ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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僕は弱いから。
日時: 2010/11/01 23:41
名前: 詩音 ◆iSY4c59rlo (ID: Jgqeoa.s)

   どうなってもいいんだ。  


挨拶

クリックありがとうございます!!
シリアス書くのは正直不安だけど、ホラーとグロを含めて、
頑張っていきたいとおもいます。
こんな私ですが、よろしくお願いします!!

プロローグ

僕は君に造られた。

君は「失敗作だ」と言った。

僕は何の為に生まれた?

分からない。

僕は弱いから。

僕は失敗作だから。


登場人物

アコーズ 男


  ?  男 


目次

 第1章  

>>1 1
>>2 2
>>3 3
>>7 4
>>11
>>13
>>15

訪問者

みかん様/[7]紫来様/[1]/[]

[]の中にある数字はコメントしてくれた数です。

5回以上コメントしてくれると常連様に。

※記号や顔文字は取り除かしてもらってます。

つぶやき

久しぶりですね。

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僕は弱いから。 ( No.1 )
日時: 2010/11/01 23:42
名前: 詩音 ◆iSY4c59rlo (ID: Jgqeoa.s)

1.

僕は、そっと目を開けた。
目の前には、人が立っている。

「君は誰。」
「名前はない。名無しと呼んでくれ。」
「名無し・・・」

僕は目を閉じた。

「僕は、誰。」

「君の名前はアコーズだ。僕が造った。」
「アコーズ。」
「そうだ。アコーズだ。」

「でもな、君は失敗作だ。僕が造りたかったのは、君じゃない。」
「誰なの。」
「僕だ。」

僕は弱いから。 ( No.2 )
日時: 2010/11/01 23:42
名前: 詩音 ◆iSY4c59rlo (ID: Jgqeoa.s)

2.


「君は、君が造りたかったの。」
「そうなんだ。君は、僕じゃないだろ。」

意味が分からない。
何故、名無しは自分の分身を造ろうとしたのだろうか。
失敗作の僕には分からない。

君は僕の手を握り、どこかへ連れていく。

「どこに行くの。」
「君を殺しに行く。」
「やだ。」
「どうして?君は失敗作だろう。」
「でも、やだ。」

僕は握られている手を引っ張って引き離そうとした。
だけどすごい力で、どうしても離れない。

「やめて。」

何度も何度も引き離そうとした。
やっぱり、離れない。

「何でそんなに死にたくないんだ?」
「生きたいんだ。」

僕は弱いから。 ( No.3 )
日時: 2010/11/01 23:43
名前: 詩音 ◆iSY4c59rlo (ID: Jgqeoa.s)
参照: 上等じゃん。ぶちまけられてぇか!!

3.


「君はもともと、生きてないだろ。息もしてないだろ。ロボットだろ。」
「そうだけど・・・僕には感情くらいあるんだ。失敗作なんかじゃないんだ。」

僕は精一杯力をこめて手を引っ張った。
すると、僕の手はちぎれてしまった。

君は僕をにらみつけてこう言った。

「君は不良品だ。」

言い終わった後、にやりと笑い、近づいてくる。
「や、やだ。」
僕は怖さのあまり逃げ出した。


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