ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 幻想世界の住人
- 日時: 2010/01/03 21:00
- 名前: 玄月 (ID: Qx27qPYR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12735
初めまして! の人もいますね。玄月と申します。
ここでは、異世界のファンタジーと言えるかどうかわかりませんが、それっぽい話を書きます。
だから、変なこととか、現実じゃ絶対怒んないことなんてジャンジャンあるのサ☆
あと…、荒らしのお方や、チャーンメールを貼りに来たかたは、お帰り願います。
それでは…、始まり始まり?
目次
- Re: 幻想世界? ( No.13 )
- 日時: 2009/12/30 19:33
- 名前: 玄月 ◆vBcX/EH4b2 (ID: Q.IJ8ymH)
第5話『……ああ、殺人鬼にも見えるな』
「……死神? 証拠は?」
龍兄が、ウィルバー(自称死神)にそう聞く。
ウィルバーは
「……この身なり見て、死神以外の何に見える?」
……ウィルバーの姿は、どのようなものか。もう一度確認してみよう。
赤い目、金髪、そしてピアス。今気付いたが、爪が長い。
黒いコートを着ていて、フードをかぶっていて、大鎌を持っている。
……死神、というより、殺人鬼?
「それなら、黒いコート着てて大鎌持ってれば皆みーんな、死神なのかよ?」
ウィルバーが、それを聞いて
「……ああ、殺人鬼にも見えるな」
と言った。
ホラ、殺人鬼だろ? 殺人鬼とかに見えるだろ!?
姿なんて証拠になるかわかんねぇし。
「じゃあ、何見たらわかる?」
……何、と言われても……。
わかんねぇよそんなの。そう言うのはオカルトが好きな奴……。
……九龍とか?
「え? じゃあ、魂とか視えるんですか?」
九龍、それ霊能力者じゃないのか?
て言うか、なんでウィルバーの方ばっか……。
……「殺された人が憑いてますよ」とか言いそうで怖い。
「……ん、まぁ、そうだけど……?」
ウワ、口開いたら不吉なこと言いだしそうなのが増えた。
……でも、死神、かどうかは結局わからんしな…。
「まあ、信じても信じなくても…そう言うのは人それぞれだしな」
ウィルバーは、そう言ってため息をつく。
……あ、そうだ、聞くことがあったな。
まず、
「あのさ、ここってどこ? 日本? ていうか、地球内?」
それを聞いて、ウィルバーは頭の上にはてなマークを浮かべる。
なんか、「何言ってんだコイツ」って、目が言ってるし。
「ここは、多分……そっちの世界では、『シンジュク』って言うと思う」
ウィルバーの言葉を聞き、俺は、何かの聞き間違いかと思った。
新宿。つまり、俺等が今まで住んでたとこ。
新宿に、こんな場所ないはずだ。
というか、新宿にこんなところがあったら、テレビに出たりしてるだろ。絶対。
凶暴な生物がいるので近づかないでください、とか、ここには魚人がいます、とか!
……結局ここってどこなんだ?
- Re: 幻想世界? ( No.14 )
- 日時: 2010/01/02 20:34
- 名前: 玄月 ◆vBcX/EH4b2 (ID: n8dA/zGw)
第6話『三途の川とか、天国とか、神の楽園とか……』
「し、質問……!」
九龍が手を挙げ、そう言う。
ウィルバ−ーは、それを見て
「……どうぞ」
と答えた。
九龍は
「そっちの世界ってことは、ここってどこですか!?」
と聞いた。
ウィルバーは、それを聞いて、少し首をかしげ、
「ん、ここ……そっちの世界で言う異世界、ってヤツだと思う。
三途の川とか、天国とか、神の楽園とか……そう言うヤツともにてる」
……楽園? ここが?
凶暴な動物とか見たんですが!?
「質問! さっきの凶暴生物は?」
龍兄が、半分怒鳴ってる感じでそう言う。
ウィルバーは、
「あー、あれな。あれは、レコイトッつぅ竜人が飼ってるペット。時々野放しにしてんの」
と言った。
そんな奴、この世界で常識ってもんあったら、お偉いお方に罰されてるな。
「……で、君達これからどうすんの?」
ウィルバーが、そう聞いてきた。
……どうすればいいんだろう?
住むところないし、携帯圏外……。
「空き家でよかったら、家紹介するけど?」
……家。
家がない状況で、これは断るわけにはいかないだろう。
「「「お願いします」」」
俺達は、そう言って、歩いて行くウィルバーについて行った。
- Re: 幻想世界? ( No.15 )
- 日時: 2010/01/03 20:21
- 名前: 玄月 ◆vBcX/EH4b2 (ID: Qx27qPYR)
第7話『ここにお札張れば大丈夫……』
「……あー……」
「これは、また」
「スゲェとこ紹介してくれたな……」
俺等の目の前には、古城がある。
なんか、異様に綺麗だし……。これ、空き家か?
