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- 探偵事務所 時雨
- 日時: 2010/08/04 12:59
- 名前: 樹乃 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
φ(・ω・ )クリック有難う御座いますっ
大会参加中なり。
樹乃と申すものです!
小説は素人ですが、楽しんで頂けると嬉しいです♪
※グロ・流血表現が入ります。
※荒らし・中傷目的の方は回れ右をお願いします。
探偵さんのお話なので、私の考えた事件が出ます…が。
私はド素人ですので、「は?」と思う部分が多発する可能性大です。
そーゆうの全然気にしないよ、と言う優しい方から本編をどうぞ…です。
*cast(一巻編)
藤代 晶
高校2年生で、探偵事務所の助手になる。
特に目立つ技術も無く、いたって普通の高校生。
梓沢 友梨
いつも明るく、クラスのムードメーカー的存在。
兄が行方不明になり、事務所に訪れる。
白姫
探偵。
見た目は子供だが、能力は未知数に近い。
本名不明。
*助手
藤代 晶
(*cast参照)
古都 璋
お嬢様口調だが、優しく少し臆病。
機械系を弄るのが得意。
園崎 千
ほわほわしていて、天然。
だが、拳法・柔道・空手等、格闘系は強い。
綴 歩霧
無口、素性不明。
璋の前ではよく喋る。
*お知らせ
>>1書き加え。
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- Re: 探偵事務所 時雨 ( No.3 )
- 日時: 2010/02/06 23:27
- 名前: 樹乃 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
「え、えと……此処の、じょ、助手に……」
やばい、噛みまくってる。
「助手希望ですこと? じゃあ、中に入って下さい」
今時珍しい口調で話す少女は、ふわふわの短い髪を揺らして僕を建物の中に招き入れた。
「この部屋ですわ。探偵さんがいるのは」
そう言って、部屋のドアを数回ノックし開く。
部屋にいたのは、真っ黒な髪を無造作に結った男と白銀の髪の女の子だった。
「……ん? 璋、そやつは誰だ?」
白銀の髪の子が尋ねる。
部屋の中は、古本やら雑誌やらが散らばっていてパソコンの可動する音が響いていた。
- Re: 探偵事務所 時雨 ( No.4 )
- 日時: 2010/02/06 23:43
- 名前: 樹乃 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
「助手希望だそうですわ。えと……お名前は?」
璋と呼ばれたふわふわの髪の少女は、僕の方を向いて言う。
「藤代です。……藤代、晶」
「名前の字は」
僕が名前を言うと、黒髪の男が怪訝そうな顔で言う。
……怖いんですけど。
「晶"あきら"って書いて"ひかる"と読みます」
視線を泳がせながら、答える。
「うん。分かった。じゃあ、採用! 璋と千、適当に此処の説明しておいて」
白銀の女の子は、それだけ言うと部屋のベットに潜り込んだ。
※※※
「で、説明は終わり。因みに、ボクの名前は千。宜しく」
無造作に結った髪が特徴的な男は千というらしい。
歳を聞いたら僕と同じ年齢だと言うから驚いた。
……ってきり、年上かと……。
- Re: 探偵事務所 時雨 ( No.5 )
- 日時: 2010/02/20 20:32
- 名前: 樹乃 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
「私は璋。こんな喋り方ですけど、機械なんかは強いんですのよ。宜しくお願いしますわ」
ふわふわのショートヘアに薄茶色の目が可愛らしい少女は璋という名だと。
とりあえず、璋と千の説明で分かった事。
一つ目、依頼があれば全力を尽くすという事。
二つ目、探偵助手同士仲良くする事。
三つめ、不謹慎な行動は慎む事。
……って、事務所の事全然分からないじゃないかっ!
——と口を挟もうとした。
でも、入ったばかりだし……。
慣れていけ、って事だろうか……。
「いいか。事件とは〝時雨〟そのものなのだ」
部屋に凛と響く、幼い少女の声。
白銀の髪をベットに流し、いつの間にか起き上がっている少女。
話によると、この子が此処の"探偵"なんだそうだ。
……って事は、璋や千は助手なのか。
- Re: 探偵事務所 時雨 ( No.6 )
- 日時: 2010/08/05 18:26
- 名前: 樹乃 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
「白姫。おいらの事はそう呼んでくれたまえ」
「白姫、おいらって言うな」
白銀の少女は、〝びゃっき〟と言うらしい。
璋に漢字を訊くと、白い姫と書いて白姫だそうだ。
璋は〝しらひめ〟って呼んでいるらしいけど。
白姫のおいら、という一人称に千が注意をしている。
とりあえず、大まかな説明だけしてもらって自宅に帰った。
人生でもっとも長い日曜日だったかも知れない。
- Re: 探偵事務所 時雨 ( No.7 )
- 日時: 2010/02/08 12:14
- 名前: 樹乃 ◆GniOoWrG2M (ID: 6.Riuk1k)
二章
翌日。
学校が終わってから、またあの事務所に行った。
扉を数回ノックすると、ギッ……と古めかしい音を立てて扉が開いた。
顔を出したのは、見た事の無い少年だった。
「……誰」
見た目より、低い声で尋ねる。
視線が痛い。
「昨日から、助手になった……晶、です」
そう言うと、中に入れてくれた。
やはり、また昨日と同じ部屋に入らされる。
ベットには、白姫がそしてソファーには緩く前髪を結わえた子が座っていた。
ん……?
あの、前髪を結んだ子……同じクラスの梓沢さんじゃないか?
「……梓沢さん?」
「えっ」
僕が訊くと、その子はびくりと肩を震わせる。
「僕、同じクラスの藤代だけど……どうしたの?」
「あ……藤代君。えへへ、よく分かったね……あたしのコト」
やっぱり梓沢さんか。
でも、様子がおかしい——?
梓沢さんは、いつもクラスじゃムードメーカー的存在で周りをパァと明るくする様な雰囲気があるけど。
今日は、とても……暗い。
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