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- 〜落第魔女の夢〜 題名変えました
- 日時: 2009/11/08 11:46
- 名前: ベアラー (ID: ImGaYTGg)
下手ですけど小説書きます!
・荒らしは禁止!
・アドバイス大歓迎!
・タメ口OK!
この小説をクリックしてくれた皆様に感謝です。
では、これからよろしくお願いしますね☆
オープニング>>1
登場人物
ミラ&イーグル>>2
第1話「掃除!掃除!掃除?」 >>5 >>6 >>7
第二話「少年の名前は?」 >>8 >>10
http://www.youtube.com/watch?v=oubrvipvzhe
- Re: 落第魔女と魔法の日々 ( No.7 )
- 日時: 2009/10/04 17:25
- 名前: ベアラー (ID: ImGaYTGg)
「こら!喋ってないでさっさとやる!
ほら、そこも!口よりも手、動かして!」
ビシバシ生徒達を注意するミラ。
不満そうに呟きつつも掃除を続ける生徒達。
しかしそういうミラはただ見ているだけだ。
雑巾掛けレースを途中でリタイアした者は、結局掃除全部をやらされることになった。
石造りの廊下の長さは半端ではない。
終わりの見えない廊下の先を見やり、星組の生徒達はため息をついた。
☆
それから約20分後。
ようやく、廊下の半分を掃除し終えた星組のせいとたちは、すでに体力を使い切ってしまったようだ。
ぜいぜいと肩で息をしながらも残り半分の掃除に取り掛かる。
その中で、掃除をしない人間が二人。
もちろん、ミラとイーグルである。
イーグルは何をするわけでもなく壁に寄りかかっている。ミラは廊下を歩き回り、少しでも掃除をサボろうとする人がいれば、びしっと注意していった。
と、そのとき。
「ん・・・・・・?あれ・・・・・・?」
ミラは石造りの壁にある、地味な扉に目を留めた。
真っ黒でつるつるしていて、これといって何の装飾もない扉。
だが、どこか怪しげな雰囲気を漂わせている扉だ。
「ん〜?何あれ?———
イーグル!ちょっと!」
ミラは廊下のどこかにいるイーグルを呼んだ。
声は廊下に反響して何倍にも大きく聞こえる。
しばらくするとイーグルのめんどくさそうな声が、これまた反響して聞こえてきた。
「なに?・・・・・・また魔法でなんかやらかした何て言うなよ。」
「そんなこと言うわけないでしょ!
そうじゃなくて、あれ。」
ミラはあの真っ黒な扉を指差した。
イーグルは、
「何だあれ?俺も知らないぞ。」
といいながら扉に近づいた。ミラもそれに続く。
いつのまにか、星組の生徒達は全員、扉の周りに集まっていた。ミラは慎重に、扉に手を伸ばす。
「・・・・・・気をつけろよ。この扉、魔力を感じる。」
「分かってる。」
イーグルに必要最低限の返事を返しながらそっと扉に触れるミラ。
魔法にかかっている物を下手に動かすとどうなるかは、失敗経験の豊富なミラが一番よく知っている。
しかし、ミラが扉に触れても何も起こらなかった。
今度は、扉を軽くノックするイーグル。
しかし何も起こらない。
「・・・・・・よし。開けるぞ。」
イーグルは意を決したように呟くと、扉の取っ手に手をかけた。
ゴクリとつばを飲む星組の生徒達。
イーグルはかすかに真っ暗な扉を開けた。そのとき。
「うわぁ!」
扉の隙間から光が溢れ出した。
- Re: 落第魔女と魔法の日々 ( No.8 )
- 日時: 2009/10/14 16:26
- 名前: ベアラー (ID: ImGaYTGg)
「何これ!」
思わず叫ぶミラ。
あの光のせいで既に視界は真っ白だ。
あの黒い扉も、イーグルも、他の生徒達も見えない。まるで、ミラだけ違う世界に飛ばされてしまったかのようだ。
ミラは苦し紛れに適当な魔旋律を唱えた。
「えっと、大気の力よ、我に力を貸したまえ、エル・シェーン!」
・・・・・・効果なし。真っ白な世界に変化は現れない。
「えーッと、果て無き道の先の終点、メリア・ニース!」
今度は魔法の効果を終わらせる魔旋律。———しかし、相変わらず辺りは真っ白だ。
ミラは無い頭をひねって必死に考えた。
「じゃあ、これでどうだ!絡んだ糸を解きほぐす、エース・ミース!
