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亜麻髪のしにがみ
日時: 2010/02/02 20:11
名前: ダンプ (ID: YYcYgE9A)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=17530

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この度引越して来たダンプです。
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Re: 亜麻髪のしにがみ ( No.13 )
日時: 2010/02/20 20:46
名前: ダンプ (ID: YYcYgE9A)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

ユキは目が覚めたように我に帰る。

「思い出したか。ユキ?」

「ヒラリ…死んだんじゃ?」

「あー死んだ。あの坊主は俺の生まれ変わり。さてと…」

ヒラリはリンを睨んだ、そして—

「お前、あんな目にあったのにまだやるつもり?」

リンは当然と答えた。

ヒラリは呆れため息をついた。

「その女…ユキと同じシャリアンか?」

「シャリアン!?冗談じゃないわ!あたしはあたしよ!」

ツインテールの少女はヒラリを睨んだ。

「シャリアン?」

ユキがヒラリに問い掛けた。

ヒラリが答えようと想った瞬間…

「シャリアン…逝神と死神の子供、また逝神同様の力を持つ死神と言う意味です。ここにいるサチ、ユキさん…そして私がシャリアンです」

「お前は生まれた時からシャリアンだった。お前はその後正式に死神となり、逝神の力を使わないと誓った。—でもお前は…」

「使った…」

ヒラリは残念そうに言う。

「何でだよ?お前はそんな奴じゃ—」

そのコトバをさえぎるように、

「お前に何がわかるんだ!解ったような振りすんな!」

リンの荒荒しい声が響く。

「ヒラリ、お前はあの子がどんなに苦しかったか知っているか?あの子はなぁ…毎日毎日苦しくても前向いて生きてたんだァァァァァァ!」

まるで、すがるように叫び…ヒラリに鎌を振り下ろした。

「お前も死神なんだから解るだろ!」

ヒラリは鎌の柄で攻撃を防ぐ。

「解らない…。お前達の言う綺麗ゴトがなぁ!」

リンはヒラリに鎌を振るいつづける。

それにかまわずヒラリは攻撃を防ぐ。

「リン—。お前はもう時間切れなんだ。いい加減気付け」

「は?意味が分からない—!」

突然、リンの身体が電池切れの玩具のように止まった。

「お前、何をした!?」

「言っただろ。お前はもう時間切れ…タイムリミットなんだ」

一秒一瞬、あの子の笑顔が脳裏をよぎる—。

Re: 亜麻髪のしにがみ ( No.14 )
日時: 2010/02/21 16:20
名前: ダンプ (ID: YYcYgE9A)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

