ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 亜麻色の海賊 完結しました
- 日時: 2010/06/30 15:25
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆akHvV3kiSo (ID: cYSZrqDn)
再び海賊モノです
毎度のごとくノリでの話です
コメント、感想、意見など、大歓迎です
ただし、堅苦しいのは無しで全員タメがルールです
それに、筆者の完全なる暴走と言っていいような内容ですのでご了承ください
1日に結構な量の小説を読んで、文体を喰っているので、
書き方がいきなり大きく変わったりしますが
気にしないでください
最後に、荒らしは、PCの電源を消せ
カイジにはまった今日この頃・・・
トリップまでも…w
鬼さんこちら、手のなる方へ目次>>13
魔法用紙 >>122
水面下資料3号室 >>154
今頃なプロフィール >>54
プロローグ?オープニング? >>48
第1章 『抜け出せぬ迷宮』
Episode 1 …? >>49
Episode 2 大津波 >>50
Episode 3 怪盗Q >>55
Episode 4 樹海 >>56
Episode 5 探検 >>57
Episode6 魔法道具№,6 >>60
Episode7 氷の稲妻 >>61
Episode8 不死鳥 >>63
Episode9 東の洞窟 >>67
Episode10 苦しみの波動 >>68
Episode11 発作 >>71
Episode12 骸骨のオバケ >>72
Episode13 力でねじ伏せろ! >>76
Episode14 壊せ! >>79
Episode15 指名手配 >>83
Episode16 不思議の国のアリス >>83
Episode17 錆付いた蓋 >>87
Episode18 太陽神殿 >>90
Episode19 上級白魔法 >>91
Episode20 自分を超える >>93
Episode21 フレア >>94
Episode22 力 >>95
Episode23 龍 >>97
Episode24 シンデイル >>98
Episode25 フィオ >>99
Episode26 兵 >>101
Episode27 魔王 >>104
Episode28 柳原 湖流 >>105
Episode29 速い! >>106
Episode30 超能力 >>108
Episode31 属性 >>112
Episode32 反省会 >>115
Episode33 硬い物ほど砕ける >>117
Episode34 退けぇぇぇぇ〜!!! >>120
Episode35 魔法とは >>121
Episode36 フレア再び >>128 金平糖さんの考えたdandelionが出ました
Episode37 不思議 >>129
Episode38 不死鳥の殺し方 >>131
Episode39 亜麻色の海賊 >>133
Episode40 バイオウェポン >>136
Episode41 魔物 >>137
Episode42 死者の島 >>138
Episode43 不死鳥の棟 >>139
Episode44 師 >>140
Episode45 憤怒 >>146
第2章 『繰り返される変異』
Episode46 記憶 >>148 るりぃさんの考えたSatan recallが出ました
Episode47 >>150
Episode48 Fate 【運命】 >>153
Episode49 国際病院精神科 >>156
Episode50 ゾディアック事件 >>158
Episode51 伝説の殺人鬼 >>159
Episode52 宝刀・月戒刃 >>164
Episode53 殺し合い >>167
Episode54 そろそろ始めよう >>174
Episode55 さあ、戦争だ! >>176 るりぃさんの考えたdark Handが出ました
第3章 『神をも畏れぬ神の弟子』
Episode56 終焉を… >>179
Episode57 生 >>185
Episode58 運命 >>187
Episode59 星神【ホシガミ】 >>189
Episode60 魔を司る者 >>193
Episode61 三賢者 >>194
Episode62 お終い >>196
応募して頂いた魔術
金平糖さん
dandelion (ダンディライオン)
るりぃさん
