ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Start Code -始まりの暗号- (作者復帰!!
- 日時: 2009/12/26 11:01
- 名前: 威世-Ise- (ID: kSzpUasK)
どうも、いらっしゃい。
ここは威世の活動部屋。
基本的に俺はシリアス・ダークを拠点に活動させてもらってたりする。
あ、それと俺は俺って言ってるけど女だから。
まぁ、そんなつまらん俺の自己紹介は終わらせて!!
今回書かせてもらう話は……
んー……。ネタバレはやめとくか。
見てからのお楽しみってことで。
じゃぁ、威世の趣味出まくりの作品を
どうぞご覧ください。
Start Code...
Opening >>01
Code1 運命の歯車は狂い出す >>06
Code2 鳴り響く鐘の音に耳を澄ませば >>09
Code3 狂い人の死の宴 >>13
Code4 宴は終わる、狂い人の叫びと共に >>17
Code5 嘘の笑顔は少年の心に何を残す? >>19
Code6 力は孤独を創り出す >>26
作者復帰!! 更新中......
お客さん...
テイルs
- Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.3 )
- 日時: 2009/11/24 16:25
- 名前: 威世-Ise- (ID: bbfUlH82)
テイルさん、返事遅れてごめん;;
テスト期間で親にPC預かられてた。
暗号解読に挑戦だ!!
「おもしろそうですね!!はやく続きが読みたいです!!!」
で合ってるかな?
暗号作るなんてすげぇー(尊敬の眼差し
- Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.4 )
- 日時: 2009/11/24 16:45
- 名前: 威世-Ise- (ID: bbfUlH82)
テスト明後日だから、
多分更新は土曜日か金曜日だな。
ごめん;;
- Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.5 )
- 日時: 2009/11/25 00:23
- 名前: テイル (ID: acQ6X1OT)
暗号解読おめでとう!(誰デスカ?
こちらこそ返事遅れすぎました!(コラ!!
テスト・・・
俺も中間考査があるから、バカなりに玉砕してくるよ・・・。
- Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.6 )
- 日時: 2009/11/27 22:00
- 名前: 威世-Ise- (ID: 6Yf0UZnU)
Code1 運命の歯車は狂い出す
紅い……——
足元に流れるのは、大量の血だった。
血の海の中に倒れるのは見たこともない知らない男性。
そしてその傍らで泣き叫ぶ、幼き少年。
それは自分だった。
小さな手が紅く染まった大きな手を握り締める。
「夜櫃……。お前に……を託す。必ず……守り、ぬけ……」
自分の名を呼ぶ知らない男性。
何故だ。
俺はこんな人、知らないのに……。
何で胸が苦しくならなくちゃならないんだ——
こんな感情、俺には必要ないものなのに……。
「夜櫃!!」
明るく透き通った声が耳を突き抜けた。
(なんだ……。また、あの夢か……)
聞き慣れた声に夜櫃(ヤヒツ)は目をゆっくりと開く。
「……屡祈か。もう時間なのか?」
無造作に切られた黒髪を軽く整え、夜櫃は眠そうに欠伸をする。
屡祈(ルキ)と呼ばれる少年はその問いに首を大きく縦に振った。
「にしても……うなされてたぞ? 悪い夢でも見てたのか?」
その問いに夜櫃が答えることはなかった。
「行くぞ」
ベッドに置いてあった丈長めの黒のパーカーを羽織り、夜櫃は部屋を出た。
*
まだ辺りは暗く、人の気配も少ない。
夜櫃達が住んでいるこのアラガスという町。
