ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 〜ZERO シーズン1〜 6・7話更新♪
- 日時: 2010/03/06 21:51
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
2作目です♪1作目もお願いしますm(__)m
更新は遅れると思いますが、よろしくです!!
■注意&呼びかけ■
1.荒らしや喧嘩はお止めください。
2.間違い・打ちミスがあればお知らせください。
3.アドバイスやコメントをよろしくお願いします。
〜見てくださったお客様方々〜
白城蓮様 海鼠様 カレン様
キャスト>>4>>8
1話>>1
2話>>7
3話>>11
4話>>12
5話>>15
6話>>16
7話>>17
8話
9話
10話
- Re: 〜ZERO〜4話更新♪ ( No.13 )
- 日時: 2010/02/27 13:57
- 名前: カレン (ID: 1/l/Iy6H)
先程は、アドバイスありがとうございました。
遊太さんの小説すごいです!
読みやすくて、文の書き方とかすっごく上手です!
(↑私なんかが言うのもあれですが…」
また見に来ます。がんばってください! では。
- Re: 〜ZERO〜4話更新♪ ( No.14 )
- 日時: 2010/02/27 20:28
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
>>13 カレンs
カレンsも頑張って下さい!!
応援してます\(゜ロ\)(/ロ゜)/
- Re: 〜ZERO〜4話更新♪ ( No.15 )
- 日時: 2010/03/01 21:12
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
5話 『クルーエル・ステージ』
B棟3階 第1理科室
駿、友里、孝明、道夫、幸介は武器になる物を探すために理科室へ来ていた。
「にしてもよ、駿はいいよな〜ぁ。武器要らないし。」
幸介が嫌みに言うと、駿は左手から炎を出した。
友里は駿のその姿を見て疑問に思う。
「熱くないの?」
「熱さは感じないんだ。とにかく、不思議な感じする・・・・」
駿は炎を消すと、周りを見渡す。
幸介と道夫は塩酸の小瓶4つ、孝明はマッチと硫酸の小瓶3つ。
友里は何も持たず、女子という理由から駿の後ろにつくことになった。
「それじゃあ、どうする?B棟にあの女がいるかどうかも分かんねえし・・・」
幸介が4人に言うと、道夫が手をポンとし何かを閃いた。
「教室に戻らないか・・・?」
その意見に、全員は一瞬考えたが、すぐに賛同した。
3−1の教室にいるブルーを倒せば、何か分かるかもしれない。
5人は顔を合わせて頷き、理科室を出ようとした。
その時だった。
「・・・ブルー達が失敗したか」
何の前触れもなく、腰に日本刀を所持する男性が理科室の出入り口に立っていた。
「誰だ!?」
「その前に、お前らに聞きたいことがいくつかある。ハーシェルは逃げたか?」
男性の言葉に、駿たちの脳裏に髪を靡かせ逃げるハーシェルの姿が思い浮かぶ。
「あの女は逃げたぜ。」
「そうか。お前らは3-1の生徒だろ?ブルーにガリレオも失敗したか・・・。」
「ガリレオとかいう奴なら・・・・」
幸介が駿の能力を言おうとすると、孝明と友里が止めた。
幸介はハッとし、男性を睨みつける。
「・・・・?まあいい、お前らは計画に害をもたらす可能性がある。ここで殺そう。」
男性はそう言うと、腰から日本刀を取り出す。
「俺はテロリスト集団‘プラネット’の副リーダー、クルーエル。」
クルーエルは日本刀を振り上げ、駿に狙いを定めた。
しかし、駿は両手を出し真っ赤に燃える炎を出す。
「な!?」
クルーエルは突然の出来事に唖然とし、炎の中へと消えた。
「よっしゃ!!」
5人はガッツポーズをし、笑顔を見せた。
その瞬間!!
