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- The soul of the fool
- 日時: 2009/08/30 23:10
- 名前: yuy@ (ID: km7KrdXm)
受験生で更新できない時もありますが、
よろしくお願いします!
- Re: The soul of the fool ( No.7 )
- 日時: 2009/09/12 23:03
- 名前: yuy@ (ID: km7KrdXm)
ゴォ…ガァ…オーガはいまにも襲いかかってきそうな勢いで此方に赤く光る眼を向ける。
爪をたてている。ゲームでいえば敵と遭遇してヘビーな曲が流れるところである。
「黒宮!コイツ!」
「猿神…ですね。」
毛むくじゃらのオーガは猿の神。牙をむき出し威嚇している。
かと思えば猛烈な勢いで俺に向かって突進してくる。俺は防御態勢に入る。オーガが神刀に牙を突き立てる。その勢いに押されてしまう。
「くっ!コイツなんて力だ!」
「白神君!!」
村雲が涙目で俺に呼び掛ける。
「オリャァァァ!!」
勢いをつけてオーガを振り払う。階段に打ち付けられ、転がり落ちた後オーガが態勢を立て直す。
「白神さん。コイツは一筋縄ではいかないみたいですねぇ。」
「何でこんな状況で笑顔なんだよ!!お前は!!」
「それより。さっさと魔力を開放したほうが身のためだと思いますが。」
- Re: The soul of the fool ( No.8 )
- 日時: 2009/09/17 22:42
- 名前: yuy@ (ID: km7KrdXm)
「他人事みたいに言いやがって!」
スポーツを其れなりにしていたので力には自信があるが、マジで化け物みたいな力で押してきやがる。(化け物だけど)
俺は必死の力でオーガを振り払う。「今のうちか」体に力を入れる。
「ハァァァァァァ!!!」
蒼い覇気をまとう俺をその赤い目でまじまじとオーガが見つめる。
共に蒼い光を放つ神刀は周りの奴の眼球を焼かんばかりに輝いている。
「キャ!何これ!!」
この光に慣れえていない野上は目をふさいでいる。オーガも同じこの光に耐えきれないのか、後退りをしている。
「逃がさねぇぜ!!蒼天斬光!!」
刀から放たれた光がオーガを襲う。
- Re: The soul of the fool ( No.9 )
- 日時: 2009/09/26 22:03
- 名前: yuy@ (ID: km7KrdXm)
光が止み、オーガを見ると体の真ん中に亀裂が入りオーガ自身が沢山の小さな光の玉になって空に昇って行く。
「意外とアッサリだったな。」
「でしたね。」
「とにかく一旦上に行こう。また襲われたらたまったもんじゃねえだろ。」
「そ、そうだね。」
村雲が相変わらずの涙目で腰を抜かしながら言った。
神社に戻り村上が落ち着くのを待ってから話を始める。
「おい、黒宮。お前あのオーガのこと『猿神』って言ってたよな。」
「ええ。あれは確かに猿神です。比較的弱いオーガですね。あのサイズくらいだとゲームでいえば中ボスくらいですかね。それに、あれの小さいやつがまだ沢山いますよ。」
「じゃあさっき話してた村雲が襲われた件のオーガは小さい奴か。」
「で、でも私が襲われた時は大人の男の人くらいの大きさはあったよ。」
「でもさっきのオーガは某韓国のボクサーくらいの大きさはありましたからねぇ。大人の男くらいなら小さいと考えるのが普通ですよ。」
「猿神がまだ沢山いるの・・・」
「いやそれは違うよ、咲たん。小さいのは猿神とは言わないんだ。小さいのは『猿人』と呼ぶ。」
「同じじゃん。」
「いや。ボスは「神」という字を書くが、雑魚は「人」と書くんだよ。」
- Re: The soul of the fool ( No.10 )
- 日時: 2009/10/03 22:54
- 名前: yuy@ (ID: km7KrdXm)
「へぇ〜。そんなもんなの?」
「うん。そんなもんなの。」
「でも聞いただけでは違いわかんねぇな・・・」
「あの・・・そろそろ私の事件のことに・・・」
すっかり忘れていた。
「すまん。すまん。スッカリサッパリヤッパリ忘れてた。」
「白神さん、何ですか?その言葉遊び。殺しますよ。」
「お前がさっき言ってたんだろうが!!」
「だから!!・・・その・・・私の事件・・・」
話を元に戻そうと思う。
- Re: The soul of the fool ( No.11 )
- 日時: 2009/10/13 22:17
- 名前: yuy@ (ID: km7KrdXm)
「す、すまん・・・」
「駄目ですよ、白神さん。」
「誰のせいだよ・・・」
・・・・・
「そうだっ。」
村雲が口を開く。
「さっき黒宮さんが白神くんに、『魔力を解放』って言ってましたけど、あれってどういう・・・」
小動物のような瞳を向けてくる村雲に黒宮が一度ニコッと微笑。
「厳密にいえば魔力を喰わせるんですよ。神刀に」
「魔力を喰わせる・・・?」
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