ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 真実ノ詩〜死神ハ夜闇ニ笑ウ〜
- 日時: 2009/12/10 23:07
- 名前: 幸隆 (ID: pYUVIoar)
はじめまして
幸隆と申します
どうぞよろしくお願いします^^
サスペンスを書いてみたかったので挑戦します!!
どっちかというと推理系なのでグロはあんまりないです
まあ、すげー駄作ではあるのですが・・・
登場人物紹介>>2
第一部 鎮魂歌〜死神ハ夜闇ニ笑ウ〜
あらすじ(一応…)>>1
登場人物紹介(第一部のみのもの)>>3
序章〜晴レナイ空〜>>4
第一章〜始マリノ夜〜>>5
第二章〜滅ビノ村へ〜
1、「悪夢」>>6
2、「訪問者」>>9
3、「依頼」>>12
4、「滅びの村の伝説」>>13
5、「黒い森」>>14
第三章〜運命ノ再会〜
1、「野望」>>16
更新が遅くなる可能性がとても高いです(苦笑)
【お客様】知赴様
- Re: 真実ノ詩 ( No.2 )
- 日時: 2009/11/20 23:31
- 名前: 幸隆 (ID: nkm2s9o8)
登場人物紹介です
風峰明日葉(17)
ごく普通の高校生。
運動も勉強もそこそこな主人公としては全くぱっとしない人物。
兄は探偵、父は警察官であるためか刑事に憧れており、高校では“ミステリー研究部”に属している。
幼少の頃に母を何者かに殺害され、父もほぼ同時期に行方不明になったためそれ以来兄とともに祖父の家で暮らしている。いつか自分の手で母を殺した犯人を探し出すことを胸に誓っている。
藤崎明莉(16)
明日葉の幼馴染で男勝りな女の子。
頼りない明日葉をいつも母親のように心配している。
明日葉とは対称的に運動も勉強も得意。
風峰聖也(22)
明日葉の兄。
職業は探偵。自分勝手なところも多くたまに自分の受けた仕事で明日葉をパシらせることが多い。年齢とはんしてかわいいもの(特にぬいぐるみ)が大好き。
黒崎省吾(33)
いつもサングラスにロングコートという怪しい格好をしているが探偵である。明日葉の尊敬する人物である。しかし常に明日葉と聖也を監視しているようで・・・
神
目的も正体も一切全てが謎に包まれた神を名乗る人物。様々な事件の裏でその存在がちらついている。
- Re: 真実ノ詩 ( No.3 )
- 日時: 2009/11/20 23:24
- 名前: 幸隆 (ID: nkm2s9o8)
第一部だけの登場人物です
死神
事件の起きた鹿羽村に残る伝説に登場する悪魔。千年ほど前に一度村を壊滅させ、平和の戻った今でも村の何処かに潜んでいると言われている。5年程前から続いている村人達の怪死は死神の祟りだ、と村人達に噂されている。
白沢秀人(32)
鹿羽村に小さな診療所を開きさまざまな治療にあたっている医者。村人からの信頼も厚い温厚な人物。某有名大学を主席で卒業したという輝かしい経歴も持っている。
林繁光(62)
村人の一人。頑固でとっつきにくい人物。村人からの印象もあまりよくない。事件の調査にも非協力的。最初に変死した孝文の父親。
林孝文(45)
5年前謎の変死した村人。
林直子(42)
変死を遂げた孝文の妻。夫を失った悲しみで家に閉じこもりっきりになっている。
林孝夫(23)
聖也の元同級生。怪死の謎を探ろうと聖也の元を訪ねてきた。
佐藤葉子(40)
白沢の診療所で働く看護師。白沢に絶対的な信頼をよせている。
遠田香奈枝(36)
白沢の診療所で働いていた元看護師。2年前に謎の死を遂げた。
浅岡三郎(45)
村人の一人。何かと嫌味な性格。明日葉達の調査に何かと邪魔をしようとする。
本岡美弥子(21)
3年前死神を名乗る何者かに両親を殺された少女。明日葉達とともに犯人を見つけるため捜査をしようとする。
- Re: 真実ノ詩 ( No.4 )
- 日時: 2009/11/20 23:34
- 名前: 幸隆 (ID: nkm2s9o8)
