色の髪に、紅蓮の瞳。風音紅零。人間型のサクリファイスである。
「相変わらずやなぁ。まぁええけど。力試してみるか?」
「主人の好きにすれば?」
紅零の言葉を聞き、流架が薄く、不気味に微笑んだ……。
- Re: そ の 手 は 虚 空 を 掴 み ( No.5 )
- 日時: 2009/10/24 15:59
- 名前: 月乃 葵 ◆BkB1ZYxv.6 (ID: xYJBB/ey)
- 参照: 儚き幻想の世界に落とされて。散る運命悟りつつ、声を上げて今を生きる。
第二話
ニヤリと笑う流架。辺りが黒く染まる。桜梨が顔をしかめ、來兎の方を見る。手で何か合図をする來兎。リーフィルが翡翠の前にでる。その更に前に出る桜梨。
目を見開く翡翠とリーフィル。桜梨は右目につけていた眼帯を取る。燃えるように赤い瞳……。
「感情を持った妖精型サクリファイスは珍しい。マスターの命令。だから守る」
スッと紅零が前に出てくる。不敵な笑みを浮かべる桜梨。來兎がフッと手を振り上げる。
「戦闘用プログラム作動」
桜梨のその言葉が戦闘開始の合図となる。桜梨の背中には純白の翼。紅零の手には青い光。睨みあう二人。
「水龍!」
紅零の手の上にあった光はうねりを上げ龍へと姿を変える。黙って右目を手で覆う。首を傾げるリーフィル。
「氷魔法」
右目を覆っていた手を広げる桜梨。右目が燃えるように赤色から薄い水色になる。凍ってゆく水の龍。目を見開く紅零。
そんな事気にせずに再び右目を手で覆う桜梨。そして、黙って手を下げる。薄い水色から無色透明に変化する桜梨の目。一見、右目が無くなってしまった様に見えた。
「翼刃」
桜梨の翼から抜けた羽が刃のように飛び交う。粉々に砕ける氷った水龍。
目を見開く紅零。また、桜梨が右目を手で覆う。どうやら桜梨の力は右目を覆うことで変わるようだった。今度は無色透明から、美しい緑色に……。
流架は満足そうな顔で、メモを取っている。來兎は黙って桜梨を見つめ、翡翠は目をキラキラさせて、桜梨が繰り出す技を見つめる。
「葉龍」
凄い勢いで吹っ飛び、気を失う紅零。黒く染まっていた教室が元に戻る。桜梨の勝利である。黙って眼帯をつける桜梨。桜梨の背中から翼が消える。
「いやぁ。新種の天使型サクリファイス……強いんやなぁ」
ケラケラと笑いながら言う流架。その背後には肩ぐらいまでの茶髪の髪にどこか怪しげな紫色の瞳の少年……天魔悠月が立っていた。
「……何をやっておるのじゃ? 他の生徒の迷惑になっておるぞ」
呆れたような顔でいう悠月。その肩にはピンク色の髪に黒色の瞳をした、妖精型サクリファイスのフーガ。
「ありゃあ……すまんなぁ」
鈍い音が響く。少し遅れて声を上げ頭を抱えてのた打ち回る流架。悠月の手には硬そうな棒。そこで紅零が目を覚ます。訳が分からないというような顔。
「マスター……お怪我ありませんよね?」
くるりと來兎に向き直って言う桜梨。笑顔で頷く來兎。のた打ち回る流架。教室の中はぐちゃぐちゃである。
この後、教室に入ってきた先生に怒鳴られたのは言うまでも無いだろう。
- Re: 月 下 の 犠 牲 ( No.6 )
- 日時: 2009/09/01 18:59
- 名前: ㍻ヤンデレ@黒月! ◆UvyP8R2qR2 (ID: 39gb1XuH)
- 参照: 基本は黒月*綺空ですがたまーに㍻ヤンデレ@黒月!に変わりますw
おお!!
題名がかっこええ><
続き、期待してるよ><
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