「前、お前らみたいに人間が来たけど……10日後、行方不明」
その説明を聞いて、九龍が泣きそうな顔で龍兄の腕を掴み、首をブンブンと横に振る。
すっげぇ、嫌だ。って事だろうな。
龍兄は「視える奴がいまさら何を言う」と言って、笑っている。
これで納得されても……。
「どうする?」
ウィルバーが、九龍に聞く。
九龍は
「……もう、いいです、ここで……。龍と幽美は?」
と聞いてきた。
驚いた。さっきは泣いてここだけは嫌だ、と言っていたのに……。
「……龍兄、良いよね?」
「ん」
結構、早く決まったもんだ。
……なんで、九龍はそう言う系のが苦手なのに、ここでもいいのだと言ったのだろう。
「ここにお札張れば大丈夫……、大丈夫……」
九龍は、そう言って小刻みに震えている。
今ので、大体わかった気がする。
「あ、そうそう」
ウィルバーが、何か思い出したようだ。
「ここ、肉食系の動物とか、近くの泉とかに人殺す奴とかいるから、気をつけろよ!」
ウィルバーは、それだけ言って、どこかへ走って行ってしまった。
オイオイオイ……そんなところだからだろ、空き家なの!
それでここが無事なのも不思議だけどな。
とにかく、ここに住む、か……。
- Re: 幻想世界の住人 ( No.16 )
- 日時: 2010/01/04 15:54
- 名前: 玄月 ◆vBcX/EH4b2 (ID: Qx27qPYR)
第8話『……あ、すみません。どなたさまですか?』
とりあえず……、中に入ってみますか。
龍兄が、城の扉を開ける。
中は、なんか、予想どうりだった。
白い床に、赤いじゅうたん。
色鮮やかな窓、多くの部屋の扉。
そして、2階へつながる階段。
……なんか、おとぎ話に出てくる奴みたいだな…。
「……あの」
背後から、声が聞こえた。
次の瞬間、壁に誰かがぶつかる音が聞こえた。
九龍が後ろを向き、声をかけてきた人を蹴ったようだ。
「……あ、すみません。どなたさまですか?」
後ろを向いてみると、髪が肩くらいまである青年がいた。
髪の色は栗色で、鎧を着ている。
あと、弓矢持ってた。明らかに危険人物だろ!
「いえ、驚かせてすみません。私、この城の……まあ、執事みたいなものですね。
エルフのベアトリスと申します」
……エルフ。
聞いたことある。確か……。
子供とか家畜を襲う悪戯妖精……。
つまり、これから九龍に蹴られることが多くなりそうな奴だな。
「まぁ、とりあえず……、この城の案内をしますので、ついてきてください」
ベアトリスが、そう言って歩いて行く。
俺達は、ベアトリスについて行った。
- Re: 幻想世界の住人 ( No.17 )
- 日時: 2010/01/07 19:53
- 名前: 玄月 ◆vBcX/EH4b2 (ID: DWQXiJ/7)
第9話『この青い鍵を使う部屋には、入らないでくださいね。危険……ですから』
「えっと……、あと、紹介していないのは、風呂場と部屋とあの部屋だけですか……」
アァ、疲れた……。
この城は、とても広かった。この中を歩きまわったら、凄く疲れた。
なのに、何でベアトリスはこんなに元気なんだよ!
お前は慣れたとかそういうのか?
「えっと、こちらが風呂場です」
ベアトリスがそう言って、目の前にある扉を引く。
すると、なんか銭湯の風呂みたいに、でかい風呂があった。
あと、そこに誰かいるみたいだ。
ていうか……人の形した、水色の透明な何か。
「……妖怪?」
龍兄が、それを指さし、ベアトリスにそう聞きく。
九龍は、そうだと言ったら塩をまこうとしている。
ベアトリスは、首を横に振る。
九龍は、それを見て
「じゃあ、アレはなんですか?」
と聞いた。
「……ああ、彼女はウィンディーネと言う水の妖精です。ここのお湯を沸かしてくれるんです」
……妖精、ね。
この城、そう言うもんがいたから十日で行方不明になる奴ばっかなんじゃねェか?
「えっと、あとは部屋と……この鍵を使う部屋ですね。2階にありますから、ついてきてください」
べアトリスが、青い鍵を見てそう言う。
俺達は、ベアトリスについて行き、2階へ行ってみた。
2階は扉がいっぱいあった。
……もしかして、これ、全部部屋?
「この階の部屋は、まあ、貴方達の自室に使うといいでしょう。
あと、この鍵を使う部屋があるんです。ホラ、あの扉です」
ベアトリスが、1つの扉を指さす。
とても、大きい赤い扉。扉には、黄色の蛇が描いてある。
なんか嫌だな、この扉……。
「この部屋は、青い鍵で開きますから。この鍵と、他の部屋の鍵を、貴方達に差し上げますが……。
この青い鍵を使う部屋には、入らないでくださいね。危険……ですから」
ちょ、そんならそんな鍵渡すな!
「では、ごゆっくり」
……行っちまった……。
ま、とりあえず、部屋決めて、そこで休むとするか……。
この掲示板は過去ログ化されています。