序章〜晴レナイ空〜
今日も空は曇っていた
いつからだろうか・・・
自分が青く澄みきった空を見なくなったのは・・・
どんなに楽しいことがあって
どんなに面白いことがあって
自分に笑顔が戻ったとしても
その笑顔はいつの間にか儚い幻となって
何処かに消え去ってしまう・・・
どんなに空が澄み切って
どんなに太陽が明るく自分を照らしていたとしても
自分にはその空の美しさが
自分を冷ややかに嘲笑っているように見える
むしろ今の自分は夜のほうが好きだ
漆黒の闇がすべてを覆い隠し忘れさせてくれるような気がする
空に冷たく浮かぶ白い月のほうが
太陽よりも自分に元気をくれる
一体どうしてだろう
何故なのだろうか
晴れることのない心の闇・・・
あの日自分は本気で泣いた
初めて自分は人を恨んだ
初めて自分は憎しみを知った
そしていつしか自分の心には殺意が芽生えた
自分の心は残忍な“死神”に蝕まれていた
あの日以来、自分は青空を見た覚えがない
いつか
この思いから解き放たれ
青空を見ることはできるのだろうか
そのためには成し遂げなければならない
憎むべき全ての者どもに
この手で・・死の制裁を・・・・
- Re: 真実ノ詩 ( No.5 )
- 日時: 2009/11/21 14:35
- 名前: 幸隆 (ID: nkm2s9o8)
第一章〜始マリノ夜〜
陽はすっかり沈んでしまった
辺りはすっかり闇に包まれている
ただ頼りなく今にも消えてしまいそうな街灯だけが
この暗い山道を照らしている
ついさっきまで白く冷たく闇夜を照らしていた月は
雲に隠れてしまったせいで
いつにも増して不気味な場所に思えてくる
「・・・すっかり遅くなっちまったな・・」
男は家路を急いでいた
いつも何となく通り過ぎていた道は
なぜか果てしなく無限に続いているように感じられる
何故かはわからないが
自分は永久にこの道を抜け出すことができないような
不安な感覚に襲われる
(・・・はやく帰らないと・・・)
そのとき突然、街灯がバチッと音を立てて消えてしまった
「・・・!」
不安な気持ちがじわじわとの胸の奥からこみ上げてくる
男はいっそう足を速める
やがて風が吹き始めた
それは生暖かく男を包み込んだ
道沿いの木々の葉が風に吹かれ
ざわざわと不気味な音を立てる
(・・・・気味が悪いな・・)
その時だった
ザッ・・・・ザッ・・・・
それは不気味な程に男の耳に響いた
男は足を止め後ろを振り返って見る
(・・・・なんだ?・・・)
しかし音はもう聞こえない
何だったのだろうか
足音のようにも聞こえた
誰かいるのだろうか
いや気のせいにちがいない
おそらくこの不安な気持ちが
そんなくだらない発想をさせているのだ
男は心にそう言い聞かせ再び走り出す
走らねば永久にここから抜け出せない
なんの根拠もないそんな不安を
どうしても拭い去ることができない
(なんだ・・・?この感じ・・・)
・・・ザッ・・・・・ザッ・・・・・
やはり気のせいではない
“何か”が自分の後をつけてきている
男はさらに足を速める
・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・
音の感覚が徐々に短くなっていく
男はたまらず駆け出す
「うわーーーーーーーー!!!」
・・ザッザッザッザッザッザッ・・
足音の主も合わせて走り出す
足音が段々と近づいてくる
「なんなんだよ!!」
男も負けじと全速力で走る
ザッザッザッザッザッザッ
もう足音はすぐ後ろまで来ている
ザッザッザッザッザッザッ
もう逃げられない
そんな気持ちが胸をよぎった
と、その瞬間足音がぱったりと止む
「・・・え?」
後ろを振り返っても何もいない
男は安堵した
全身の力が抜けた
「・・・ふぅ・・・」
男はゆっくりと山道を我が家に向かって歩き出した
ドンッ・・・
「っ痛!!・・・なんだ?」
男は何かにぶつかった
(こんなとこになんかあったか?)
