ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- デスタイム 〜二十四時間以内〜
- 日時: 2010/05/09 13:48
- 名前: カスタードクリーム (ID: JgiXnGnD)
★デスタイム★〜二十四時間以内〜
初めまして。カスタードクリームです。初心者なんで、慣れない所も有りますが、よろしくお願いします。
コメント・感想♪書き込んでくれると、スッゴク嬉しいです。気軽にコメントしてして下さいね。
>>1 人物紹介
>>2 プロローグ
>>3 第1話 【ゲーム開始】
>>4 第2話 【目の前の現実】
>>5 第3話 【新ルール】
>>6 第4話 【裏側のヒント】
>>7 第5話 【嘘か真か】
>>8 第6話 【突然の危機】
>>9 第7話 【こんな事……】
>>10 第8話 【足手まといなら__】
>>13 第9話 【男の目線】
>>14 第10話 【最初のヒント】
>>15 第11話 【怪しい奴】
>>16 第12話 【逃げたくない!!】
>>17 第13話 【運命の連鎖】
>>18 第14話 【協力と殺意】
- デスタイム 〜二十四時間以内〜 ( No.14 )
- 日時: 2010/05/04 20:11
- 名前: カスタードクリーム (ID: JgiXnGnD)
「絶対、自分から死なないで!!」
二人とも、俺に悲願する。
でも、此処で俺が死ねば……
『まってぇ〜☆新君』
まただ。
部屋に声が響いた。
とても楽しそうで、機嫌が良い様だ。
『一人目の犠牲者が、出ましたよ。ンフフ♪』
俺達は、凍りついた。
誰かが殺したのか?それとも、自ら命を絶ったのか?
もしくは、鋸を持った男に殺されたのか?
そんな疑問が頭の中を、一瞬にして埋め尽くした。
『え〜…と、名前は星野ミイコさん。』
聞いた事のない名前だった。
知らない奴だったが、誰かが死んだとなれば不安が増す。
『では、鍵へのヒント♪』
声が……近付いてきている。
グルグルと、俺達の周りを回る様に移動している。
何のために?
『ヒントゎあ……』
声は、俺達の後ろからする。
『とぉっても、熱い所。』
しんとする工場内。
ヒントは、それだけ___?
俺達は、呆然とした。
「分かるか?」
「分からないわ。」
「……次のヒント……早く聞きたい、か?」
「まさか、死ぬなんて言わないでよ!?」
「でも、このままだと……皆死ぬかもしれないだろ?」
そうだった。
二十四時間経てば、工場は爆発。
如何するんだよ?
麗子も、明良も納得行かない様だった。
そんな無防備な俺達を、密かに見ていた瞳。
物に隠れていて分からなかったが、確かにその目には殺意が込められているはずだろう。
「明良、君?」
「宮永……。」
「良かった。一人だったから、不安だったの。」
残り時間___21時間34分___
- デスタイム 〜二十四時間以内〜 ( No.15 )
- 日時: 2010/05/05 12:49
- 名前: カスタードクリーム (ID: JgiXnGnD)
「明良、その子は?」
「同じクラスの、宮永海奈。」
「信用、出来るの?」
麗子は、不信感を隠せなかった。
海奈は、悲しそうに笑った。
「怪しいですか?」
「えぇ。一体如何して、今出てきたのかしら?物音を立てずに来たって事は、私達が此処に来る前から居たって事でしょ?じゃなきゃ、こんな物が多い部屋を静かに移動するなんて、無理よ。」
麗子の言うとおりだ。
物音を立てずに移動するのは、絶対に無理だ。それに、ドアは重い物を置かれている為開けるのは不可能。
「怖かったの……。」
海奈は、声を震わせて言った。
仕方ない、か。海奈だって、このゲームの参加者だ。
怖いのは皆同じだろう。
「これから、如何する?」
麗子が言った。
「取りあえず、鍵を探そう。」
麗子も、明良も賛成した。
海奈は、賛成しない様だった。
「新さんは、足を怪我してるんでしょ?だったら、もう少し、休んだ方が……。」
「おれ、足は怪我してるけど、少しなら歩けるぞ?。」
仕方なく、海奈も賛成した。
俺達は、部屋から出ると『とっても、熱い所』を探して歩き出した。
(俺は、生きてていいのか?)