「お前だけが能力者じゃないんだよ」
クルーエルはいつの間にか駿の後ろに回り、そのまま背中を蹴り飛ばす。
駿は床に派手に倒れ、ほかの4人はクルーエルがなぜ生きているのか驚いていた。
「俺も能力者だ。能力はなんだと思う・・?」
駿はその質問の答えがすぐに分かった。
「凍結・・・・」
クルーエルはその言葉を聞いてニヤリと笑う。
「正解だ♪」
クルーエルは床に片手を置くと、その場所から床が凍り始めた。
「みんな気をつけろ!!」
友里と道夫、幸介は察知し机の上に逃げた。
が、孝明は反応に遅れて足が凍り始める。
「あ・・・!!そんな!!」
孝明の体下半身、上半身、頭部と凍りつき、孝明はそのまま動かなくなった。
「嘘!!」
「お、おい!!冗談だろ!?」
クルーエルは不気味に笑い、氷漬けになった孝明の頭に刀を刺す。
すると、孝明はそのまま無残に崩れ去った。
4人はその光景を見て唖然とする。
「さて、勝てるかな?」
駿は怒りぶちまけ、クルーエルに攻撃を始める。
友里は何かを思いついたのか、どこかへ走りだす。
「大熊君は駿の援護して!!原田君は私とあることを!!」
原田は二人が戦っている中を潜り抜け、友里に近づく。
「今から、・・・・して。」
「は?それして何になる?」
「いいから。そのあとはすぐに教室から出てよ!!」
友里はそう言うと、幸介とある行動を始めた。
クルーエルと駿が戦う中、道夫がクルーエルにタックルする。
クルーエルは突然の攻撃に何の防御もできず、そのまま地床に倒れる。
「駿!!能力は使わないで!!」
友里の言葉で駿は一瞬動きが止まる。
「駿!!大熊君!!教室の外に!!」
友里の言葉で、全員は理科室から廊下に飛び出す。
「なんか、臭わないか・・・?」
駿は廊下の空気を吸って異変に気付く。
「駿!!今よ!!」
駿は友里の言葉通り、片手から理科室に向かって炎を出した。
クルーエルは体勢を戻し、こちらに向かってくる。
その時だった。
ボォォォォォォォン!!!!!!!!
理科室は一瞬で炎に包まれ、轟音とともに窓ガラスが割れて爆発した。
4人が廊下に伏せると同時に、火災報知機が鳴る。
あちこちから生徒の悲鳴も聞こえ、4人は顔を合わせてその場から走り去った。
**********
一方、駿たちが逃げた理科室前・・・
燃える理科室の中から、刀を杖代わりに上半身に火傷を負ったクルーエルが現れた。
「こ、このままで・・・終わらす・・・ものか・・・・・」
クルーエルはそう言うと、その場から千鳥足で逃げ去った。
- Re: 〜ZERO シーズン1〜 5話更新♪ ( No.16 )
- 日時: 2010/03/06 19:50
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
6話 『本当の計画』
A棟 1階 職員室
ミスターⅩは窓から外の景色を眺めていた。
先ほどの爆発で、生徒と職員がグラウンドに避難している。
「ミスターⅩ。」
ゼロが職員室の扉を開けながらミスターⅩの名前を呼んだ。
ゼロはミスターⅩに近づくと、ため息をドッとついた。
「琴庭の覚醒は成功した。けど、クルーエルとハーシェルはすでに学校の外に逃亡。ガリレオは死んだ。残りのメンバーは退去させた。」
ゼロがそう言うと、ミスターⅩはニヤリと笑う。
「そうか。クルーエルたちの行動は範囲外だが、まあいいだろう。我々も退去するとしよう。」
ミスターⅩとゼロが職員室の扉に向かおうとすると、一人の男性が職員室に入ってきた。
男性は黒い帽子を深くかぶり、足もとまである黒いコートを着ている。
帽子のせいで顔は見えないが、声がまだ幼い。
ミスターⅩは男を見ると動きが止まった。
「ファルコン・・・。」
「もう退去するのか?」
「本当の計画は成功したんだ。目立った行動は反対に悪いからな。」
ゼロはそう言うと、先に職員室を後にした。
「ファルコン。お前も早く逃げろ。」