雲が風に流され白く三日月が姿を現す
そして男がぶつかった何かが
白く不気味に姿を浮かび上がらせる
「・・・・ひ・・・・ひぃぃぃぃぃぃ!!」
男の背筋は凍りついた
全身を不気味になびく漆黒の衣でつつみ
不気味に笑みを浮かべるそれは
まさに“死神”そのものだった
チクン・・・・
胸に死神の手が置かれている
(・・・・え?・・・)
何が起きたのか全く分からなかった
死神が手を離すとそこからは真っ赤な血が溢れ出していた
男は力なくその場に倒れこみ
その後二度と息をすることはなかった
・・・・まず一人・・・処刑完了・・・・
- Re: 真実ノ詩〜死神ハ夜闇ニ笑ウ〜 ( No.6 )
- 日時: 2009/11/22 22:53
- 名前: 幸隆 (ID: nkm2s9o8)
第二章〜滅ビノ村へ〜
1,「悪夢」
ここはどこだろう・・・
ここにいると不思議な気分になる
どこか懐かしく、そして冷たい
辺りを見回すと窓から入った冷たく白い月明かりが床を照らしている
床には本やゴミが床に散乱している
何処かの部屋だろうか・・・
明日葉は立ち上がろうとする
しかし腕が机の脚に結びつけられている
どうやら自分は閉じ込められているらしい
なんとかして抜け出さないと“あいつ”が帰ってきてしまう
ゴスッ・・・
突然鈍い音が暗闇に響き渡る
一体何の音だろう
隣の部屋からのようだ
そういえば自分の母親も“あいつ”に捕まっていたはずだがどこにいるのだろう
「この野郎!!」
ゴスッ・・・
突然の罵声とともに再び鈍く不快なあの音が響き渡る
明日葉は背筋が凍りつくのを感じた
まさか・・・・いや、そんなはずない
信じたくない・・・・!!
でもそうでなくとも誰かが・・・あいつの手で・・・
明日葉は自分の考えていることがあまりにも恐ろしく鳥肌が立つのを感じる
今度は、自分の番かもしれない
もうどうにもならない
そうだ、もう自分は助からないんだ
僕は、もうすぐ殺サレル・・・
月明かりがいっそう明日葉の体に冷たく突き刺さる
明日葉が希望を完全に失ったその時背後から何者かの足音が聞こえてきた
恐怖のあまり後ろを振り返ることが出来ない
そしてその足音は自分の真後ろで止まる
・・・・来た
終わった、今自分のすべてが終わろうとしている
「ククク・・・・ 小僧・・次はお前の番だ・・」
男はそう言うと勢い良く金属バットを持った右手を振り上げる
そしてそのままの体勢で明日葉に話しかけてくる
「答えろ・・・死にたくなければな。お前の親父はどこにいる!!」
知らない・・・と言おうとしたが恐怖で声が出ない
「そうか・・・なら仕方ない。
ママの所に行かせてやるよ・・・」
男は冷たく言い放つ
・・・え?・・
明日葉は凍りついた
目からは涙が溢れ出してきて止まらない
「・・・・そんな・・・・そんな・・・・
うそだああああああああああああああ!!」
「うるせえ!!死ねええええええええええええ!!」
男はバットを明日葉めがけて勢い良く振り下ろした
ゴッ・・・
明日葉の世界が赤く染まった
この掲示板は過去ログ化されています。