ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- †Against Death† 【オリキャラ求む!!】
- 日時: 2010/05/07 19:19
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
ども。
毎度おなじみの暮破さんです。(馬鹿
今回の小説のテーマは
『死に抗う』というものになっています。
理不尽に命を奪われた少年達が
神や運命に逆らい抗う様子を描いていけたらと……。
前作と同時進行で行かせていただこうかなと思っているところです。
毎回言いますが、
駄文でホントすいません!!
でも、これが暮破なのです(なんか偉そう
ルールはいつも通り。
後々書きますね。
では、†Against Death† お楽しみ下せぃ。
†Against Death†
オリキャラ用紙 >>05
Opening... >>01
第一話 「Live」 >>02
第二話 「Hot」 >>04
第三話 「disquieting」 >>08
第四話 「memory」 >>12
第五話 「why」 >>13
第六話 「advance」 >>18
第七話 「comfort」 >>19
第八話 「critical」 >>26
第九話 「homicide」 >>31
第十話 「a vicious circle」 >>36
†お客様†
◆邪狼様◆とりもち様◆金平糖様◆牙暁様◆
◆teech様◆シリア様◆不如帰様◆アドレス様◆
◆バーセンター様◆禰音 鏡幻様◆
†お知らせ†
4/22 オリキャラ用紙完成and募集開始
- Re: †Against Death† ( No.1 )
- 日時: 2010/04/16 21:06
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
Opening... 「Death」
いつも通りの朝だった。
いつも通りの昼だった。
朝起きて、高校へ行って、授業をサボって、遊んで、そして家へ帰る。
繰り返される毎日。
それがこんな風に崩されるなんて思わなかった。
夕暮れの町をガムを噛みながらゆっくりと歩いていた。
家に帰ったらゲームでもするか、なんて考えながら。
それは普通で日常で。
でもそれが一番幸せだ、そんなおじいちゃんみたいな事を思って歩いていた。
走る男にぶつかられ、
よろけた時にふと感じた腹部の痛み。
その痛みは徐々に確かなものへとなっていく。
痛む所に触れれば生温かい液体が流れてくる。
紅い、紅い、俺の血。
周りの人々が騒ぎ出し、俺へと駆け寄る。
すぐさま一人の男が俺を刺した男を追う。
女性は救急車を呼ぶ。
しかし意識が遠のくのは早くて、既に俺の目には薄っすらとした世界しか見えなかった。
俺と対照的な青い空。
それは憎いほど清々しくて、広くて。
思わず涙が一粒流れ落ちた。
生きたい、こんなに生きたいのに身体は確実に死んでいく。
これが、初めて経験した死。
そして輪廻の歯車から外れてしまった俺の人生の二度目の出発点。
「抗いなさい」
そう聞こえた声に
俺は静かに頷いた——
「抗ってみせる」
そう一つ言葉を落として。
理不尽に奪われた命。
身体を失った魂は彷徨い迷う。
俺は抗う。
こんな理不尽な死はあっちゃいけない。
俺はまだ死にたくない、生きたい。
だから抗ってみせる。
こんな理不尽な
神なんて、
俺は信じない——
だから とことん抗ってやる。
- Re: †Against Death† ( No.2 )
- 日時: 2010/04/17 09:45
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
第一話 「Live」
なんだか眠っているような感覚だった。
刺された後、意識を失った俺はおそらく死んだだろう。
死んでからも意識が残るなんて思っていなかった。
もしや、幽霊になっちまったとか?
まぁ、まだ俺も十七歳だし。やり残した事なんて数え切れないほどある。
そんな事を考えていた時だった。
「—なさい。起きなさいよ!!」
意識の途切れる寸前に聞いたあの声だった。
女の子らしい高く、可愛らしい声。
俺はその呼びかけに重い瞼を開く。
すると目の前には長い茶色の髪をツインテールに結い上げ、夕日のような色の瞳で俺を見下ろす少女がいた。
「あ、起きた? 柴崎 梓都(シバサキ シト)君」
なんで俺の名前……、そう口に出す前に答えられてしまった。
「ネームプレートを見させてもらったわ」
そう言って俺の制服の右胸部分を指差した。
俺はその指差す先を見つめた。
そこには自分の名前の書かれたネームプレート、そしてその少し下には赤黒い、大きなシミ。
「ん? ……あれ、俺……」
だんだん現実味が薄れてきたぞ。
俺はさっき刺されて、出血量から見て死んだはず。
なのに手も足も顔も、動く。
前にいる少女は不思議そうに俺の顔を覗き込む。
「あ、自己紹介がまだだったわね。私は黒羽学園生徒会生徒会長、音暮 夕日(オトクレ ユウヒ)よ」
いや、自己紹介とかそういうレベルの疑問じゃないし。
俺が知りたいのはなんで死んだはずの自分が今こうして生きているのか。
まぁ、生きているかはよく分からないが。
「面白いぐらい何も分からないって顔してるね」
夕日と名乗った少女の後ろから新しい声が聞こえた。
ソファーに座っていたその少年は金髪の髪を揺らしながら近づき俺の顔を覗き込んだ。
「うーん。君、自分が死んだ……とか思ってる?」
いや、そりゃそうだろう。
だってあれだけ出血してたし、意識も消えたし。
ほら、血のシミだってこうして残っていた訳だしな。
俺の白いワイシャツには紅いシミが広々と残っている。
「君は理事長によって助けられたんだよ。この黒羽学園の理事長に」
金髪男はそう人差し指を立てて話す。
「この学園は“理不尽に失われた魂の保護場所”ってところかな。君の命はあそこで消えるはずじゃなかったんだよ。だからこうして今生きている」
ペラペラと話す金髪男。
そのせいで俺の頭は最高潮に混乱している。
俺は一度死んで生き返らせられた?
そして俺はあの時、死ぬはずじゃなかった?
「そう。貴方の死は、偶然じゃない。誰かによって仕組まれた死なのよ」
仕組まれた?
一体誰が?
考えても考えても分からない。
むしろ俺の頭は混乱するばかりだった。
「死んだ貴方はこうして生き返った。きっとこれも貴方を殺した相手の作戦通りでしょうね」
相手の作戦通り、か。
俺はなんのために殺されて、
なんのために生き返らせられたのか。
まだ全く分からない。
それにこの夕日達の事も学園の事も。
でも、
これから分かっていけばいい。
そんな風に感じれたのは何故だろう。
これが自分の狂わされた運命なら、
抗えばいい。
抗って抗って、神だろうが何だろうが勝てばいい。
夕日達の目はそう語っているようだった。
- Re: †Against Death† ( No.3 )
- 日時: 2010/04/21 18:02
- 名前: 獅堂 暮破 ◆iJvTprGbUU (ID: D0RCrsH7)
どもです!!
しばらくインフルにより、ダウンしてた;;
熱が最高で39.6も……(死ぬかと
更新、明日になるかもだけど。
出来たら今日更新しやすっ!!
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