ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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†壊れる世界†
日時: 2009/12/20 15:15
名前: 藍羽 (ID: Cqmw6ffg)

「僕の嫌いなモノ。」を書いてる藍羽ですー。
とてもファンタジーなお話を書くことにしました。
グロはあんまりないと思います。

では、どうぞ↓


†登場人物

■魅叉 Misya
短い黒髪をした、14歳の少女。勇者。
悪戯、馬鹿にすることが得意。

■紅音 Akane
肩につくくらいの黒髪をした、14歳の少女。
赤魔術師。子供っぽい。

■闇夜 Aya
肩より少し長い黒髪の少女。14歳。
黒魔術師。本が大好き。一番しっかり者。

■雪 Snow
長い黒髪をした少女。14歳。
白魔術師。一番おっとりしている。


†お客さま
黒咲様。

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Re: †壊れる世界† ( No.7 )
日時: 2009/12/20 15:52
名前: 藍羽 (ID: Cqmw6ffg)

†第三話 闇の中

今日は本屋で、魅叉と同い年くらいの少女と会った。
黒魔術師さんで、名前は闇夜。
あの後闇夜は、違う本屋へ向かった。
どんだけ本読むんだよ、とか思いつつ別れた。
また会えるかな、とも思ったが。

「わ、もう真っ暗じゃん」

外で適当にブラブラ歩いていると、もう夜になっていた。
時間って、過ぎるのはやいよね。あれ、気のせい?
まあいいや、家帰ろう。
そう思って勇者である魅叉は、家へと歩き出した。

本当に真っ暗。
何でこんなに、人がいないんだろ?
月明かりしかないんですけど・・・。はあ。
こういうときに、変なモノとか出てきたら困るよね。
魅叉は何となく、歩くスピードを速めた。

「・・・・・・勇者さん」「勇者さんだぁ♪」
「勇者だ、勇者」「女の勇者ね」「勇者?」

突然、まわりの木のかげ、後ろからたくさんの声がした。
若い女の声、弱弱しい男の声、幼い声。
───変なモノ、出てきました。
魅叉は蒼い剣を出し、待ち構える。
いつでもかかってきやがれ、というように。

「後ろ取ったぁぁぁッ」

「────ッ!危なッ・・・い!」

背後から何かが魅叉を襲った。
だがギリギリでそれを避け、剣で斬る!

「んもう、血が出ちゃったじゃない」

「当たり前でしょ。斬ったんだから・・・!」

「・・・倍返し」

魅叉を襲ったのは、どうやら人間のよう。
これは、女だ。声とか喋り方的に、さ。
ついでにこの女も勇者っぽい。

「くらえ、勇者ッ」

「貴方も勇者だろうがッ!」

二人同時に、斬りかかる!ガキィン、と音がする。

「どうして、襲ったのかな?」

「さー?理由は生きてたら分かると思うわ」

「じゃ、生きます」

「残念。それは無理ね♪」

闇の中、たぶん女は笑ったんだろう。
顔がよく見えないのが、悔しい。
ザザザ!と音がすると、まわりにたくさん人が現れた。

「生きれるかしら?」

うー・・・ん、ちょっと無理かもね。
ま、頑張ってみる。
誰から斬ろうかね?

「───溺れ死ね、ザコ勇者共」

あれ、懐かしい声がする。

Re: †壊れる世界† ( No.8 )
日時: 2009/12/20 18:49
名前: 藍羽 (ID: QJSI9r3P)

†第四話 ありがとう!

今日もたくさんの本屋をまわった。
黒魔術師の闇夜は、大量の本を持ち、家へ帰ることにした。
もう真っ暗じゃないか。はやく帰ろう。
スタスタと、早足で歩いた。

───あれれ?

遠くの方で、今日出会った勇者、魅叉がいるではないか。
あら、囲まれてるよ。危ないなあ。
助けに行くとしますか。黒魔術師、出動〜。

そおっと、近寄って、聞き耳をたてる。

「さー?理由は生きてたら分かると思うわ」

「じゃ、生きます」

「残念。それは無理ね♪」

魅叉の声と、見知らぬ女の勇者の声。
その次に聞こえたのが、たくさんの足音。
たぶん、見知らぬ女の仲間でしょうね。
さー、助けますか!

ス、と杖を上げ、静かに目を閉じた。
───溺れ死んでもらおうか。

「───溺れ死ね、ザコ勇者共」

ザバババ!と、たくさんの水がザコ勇者たちを襲った。
魅叉は驚いてこっちを見た。
はやく貴方も、戦いなさいよ!

