ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 宝箱 闇人生活物語
- 日時: 2009/11/08 21:18
- 名前: 羽夜 ◆RZNKdBQtkc (ID: xYJBB/ey)
その子の光、頂に参ります……。
ご挨拶、注意書き
どうも、羽夜と申します。気まぐれで書いた小説。だが完結させる気は満々……だから
シリアス、ギャグ、ダークファンタジー。ありきたりな構成だったら泣いちゃう!
アドバイスカモーン。行が詰め詰めなのは本格的小説、とまでは行かないが自分的にこれの方がいいので
雑談だけは止めて欲しい、否、本当に。雑談掲示板に雑談スレ立てているから、行っておいで
宣伝おkだが宣伝だけなら行きませーん。と言うか宣伝してコメントされると思っているならどぞ
まあこれだけは守って頂きたい。頑張って書きますよ
目次
一話 >>1 二話 >>2 三話 >>3 四話 >>7 五話 >>8 六話 >>11
お知らせ
少し、社会問題系の小説を作ったので小説の更新が不安定になります。ってかネタが無いと言うのが本当だが←
とりま社会問題系を色々な意味で、楽しんでいって下さい。アレ、宣伝なっちゃったよ
- 一話 ( No.1 )
- 日時: 2009/11/16 19:57
- 名前: 羽夜 ◆RZNKdBQtkc (ID: xYJBB/ey)
光を求める闇の人々——。
世界には、三つの人類が居た。
闇人、聖人、そして人間。
聖人と闇人は対立をしており、人間は聖人の味方につく。無力であり、そして弱者ながらに。
「ああっ、何でアンタが此処に居るの!」
「私が貴女の世話係だから」
灯りがついている高層ビルが建つ、夜の空を飛んでいる、十五歳位の二人の少女が居た。
「世話係!? そんなの聞いてない!」
「当たり前でしょう、お父様言ってないんだから」
一人は深い藍色のショート、もう一人は同じ藍色のツインテールの髪型の若干吊り上っている赤い眼の二人は、夜の空を軽く舞っていた。髪色と同じマントを羽織り、二人とも、黒のセーター、そしてベージュの七部丈のジーンズ、そしてブーツまで同じ物を着用して。二人の名前は暗紅、もう一人は闇紅。前者はショート、後者はロングの髪型の方だ。二人共闇人であり、そして名前も闇人らしい。否、だから名前も闇人らしい、と言った方がいいか。
二人は、只今“光”を刈ってきたばかりだ。だから闇世に帰ろうと夜の空を飛んでいる。光とは、闇人や聖人として必要でなく、人間として生きる場合に必要となる物。即ち——命だ。上界では光が生成され、そして命となる。それを神がやっている。たとえ死神であろうとも。だが今の神は命神だが。
「しっかし今日は少なかったなあ、光」
「仕方ない、最近は要らない光が少ないですから」
能天気に暗紅が放った言葉に、闇紅が敬語であるのか敬語で無いのか分からない口調で言った。
「やっぱ命神だからかなぁ?」
「死神も少しは協力してるでしょうよ、きっと」
そして二人は会話しながら夜の空を飛び、そして空に消えていった。下界、つまり地球に見えない所に上界はあるのだ。そんな物なのだ、下界と上界とは。
「そう言えばっ! あなたの名前は?」
上界の道で、暗紅が思い出したように言う。闇紅は少し呆れながら言った。
「何を言い出すかと思ったら。まあ、自己紹介はこれから必要でしょうしね。闇紅と申します」
「闇紅って呼んでいい? 闇紅って呼んでいい!?」
「耳の隣で大声出さないでよ! 呼び方はどうでもいいですから!」
闇紅は、耳を抑えながら暗紅に怒る。暗紅はそれを無視して「宜しく、闇紅!!」と言っている。それを見た闇紅は、少し怒りそうになったのを抑え、一つ溜息を吐いた。
そして、二人の少女は今の場所よりもっともっと上に行った。上界の闇世に向かう為に。
- 二話 ( No.2 )
- 日時: 2009/11/16 19:59
- 名前: 羽夜 ◆RZNKdBQtkc (ID: xYJBB/ey)
「暗紅、光を刈って来たのか! 偉い!!」
「待ってました!」とでも言う風に暗紅に話し掛けるのは暗紅の父、黒世と言う人物だ。次期神様候補、つまり、次の神を決める時、死神となる人なのだ。そうなると地位は上、闇人で一番偉い人になる訳だ。なので、暗紅の地位も勿論上な訳だ。
「お父様ぁっ!」
そして喜ぶ様に暗紅は大声を出す。ジャンプして黒世に抱きつきながら。
「暗紅!! 心配したが闇紅が居たから助かったようだな! 闇紅、ご苦労だ」
「いえ。こちらは何と」
「お父様、これ見て! 光だよ!」
闇紅の言葉を遮って暗紅は言う。そう、親は親バカであり、子供はファザーコンプレックス、つまりお父さん大好きっ子なのだ。人間から見ると十五歳と言う年齢なのに。親も負けず自分の子が大好きだが。少し闇紅は苛立ったが、こんな人だから、と思い諦めた。
「おお凄い! 良くやったじゃないか」
玉座に座り、暗紅の頭を撫でながら黒世は言う。
本当にこんな人が次期神様候補でいいのだろうか。そう思いながら溜息を吐きながら呟く闇紅であった。
「……こんなんでいいのだろうか」
……望むなら殺してあげようか?
