ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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——魔女狩り——
日時: 2009/10/28 20:42
名前: 魔女 (ID: ZQ92YvOU)

初小説ですっ。
上手く書けるかわかりませんが、どうか読んでください。

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Re: ——魔女狩り—— ( No.10 )
日時: 2009/11/03 20:13
名前: 魔女 (ID: ZQ92YvOU)

 

 大きな騎士は、リラに言った。

「魔女はどうした」

「逃がしましたわ」

 はっきりと言うリラに、アリスは内心感心した。が、そんな余裕も出来なくなった。

「何!?貴様、逃がしたのか!!」

 鎧で隠れている顔が凄まじい形相をしている事が、リラもアリスもわかった。

「貴様それがどういう意味なのか、わかっておるのだな!?」

「えぇ、わかっていますわよ。そんなこと。私がそんなバカに見えますこと?魔女狩りさん」

 あきらかに挑発だ。その時、騎士の手がすばやく動くのが、アリスには見えた。

 パァン……!

 アリスは「あっ、」と思った。騎士の掌が、リラの頬に命中した。リラがよろめく。

「拷問は、この程度じゃすまされんぞ……」

 騎士はさもうれしそうに、そう言った。二人の騎士がリラの腕をつかむ。

「なぁ……何するの!」

 リラは、こうなる事はわかっていたが、やはり怖かった。鉄の鎧が、白い肌にさわり、寒気を感じる。

「最近魔女に逃げられてばかりでなぁ。」

 うってかわって、騎士は優しい声で言った。

「このままだと上官に怒られるのだよ。しかたない。お前を魔女として連れてゆく」

 リラは、まさか、と思った。魔女狩りの連中は酷い奴らだとばかり思っていたが、ここまでひどいとは思わなかった。

「そんな事できるはずないじゃない!」

「ほほぅ、なぜそう思うのかね」

 アリスはそんな様子を、じっと見ていた。友達が、自分の身代わりになって捕まるなんて。今にも飛び出したいが、我慢した。ここで出て行ったら、リラの思いが水の泡だ。

「そうだ。念には念を入れ、手足を切り落とそう。魔術を使って抵抗するから、魔術を使えないようにした、ということにして」

 一人の騎士が、剣を出した。美しく光るその刃は、どす黒い騎士の手に握られている。

 そんな事って……!アリスは足ががくがく震えた。本気だ、この人たち。目の前で友達の体が削られていくなんて、考えられない。どうしよう!そんな事を考えているうちに、騎士は刃を振り上げた——。



 アリスの頭の中が真っ白になった。



 アリスの目の前が真っ赤になった。

Re: ——魔女狩り—— ( No.11 )
日時: 2009/11/03 21:35
名前: 魔女 (ID: ZQ92YvOU)

気がつくと隣でリラが気絶していた。体中真っ赤だが、傷はついていない。これはリラの血じゃない——。そこまで考えて、アリスは自分も真っ赤なことに気がついた。リリより酷く血がついている。血のシャワーでも浴びたかのようだ。でも、それもアリスの血じゃなかった。


 あたりすべてが、血だらけだった。何か、気持ち悪い塊も落ちている。血を流しているのは、騎士たちだった。リラを取り囲んでいた騎士たちが全員血を流して倒れている。いや、殺されている。鉄の鎧の隙間からのぞく血や、肉や、骨。そして、何かもわからない物体。まさか、目——?これは、内臓——?


 そして、震える自分の手を見ると、爪の間に、なにか挟まっていた。たぶん、これは肉だ——。ここまで来て、ようやくここで何があったのかわかった。



 アリスが殺したのだ。



 アリスは人とは思えない叫び声を上げて、森の奥に走った。自分が自分なのかわからなかった。いや、自分は魔女だ。悪魔に取り付かれ、神から見放された存在——。


 血が混じった涙は、冷たいアリスの頬を流れ落ちた——。

Re: ——魔女狩り—— ( No.12 )
日時: 2009/11/03 21:44
名前: 魔女 (ID: ZQ92YvOU)

これで「——魔女狩り——」終わります。
読んでいただき、誠にありがとうございました。

え?短いですって??
まぁまぁ、そうおっしゃらず。やる気が、出たら、また続きを書くつもりです。それを望む人がいたなら、ね。

出来れば、私がもう一つ書いている「ファンタジー・ワールド!」も読んでいただけると、光栄です。
まぁ、今回とは違い、かなりコメディーは入っちゃってんですがね(汗

短い物語ですが、どうも読んでいただきありがとうございました。

魔女でした。

Re: ——魔女狩り—— ( No.13 )
日時: 2009/12/09 21:54
名前: リーノ (ID: JABApI6n)

初めまして、魔女s!
小説読ませていただきました(^^ゞ
グロくって良かったです(笑)

私もシリアス・ダークで小説かいてるんです!後半を怖くするつもりなんですがまだまだ序盤で怖さの欠片も無いですけど良かったら読んでみて下さいね(^▽^)

Re: ——魔女狩り—— ( No.14 )
日時: 2009/12/09 21:57
名前: 白魔女 (ID: PQvy21Xz)

元。魔女の、白魔女です。

うわ、ずっと前に書いたヤツだったから、コメントされてあってビックリした……

グロくてよかったってのは初めて聞く意見ですね……(汗

コメントありがとうございました。


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