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- 神の子と黒い天使。【一応完結!】
- 日時: 2010/01/02 14:31
- 名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: WgIzNCa0)
_______私は『影だった』
〆御挨拶
まず一言、色々ごめんなさい。
こんにちは、こんばんは、おはようございます、はじめまして。
知ってる人は知っている、知らない人は知らないお馴染み阿呆の六です。
………はい。お察しの通り消えました。立て直しました。
えーと。ジャンル良く分かりません。グロは入りません。明るいのもあんまりありません。恋愛なんて六は書けません。
頑張ります。よろしくお願いします!
……荒らし?チェーンメール?帰って下さいお願いします←
〆目次
1. >>1
2. >>2
3. >>3
4. >>5
5. >>12
6. >>19
7. >>23
8. >>24
9. >>27
10。 >>29
(終)
〆寄り道
>>18 イメージ歌詞
(海美様に感謝!)
偶に一番上に台詞が出現します。
暖かい目で見てやって下さい。
※一行コメントは出来るだけ控えて下さい。感想を書くならちゃんと書いて頂けると嬉しいです。
- 3。 ( No.3 )
- 日時: 2009/12/24 17:26
- 名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)
要するに俺は、神を殺した事によりそういう役割にされた訳さ。
話を終えた彼は、そう結んだ。
———そうか、あれは、
……彼自身の話だったのか
暫く、何の音も聞こえなかった。
それは、哀れみだとか同情だとかそういうモノからの沈黙では無くて、
悲しみと呼ばれる感情が、消えた時のような、
そんな、どこか安心さえ覚えるようなモノだった。
そんな沈黙の後、漸く聞こえた声は、自分の物だった。
「私はもう直ぐ死ぬのでしょう?
なら、何故そんな話をするの?」
彼は、何時の間にか部屋と同じ色の白い光が射してくるだけの窓の前で黒い翼を羽ばたかせていた。
「そんな事も分からないのか」彼は言った。
「お前がもう直ぐ死ぬから、こんな話してんだろ」
………ああ、そうか
死ねば、もう何も出来なくなる。
勿論自分の肉体では動けないし、話す事も出来ない。
だから、目の前にいる黒い天使は、私に自分の事を話したのか。
「……一つ。聞いていい?」
「ん?」
「………私は、何時死ぬの?」
彼は小さく笑った。
「1ヶ月後。本当はもっと短いんだぜ?でも俺優しいから大サービス」
その言葉に、私も笑った。
思えば、この部屋で感情を表したのはこれが初めてだった。そんな事は何にもならないが。
1ヶ月________
もう少し生きたかったような気もするが、もうする事が無いから、生きていても仕方が無い。
それを言葉にして、もう一度、小さく笑った。
〜〜〜〜〜〜〜
彼が話したお話は後々書きます多分(
- Re: 神の子と黒い天使。 ( No.4 )
- 日時: 2009/12/10 20:54
- 名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)
少なくとも三日に一回更新は守りたい。
今までのは一話意外コピーに修正を少し加えたもの。
- 4. ( No.5 )
- 日時: 2009/12/24 17:27
- 名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)
「……お前さ」
少し驚いたような様子で彼は言う。
「何でそんなに、落ち着いていられるんだ?」
「…え?」
「いや…もう直ぐ死ぬって言われたのにさ。つーかすることが無いって…」
——ああ、そうか。
彼は、私が生贄である事は知っているけれど、その他の事は何も知らないも同然なのだ。
私が「神の子」…つまり生贄となることを決められたその数年後に生みの親から引き離された事、育ててくれた人とも数えるほどしか会っていない事、このまま生きていても友達もいない、学校にも行っていない私がまともに生きていける訳が無い事を話した。
そんな事は私を生贄と決めたあの神官と、私の生みの親と育ての親しか知らない事だったし、誰にも話そうとは思わなかった。
でも、目の前にいる彼には話してもいい。
そんな気が、した。
まだ名前も知らないただの顔見知りに、何故そう思えるのか、私には分からなかった。
そうこうしている内に、彼は口を開いていた。
「俺は、そんなもの無くてもまとも…じゃないけど、普通に生きられてるけどな。」
「世の中には、そういうものが無いと生きて行けない人もいるのよ」
私がそう言うと、「分かんないな。俺にはサッパリ分からない」そう言い、大袈裟にため息をついた。
「人間って……つくづく面倒くさい物なのよね。私も人間だけれど」
「ま、少なくとも他の生き物よりは格段に面倒くさい生き物だな。」
彼は言葉で同意を示し、窓に向かって背を向けた。
彼が持つ黒い翼の全体が私に見える。まるで、この世に存在する全ての闇を集めたような闇の色。
見つめていると、吸い込まれてしまいそうなそれは、まるで私を丸ごと飲み込もうとしているようだった。
彼の声で、永遠の夢のような一瞬から目が覚めた。
「……オレはもう行くぞ。今日は知り合いがこっちに来るんだ」
「…そう」
短く返事を返すと、彼は別れの一言も残さずに白い部屋から消えた。
……確かにあの時、私は闇の色の中に覚えているはずも無い本当の親との記憶を思い出していた。
それは、まだ何も知らない、何も分からない自分と、顔の分からない二人の男性と女性が遊んでいる姿だった。
「……お父さん、お母さん」
いつの間にか、小さくそう呟いていた。
- Re: 神の子と黒い天使。 ( No.6 )
- 日時: 2009/12/12 07:23
- 名前: (( `o*架凛 ◆eLv4l0AA9E (ID: 81HzK4GC)
う〜ん……。生贄にされるのって、かわいそうですね……。
お父さんやお母さんとも会えなくて、友達もいなくて……。
きっと私だったら耐えられませんッ!
続き、楽しみにしてます(( `o*+
- Re: 神の子と黒い天使。 ( No.7 )
- 日時: 2009/12/12 15:24
- 名前: 六 ◆BbBCzwKYiA (ID: IJ2q7Vk/)
>>架凛様
まあ、主人公さん(名前未定)は両親との記憶が殆ど無いだけいいかもしれませんが………
というか、これはそういう話(どういう?)では無いのであんまり語れないのですが………^^;
コメント、ありがとうございました!
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