ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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紅花と光空  [02(途)up]
日時: 2010/04/01 10:46
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)

(二人が出会ったのはきっと必然)
(愛したのもきっと必然)

* 紅花と光空 アカハナトヒカリゾラ *

■ご挨拶、

どうも、迷鎖メイサと申します。
ここでは初めましてな方が多いと思いますが、仲良くお願いします。

■注意事項、

荒らしについては暗黙の了解。

迷鎖が気にいらない方、
流血表現等苦手な方はブラウザバック。

そして、感想は3行程度で述べる事、「面白い、頑張って」だけの中身の無いコメントは控えめください。

では、上記の注意事項をしっかりと読んだ上で楽しみながら読んで頂くと幸いです。

■更新履歴、
スレッド生成 2010,3,12
一話完結 2010,3,20

■お客様、
アリス様

*Special Sunkus 、
名前提供 名塚@846様

■目次、
ご挨拶,注意事項,目次 >>0
00 >>1 
01〔逢〕 登場人物 >>2
>>3 >>4 >>5 >>8 >>9 >>10 >>11

02〔毒〕 登場人物 >>12
>>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19
 
■お知らせ、


(今だから言えるありがとう——)

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Re: 紅花と光空 ( No.1 )
日時: 2010/03/13 18:19
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)

00〔序〕

 今までの世界は汚れに満ちていた。単純に言えば、つまらなかった。でも、今では、一筋の光が降り注いでいる。相変わらずに汚れに満ちているけれど。

 今、空は眩しい。単に眩しいのか、太陽のせいなのかは分からない。足元を見ると、道端に花が咲いていた。血の様に紅い紅い花が、一輪だけ。
 こんな綺麗な世界に成り代わったのは、一つの出会いから始まり、色々な出会いがあったからこそ。

 世界が腐り、塵としか言えない人間共が居る。紅花と光空はそんな世界のヒーロー。
——そんな伝説も嘘な話になってしまったけれど。


Re: 紅花と光空  [00(途)up] ( No.2 )
日時: 2010/03/17 17:50
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)

1話 逢えたのは必然

登場人物、

中村 千紅 [ナカムラ チク] 女
秋原 空牙 [アキハラ クウガ] 男
蝶子 [チョウコ] 女 
外間 愛飛[ホカマ アイヒ] 女
 

Re: 紅花と光空  [00(途)up] ( No.3 )
日時: 2010/03/12 23:49
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)

01〔逢〕

 「あっつい! 春通り越して夏じゃないの!」
私は歩きながら大声で言う。八時十分を過ぎているこの時間帯は人があまり歩いてない。と言うか、居なくて当たり前だ。
 人が多い時間帯には外に出ない。人の多い場所には出かけない。常に一人が私のポリシーだからだ。
……遅刻なんてクソくらえだ。
 
 人は好きではない。嫌いでも無いけど。と言うかそもそも私も人だけれど。
まあ髪染めて、カラコン入れてーってしている女子高生よか、こんな純粋でピュアな女子中学生の方がマシなんじゃないのかとは思う。

 「急がないと……!」
と言ってから走っている男子を見かけた。無造作な黒髪に黒い目。まあ日本人だから普通か。その男子の顔は怒られたら……て言う顔をしている。
 何か、うじうじしてそうな人だな。ああキモチワルイ。
 
 「さて、と。そろそろ走らんとHR遅れるぞー」
と私はぼやいた後に走った。
 これでも足は速い方なのだ。 
 ……歩くより走った方が風来て涼しいぞ。

Re: 紅花と光空  [01(途)up] ( No.4 )
日時: 2010/03/13 18:52
名前: 迷鎖 ◆eVKFdGz9q2 (ID: xYJBB/ey)

 「ふうっ、間に合ったか?」
只今八時二十分。私は教室の扉を思い切り開ける。教室が静かになるが、それを気にせず教室を見回しながら私は言った。
 幸いな事に教師はまだ来ていないらしく、自分の席を立ってさっきまで喋っていた女子や男子が、静かに私を見る。私はどんな奴なんだよ。
 「やー、暇じゃない? そこの男子」
「え、僕……?」
私は自分の席の近くに居る男子に声を掛けた。
その主は、さっき会ったうじうじしてる男子……よく見たら可愛い。まさか同じクラスとは思わなかった。もう三月なのに。
 「アンタよ、アンタ。何の本読んでんの?」
「りょ、料理本。趣味だから……」
私が本を指差しながら言うと、その男子はおどおどする様に言った。料理って私には到底無理な事を出来るんだな、すっごい。
「趣味料理かあ、んで、名前は?」
「あ、秋原空牙。君は、中村千紅さん、だよね?」
「覚えててくれたの? 嬉しいね」
 やっぱりおどおどしている。なーんかイラつくなあ。別に悪い人では無い様だけど。そこら辺に居るくっだらない人間よりはマシか。

 「暇な時よろしく」
と私は会ったばかりの秋原くんに手を振ってから自分のノートに絵を描く。
 そのノートには黒蝶と蒼霧と言うキャラクターの絵が描いてあった。それは役であって名前はついていない。設定は特に無いとは言え、我ながら上手いと思う。自己満足だ。


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