———て、え?」
解呪の魔旋律を叫んだ瞬間、ミラは目をパチパチさせた。
目の前には、しっかりあの黒い扉が見えている。
横では、イーグルがミラと同じ様に目をパチパチさせているのが分かった。
ミラが振り向いてみると、星組の生徒達が友達と抱き合ったり、しきりに目を擦ったりしていた。
「・・・・・・光が消えたんだ。よかった〜!」
と胸をなでおろすミラ。
「で、どうすんのさ?」
イーグルは扉の方に向き直った。
「もちろん・・・・・・中を確かめるのよ!」
ミラは元気に宣言した。
「おまえ、ちょっとは懲りろよな。」
と、イーグルは呆れ顔である。
「じゃ、開けるよ。」
ミラは扉を開くと、中を覗き込んだ。
- Re: 落第魔女と魔法の日々 ( No.9 )
- 日時: 2009/10/15 14:56
- 名前: 藍羽 (ID: Q.3BB6GW)
こんにちわ!
元、うみねこの藍羽です。
おもしろいですねーッ!!
そして、カッコイイですね。
魔旋律なんて、カッコイイです!
続き頑張ってください☆
- Re: 落第魔女と魔法の日々 ( No.10 )
- 日時: 2009/10/16 17:37
- 名前: ベアラー (ID: ImGaYTGg)
「みんな、ちゃんと掃除やってるかしら?・・・・・・心配だわ。」
静かに足音を響かせながら、廊下を歩く女性。
腰まである栗色の髪をサラサラ揺らしている彼女は、この学校で魔法史の教師をしている、アンナ・フローベルトである。
彼女は今、彼女の担任のクラス、星組が掃除している・・・・・・はずの廊下に向かっているのだ。
この学校の最下層にあるその廊下、特に何かがある訳でもなく、ただただ長い廊下が続いているだけなのだがこの学校が創られた時からある。
今日は、新入生を迎えるためにそこを掃除させていたのだが・・・・・・
(な〜んか嫌な予感がするのよね・・・・・・)
なんとなく身構えながら廊下を歩いていくアンナだった。
☆
人生、こうゆう勘だけはよく当たるもので。
(・・・・・・・・・・・・やっぱり。)
掃除場所についたアンナは心の中で溜め息をついた。
廊下の中間あたりには、大きな人だかりが出来ていた。
手に手に雑巾を持っていて、ついさっきまで廊下を掃除していました、という雰囲気だ。
「ちょっと、みんな掃除はどうしたの?」
アンナが人だかりに呼びかけると、全員いっせいに振り向いた。
同時に、中心から星組のトラブルメーカー、ミラの声が聞こえくる。
「せ、先生!大変です!!大変なんです!!!」
「大変なのはいつものことだと思うけど。」
冷静に答えるアンナ。しかし、次に聞こえてきたイーグルの一言には顔色を変えた。
「誰か倒れちゃってるんですけど先生。」
「!?———どうして!?ちょっと退きなさい!」
アンナは人だかりを掻き分けて中心に近づいた。
中心にいたのは、ミラとイーグルと・・・・・・床によこたわる見慣れない少年だった。
「せ、先生!どうすればいいんですかっ!」
「どうするったって、こうゆうのは私の専門外だし・・・・・・」
そっと男の子の額の手を当ててみるアンナ。
(熱は無いみたいだけど。)
「とりあえず、保健室に運びましょう。」
「合点了解しました、先生。」
イーグルは男の子を担ぎ上げた。
☆
数分後。
男の子は無事、保健室に運び込まれ、ベットで寝ていた。
もちろん、あの後星組の生徒達(特にミラとイーグル)は、アンナ先生にたっぷり尋問させられた。
あの少年のことや、扉のこと、掃除をサボったことについて、だ。
そのとき、ついでにミラは、扉が突然現れた事についてアンナ先生に聞いてみたが、それは先生もよくわからないらしい。
なんとなくモヤモヤした気分で寮に帰ったミラ。
その日の夜。
ミラはベットの中でふとあることを思いついた。
(明日、あの子のお見舞いにいてみようかな。)
いいことを思いついた、と心に中で笑うミラだった。
☆
暗闇の中。
全身に魔力をまとったものが目覚めた。
それは、魂を貪り食らう悪魔。
悪魔は、契約者の目覚めを感じた。
そして、かすかに身じろぎし、静かに笑う。
「賭けは俺の勝ちだ。ギア、オマエは負けた・・・・・・!」
- Re: 〜落第魔女の夢〜 題名変えました ( No.11 )
- 日時: 2009/10/16 18:03
- 名前: ベアラー (ID: ImGaYTGg)
藍羽さん。
コメントありがとうございます。
ゆっくりですが、これからも更新頑張ります。
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