「私の使命であり、貴方が望んだ事。正に“一石二鳥”と言うべきかしら?」
下界で一人呟く闇紅。その下には黒髪の人間の死体が倒れている。その人間から流れた血の臭いが闇紅の鼻を突っつく。
「……この臭いだけは気に触る。私達と同じ色で同じ臭いなんて耐えられない」
「闇紅、独り言だけは言わない方がいいよ?」
驚く事に暗紅の声。何処から出てきたのだろうか。それだけが疑問だ。
「別に独り言くらい。如何したんでしょうか、暗紅」
「暇だったからついてきただけ」
「つまりストーカーですね」
暗紅に向かってキッパリと闇紅は言う。それをちゃんと聞いた暗紅は漫画表現だと心に刃物の様な物が刺さったと言う。心が傷ついたのである。
「さて、片付けないと」
闇紅は人間の死体の右足を持ち上げ、引きずる。そして一目のつかない場所に投げ捨て、光だけを取る——。
ただただ、こうして闇人は暮らしている。聖人もそうかもしれない。光はまた神の所に行き生まれ変わる。生命とはこんな物なのだ。不思議で綺麗な生命。闇人も、聖人も、人間も、こうして生まれる。
ただ——闇人や聖人が死ぬのは、滅多に無い事だが。
- 三話 ( No.3 )
- 日時: 2009/11/16 20:00
- 名前: 羽夜 ◆RZNKdBQtkc (ID: xYJBB/ey)
ゆっくり、ゆっくり……たまに狂ったっていいでしょ?
チェーンソーを人間に向ける、人間。共殺し、としか言いようが無い。だが、そんな人間の命を消すのが闇人、そして勿論聖人も。だからこそ狂う時もあるのだ。
「随分とグロテスクな殺し方だねっ!」
「……それで興奮してる方が私には怖く見えますがね」
そう、暗紅もその一人、よく狂ってしまう闇人なのだ。その為に闇紅が付いている。そして、暗紅と闇紅の二人を見た人間は、目を見開き、冷や汗を掻いている。まるで「見られた……!」とでも言いたそうに。そして次には血が塗ってあるチェーンソーを振り上げる。これが人間の精一杯の抵抗。罪を犯した人間は罪を認めようとしない。まあ、認めようが認めなかろうが消すのは同じだが。
「うおぁぁぁぁぁぁ!!」
暗紅達の目の前に居る人間はチェーンソーを持ち、奇声を上げて向かってくる。目には涙が溜まっている。恐怖なのか、喜びなのかは良く分からない。何故なら人間は狂ってしまい笑っているからだ。正に恐怖。
「……怖い怖い。暗紅、絶対狂わないで下さいよ? 死者を愚弄なんてしてほしくないので」
「分かってるよ」
闇紅の言葉に、暗紅は笑いながら答える。その後、そこら辺にあった看板に軽く飛び乗る。
「闇紅対人間! どっちが勝つでしょうか!」
「実況なんて趣味悪い……」
闇紅は嫌そうに言いながらも、ちゃんと人間を傷つけている。腹斬って足斬って。だが傷は浅い。人間がこんなに動ける物かと思いながら闇紅は人間に傷をつける。勿論、手っ取り早くしたいから心臓を狙う。
今すぐ、ナイフとか飛んで人間に刺さって欲しい物だ。そう思った瞬間、人間の心臓と言われる場所に、ナイフが刺さった。
「止め刺したりぃ!」
笑っている暗紅の声。そのナイフは暗紅が投げたのだ。それを見た闇紅は、嫌々そうに、
「……ありがとうございます」
と言った。暗紅だけには助けられたくなかったのだ。
廻る時の中で何を見ても正常に。狂ったりしちゃ、駄目よ?
そんな約束、何時果たしたっけ。意味深な言葉だけ、心に残ってる——。
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