Satan recall (サタンリコール)
dark Hand(ダーク ハンド/闇の手)
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- Re: 亜麻色の海賊 魔術募集中 ( No.134 )
- 日時: 2010/06/12 10:35
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)
墓流メノウは『はかながしめのう』と読みます
流れるのではなく流す方です
ちなみに、メノウとは瑪瑙の事で、石の名前です。
切断面が馬の脳に似てたとかそういうので名前がついたそうです。
このキャラの名前が一番気に入っているけど、
性格的に出しにくかったんですよね〜
- Episode40 バイオウェポン ( No.136 )
- 日時: 2010/06/12 11:12
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)
「あのさ、前にも船で会わなかった?」
「船…船で?どうだっただろうな、今一覚えが無い」
「……じゃあいいよ、忘れっぱなしで」
「来ましたよ!」
再び誰かが通りかかる。
メノウの時と同じように、天井へ着地し、
敵を狩る準備を瞬時に整えるが、メノウはその場に立ったままだ。
「見つかるよ?」
「俺、天井歩行術使えないからそのまま一瞬で首ねじるわ」
相変わらず無茶苦茶な奴だ。
しかし、こいつならそのくらいさらっとやってのけれるだけの実力がある、
心配は無用だろう。
「で?この後の予定は?」
どうやら、声から察するに2人らしい、
1人で2人を一瞬の内に殺すのは面倒だ、
私も協力しよう。
「メノウ!私は助手の方を殺る」
「いいですよ」
そんなことなど知らぬ2人組が通りかかる。
「この後の予定はデスね、2時からR-5000の解剖実験、その後——…」
いきなり助手が喋らなくなったのを変に思ったのか、
周囲を見回し、助手の姿を探す。
しかし、その助手などもう居ない。
「今日のご予定ですね?所長?」
「ああ、そうだが」
「今日の予定は、これより三途の川近辺での散歩です」
メノウがその言葉の直後、
そいつの首を素手で刈り取ってしまった。
しかし、その後の警戒を緩めない。
「何警戒してるの?もうこいつ死んで——…」
「死んでますよ。俺が恐れているのはあの…」
メノウが一点を指差す。
さっきこの2人がこっちへ向かってきた時に使っていた通路の闇の中だ。
その闇がこちらへと動く。
「サイボーグ、R-5000ですよ」
『侵入者を発見。モニター室への連絡及び、この場での捕獲を開始します』
うっわ、めんどくさそうなのが出てきたねぇ。
- Episode41 魔物 ( No.137 )
- 日時: 2010/06/12 15:00
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)
『これより、被検体№6の捕獲と、亜麻色の海賊船船長及び部下の抹殺を開始します』
「無茶を言うな。貴様ごとき、2秒で消し去ってくれる」
「あれ?船長、メノウの口調が一気に変わりましたが、まさか暴走なんてことは無いでしょうね?」
そういえば言ってなかった。
メノウは通常は普通の男の子の様な性格だが、
いざ戦闘となり、臨戦態勢に入ったとたん、性格が一変、
ただの冷徹な殺人人形となるのだ。
「平気よ、暴走じゃなくて覚醒しただけだから」
「……覚醒…ですか」
『覚醒後、戦闘力の飛躍的上昇を確認、リミッターを解除します』
流石はバイオウェポン、
機械と違い、殺気が辺りに充満するのをわずかに感じる。
しかし、メノウの殺気には遠く及ばない、
恐らく感情は、殺意と敬意しか無いのだろう。
「リミッターを解除したか、素晴らしいが、我輩には遠く及ばない」
『そうですか?殺気が戦闘力に反映される事はありません』
バゴッ!
奴が動いた。
地面の力強く蹴り、一気に距離をつめる!
そしてカウンターを掛けたメノウの攻撃を読んでいたかのように避け、肩に手を掛け後ろへ回り込むと、
そのまま一気に腕を突刺した!
「……グッ!早いな。パワーも我輩とは段違い」
『私には貴方では勝てません』
「2人居たら?」
アリスが隙を突き奴との距離を縮め、
剣で斬り付ける!
『こんな低俗な攻撃が私に効くとでも思ったのですか?私は剣による攻撃は一切受け付けませんよ?』
言葉を続けながらメノウに再び腕を突刺す。
何度も…何度も!
