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夢殺人
日時: 2009/10/12 09:56
名前: ヘ音記号 (ID: OZyDylja)

みなさんは、夢の中で人を殺してしまったことはありますか?

「夢の中で」です。

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Re: 夢殺人 ( No.1 )
日時: 2009/10/12 10:07
名前: ヘ音記号 (ID: OZyDylja)

        「やめて!!」

       「どうしたの?恵。」

    私の目の前で親友、恵が叫んでいる。

    「怖い・・・。やめて!みちる!」

      「だから、何が怖いのよ。」

     「やめて!!・・・・・・!!」

    目の前に真っ赤な絵の具が飛び散った。


     この世とは思えない悲鳴と同時に




          絵の具?

           違う

          なんだろう

          温かくて

        ヌメヌメした何か。


       私の足元で動かない恵。

       ・・・分からない・・・

        ワカラナイ・・・!!

Re: 夢殺人 ( No.2 )
日時: 2009/10/12 10:31
名前: ヘ音記号 (ID: OZyDylja)

       ジリリリリリリリ!!

目覚まし時計がなった。

「うるさいなーー・・・。」

「みちるーーー早く起きなさーい!」

「わかってるよ!!」



「いってきまーす。」

私は中学生になって一段と学校がメンドウになった。

あーあ、今日も勉強か・・・。

「みちるーーーおっはよー!!」

めぐみ!おはよー。」


        コワイ・・・
         ヤメテ!
       ミチル・・・・・・



「?なんか言った?恵。」

「へ?何にも?」

なんだろ・・・。今恵の声が聞こえたような・・・
気のせいかな??


ていうかどっかで聞いたような・・・


「ねーねー!みちる!私ね。」

「・・・なに?」

恵は満面の笑みだった。

「誰にも言わないでね。」

「うん。」

「私、りゅう君と付き合ってんのー!」

え?・・・・・・うそでしょ?
龍・・・と?

「えーー!?マジで!?」

「そー!マジで!!」

「あれ・・・でも恵、そんなに龍と話してたっけ?」

「ううん。でも、ホラ。みちると龍君って幼なじみでなかいいでしょ。それで私がみちるのそばにいたらなんとなく、どんどん好きになっちゃった。ってゆうわけ!」

「す・・・凄いねー!おめでと!!」


          何?

        私利用されたの?

                                                                               ・・・ヒドイ・・・

Re: 夢殺人 ( No.3 )
日時: 2009/10/12 11:23
名前: ヘ音記号 (ID: OZyDylja)

      メグミ・・・ニクイ・・・
 
        ニクイ!!

私は恵の部屋にいた。

恵は・・・?

          ギシッ

ベット・・・ベットに誰かいる・・・

「・・・恵?」

「その声・・・!!みちる!?みちるでしょ!?」

「うん。・・・・・・暗いね・・・。」

「あっ、今電気つけるね。」


      ・・・パチンッ・・・

「ああ、びっくりした。寝ようと思ったら誰かいるんだもの。でも、なんでみちる。あんたがここに?今何時だと・・・・・・」

イヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!

「何?どうしたの、恵。」

「なんで・・・・なん・・で。そ、んなもの・・・」

「そんなもの?そんなものって?」

恵は私の右手を指差している。

私は自分の右手を見た。

「ああ・・・これ?・・・なんでこんなものもってるんだろ・・・私。」

「みちる・・・まさか・・・そ、そんな・・・こ・・と、ね、ねえ?」

「?そんなこと・・・て?」

私は微笑んだ。

恵はホッとして、

「そ、そうよね。あなたがそのナイフで私を刺すなんてこと・・・。」

「これ、よく切れるのかな・・・。ねえ、恵。」

「え・・・・・・・。みち、る?」

「だから、よく切れるのかなって。」

「し・・・知らないわよ!!自分の髪でも切って実験してみたら!?」

「そう・・・。」

「わ・・・わかったわ!みちる!!あなた、私をだましてるのね!!ナイフが偽物なのもわかったわ!ほら、ドッキリせいこうじゃない!ほんとびっくりしたわ!!」


         ザクッ!・・・


みちるは自分の髪をバッサリ切った。

「え・・・みちる・・・・・・。」

「これ、本物だよね。」

「た、たすけ・・・。」

「また、あなた私を利用したよね。私の自慢の髪。どうしてくれるのよ。」

「そ、そんな・・・あんたが勝手に・・・」

「黙れ!!」


「・・・ねえ、恵・・・私ね、あんたよりずっとずっと前から龍のこと好きだったの。」

「みちる・・・わ、わかったわ!私、別れるから!だから、だから・・・。」

「このナイフ、よく切れるのかな。実験してみたいなあ・・・ねえ、恵。協力してよ。」

みちるは恵の手をつかみ、机の上にのせた。

「やだ、やだぁ!!」



みちるは恵の左手を何度も、何度もえぐった。

「ナイフってすごく切れるんだー。ねー恵!」

「がっ・・・。」

「君の心臓まで届くかなぁ・・・結構短いよね。このナイフ。」

「グ・・・がっ。やめ、ヤベ・・・て。」

「届くといいね、ナイフ。」




        ニブい音がした

     ベットの白いシーツは赤く染まり

        私の手もより赤く

        恵の顔は白かった


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