ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

包帯戦争。(グロあり)
日時: 2009/11/08 10:17
名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)

消えた…。消えました…。検索しても出てこないので、途中から書きます。

■登場人物■

祝詞
事件の被害者で、ひねくれ者。ヒナトから「少年」と呼ばれている。

ヒナト
ゴスロリと金属バッドを愛用する、人体改造が趣味で、自傷行為や動物を解体している。

小春
祝詞の保護者で駄菓子屋のお兄さん。元ヤンで喧嘩っぱやい。根は優しい。

木庭里輪廻
祝詞の同級生で一人称が「俺」の大阪人。ナゴミという姉がいる。

Page:1 2 3 4



Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.9 )
日時: 2009/11/09 18:39
名前: ころころあんどーなつ ◆dnA2GktiTU (ID: UJz.WaXL)

おおおww


新展開っ!
ヒナトちゃん可愛すぎるww
大好きっ♪w

Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.10 )
日時: 2009/11/09 20:03
名前: 藍羽 (ID: dB4i1UE/)

ヒナトちゃん!
大好きー・・・笑
初めて名前呼んだぁ!

Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.11 )
日時: 2009/11/10 16:41
名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)

ヒナト本当に人気ありますね。
吃驚!
>ころころあんどーなつs

初めて名前呼びましたね。
大きな進歩です。
>藍羽s

Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.12 )
日時: 2009/11/10 17:34
名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)

ヒナトを相手にしているとまるで幼児と一緒にいるみたいに思えてしまう。うーむ。
金属バッドという鉄の塊をズルズルと引きずり、僕の手を掴んで歩いている。
「ヒナト。もう学校にバッド持ってちゃダメだよ」
「……少年までそんな事言うのか?」
あ、名前が戻った。
「えっと……だって、ヒナトがバッド持ってちゃ誤解されるでしょ?」
お菓子の取り合いで発端となった子供に言い聞かせるように言った。我ながら例えが分かりやすい。
「お前は、ただ殺されるのを待っているのか?」
「そんなわけはないけど」
殺されるのは、もう慣れてる。
痛くて、冷たくて、ボロボロになる。
その痛みを越えて、心をなくし、只今麻痺している。
その完成品が、僕とその横にいるこちらのゴスロリ少女。
「……お前は、どこか安心する」
そりゃ、同士ですから。
同じ種類といると安心するって言うじゃないですか。
でも懐かれちゃったなー。まあ、昔馴染みですからね。
でも、さっきのパニックはどこに行ってしまったのやら。
「白昼堂々学校サボッてデートか?」
嫌味を言うのもいい加減にしてほしい。
「……小春ちゃん。キミも駄菓子屋サボッて何散歩してるわけ?」
「ま、色々あってな。大人には色々あるんだよ」
この人も幼児みたいな人だ。まったく。
見え張ってるの丸見えだ。今店にお客さんが来たらどうするんだ。計画性が無いぞー。

「ンで、彼女はそんな金属持って、今から河川敷に野球しに行くのか?」
二人そろってスルー。
「駄菓子屋で、飴玉を買いたい」
これはヒナト。
「うん、行こうか。小春ちゃん」
「ぬ?」
「飴玉を買いにお客さんが来たよ。行こう」
「ぬー」
どんな返事の仕方だよ。

さて。
犠牲者がとうとうクラスのギャルにまで及んでしまった。これ以上、犯人を好き勝手させるわけにはいかない、か。
ヒーローだな、僕も。
そろそろ、犯人を捕まえようか。

Re: 包帯戦争。(グロあり) ( No.13 )
日時: 2009/11/11 17:01
名前: 朝崎疾風 (ID: VZEtILIi)

          ※


「何の、用や?」
「………………………………」
只今、夜の11時。真っ暗の田んぼ道で、ソーラービームに見えなくもない懐中電灯を片手に、僕は木庭里と対峙していた。
偶然、ではない。
ここにこいつが来るという事は、予想していた。
動きやすそうなジャージに、同じく懐中電灯を持った木庭里。しかし、夜にソレが必要なのかと疑うものも持っていた。
「何、それ」
「これ?ナイフやん」
いや、それはわかってるんだけどね。木庭里。
僕が聞きたいのは、
「何でナイフなんか持ってるんだよ。僕が納得する説明を、二十文字以内で言ってみろ」
これなんだよ。
生徒を叱り付ける先生、ではなくてあくまで優しげに言ってみた。
まあ、返事はおそらく
「ごまかし、できへん?」
……あれ。外れた。思い浮かべた木庭里の返事は、素直に白状する感じだったんだけど。
「まあ、ごまかせるもんなら、どうぞ。5分だけなら付き合ってあげるけど」
「……いや、ええわ。ここにおるって時点でもうわかってんやろ?」
ドラマのワンシーンかよ、おい。
「そのナイフの血は、誰のですか?」
丁寧語で聞いてみた。
「知らん人や。コンビニでおったけん、抉り出してやっただけやわ」
「目玉を、だよな」
無言で頷く木庭里。

「僕にバレたけど、これからどーすんだよ」
答えは決まってる。今度こそ当たってくれますように。まあ、外れる事も祈ってるけど。
「アンタを殺してやっても、ええんやけどなあ」
当たった。わーい、当たったよ。ファイナルアンサー!なんて。
木庭里が狂気の眼差しで僕を睨む。
「生憎こっちは殺される気ゼロですから」
「何言うてんの。俺ン所来てる時点で、殺されに来たようなもんやんか」
ほお。脳はまともに働いているらしい。いや、目玉を抉り出した時点でまともには働いていないか。前言撤回。
「聞かへんの?」「何を」「動機」「興味なし」
明らかに木庭里がムッとする。
「じゃあ、何しに来たん?ほんまに殺されるだけ?」
なわけねーだろ。
「僕とヒナトにあらぬ疑いがかかってるから。これ以上はまずいって思って」
「何やそれ……。じゃあ、最初っから俺ってわかってたん?」
まあ、そうだけど。
「い、いつから?」
「んー。木庭里の姉ちゃんが3年前事故にあったときから」
手ごたえあり、かな。
木庭里が驚いた顔でこっちを見てくる。震えてるし。
「何で……知っとん?」
「新聞に載ってただろ」
「で、でもっ……3年前やで。しかも、ちっちゃく」
「記憶力は昔からいいんだ」
得意気になってみる。ふふん。
木庭里ナゴミ。3年前新聞のモノクロ写真でお目にかかった。清楚で純情そうで、「ナゴミ」がすごく似合っているような感じだけど。
訂正。だったけど。

大型トラックでひかれて重症だったよな。
「……ナゴミは、左目を潰したんだよ」
「うん。それも記事で見た。脊髄損傷で麻痺が残ってるんだって?両親もその時の事故で死んで、当時奇跡的に無傷だったのは、木庭里輪廻」
「あっとる……」
「で、何で今目玉をくりぬいてるわけだ?」
「アンタに、関係ないやろっ!」
確かにそうだ。関係ない。ま、別に興味もないし。
帰ろうかな。これでようやくヒナトの無実も証明できるしね。
「んじゃあ、僕は帰るわ」
「……死ね」
太く短く、低音が聞こえた。そして、こちらに駆け寄ってくる足音も。
所詮は女子だから、簡単に腕を掴もうとした。けど、忘れてた。こいつナイフ持ってんじゃん。
おいおい。なんつーミスを犯したんだよ。
ナイフの刃先が、腹部をかする。鈍い痛みが走った。


Page:1 2 3 4



この掲示板は過去ログ化されています。