……いい加減にして置けよ?
……私は気が長い師匠と違って、気が短いぞ?
「……」
『何ですか?』
「止めろって言ってるんだよ、このくず鉄の寄せ集めがァッ!」
アリスは咆哮と共にそいつに突っ込む。
剣が効かないのは分かった、打撃はどうだ?
そんな事を考えてか考えずか、
とてつもない威力の鉄拳が奴目掛けて振り下ろされる。
……ドプン!
ドプン?
殴った、私は確かにこいつを殴った。
しかし手ごたえが殆ど無い!
何故——…!
コイツ!液体金属か!
「このッ!畜生がァッ!」
何度も何度も殴り続けるが、効果が無い。
『言いましたよね?私には効果が無いと』
「吹っ飛べ!ヒート・ショット!」
今度は熱による攻撃!どうだ!
金属ならひとたまりも——…
効いて…無い?
何故だ!? 何故!
「バーストォッ!」
今度は内側から爆発させる!
『ですから、私は貴方では殺せません。私にも貴方は殺せませんので、応戦部隊の要請を出しました』
ドゴォォオォォォン!
遥か上から轟音がビル全体を駆け巡る。
その爆音で、一気にオーバーヒートしたアリスの頭が冷える。
「やっと魔物連れてお出ましですか、ししょー」
- Episode42 死者の島 ( No.138 )
- 日時: 2010/06/12 16:02
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)
『師匠?師匠とは何者ですか?』
「アンタに教える義理は無いな〜」
一気に冷えた頭は急速回転し、
奴を叩き壊す術を検索する。
何か…何か分かった。
その何かが分かれば…
『作戦を練っているのですか?ならばそれを妨害して、応戦部隊が来るまで考え付かないようにしましょう』
そう言うと、一直線に突っ込んでくる!
そのまま上へ飛び、天井を蹴り加速、
そして加速した状態からの踵落とし!
それを避け、そのまま考え続ける。
「そういえば前同じ技を使ってきたのが居たな。鍛冶屋の小屋に来たっけ」
その直後、何かが天井を突き破りこのフロアに落ちてきた。
猫…だな。
確か、ロシアンブルー種だからフィオだっけ?
その猫は瞬時に人の形と化し、
奴を殴り倒した。
「何を手こずってるの?コイツの弱点は無い。潰してしまうのが妥当。ほら、こんな風にさ」
指で空間を丸くなぞると、空間に丸い穴がぽっかり開き、
その穴は物と言う物を一気に吸い込みだした!?
まさか…
「それ、ブラックホール!? 」
「そうよ、ブラックホール」
「このままでは我々も吸い込まれますよ?」
『効きませんよ。私は反重力エネルギーを扱えます』
「そうか」
空間にあいた穴が閉じ、浮いていた物が全て床へと落ち、
周囲を騒がせた。
『敵はブラックホールを使用。反重力ベストを装備の上、慎重に死角からの全範囲攻撃を行ってください』
連絡されてる!?
「もういいよ、私自身がコイツを吸収する」
その言葉と同時にロングコートのボタンを外し、
奴に覆いかぶさった。
するとそこからはまるで手品だ。
奴の居たところに奴の足だけが残り、
フィオがコートのボタンを掛けなおしている。
「何をしたの!? 」
「コートに喰わせた。私は何年か前に死んで、取り合えずこのマフラーに魂を宿したの」
「へ〜凄いね」
「ミッション終了ですよ。貴方の師匠が魔物を率いてこの建物を落すまでに要人の暗殺と、内部構造の連絡は終了ですよ」
『終了なものか!』
フィオのコートの中から奴の声が!?
その声は小さくなり続け、
声とは反比例しフィオのコートはもぞもぞと動き、
終に手が出てきてアリスを掴むと一気に引きずり込む!