「お前はもう時間切れなんだ・・・」

「時間切れ?」

ユキが問う。

「時間切れ…死神、逝神が生まれ変われる事を指すつまり、あたし達にとっては『死』を指す。ユキ、あなたそんな事も知らないの?」

サチがユキを斬りにかかって来た。

ユキは鎌の柄で攻撃を防ぐ。

「時間切れ…?それがどうした?私は願いを叶えるまでは死なない!」

「止めろ!それ以上無理やり動かしたらお前は確実に消えるぞ!」

「んなこと知るか!」

鎌を振るいつづけるリン。

「しょうがない。こんな事したくなかったが…イヴ!」

「久しぶりだな。ヒラリ」

「おい。ユキと違う態度なのかよ?まぁ、いい。強制終了レベル7を出してくれ!」

イヴは首を縦に振った。

「ほらよっ!!!」

ヒラリは鎌を振り下ろした。

やがて、衝撃波がリンを包んで死ぬ。

ヒラリは『殺った』と勝利を確信した…が、

「なっ!?」

衝撃はに包まれていたのはユキと戦っているはずのサチだった。

「リン様あなたのためならこの身、果ててもあなたを守りましょう…ッガァ…!」

シュワーと衝撃波が消え、落ちてきたのは惨い少女。

すると少女の中から黒髪の女の子が出てきた。

その様子にヒラリとユキは眼を大きく開いた。

「あ…たし?」

何故ならその少女の姿が幸にそっくりだったから。

いや、そっくり…ではない瓜二つだった。

「リン!コイツはユキのクローンか!?」

「クローン?私はそんな残酷な奴じゃない。この子はこの子だ」

「どういうこと…?」

「教えてやろう。ユキお前が私を殺した後だ…私は奇跡的に生きていた—。」

その後、天界での『謹慎処分』をくらってやっと出てきたのが2年後だった。

私はどうしても『死神撲滅』の願いを叶えたかった。

だから、同士を探す旅に出た。

かといって、逝神になれる人間の確立は十分の一。そして、ユキみたいにシャリアンになれる人間の確立は十分の0.5…。

私は愕然とした。

神に捨てられたのか?とも想った…。

だが、私は神に捨てられていなかったのだ!!

「ユキ。思い出す時に出てきただろう?お前の名前の由来についてのエピソードが」

「エピソード…?」

「解らないのか…お前の両親が言っていた言葉だ」

「…まさか!」

『あのね、あなた達の名前はねお父さんとお母さんの願いが込められているのよ?』

あなた達?普通あたしだけなら、あなたになるんじゃ…?

「気付いたか?そうお前には同じ名前の姉妹がいる」

幸せに生きて欲しい—だから幸せという字を使って幸(ゆき)

ツインテール少女の名前は『サチ』。

この子空出て来たそっくりさんはまさか…

「姉妹…?」

「そうなのか!?リン!」

「そうだ。幸がシャリアンになれたのなら、もう1人もなれる。その子は幸の双子の妹だ」

妹—?双子の…幸せと言う字を使って幸(さち)。

この子は…あたしの

「お姉ちゃん…。ごめんね」

「なんで…謝るの?」

「お姉ちゃんの事を少しでも憎いと思ってごめんね」

少女は雫を落した。

そして、消えた。

「この子は死ぬフラグが立っていなかった。だから殺した…」

「お前!?」

「しかし、心が綺麗過ぎて逝神にする器がなかった。だから、ユキのことを憎むように仕向けた。そうしたら簡単だったよ」

リンは高らかに笑う。

「…ひどい、どうして妹を…?」

「簡単なことだ。私の志を叶える為にしょうがなかった事だ」

「あたしはあなたを許さない!」

少女は睨む。涙を流しながら—。

Re: 亜麻髪のしにがみ ( No.15 )
日時: 2010/03/02 18:14
名前: ダンプ (ID: YYcYgE9A)


