ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Vampire Tear-孤独の君主-【オリキャラ募集中!】
- 日時: 2010/03/05 19:33
- 名前: 十和 (ID: zCJayB0i)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode
暗闇に独り、立ち尽くす。それは古からの咎人。
老いし人は問う。貴方は何故 罪を犯すのか。
彼の人は答える。それは、己の存在そのものが罪だから。
若かれし人は問う。貴方は何故、人を殺めるのか。
彼の人は答える。それは、そうすることでしか生きられないから。
無知な幼子は問う。どうして涙を流すのか。
彼の人は首を振る。それは、誰にも明かせない秘密。
行動することに、理由が必要でしょうか。生きることに、意味が必要でしょうか。
失われゆく命に涙することに、正誤が必要でしょうか。
時の流れに身を委ね、咎人は何処へ流れゆく。
抗うことなど露知らず、ただただ虚無に爆ぜていく。
もし流れに足掻いたなら、セピアの世界は変わるでしょうか。
ならば私は流れに刃向かい、世界に願い、世界を呪いましょう。
願いは他者に、呪いは己に託しましょう。
流れに逆らい、進むことを、世界は、許してくれるでしょうか。
Episode1 >>1
Episode2 >>2
Episode3 >>3
Episode4 >>4
Episode5 >>5
Episode6 >>6
Episode7 >>7
Episode8 >>9
Episode9 >>16←龍さんのオリキャラ登場です!
Episode10>>21←rightさんのオリキャラ登場です!
Episode11>>27←ららァさんのオリキャラ登場です!
Episode12>>28←恢羅さんのオリキャラ登場です!
Episode13>>
オリキャラ用紙 >>10
- Re: Vampire Tear-孤独の君主-【オリキャラ募集中!】 ( No.25 )
- 日時: 2010/02/14 23:02
- 名前: びーらびっと (ID: 5o4jXN6y)
応援してます!!
オリキャラ用紙
名前【Theodor Doherty】読み方【セオドア ドハーティ】
性別【♂】年齢【13】
身長【154】体重【41】
性格【常識人で協調性があり、落ち着いている。口が達者】
容姿【赤っぽい黒色の短髪に赤目。服はチェック柄のものを好む】
武器【剣、弓矢】
サンプルボイス【
「違うよ。それはあんた達の勘違い」
「悪いけど、オレはそんなのお断りだね」
「勝手に決めないでくれるかな」】←いくつでもOKです。
人間→1混血種→2【1】
2の場合の属性 (例)猫、犬など【×】
その他【目が悪く周りがあまり見えないため、そのぶん、勘が鋭く剣術に長ける。運が良く、瞬発力に優れている】
- Re: Vampire Tear-孤独の君主-【オリキャラ募集中!】 ( No.26 )
- 日時: 2010/02/19 22:28
- 名前: 十和 (ID: zCJayB0i)
嵐猫さん!奏さん!音さん!びーらびっとさん!皆さん本当にありがとうございます!
龍さん
本当に素敵なオリキャラを有難うございます!
受験も終わりましたのでこれから更新いっぱいさせていただきます!!
- Re: Vampire Tear-孤独の君主-【オリキャラ募集中!】 ( No.27 )
- 日時: 2010/02/19 23:14
- 名前: 十和 (ID: zCJayB0i)
ららァさんのオリキャラ登場です。詳しくは>>18
Episode11‐残酷なる少女は裁きの女王‐
「・・・最近、囚人の混血種の数がかなり減少しているのですが・・・・」
リザが書類を片手にジャックに問いかける。
・・・何か怒気を感じるのは気のせいだろうか。
「そんな筈はない。死刑執行予定なんて入っていないし、ましてや脱走なんて・・・」
ジャックは言いかけて止める。
「気にしすぎかとは思いますが、居なくなった混血種達は全員、同じ人物から尋問の申請が来ています」
「・・・それ、奔璃 鼎(ほんり かなえ)って奴じゃないか・・・?」
「!・・・御存知でしたか。はい、奔璃 鼎から尋問申請が提出され、行方知れずとなっています」
ジャックは深く眉間に皺を寄せ、リザに告げる。
「リザ!奔璃 鼎の所に行くぞ」 「了解です」
皇宮の奥の奥の、質素な扉。
ジャックは軽く咳払いをしてノックをした。
少しの間静寂が続き、やがてゆっくりと扉が開く。
「・・・・何か用?こんな朝早くから来て何もなかったらただじゃおかないからね」
朝早く・・・?今は絶賛太陽が真上に昇っている時間だ。
ということは何か。この少女は今の今まで眠っていたということか?