「ぅううぅぅううぅッ?!新手かぁ?!」

「黙れ、ザコ勇者!くらえ!怒りの雷!」

バチイッ、と音がして、ザコ勇者たちは逃げて行った。
ざまーみろ。ふん。

「・・・あ、ありがとう〜」

「ボケッとしてないで、闘う!危ないなー」

「えっと、黒魔術師の闇夜だっけ?」

「覚えてくれてたの?魅叉だよね」

「うん!ありがとうね」

本日出会うのは二回目。勇者の魅叉。

Re: †壊れる世界† ( No.9 )
日時: 2009/12/21 20:46
名前: 藍羽 (ID: 8CdZ5vnQ)

†第五話 我らに知識を。

「ん、美味しい」

魅叉の家にて、闇夜がクッキーを食べています。
さっきのお礼ということで、ね。
紅茶を飲みながら、魅叉は闇夜をじっと見た。
───黒魔術師、初めて近くで見た。

「何を、見ているのかな?」

「あッ・・・何でもないッス!ウン」

「ふ、あはは。面白い勇者さんだね?」

「全然、勇者らしくないんだけどねー」

「戦いなさいよ、あのときくらい」

あはは、と再び魅叉は笑った。
きっと闇夜は戦闘経験豊富なんだろうな、とか思いつつ。

「ところでさっきの人たち、何だったのかな・・・」

ポツリ、と魅叉が言う。

「知らないの?」

「・・・?うん、知らない」

ありえない、という顔をした闇夜。
そして、ハー、とため息をつく。
何か悪いことでもしたのかな?
魔術使われたらどうしよう〜っ。

「この国の政治に反対する、勇者共よ」

ふーん、そんなのあったんだ。
知らなかった。
───なんて言えないので、黙っとく!

「たしか、『レラ』と言ったかな。馬鹿みたいだよね〜」

軽く闇夜が笑った。

「ふーん。ま、関係ないことだし」

「あるだろ。さっき会っただろ」

「・・・そか」

再び闇夜はため息。・・・何か、ごめんなさい。

「そういえば魅叉、赤魔術師の友達とかいない?」

「あっ、あ、あ、赤魔術師?!いない、いないっ!」

いるわけないでしょがー!
だって、赤魔術師はすごく希少なんだから。
低レベルの黒・白魔術を使い、剣も使う。
そして、あらゆるものを召喚する。
───それが、赤魔術師。

「そうか、やはり」

「───白魔術師なら、いるけど」

パア、と、闇夜の顔が輝いた。

Re: †壊れる世界† ( No.10 )
日時: 2009/12/21 21:09
名前: 藍羽 (ID: 8CdZ5vnQ)

†第六話 友達

「おーい、雪(スノウ)!来たよー」

魅叉が、ぶんぶんと手を振る。
遠くの方には、白いローブを身にまとった少女がいた。
長い黒髪をした、同い年くらいの白魔術師。

「おー、魅叉。久しぶり〜。あれ、黒魔導師?」

「うん、助けてもらった。闇夜っていうんだ」

「黒魔導師の闇夜です。よろしく」

「白魔導師の雪だよ、よろしくぅ〜」

雪と書いて、スノウと読む。
魅叉の友達であり、白魔導師。
雪の第一印象は、すごくおっとりしてる。
何気癒しのオーラが出ていて、いかにも白、って感じ。

現在この雪の家には、雪、魅叉、闇夜の三人。

勇者である、魅叉。蒼い剣を使う。
戦闘経験は少なく、知識が少ない。

黒魔術師である、闇夜。大きな杖を持つ。
戦闘経験はたぶん豊富。しっかり者。

白魔術師である、雪。雪も大きな杖を持つ。
いかにも白って感じ。おっとりさんかな。

「思ったんだけどさ、これなら旅に出れそうだよねー」

「おぉ、ナイスアイディアじゃないかぁ、魅叉」

「ちょっと待て。ロクに剣振り回せないアンタが言う?!」

「んー?大丈夫、大丈夫☆」

「どこがーッ」

旅に出そうな、予感。

Re: †壊れる世界† ( No.11 )
日時: 2009/12/24 19:31
名前: 藍羽 (ID: 1LZEPC8Z)

†第七話 血まみれ戦

「ちょちょちょちょッ、これはヤバイんじゃあ?!」

「アンタが言い出したんでしょー!」

「う〜ん、ヤバイかもね」

魅叉、闇夜、雪は囲まれていた。
───大量の、飢えた獣たちに!
旅に出ようと言い出して、手始めに戦う練習、
と魅叉たちは暗い森の中に入ってきて、このざま。
これは、責任問題重大?

「戦うしかないでしょー!」

闇夜は叫ぶと、近くにいた獣を燃やした。
魅叉も負けずに、剣で次々と斬っていった。
雪は二人の体力を上げる。

だが、いくら斬っても、燃やしても、
獣たちが減る様子は見られない・・・!

雪が体力を護ってくれるおかげで、疲れないのだが。

・・・むしろ、増えた気がした。
こんなの・・・どうするっていうの!

闇夜は、そう思っていた。

「これ、大丈夫なのかなああ?!」

「分からない!でも戦うしかないでしょー!」

とにかく、戦う。がむしゃらに。

───ギャアアアアアアアアアアアア・・・!

突然、何かの叫ぶ声が聞こえた。
獣たちも、動きを止め、耳を澄ます。

「───召喚獣、ディオン、いけえええええ!」

次に聞こえたのは、少女の声。


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