金物と金物があわさう醜い音がする。

「リン、もういいじゃねぇか!?」

「もういい?馬鹿言うな。私にそんな言葉は効かない」

不協和音—。の音が連弾のように続く。

「あなたは何をしたいの!?」

「死神撲滅だ」

「なぜ?」

「その質問は答えない…アルト!」

「はい、何でしょうか。マスター」

「毒殺終了レベル7用意してくれ」

「はい、マスター」

アルトは透明の瓶から紫の色をした錠剤をリンに渡した。

「ん。お前はあいつ等の気をそらしてくれ」

アルトは首を縦に振った。

「イヴ、あんたのせいでマスターが死んだじゃない…どうしてくれるの…」

「アルト…」

「おい、何やってんだ。イヴ!強制終了シリーズあと何レベの奴が使えるんだ?」

「…2.3.4.8だ」

「…シラ切るつもり。なら、こっちにも考えがあるわ!」

そう言うとユキの腕に噛みついた。

「…っう!?」

「アルト何してんだ!?」

アルトは噛みつきながら

「いいこと、イヴ。あたしの牙には毒がしこんでいるの。このままじゃあなたのマスターを死んじゃうんじゃない?」

「ユキ!?」

「…大丈夫。あた…しは、へ、いき」

「ヒラリ…!」

すがるように助けを求めた。しかし、

「ワリィ。イヴ…ック・・」

リンからの攻撃を防ぐのでいっぱいいっぱいなヒラリがユキを助けれるわけが無い。

「…ヒラリお前は見殺しにするのか?ユキを。」

悪質な笑顔を浮かべるリン。

その笑顔はヒラリに迷いを与えた。

一旦、戦いを止めてユキを回復させるか…。

このままユキを見殺しにするか・・・。

「毒殺終了レベル8」

リンの鎌は紫の炎に染まっていく。

ヒラリはそれでも迷い、リンからの攻撃に気が付かない。

「ヒラリィィィィィィ!!」

我に帰るヒラリ。目の前には紫に帯びた鎌が自分に振りかかる目前だった。

声を出す余地も無い。それと同様に防御も出来ない。

不協和音—。金物が肉体を斬る音がした。

ヒラリは倒れた。

それと同時にユキの眼が開く。

「ユキ!」

「イヴ?」

「リン!ユキは囮だったのか!?」

「おぉ、物分りの良い使え魔ですね」

「…!ヒラリ?」

ユキはヒラリに呼びかける。

返事は無い。触ろうとした瞬間—。

「おっと、ユキそれは止めといた方が良い」

「リン!…ヒラリに何を…したの?」

ユキは恐る恐る聞いた。

「ご安心を。彼は取引に使わしてもらうだけです」

「取引…」

「そう、ユキ私の仲間になりませんか?もし仲間になったらそちらの彼を治して差し上げましょう」

「…本当に?」

「ユキ!ダメだ。リンは…妹を殺したんだぞ!」

「イヴ、何を言ってるんです?この話に乗れば ヒラリは助かるし.私に仲間が出きる。良いこと尽くしじゃないですか?」

「…イヴ、もう誰かが死ぬのを見たくないの」

ユキは足を動かす。

「ユキ…。でも、そんなのダメだよ!」

イヴの横を抜けて…。

小声で

「今まで、こんな変わり者と一緒にいてくれてありがとう」

と呟いた。

そして、リンが差し出している手を…

握った—。

Re: 亜麻髪のしにがみ ( No.16 )
日時: 2010/03/09 17:09
名前: 柚木 ◆weHXHV.lMc (ID: hap96gvm)

どうも、小説鑑定屋です。この小説はとてもいいと思いますよ^^中心人物の所々に感情表現がこめられています。ですが後は短所さえ直せば大丈夫です^^

そうですね、少し改行しすぎて文と文の間を開けてみる事をお勧めします。しかし全く改行しないのも駄目ですね、ですから大事な部分だけ区切るというのもいいとおもいますよww


そして基本点をもう少し頑張ってみたらこの小説ももっと良くなるし、読んでくれる人が増えると思いますよ??

基本点—3点リーダーですね^^

例・ 「ごめん……」3点リーダーは必ず2つときまっています。一つや3つ以上は駄目なのですw

沈黙系の場合

例・ 「…………」この場合は4つ使う事をお勧めします^^そうすることでどれだけの沈黙であるか、空気や雰囲気がわかるでしょう?


「!」
↑はですね、よくわかります、驚いたときですよね?しかしですね、驚きの表現をするなら、皆さんにもっとわかってほしいですよね?ですからこの場合


「!!!」

1つ以上あればすごく驚き表現ができますよねww

会話文が多いので少し減らした方がいいと思いますよ^^


後はちゃんと文語力、筆者が伝えたい事が全てこの小説に託されているのでいいと思います^^短所を直したからって決していい小説にはなりません。

いい小説を保つには『長所』をもっと増やし、それを持続していく事が大切です。そして最後にはもっとよい小説が完成できる、それを期待しております


Re: 亜麻髪のしにがみ ( No.17 )
日時: 2010/03/26 15:47
名前: ダンプ (ID: YYcYgE9A)

 
亜麻色をした少女が灰色の世界を見下ろす。

世界は赤や黄色…そんな色を無くした世界になっていた。

「ユキさん。リン様がお呼びです」

少女の後ろにいる猫が言う。

少女は簡単な会釈をして猫の元へ足を運んだ。

世界はユキとリンの力で灰色になった。

地上にいる死神たちはリンに殺された。

天界の死神たちも…。

取引に使われたヒラリは一命を取り止めたが意識は戻っていない。

あたしはイヴとおねぇちゃんが戻ってくるのを待っている。

本当は今すぐおねぇちゃんを取り戻したい。

でも、今のあたしは何の力も無いただの幽霊。

サチは窓から灰色の世界を見上げた。

太陽も、雨も花も咲かなくなったこの世界。

「ヒラリさん。早く戻ってきて」

サチはそう願うしかできなかった。


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