ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Start Code -始まりの暗号- (作者復帰!!
日時: 2009/12/26 11:01
名前: 威世-Ise- (ID: kSzpUasK)

どうも、いらっしゃい。

ここは威世の活動部屋。
基本的に俺はシリアス・ダークを拠点に活動させてもらってたりする。

あ、それと俺は俺って言ってるけど女だから。
まぁ、そんなつまらん俺の自己紹介は終わらせて!!

今回書かせてもらう話は……
 んー……。ネタバレはやめとくか。

見てからのお楽しみってことで。

    じゃぁ、威世の趣味出まくりの作品を

        どうぞご覧ください。

Start Code...

Opening >>01

Code1 運命の歯車は狂い出す >>06
Code2 鳴り響く鐘の音に耳を澄ませば >>09
Code3 狂い人の死の宴 >>13
Code4 宴は終わる、狂い人の叫びと共に >>17
Code5 嘘の笑顔は少年の心に何を残す? >>19
Code6 力は孤独を創り出す >>26

作者復帰!! 更新中......

お客さん...
テイルs

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Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.18 )
日時: 2009/12/13 17:24
名前: テイル (ID: acQ6X1OT)

最後の言葉www吹いたwwww
夜櫃、牛乳飲めば良いんだよ☆
威世君、それはちょっと違うな。
人は人を思うから人なのさ♪(保健のノートとかにありそうだな。

Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.19 )
日時: 2009/12/14 16:40
名前: 威世-Ise- (ID: GlcCI1C/)

Code5 嘘の笑顔は少年の心に何を残す?

夜櫃の質問に長身の男は思わず吹き出した。
「ハハッ。面白い子だな。牛乳をたくさん飲めば伸びるんじゃないかな?」
男は笑いながら夜櫃の頭をポンポンと軽く叩いた。
「牛乳か……。俺、乳製品無理なんだよ……」
夜櫃は肩をガックリ落としていた。
身長の小ささを気にしているようだった。
「大丈夫。男の子は後から伸びるから。……で、ちょっと質問してもいいかい?」
男の表情が真面目に変わる。
それを見た夜櫃の声も真剣一色だった。
「別にいいけど、その前に名乗ったらどうだ?」
男は「あっ、そうか」と呟き、笑顔で答える。
見覚えのある笑顔。
屡祈の笑顔がそうだった。
とっさに繕った嘘の笑顔。
「俺は九十九。珍しいだろ? きゅうじゅうきゅうって書いて九十九だ」
九十九の目は夜櫃に「お前も名乗れ」と、そう言っていた。
「俺は……夜櫃、だ」
そう答えた瞬間、九十九の表情が一転した。
嘘の笑顔は本物の笑顔へと変わっていく。
笑顔と言っても、優しい笑顔ではない。
冷たく、何もかも見え透かされているような、そんな笑顔だった。

「そうか。君が、夜櫃君だったのか」

そう呟いた九十九の声に優しさは微塵もない。
夜櫃は背筋が凍るのを感じた。
「残念。君に質問する必要がなくなったよ」
「な、なんでだよ」
九十九は、またあの笑顔を浮かべ答える。

