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黒 い 空 -Brack Sky- 【ちょいグロ注意!】
日時: 2009/12/20 16:43
名前: 黒葵 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)

†————————————————†

  「黒いね」



   彼女はそう言った。




  「何が・・・黒いの?」




  すると彼女は静かに微笑み

  その細い腕を私に巻き付け



  小さな声で———————




  「空が   黒いじゃない」

†————————————————†



     黒  い  空

        Brack Sky


†————————————————†
登場人物紹介
咲音 綾依 Sakine Ayae−主人公。

舞崎 周  Maizaki Syu−殺し屋。

遠音 亜唯子 Tone Aiko−歌姫。

神宮 アレン Kamimiya Arenn−歌う剣士。

哀川 咲  Aikawa saki−指名手配人物。

隆解 ユウ Ryukai Yuu−国王の使い。

†————————————————†



  そして・・・・


「うふふ、あははははは!」
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第一章 狂った人形
>>3 >>7 >>8 >>11 >>12 >>13
>>19

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Re: 黒 い 空 -Brack Sky- 【ちょいグロ注意!】 ( No.12 )
日時: 2009/12/19 13:52
名前: 黒咲 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)

 「では、こちらでお待ちください・・・」
 そう言って、剣士さんは奥に消えていった。
 私達を、真っ黒のシャンデリアのある、広い一室に残して。

 部屋全体を見回すと、シャンデリアと同じように黒で統一された、言うなれば『ゴシック調』になっている。
 舞崎さんには、こういう部屋がよく似合う。そして本人もこういう物が大好きらしく、ゴシックのアイテムを見ると「おおお!これ最高じゃんか〜!」と叫びまくっている。よく使われる言葉でいえば『中毒』。

 しかし、今日ばかりは勝手が違っていた。
 美形をぎりぎりと引きつらせて、闘志の塊みたいになっている。その闘志が伝わって、熱いくらいだ。
 比喩ではない。

 「来る・・・・来るぞ」
 「え?今、何と・・・・・」

 「——— 避 け ろ っ !!」
 という叫び声を全て聞き終えるまえに、私と舞崎さんの間を掠めて1本の鋭い矢が飛んでいった。
 ものすごい力で舞崎さんに抱き留められる。

 ——嗚呼、こんないい男に抱き留められるなら。
 こんな『狂人の館』とかじゃなく、もっとロマンチックなムードの・・・・なんて妄想してる場合じゃなかった。

 第2発目はすぐやってくる。

 「———っ!!」
 なんとかギリギリで避けた。が、コートの裾を持って行かれる。
 シュッ——! と尖った音が暗い室内に響く。おもむろに手を伸ばすと、切られたコートが戻ってきた。

 さすがは人類最強、声を発すると居場所を感知されてしまうことを知っているのか、声は・・・・

 「あっはは!雑魚い玩具だな!!こんなもんで俺を殺せるとでも思ってんのか、ん!?」
 上げやがった。案の定、声の居場所目掛けて鋭い矢が発射される。
 しかし、殺し屋は攻め手を嘲笑いながら様々に移動しているらしく、的を外した矢が壁に突き刺さる音しかしなかった。

 ふいに、私より幼い(うーん、中学生くらいか)女の子の声がする。

 「あーあ。やっぱりこういうのは使い慣れてないとダメよねっ。」

 「そうだな。俺を本気で殺してーんなら・・・」

 シャンデリア点灯。どうやら舞崎さんがしたらしい。

 「こ こ ま で し ね え と な っ」

 ———そして・・・

 

Re: 黒 い 空 -Brack Sky- 【ちょいグロ注意!】 ( No.13 )
日時: 2009/12/19 14:30
名前: 黒咲 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)

「うるあああああっ!!」
 という殺し屋の叫び声と共に室内に響く、破壊音。

 「・・・・・?ん、ああ!女の子が・・・」
 「ちょい待っちー!」

 陽気にストップをかけられる。
 舞崎さんは、またあの『ジュリアに傷心』の下っ手くそな鼻歌と共に、ボロボロになって倒れている黒ワンピの女の子に近づいていった。

 「ふんふん、んー・・・と。ま、OKっしょ。」
 この殺し屋に足りないのは、真剣さである。
 私は、このふんふんいいながら女の子の体を調べていた(いやらしい想像はしないように)殺し屋の顔が、一瞬焦りを見せ、でもすぐに『ま、いっかー』と吹き飛ばすように元に戻ったのを見逃さなかった。

 「ちょっと待てよ。あんた今、何でこの子をそんなにしたの。」
 
 「ほへ?・・・んあー、まあ何・・・この、マシンガン。」
 絶叫。私の悲痛な叫びが、虚しく部屋にこだました。
 「あーあーうるさいよう。少し落ち着け、『眠らせてる』だけだってば。」
 「おいいい!!まさか、それ『永遠の』眠りじゃないよな!?さっきの一瞬の焦りは何だ!!」


 人形みたいに、可愛らしい顔で眠る女の子。
 これが、永遠に続くことになってしまったら・・・

 「んむふ?あなたたち、何やってるのよっ!」

 顔を上げると、倒れていたはずの女の子が私達に矢の先を向けていた。

 再び絶叫。
 やはり、その叫びは虚しく部屋にこだましただけだった。

Re: 黒 い 空 -Brack Sky- 【ちょいグロ注意!】 ( No.14 )
日時: 2009/12/19 16:54
名前: 黒咲 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)

暇やんww

Re: 黒 い 空 -Brack Sky- 【ちょいグロ注意!】 ( No.15 )
日時: 2009/12/19 17:36
名前: 黒咲 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)

周さんの「うるあああ!」に萌えてた俺

Re: 黒 い 空 -Brack Sky- 【ちょいグロ注意!】 ( No.16 )
日時: 2009/12/19 17:48
名前: 黒咲 ◆PZGoP0V9Oo (ID: 34QCmT3k)

みーさんこねーなーw


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