ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 紅花と光空 [02(途)up]
- 日時: 2010/04/01 10:46
- 名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
(二人が出会ったのはきっと必然)
(愛したのもきっと必然)
* 紅花と光空 アカハナトヒカリゾラ *
■ご挨拶、
どうも、迷鎖と申します。
ここでは初めましてな方が多いと思いますが、仲良くお願いします。
■注意事項、
荒らしについては暗黙の了解。
迷鎖が気にいらない方、
流血表現等苦手な方はブラウザバック。
そして、感想は3行程度で述べる事、「面白い、頑張って」だけの中身の無いコメントは控えめください。
では、上記の注意事項をしっかりと読んだ上で楽しみながら読んで頂くと幸いです。
■更新履歴、
スレッド生成 2010,3,12
一話完結 2010,3,20
■お客様、
アリス様
*Special Sunkus 、
名前提供 名塚@846様
■目次、
ご挨拶,注意事項,目次 >>0
00 >>1
01〔逢〕 登場人物 >>2
>>3 >>4 >>5 >>8 >>9 >>10 >>11
02〔毒〕 登場人物 >>12
>>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19
■お知らせ、
(今だから言えるありがとう——)
- Re: 紅花と光空 [01(途)up] ( No.5 )
- 日時: 2010/03/15 16:52
- 名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
うるさい教室。その中で、静かに、真剣に料理レシピを読んでる男子が居る。何となく笑える。
そして静かに、だが適当に絵を描いている奴、それは私だ。私と空牙以外の他の人は、席を立って、クラスの“人気者”と言える奴の周りに集っている。
何とかりん、とかそんな名前だ。鈴か凛かは知らない。
黒髪にポニーテール、バストは推測Cカップ位あるんじゃないのかと思う。私だって黒髪ポニーテールだっつーの、生憎な事にAカップだけれど。
何と言うか、悪がカッコいい、と思っている馬鹿だけど学習面は偉い成績いいんだよ。馬鹿か天才かって言われたら迷わず天才を選ぶ人が多い。まず普通はそうだな。でも私はそれの逆だ。
悪と善なんてどちらがカッコいいなんて知れたもんじゃないね。一生懸命がカッコいいって言葉知ってんだかね。
と、私は心の中でぼやきながら絵を描く。
すると、そこで担任が来た。りんの周りに集っていた奴らは、急いで席に座る。遠い席の奴らが哀れに見えて笑える。
「HRを始めるぞ!」
と先生は大きな声で言った。いつも本気だよなあ。
担任の名前は、苗字の村岡しか知らない。年齢は推測三十九歳。外見は熱血先生と言う感じの黒髪のスポーツ狩り。洋服は楽そうな格好に短パン。まさか、名前は勇雄とか言うんじゃないだろうな、“勇ましい英雄”だと。カッコいいなおい。
- Re: 紅花と光空 [01(途)up] ( No.6 )
- 日時: 2010/03/14 22:01
- 名前: アリス (ID: SGJxjeZv)
- 参照: 廻ル廻ル…全テノ運命ハ廻リ出ス——…
あれ?
二次での迷錯様ですか?
- Re: 紅花と光空 [01(途)up] ( No.7 )
- 日時: 2010/03/15 16:49
- 名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
[>アリスさま、
どうも、お久しぶりです。
ええ、二次に居ました迷鎖ですよ。
ネタに詰まってしまって…書き方も気にくわなかったので、勝手ながらもロックさせて頂きました。本当に申し訳ありません。
と言う訳で、殆どをリセットさせて頂きました。
今後は、この紅花と光空をお楽しみくださると。
ありがとうございました。
- Re: 紅花と光空 [01(途)up] ( No.8 )
- 日時: 2010/03/20 11:05
- 名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
「……昨日の夕方頃、不審者が出たそうだ」
と村岡は言ってから不審者について分かる事を口に出す。私は、窓を見ながら聞こえてくる話を聞く。
——不審者って、最近出てないなあ。
一月、二月には不審者もこの町には出なかった。何があったんだろうか。私は村岡の言った、「黄緑のポニーテール」と言う言葉だけハッキリと聞こえた。それだけでも確かに不審者だよな。
HRはすぐに終わって、すぐに一時限目が始まった。
私は、HRの話を授業中も思い浮かべて、考えていた。授業が頭に入らない。予習してて良かった。
「黄緑のポニーテールって何か子供の姿を思い出すんだよなあ……と言うか、さっき絵に描いた様な」
と、私はぼやく。
ふと顔を上げると、前に、私と同じ様に考えている男子が居る。その人物は空牙だ。
そして空牙はブツブツと呟いている。私は、そんな空牙をジィッと見る。興味があるからだ。見た所大体うじうじしている空牙が真剣に呟きながら何かを考えている。好奇心をくすぐられると言うか、まず笑える。
「では、一時限目終わるぞ」
と言う村岡の声が今までより大きかった様な気がした。
- Re: 紅花と光空 [01(途)up] ( No.9 )
- 日時: 2010/03/23 18:46
- 名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)
「ちょっと、りんさーん。私さあ……頭痛だから保健室言ってきていいかーい?」
と私は頭をさすりながら頑張って声を出す。言っている相手にしか聞こえるか聞こえないか位の小さい声。
すると、りんがこっちを向く。その目には、緑のカラコンを入れている。先週までは黒の目だった筈だけど。
「……いいよ、先生には言っておくねーいっ!」
少しりんが黙ると、明るい声で手を振ってくれた。少し黙ったのは、私が滅多に風邪を引かないもんだから驚いたんだろう。
と言うか、病人に手を振るのはどうかと思うのは、私だけなのかね。
「ありがとう」
ととりあえず私は言っておく。
「千紅さんっ! 顔が真っ青ですけど……気分、悪いんですか?」
外間愛飛。同じ同級生でありこの学校で唯一の親友である外間優飛の妹が、廊下を歩いている、私を気遣う。
黒髪のショートに赤いフレームの眼鏡。手には、お菓子の箱ぐらいの厚い本が二、三冊ある。
——あいつと違って可愛らしい。
私がそう思っている時、愛飛には私の顔が真っ青になるのが見えたらしく、すぐに保健室を勧める様言われた。
「では、気をつけてください」
「うん、ありがとうね、愛飛」
愛飛は、安心したのか、ホッと胸をなでおろす。そして、私に一声掛けてから保健室を出た。
私は、体温計を手にとって、熱を測る。熱は三十八.四度。
……頭痛いのもこのせいか。微熱どころかだ。
「黒蝶……」
「誰よのう? わしら一族の名を呼ぶのは……」
「! あんた、誰……?」
暇な私が呟くと、羽の生えた黄緑の髪の少女が出てきた。
私が驚いてもおかしくない。その少女は、不審者の知らせを受けた時、私のイメージした少女と全く同じ人物だったから。
——全く、おかしなことがありすぎる。