ミスターⅩは職員室を出ながらファルコンの耳元でつぶやいた。
一人なったファルコンは、職員のデスクを蹴り飛ばす。
デスクは音をたてて床に転がった。
「これで、終わると思うなよ・・・・」
**********
B棟 3階→1階
駿、友里、幸介、道夫は避難する生徒に紛れて外に避難した。
「くそっ!!孝明・・・」
幸介はクルーエルに殺された孝明の死に悲しむ。
勿論、ほかの3人も孝明の死に悔んでいた。
「これからどうする?」
幸介が駿に聞く。
「とりあえず、学校の外に逃げよう。ほかの人には悪いけど・・・。」
「それなら、一番学校から近い駿の家に行こうよ!!」
友里が提案すると、3人は頷いた。
4人は隠れながら正門から逃げた。
道路はも先ほどの爆発を不審に思い集まる人々がいる。
4人は人を掻き分け、車道に架かる歩道橋を上った。
歩道橋のちょうど中心に来ると、車道の向こうからサイレンの音が聞こえ始めた。
「消防車にパトカーだ。みんな、急ごう!!」
4人は歩調を速め、歩道橋を降りた。
その時、先頭を走っていた道夫が突然止まる。
「おい!クマ、早く行けよ!!」
「あいつ、怪しいぞ。」
道夫の指さす方向に3人は視線を向けた。
駿の自宅がある住宅街の中に、黒い帽子にコートを着た男が入って行った。
それを見た友里はつぶやく。
「まさか、敵じゃないよね・・・」
その言葉で駿は、一瞬最悪な光景が脳に広がった。
「俺の家は知らないはず・・・だけどもし・・・」
「でもよ、真人はいないんだろ?弟の。」
駿は幸介の言葉で昨日の夜のことを思い出した。
‘参観日・・・か・・・’
今日は真人の参観日。
しかし、真人は両親が死んでから参観日の時は昼には早退する。
「今の時間は・・・」
駿は学校の方を振り向いた。
校舎に付いている時計は、12時ジャストだった。
「そんな・・・まさか・・・・」
駿は自宅に向かって走り始めた。
**********
数分後
4人は駿が住む家の近くまで来ていた。
駿は焦りと絶望で地面に派手にこける。
「おい。大丈夫か?」
幸介が手を貸そうとすると、駿は無視して走り始めた。
「これ以上家族を失いたくない・・・・。」
駿はその言葉を呟きながら角をまがった。
すると、青い屋根の琴庭家の家がようやく見えた。
何の変化もない。無事のようだ。
4人は何の変哲もない駿の家を見て安堵の息を漏らした。
その時だった。
ボォォォォォォォォン!!!!!!!!
駿の自宅の2階が轟音とともに炎をあげて燃え上がる。
「なっ!!」
4人はその光景に愕然とし、動きが止まった。
「そんな・・・家が・・・・。母さんと父さんの遺骨が・・・・」
駿は家に向かって走ろうとしたが、幸介と道夫に止められた。
「あぶねぇぞ!!今は無理だ!!」
「離せ!!真人がいるかもしれないんだぞ!!」
幸介は道夫に駿を頼むと、燃え上がる駿の家に走って行った。
「クマ!!離してくれ!!」
駿がもがくが道夫の力は強くビクともしない。
「駿!!落ち着いて!!」
友里が駿の両肩を持って叫ぶ。
しかし、駿はクマの両手を振り払い自宅へ走って行った。
**********
燃え上がる自宅に駿は絶望を感じ、足を止める。
原因はもう一つあった。
「幸介!?」
自宅に入ってすぐの庭に、幸介が倒れていた。
その隣には先ほど見かけた男が立っていた。
「お前が・・・」
「琴庭駿か。弟を殺せなかったのは残念だ。その代わりに、こいつを殺そう。」
男はそう言うと、両手に見たこともない黒い煙の集合体を集める。
「さよならだ。原田幸介・・・」
「ぬぉぉぉぉぉぉ!!!!」
男の後ろから、道夫が現れ首をつかむ。
「うぐっ!!」
道夫はそのまま男を塀にたたきつけた。
「ぐっ!!てめぇはすっ込んでろ!!!!」
男は道夫に触れると、道夫がその場から忽然と消えた。
「クマ!?」
男は平然と立ち上がり、駿と気絶している幸介に近づく。
「今度こそおしまい・・・・」
ウゥーーーーー!!ウゥーーーーー!!