耳元で風の過ぎる音が聞こえる。
そして、足を握っていた手はいつの間にか離れ、
下を見ると地面が迫っている!
「エンゼル・ウィング!」
羽を使い、降り立つ。
その降り立った所は、死体の上。
腐敗せず、ハエ一匹居ない綺麗な死体だ。
死体は島を形成し、島の中心には、
死体の上に立っているとは思わせぬような紅い美しい棟が建っている。
「…何処?」
ポケットから地図を取り出し、コンパスを確認する。
アリスのコンパスは特別製で、地図の上に置くと、
現在地を指す。
しかし、コンパスはグルグルと回り、何処も指さない?
突拍子も無いことをふと思いつく。
この世界は存在せず、表の世界の裏にあるのではないか?
ためしに、地図を裏返し、透かしながら表とは左右対称、上下逆に書いてみる。
するとコンパスはクルリと回り、ただ一点を刺した。
"アーレイン教会"
もう少し調べてみようと思いポケットを探ると、
小さな木製のゴブレットを取り出し、砂とはいえない血の固まったような物を掬い取ると、ゴブレットはアリスにこう告げた。
『死者の島!不死鳥の棟の前!』
地図の何処にも載っていない、世界の何処にも無い、
正体不明の場所に出てしまったと言う事だ。
よくゲームであることだが、現実では有り得ない!
「取り合えず、棟を調べてみるかな。かえる手がかりが有るかも知れないし」
- Episode43 不死鳥の棟 ( No.139 )
- 日時: 2010/06/12 21:04
- 名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)
タタタタタタタタタタタ……
アリスは棟の階段を勢いよく駆け上がる。
しかも、単調な音ではあるが、10段以上飛ばしながら上っている。
階段を駆け上がること30分、やっとの思いで棟の最上階へと到達した。
中心に、止まり木があり、周りを見渡すとアーレイン港の町が見えた。
地図を確認すると、丁度教会の上から見ている状態だ。
「待ってたよ、アリス」
この声、聞き覚えがある。
フレアだ!
「何で君がここに居るの?待ってたって、どういうこと?」
「どうもこうも、君が神を殺す原因になるらしいからって、事で召集をされてね。悪いけど君にはここで死んでもらうよ」
「召集されたって事はさ、君は本物って事だよね?」
「そうだけど、君では私に適わないよ?」
フレアが視界から消え、誰かが後ろから肩をつかみ、
剣を振り下ろしているのであろう音が聞こえる。
危ない!
とっさに避けたが、右腕が使い物にならなさそうだな。
肩を掴んでいる腕を握り爆発させる!
その腕自体は吹き飛んだが、フレア自身は何事も無かったかのような顔をしている。
ダメージは、殆どないだろう。
「私の腕吹き飛ばすなんて、とんでもない魔法だ。速く君を殺さないと」
フレアが向かってきたのを確認し、
カウンターをあわせて殴り飛ばす!
ドズ…ゥゥ…ゥン…
止まり木に直撃し、遥か上空から剣がアリス目掛けて落ちてくる!
とっさに避けたが、使い物にならなかった右腕に突き刺さり、
激痛がアリスを襲う!
「痛い?これはね、不死鳥を殺すために作られた剣、月宝刃。唯一存在する、対不死鳥用の武器さ」
うずくまっているアリスに警戒せず、剣の能力をベラベラと説明したのが、
フレア、貴様の敗因だ。
フレアが剣を拾い上げようとしたのを足で蹴り上げ、
アリスがそのまま手に取ると、一気にフレアの心臓目掛けて突刺す!
その直後、糸の切れた人形のようにフレアは口から血を吐き心臓の鼓動を止めた。
「悪いね、私も生きる権利はあると思うから、私は私を守るために戦うよ。何処かで見てるんでしょ、カミサマ?君は自分を守るために私を殺そうとしている。私は私を守るために、君を殺すよ」
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