「奔璃 鼎だな」 「・・・そうだけど」
「貴様が尋問した混血種達の行方が知れない。何処へやったんだ」
ジャックの質問に、鼎は大きな瞳をぱちくり、とさせて、まるで三日月のように口を弧に描いた。
「ああ、アイツラ?普通に尋問してたんだけどね?ちょっと熱が入っちゃってさぁ。・・・死んじゃった」
悪びれもせずにニコリと笑う鼎。
「・・・アリエスタの法律では、裁かれた混血種に手出しは禁止されていたはずでは?」
リザが拳を作りながら鼎に問う。・・・かなり怒っているようだ。
そういえば混血種の話をしたときからリザは機嫌が悪かった。何故だろう・・・。
「うん。でもあくまでも<尋問>だからねぇ?」
しょうがないじゃん?と言った鼎に切れたのか、リザが腰元にさしてあった剣を抜いて襲いかかった。
「ちょっ、リザ!!!」
ジャックの制止も聞かずに振り下ろす。
「お姉さんちょっとカルシウム足りないんじゃない?」
鼎はそう言って、肩に手をまわして何かを振り上げる。
ガキィ・・・・・・・ン、と鈍い音が辺りに響く。
鼎が手にしているのは、彼女に不釣り合いなほど巨大な鎌。
リザは舌打ちしながら押していく。
「・・・アリエスタに身を置くのなら、法に従うのが道理というものではないのですか」
口調は冷静だが、かなりキているのは手に取るようにわかる。
「法律、法律って、ガチガチに縛られて、・・・ここも自由じゃないねぇ〜・・・。
・・・どうして自由に生きられないんだろうね」
鼎が意味深な言葉を吐いてリザの腹を蹴り上げる。
「っ!!!」 「・・・もういい?こっちは昨日も<尋問>してたから眠いんだけど」
その言葉にリザは激しく反応した。鼎は面白そうににまにま笑う。
「バイバイお姉さんとお兄さん?」
焦らすようにゆっくりと扉を閉めて行った。
「・・・大丈夫か?リザ」
ジャックの差し伸べた手をリザは払いのけて一人で立ち上がる。
「・・・大っきらい・・・」
その言葉は、扉の向こうに居る裁きの女王に向けられているのだろうか。
それとも・・・・・・・?
- Re: Vampire Tear-孤独の君主-【オリキャラ募集中!】 ( No.28 )
- 日時: 2010/03/05 19:31
- 名前: 十和 (ID: zCJayB0i)
恢羅さんのオリキャラ登場です。詳しくは>>15
Episode12‐静けさの支配する夜に‐
鼎に会ってから、リザの様子がおかしくなった。
いつも冷静沈着に勤めていた彼女が感情を露わにするようになった。
「・・・あのう・・・リザさん・・・?」
「何ですか、ジャック」
「・・・怒ってらっしゃいます?」
「貴方は私に何か疚しいことでもあるのですか?私が怒るようなことでも?」
「・・・いいえ」
「ならいいじゃないですか。私がおこっていようと、いよまいと」
本人は普通に接しているつもりだろうが、眉間のしわが怒りを如実に表している。
「・・・少し頭痛がするので自室に下がらせてもらってもよろしいですか」
そういわれれば、顔色が悪い気がする。
「ああ、安静にな」「ありがとうございます」
リザは静かにその場を去った。
夜、月光がリザの部屋に射しこむ。
静かな輝きの光に、リザがスッと目を覚ます。
「・・・誰だ・・・」
シンプルなベッドから上半身を起こす。
暗闇の中で、金色の光が二つきらめいている。
「・・・久しぶりだな、リザ」
「っ・・・暮破(くれは)、か・・・?」
群青色の瞳と金色の瞳が、闇の中でただただ混じり合って輝いていた。
- Re: Vampire Tear-孤独の君主-【オリキャラ募集中!】 ( No.29 )
- 日時: 2010/03/10 18:13
- 名前: 十和 (ID: zCJayB0i)
Episode13‐過ちの海に溺れて‐
知ってるの
情に流されることがどれ程愚かな行為なのか
「久しぶりだな、リザ。随分探したぞ。・・・もっとも、こんな場所に居るとは思わなかったが」
暮破と呼ばれた少年は距離を縮める。
「っ何故貴様がここに居る?!」
「言っただろう?探していたと」
リザはベッドの上で身構える。足が震えているのは気のせいだろうか。
「・・・<Blood King>は何を考えている?そしてお前は、何の意味を持ってここに居る?」
暮破の言葉にリザが目を見開く。金色の瞳が、それを捉えて離さない。
「さあ?そんなことを私に聞かれても分からないな。私は混血種ではないし・・・」
言葉を続けようとしたリザだがソレは叶わなかった。何故なら、暮破がリザの首を掴んだからだ。
「フン。何が人間だ。貴様は・・・」
ニンゲンジャアナイクセニ。
「・・・そうだな。私は人間じゃない。綺麗事を並べて情に流される人間なんかじゃないな、確かに」
そういった後、リザの部屋の扉が開き、一つの影が見えた。そこに居たのは・・・。
「・・・ジャック・・・」
情に雁字搦めにされるのなんて真っ平ごめんだわ
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