ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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僕とコワレタさいぼーぐ。【グロ有り】
日時: 2009/11/14 21:36
名前: 氷裏 ◆KISSING.c2 (ID: gqZQq2JR)

さよーなら。

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Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。 ( No.9 )
日時: 2009/11/05 17:37
名前: 氷裏 ◆KISSING.c2 (ID: gqZQq2JR)

 朝食をすませたら、僕達は学校へ向かう。
みきは何だか不機嫌だ。メアリーがいるから、だと思うけど。

「メアリーさん? あんた、学校に転入でもしたわけ?」
「はいっ! 今日からお世話になります!」
「……ふーん」

おや、みきがキレそうだ。そんなにメアリーが嫌いかよ。なんて思ってたら学校に着いた。

「おっはよーん! みく!」
「……おはよ」
「はよ、レイ」

僕に飛びついてきたうさぎをスルーして、レイに挨拶する。

「ねね、なんでスルーすんの。おーい」
「レーイ。何か空耳聞こえんだけど」
「いじめるの止めたほうが良いよ、みく」
「そーだよ、うさぎが可哀相でしょ」

このアホうさぎが。って思ったけど口に出さなかった。出したらうさぎの逆襲が待っている。そこで、僕はメアリーの視線に気付いた。

「やだやだやだやだやだやだやだやだやだ、嫌嫌嫌嫌嫌っ! ミクが、ミクが、ミクが、ミクが……」
「メア、リー?」

初めて見た、メアリーの表情。
まるで、誰かを殺したがっているようだった。

Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。 ( No.10 )
日時: 2009/11/04 19:52
名前: 咲 (ID: r7gkQ/Tr)

メアリー?!
どーしたんだろ・・・。
気になるぅ。

続き待ってるねン♪

Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。 ( No.11 )
日時: 2009/11/05 17:58
名前: 氷裏 ◆KISSING.c2 (ID: gqZQq2JR)

03 さいぼーぐ、がこわれたとき。

 放課後のチャイムが鳴り、皆がガヤガヤ帰っていく。その時、レイとうさぎが話しかけてきた。

「ミク今日さ、時間ある?」
「ん、あるよ?」
「やった。それでさ、新しいカフェ行かない? 三人だと割引してくれんだって!」
「ああ、行くよ……」

しまった。メアリーを忘れていた。

「メアリーはどーすんの?」
「あちゃ。どーしよっか」

沈黙が流れる。仕方ないか、レイとうさぎの二人で行ってもらおうか。

「レイと二人で行ってくれば? 割引にならなくてゴメンだけど」
「あ、平気だよっ! みく、銀色さんたちと楽しんできて? メアリー、おいしい料理を作って待ってるから」
「マジ、いいの?」

うんっ、と笑顔で言ったメアリーに安心して、僕達は分かれた。



私はただ、細長い道を歩いていく。足音立てず、歩いていく。

「ミク……」

私の好きな人の名前を呼ぶ。でも、あの人は私を好きじゃないのだろうか。あのうさぎ、という人と話したり、いつも、あの三人のような気がする。いつか、私のことなど忘れてあの人は、彼女とシアワセになるのかもしれない。

……そんなこと、許さない。

でも、彼女がいなくなったら、あの人は悲しむ……。抑えろ、私。まだ、まだ、彼女を消してはいけない。

Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。 ( No.12 )
日時: 2009/11/06 18:03
名前: 咲 (ID: r7gkQ/Tr)

「消してはいけない」って・・・?

どーなんの、どーなんの??

続き待ってますね♪

Re: 僕とコワレタさいぼーぐ。 ( No.13 )
日時: 2009/11/08 18:49
名前: 氷裏 ◆KISSING.c2 (ID: gqZQq2JR)

第二章01 暴走

 その日は、とても綺麗な月夜だった。反対に、少女の手は血に染まり、どす黒い、汚い色をしていた。少女の隣には、顔が分からない位の滅茶苦茶な死体。服装から女性と見える。

「彼の恋人は私だけでいいの……。他の女はいらないよ。いらない」

無邪気な声で呟いた少女は、静かに闇へと消えていく。



「みくー、みくー、みくー、みくー」
「ッ、五月蝿いようさぎっ」
「だって、もう昼だぜ? メアリーちゃんが作ってくれたお弁当、台無しにするつもり?」

起こし方というモノもある。なんて言ったらうさぎの逆襲が待っているか……

「そーいえばさ、女の子だけを狙った殺人事件が流行っているの、みく知ってる?」
「女の子だけ? 知らないよ」
「俺さ、それ許せない……。写真が撮れなくなるし」

バカ、ってうさぎがツッコミを入れる。
確か、前にレイが女の子の写真を見せてくれたっけ。あれ、隠し撮りだったのか。納得。

「それじゃ、お弁当食べよっか!」

メアリーが明るく言った。メアリーの料理は相変わらず美味くて、大満足だった。

放課後、今日はメアリーと一緒に帰れた。

「あれ? 誰かいるね」

メアリーが指差す先には、警察がいた。おいおい、僕は何もしてないよー。レイの方が犯罪してるよー。

「あ、君! この家の主か?」
「一応ですがー」
「明日から、見張りをつける。最近の女子狙いの殺人事件だが、次は君の妹さんが殺されるかもしれないんだ……」

えー。急にそんなこと言われても困りますよ。僕は何気なく、メアリーの方を見た。
メアリーは、笑っていた。


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