「俺が質問しようとしたのは、“この付近で黒髪の紅い瞳をした小さな少年を見なかったか?”ってことだよ。夜櫃君?」
黒髪の紅い瞳。
まさしくそれは夜櫃のことだった。
「お前……特殊警察の奴か!? 追ってきたって言うのかよ」
夜櫃は悔しそうに下唇を噛む。
「正解。可愛い部下に頼まれちゃってね。君を探してきてくれって」
逃げろ。そう本能が伝える。
夜櫃は一歩ずつ後退する。
それと同時に九十九の足も動く。
お互い目を離すことは出来ない。
赤い瞳と蒼の瞳が重なり合う。
夜櫃は腰元の銃を取り出し、空に向けて発砲する。
一瞬九十九の気が逸れた隙に背を向けて走り出す。
「なるほど。一般人よりは頭の回転が良いみたいだが……俺には通用しない」
九十九は走る夜櫃のあとを追う。
追うと言っても普通の速さではない。
尋常でない速さだった。
後ろに迫る気配に夜櫃は焦りを感じる。
「っ……。人間かよ!!」
そう呟いた時だった。
「ゲームオーバーだ。夜櫃」
耳元で囁かれる冷たい声。
さっきまで後方にいた九十九の顔が今は夜櫃のすぐ傍にあった。
「何っ!?」
抵抗する暇もなく、夜櫃の手から銃が落ちる。
掴まれた腕はどんなに力を入れても動かない。
身動きの取れない夜櫃は九十九を睨みつけた。
「お前、何者だよ……ほんとに」
「ん?部下を世界一愛する特殊警察だよ」
そういけしゃあしゃあと答える九十九には夜櫃にはない余裕が有り余っていた。
「お前、いくらガキ相手だからって余裕ぶっこいてんなよ」
そう言った夜櫃の顔にはさっきまで微塵もなかった余裕が存在した。

「ゲームオーバーはどっちかな? 九十九さん」

「これは屡祈達が苦戦するだけあるな」
夜櫃の腕には小さな小刀が握られ、その刃先は九十九の首元に触れていた。

「子供をなめちゃ駄目だな……」
九十九の声に路地にいた猫がニャォと一声答えた。

Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.20 )
日時: 2009/12/14 17:13
名前: テイル (ID: acQ6X1OT)

そうか、乳製品駄目か・・・諦めな☆(無責任
最後の猫、かわええのう。

Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.21 )
日時: 2009/12/17 18:32
名前: 威世-Ise- (ID: GlcCI1C/)

猫、いいよなァ。
黒猫とか好き。

Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.22 )
日時: 2009/12/17 18:50
名前: 威世-Ise- (ID: GlcCI1C/)

Code6 力は孤独を創り出す

猫の声は静かな路地裏に響き渡る。
夜櫃と九十九の間には冷たい空気が流れていた。
「手を離してもらおうか? 九十九さん」
夜櫃のその言葉に九十九は「うーん……」と唸りながら夜櫃の腕を離した。
その様子に力の入っていた夜櫃の腕の力が緩む。
「ダメダメ。そんな隙だらけじゃ」
九十九の声が耳に響く。
夜櫃の警戒が弱まった隙を見て、九十九が彼の小刀を蹴り落とした。
「チッ」
背後に回った九十九に目を向けようと後ろを振り向く。
だが、そこに九十九の姿はなく黒猫が一匹いるだけだった。
「マジかよ」
そう思ったときには遅かった。
再び夜櫃の背後へと回った九十九は彼の首元に手刀で強い刺激を加えた。
「俺の勝ちだよ。夜櫃」
目の前の景色は歪み、身体から力が抜けていく。
目の前の九十九の表情に疲れは全く見えなかった。
彼にとって自分との戦闘なんてどうでもないと、そう言われたような気分に夜櫃は悔しそうに顔を歪めた。
力の抜け、倒れこむ夜櫃の身体を九十九が優しく支えた。

—ここは……
またあの同じ夢。
しかしいつもと違うのは目の前に広がる風景だった。
あの知らない男も屋敷らしい建物も目の前にはない。
あるのはすぐ目の前に広がる鉄柵と自分の手と足に付けられた重い鎖だった。
そして子供の自分の目には生気がなかった。
生きる気力を失った悲しい瞳をしていた。
そしてあの足音が近づく。
静かに響く革靴の音。
そして現れたのは、前の夢にいた紫の髪をした軍人だった。
冷酷な瞳は変わらず。
その瞳にさえ怯えることができない死んだ自分の心。
「お前が我らの求めていた神だ……。まだ死なれては困る」

お前は何者なんだ。
そしてこれは……俺の過去なのか?
分からない……分からないんだよ——

続きはまたあとで更新;;


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