ここは治安が悪く人々の罵声が聞こえない日はない。
(やるなら今か……)
どこの人家よりも大きく、光り輝く屋敷。
町で悪徳成金と名を馳せているグランドフィルの屋敷だった。
夜櫃は屋根に時限式の小さな爆弾を仕掛け、勢いよく屋根から飛び降りた。
その瞬間大きな爆発音と共に白い煙が辺りを囲む。
「行けっ!!」
夜櫃の合図と共に屡祈と数人の少年達が屋敷内へ入り込んだ。
「……俺も行くか」
夜櫃達はこの町で悪徳成金ばかりを狙い強盗繰り返していた。
町では治安部や警察が彼らを捕まえようと目を光らせている。
市民からは密かに救世主なんて呼ばれているが所詮ただの物取り。
捕まればそこでおしまいだ。
夜櫃は煙の立ち込める屋敷内を気配を潜め進んでいた。
『セキュリティーコード故障 セキュリティーコード故障』
さっきの爆発で屋敷内に張り巡らされていたセキュリティーコード、簡単に言えば屋敷内の保護シールドが壊れ、どこの部屋の戸もすぐに開くようになっていた。
「さて、コイツはどんだけ溜め込んでんのかな」
夜櫃が不敵そうな笑みを浮かべ金庫の置かれている地下へ向かおうとした瞬間、仲間の悲鳴が耳に入った。
「チッ!!」
夜櫃は声の聞こえた先へ向かう。
「大丈夫か!!」
息を切らして飛び込んだ部屋には屡祈以外の数人の仲間が倒れていた。
銃で撃たれてはいるが、どうやら急所は外しているようだ。
「誰にやられた!!」
辛うじて意識のある仲間に問いかける。
「屡……祈……あいつ、裏切りやがった……。あいつは、警察の特殊部隊……Codeだ」
そう言って意識をなくした仲間を部屋の隅に寝かせ、立ち上がろうとした瞬間だった。
後ろに気配を感じた夜櫃は銃を取り出し振り向く。
しかしその時には遅かった。
何者かに手を押さえられ、銃が彼の手から離れた。
「ごめんね。夜櫃……俺の仕事は君達の確保とこの屋敷の持ち主、グランドフィルの始末……だからさ」
屡祈はそう言って笑い、夜櫃の目を手で覆った。
彼の身体から力が抜け、ゆっくりと床に崩れ倒れる。
「さて。そろそろタイムオーバーが近いから行かなきゃね」
- Re: Start Code -始まりの暗号- ( No.7 )
- 日時: 2009/11/28 11:42
- 名前: 威世-Ise- (ID: bbfUlH82)
Code2 鳴り響く鐘の音に耳を澄ませば
朦朧とする意識の中、遠ざかる屡祈を見つめながら夜櫃は意識を失った。
カツン……カツン……
頭の中に直接響いてくるような革靴の音。
血溜まりの中に膝をつく幼い自分。
だんだんと近づく靴音。
それに気づいた幼き俺は冷たくなりつつある男性の手を握りながら振り向く。
「国王の死亡確認完了。任務終了とする」
その低く重い声に俺の心臓は鼓動を早める。
聞いたことがあるその声の発信源は暗い紫の髪の軍服を着た見たこともない男だった。
なびく髪の隙間から時折見える冷たく鋭い瞳が俺を捉える。
「お前が……」
男が何かを呟き自分に手を伸ばす。
聞き取れなかった男の言葉……お前は何者なんだよ——
そこで夜櫃の意識が戻った。
「また……あの夢かよ……。クソッ!! 一体何だってんだよ」
屡祈の裏切りだけでも頭が混乱しているのに、夜櫃は床を一発殴り、目を瞑った。
鮮明に残るあの夢の映像。
自分の名を呼ぶ血まみれの男、
その血で染まった手を握り締める幼い自分、
冷徹な目で自分を見つめる軍服の男……。
「こんなこといつまで考えてても結論なんで出ねぇ……。屡祈を探して全部問い詰めてやる」
夜櫃は仲間全員の安否を確認し、部屋を後にした。
*
「やっぱり貴方が“そう”だったんですね。グランドフィル様?」
屋敷にある広間で向き合う屡祈とグランドフィルと呼ばれる長身の若い男。
二人の目線は両者の瞳を捕らえて逃がさない。
冷たい空気が部屋に流れる。
次の瞬間、屡祈の左手が蒼い光に包まれる。
続きはまた更新するわ;;
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