男が近づく瞬間に、パトカーの音が聞こえてきた。
男は舌打ちをし、駿を睨む。
「また近いうちに会うだろう。復讐はその時だ。」
男はそう言うと、その場から一瞬で消えた。
***********
翌日
『昨日未明、東京都私立萩原中学校で理科室が爆発する事故が起きました。同時刻には萩原中学校にテロリストが侵入していたらしく、目撃はされていませんが警察は全力で捜査しております。この事件で、職員の本郷武蔵さん(32)が死亡。身元不明の焼死体も発見されおります。さらに、生徒の大熊道夫君が行方不明となっております。』
病室にいる駿はテレビの電源を切った。
ベットには幸介が寝ている。
友里はその隣でリンゴを剥いていた。
「真人君は?」
「親戚に預けておいた。」
友里はリンゴを剥き終ると、ため息をついた。
「この後、事情聴取だよ。親もうるさいし・・・。」
友里は窓から空を見る。
そして、2人の運命を変える歯車は動き始めていた。
**********
同時刻 東京湾
明け方の東京湾は、船が3隻出港しているだけで閑散としていた。
港にあるコンテナ置き場にあるひとつのコンテナの中にある人物がいた。
「うぐっ・・・」
右半身を大やけどしたクルーエルは逃げる際に保健室で奪った包帯を巻いていた。
「くそ・・・。くそ・・・。」
クルーエルは先が溶けた日本刀を握ると、怒りが込みあがる。
「琴庭駿、この恨みは必ず・・・」
クルーエルはそう言うと、コンテナから出てどこかへと消え去った。
- Re: 〜ZERO シーズン1〜 6話更新♪ ( No.17 )
- 日時: 2010/03/06 21:41
- 名前: 遊太 (ID: EWcIN/Ij)
7話 『事情聴取』
萩原中学校襲撃から3日後
駿と友里、本郷の後任となった長野勇樹は東京県警に来ていた。
「2人とも、な、な、何があったかは知らないけど、正直に話すんだよ」
長野は眼鏡を直しながら言った。
「なんで先生の方が緊張してんだよ。」
「本郷先輩が亡くなり、生徒が一人行方不明。し、仕事が山積みなんだよ。新米にこんなこと任せるなんて・・・」
長野がブツブツと言っている間に、二人は言われた通りの部屋へ向かった。
**********
東京県警 4階 尋問室
尋問室の中は駿と友里、後は刑事二人となった。
長野は尋問室の外で待たされている。
「まずは自己紹介だ。私は本原慶介、刑事だ。こちらは石田雄之助。私のパートナー。」
石田は二人を見て会釈をする。
本原はデスクに二人を座らせると、向かい合うように座った。
石田は隣で立っている。
「まずは、君たちを呼んだ理由を言おう。テレビでは放送されなかったが、いや、させなかったが、なんで琴庭駿君の自宅が攻撃されたんだ?」
「攻・・・・撃・・・・?」
駿はその言葉を聞いて不思議に思う。
能力についてはバレていないはずだ。なぜ、攻撃と分かる・・・。
「君の半焼した家を鑑識が調べた結果、燃え上がった原因は不明。考えられるのは、武器か何かか、あまりケースはないが自然発火しかない。」
駿は本原の説明に唖然とする。それと同時にとある心配が思い浮かんだ。
もし、能力のことがばれたら自分はどうなる。
駿は横にいる友里を見る。
友里も気づいているようだ。
「・・・?何か隠し事でも?」
「い、いえ。」
「それでは、気分転換に質問を変えよう。」
本原はそう言うと、デスクの引き出しから数枚の資料を取り出す。
駿と友里の心臓は破裂しそうなほど動いていた。
なぜか、緊張する。もし、能力のことがばれたら・・・。
しかし、2人の考えとは違う質問を出してきた。
「その、テロリスト集団のことについては何か知っていることはあるかい?」
本原の言葉に、2人はある4人に顔が思い浮かんだ。
「確か、クルーエル、ハーシェル、ガリレオ、ブルーと呼ばれていた4人のことは覚えています。」
「コードネームか。本名は分からないか?」
駿と友里は顔を合わせ、友里が口を開いた。
「ハーシェルと呼ばれる女性。彼女は空手大会準優勝の水本成美さんです。」
友里がその名を出すと、本原と石田の顔色が変わった。
本原は石田の方を向いて何かを言うと、石田は急いで尋問室から出て行った。
「あの・・・なにか・・・?」
「実はな、公には放送してないが、彼女は現在収監中だ。」
「収監!?」
2人はその言葉を聞いて唖然とした。
「その人はどこに!?」
「その前に一つ忠告しておく。場所は今から言うが、絶対にほかの人間には言うなよ。」
2人はその言葉に恐ろしさを感じた。
「じゃあ、行こう。」
2人は本原に連れられ、尋問室を出た。
尋問室を出ると、長野が3人に近づく。
「あの、二人は・・・」
「先生。今日はお引き取り下さい。」
「は?」
長野は本原に近づこうとしたが、本原は長野を睨みつける。
「は、はい!!」
長野はあっさり、3人の目の前から走り去った。
2人は長野の姿を見てため息をついた。
「弱い先生だな。」
本原は苦笑いをしながら言うと、2人を連れてとある場所へと向かった。
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