ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

殺 人 少 女 は 夜 踊 る——聖編
日時: 2009/12/21 17:34
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆IBMIRRXfsU (ID: C0UsoifF)

話し合えば———ケガをし
キスをすれば———病にかかり
抱きしめあえば———死にいたる

ほほえみかけられると…そこには
あなたの知らない死の世界がまっていることでしょう

Page:1 2 3



Re: 殺 人 少 女 は 夜 踊 る——聖編 ( No.4 )
日時: 2009/12/21 17:59
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆IBMIRRXfsU (ID: C0UsoifF)

————登場人物紹介————

酒井 満 (Sakai Mithuru) 16 のんきな不良少年、女に目がない

金子 美香 (kaneko Mika) 16 学校に姿を見せない少女「仮面の王女」と呼ばれている

川島 猛 (kawashima Takeru) 16 明るく、バカな少年。なぜか裁縫が大得意

———用語紹介———
「仮面の王女」
金子美香につけられたあだ名。

「笑い男」
サリンジャーという作家の「ナインストーリーズ」という短編に登場する男
幼いころに顔をひどくされてしまい、人間が見るとその場に倒れこんでしまうほどの顔を持つ男。

Re: 殺 人 少 女 は 夜 踊 る——聖編 ( No.5 )
日時: 2009/12/21 18:10
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆IBMIRRXfsU (ID: C0UsoifF)

2—笑い男—

「かの有名な作家J・D・サリンジャーはアメリカの作家であり、『ライ麦畑でつかまえて』や『ナインストーリーズ』などの名作を世に生み出した作家である」

3時間目、国語
今回は海外文学の歴史についてであった。
国語が大の苦手であるミツルには苦しい授業であった。

「先生は、この『ナインストーリーズ』を読んだことがあるが、この中に『笑い男』という話がある」

あー…めんど、酒井は心の中で思った。

「笑い男は、幼いころに盗賊に誘拐されて、工具で顔を捻じ曲げられひどい顔にされてしまった」

国語の教師が淡々と語る

「その顔は、人間が見たら卒倒してしまう顔で、盗賊たちはその顔に仮面をかぶせて生活をさせた」

川島は前の席で隠れてケイタイをやっている

「他の人に顔をみせられなかったのだ」


それって、金子じゃん

ミツルがボソッとつぶやいた

みんなは大爆笑。先生は「バカにするな!」と怒鳴った。

ようやく落ち着くと、先生は咳払いをして話の続きをし始めた。

「し、しかしだな。笑い男はとても心が優しくて、動物達と触れ合ったりしていたんだ」

ってことは金子も優しいのだろうか

酒井は考えた。

「会ってみたい…」

そう思う酒井なのであった。

Re: 殺 人 少 女 は 夜 踊 る——聖編 ( No.6 )
日時: 2009/12/21 18:16
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆IBMIRRXfsU (ID: C0UsoifF)

4時間目は家庭科だった。
裁縫が得意な川島はスラッスラッと針を躍らせ、気がつけばあっという間に作品が完成していた。

ミツルは頭の中で「仮面の女王」のことを考えた。

俺が「笑い男」の発言をしたときから金子につけられたあだ名だった。

「金子ってさ、どうやらすげー美人らしいぜ」

川島の言葉が頭の中でループする。

金子の分厚い壁の向こうには
美少女が立っているのだろうか

そう思うだけでミツルはもう心がどきどきしてきた。

…行ってみよう。すぐにでも。

決心をしたミツルは机をバンとたたいた。

すると手に持っていた針がプスン…

「イタタタタ……」

みんなまた大爆笑。

しかし、ミツルは気づかなかった
これが金子美香からの最後の警告だったことに。

Re: 殺 人 少 女 は 夜 踊 る——聖編 ( No.7 )
日時: 2009/12/21 18:24
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆IBMIRRXfsU (ID: C0UsoifF)

3—タズネビト—

「先生」
放課後酒井は自分の担任に話しかけた

「ん?おまえから話しかけてくるなんてめずらしいな」

先生は笑ってそういった。

「金子の住所、教えてもらえますか」

「金子?なんで?」

「いや、配ったプリントとか届けなきゃな、って」
適当な理由をつけてみる

「お前が!?今日は雪でも降るんだろうか?」
疑うような微笑で酒井を見つめる先生

「いいからいいから、ほら早く!」

「わーった!わーった!」
先生は自分のファイルから住所録を出すと、メモにサラッと金子の住所を書いた。

「これが酒井の住所だ。」

「ありがとうございます」

俺は心の中のときめきが強くなっていった。


帰り道、金子の家に寄った。

古ぼけたアパートの一室——まさに漫画みたいな
にすんでいた。

表札には細い綺麗な字で「金子」と書いてある

ミツルがチャイムをならすと、中でどたばたと音がした。

———いることは、いるんだな

ミツルはそう思った。

ガチャッ

ドアが開く。

どんな顔をしているのだろうか……

ミツルは覗き込んだ。

すると…そこには

仮面をつけた少女がひっそりと立っていた。

Re: 殺 人 少 女 は 夜 踊 る——聖編 ( No.8 )
日時: 2009/12/21 18:38
名前: 南天の蠍よもしなれ ◆IBMIRRXfsU (ID: C0UsoifF)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
さぁーって、今日はこのくらいにしておこうかな

どうですか?この作品?ん?面白いって?(笑)

今回はかなり長編のものにするつもりです。
これは「聖編」ですが、他にも
「殺戮の天使—スローターエンジェル 編」
「精神崩壊—マインド・クラッシュ 編」
「みなしご 編」
「感染 編」
「グッド・バイ 編」 ←最終?

を考えております。
ちなみに「みなしご 編」までの構想はなんとなく練ってます。

あ、でもまだ予定ですからね!もしかしたらすぐ挫折するかも…(;ω;)ウッウッ

というわけで皆さん
ぐどばーい☆

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。