歩いていても、皆と差がつく。
やっぱり俺は、足手まといなんだ……。
残り時間___21時間15分___
- デスタイム 〜二十四時間以内〜 ( No.16 )
- 日時: 2010/05/06 17:04
- 名前: カスタードクリーム (ID: JgiXnGnD)
『次は、誰が死ぬのかな〜♪』
ゲキアは、暢気にパソコンの画面を見る。
座っている椅子を、グルグルと回し楽しげに鼻歌を歌う。
ある画面の映像_______
「良いから……行って。」
「緑……置いていけないよ。」
二人の名前は、海原源太と城見緑。
二人は幼い時からの親友だ。
「一緒に、行くんだ。」
「駄目だよ。源太は、一人で行くんだ。」
緑は、足の骨を折ったらしい。
歩く事は愚か、立つ事さえ出来ない。
『へぇ〜♪面白い展開。少し、追い討ちを掛けて見ようかな^^』
カツン___カツッ__カツンカツッ___
二人の下に、足音が近付く。
「ここかなぁ……。」
大きな斧を持った男が、ゆっくりと二人の居る部屋に近付く。
二人は、緊張し動けなかった。
「アハ……アハハ…………。」
男は、ドアノブに手をかける。
『さぁ、どうなるかな?』
ゲキアは、これ以上に無い程笑った。
「源太!逃げるんだ。」
「いっ、嫌だ……。」
『馬鹿だなぁ♪そんな奴、見捨てて逃げればいいのに。何が良くて、其処に居るんだよ♪』
男が、部屋に入った____。
- デスタイム 〜二十四時間以内〜 ( No.17 )
- 日時: 2010/05/07 19:04
- 名前: カスタードクリーム (ID: JgiXnGnD)
「新、大丈夫?」
麗子は、俺の肩を支えてくれている。
劣等感と、申し訳の無い気持ちで俺は、胸が痛かった。
麗子も、明良もいつ殺されるのかも分からないのに、俺を助けてくれている。
結局俺は、迷惑しかかけてない。
「麗子……明良……俺の事はもういいから。」
「何?置いて行けって言うの?」
「だって、俺みたいなのが居ると、お前等もいつ殺されるか分からないぞ!」
「逃げる事が、全てじゃない!」
「逃げる事が、全てだよ!!」
「先輩を、置いてなんて行けない。」
「死にたいのか?」
「…………。」
俺達が言い合っている間に、目の前を斧を持った男が通り過ぎて行った。
「今、の……。」
「っ、行くぞ!!」
俺達は、その男に着いて行った。
男は俺達には気付いていなかった。ただ、『アハアハ』と気味の悪い笑い声を時々上げて、走っていく。
行き着いた先は、見慣れない扉の前。
「ここかなぁ……。」
男は、ドアノブに手を掛ける。
中から、怯える様な声がした。
(この中に、誰か居る?!)
俺達は、息を殺した。
音を立てない様に、そっと近付く。
男を止めよう。
明良が、近くから木の棒を持ってきた。
麗子も、同じ棒を持っていた。
ドンッ_____
「ぎゃぁっ!!」
男は、その場に気絶して倒れた。
俺達は安堵の息をついた。
残り時間___20時間46分___
- デスタイム 〜二十四時間以内〜 ( No.18 )
- 日時: 2010/05/09 13:50
- 名前: カスタードクリーム (ID: JgiXnGnD)
「だ、誰……。」
怯えた様に、二人の少年が言った。
どうやら、このゲームの参加者らしい。
「大丈夫だ。」
俺達は、ゆっくりと部屋の中へ入った。
(俺、此処までか。)
俺の足の痛みは、増して行くばかりだった。
今では、皆に着いて行く事も、走る事も出来ない。
俺は、部屋の中に座った。
「新、大丈夫?」
「……あぁ。」
『皆さ〜ん』
声がした。
『残念。折角、誰も殺さずにヒントを貰う、手助けをしてあげたのに……そろそろ、本気でゲームしよっか。』
「本気でゲーム?一体、どうゆうつもりだ!」
『其処に居る男の人、このゲームでは鬼なんだ。それの数を、一気に増やす事にしたよ。』
「鬼!?……そんなモンの存在、聞いてねぇぞ!」
声は、しなくなった。
俺たちは、暫くお互いに情報を交換する事にした。
そして、協力して鍵を探す事に。
皆が、この部屋から出るとき、俺は言った。
「俺の事、置いて行ってくれ。」
「また、そうゆう事言う!」
「良いから!……置いて行け。」
口論が始まった時、部屋に居た少年・城見緑が、言った。
「だったら、僕も此処に残ります。足にしてる怪我は、僕のほうが酷いし……。」
その場に居た全員が、静まり返った。
沈黙を破ったのは、明良だった。
「皆で、行こう。足手まといとか、そんなの如何でもいい。僕等が、先輩や緑君のこと支えるから。生きて帰っても、先輩達を見殺しにしたなら、嬉しくない。」
明良の意見に、ほぼの奴が賛成した。
明良と麗子が俺を。源太が、緑を支えた。
「皆ぁ……優しいね。…………優しいんだから、私の為に、死んで?」
残り時間___20時間20分___
この掲示板は過去ログ化されています。