ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Midsummer BattleField
日時: 2010/05/30 20:13
名前: 絵磨 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: コメディで活動中の、絵磨だす((

少女達の楽しい夏休みは——。


一気に、残酷な夏休みへと変わって行った。




作者の名前一覧*
絵磨◆VRtMSlYWsU
舞尋◆VRtMSlYWsU
↑どっちかにコロコロ変わります(ぇ

シリアスではお久しぶりです^^*
主にコメディで活躍してます♪
今回は、まぁ挫折しないように頑張っていきたいです!

Midsummer BattleField
『真夏のバトルフィールド』
更に訳すると、
『真夏の戦場』

※グロ場面が多少あるかもしれません;
※荒らしや中傷お断り
※更新ペース亀です
※コメ返し出来ない時もあります;

それでもいい方は、どうぞ〜っ♪

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Re: Midsummer BattleField ( No.6 )
日時: 2010/05/30 20:53
名前: 舞尋 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: コメディで活動中の、絵磨だす((

第三話


**


「着いた……」


船を停めて、私たちは砂浜に足を踏み入れる。
私は思わず「うわぁ……」と声を漏らしてしまった。


「すっごい……」
「自然な所でしょ?」
「あたし、こういうとこめっちゃ好きだよ!?」
「あたしもあたしも!」


着いた街……いや、島は——。
黄色い砂浜、蒼い海。
そして、辺りに生い茂る草。


とても空気が綺麗で、素敵なところだった。


「志都美の親はどこにいるの!?」
「あ、ここを越えたらすぐ村があるから。そこの村のはずれの家に居るよ」
「おぉーっ! じゃあ行こ行こっ!!」


平和そうな島でよかった……。
私はこの時、そう思っていた。


    それはまったく正反対だと知らずに。


*村*


「……あら? お客さん? 誰?」
「私だよ、お母さん。志都美!」


『栗原』と書いてあるドアをノックする志都美。
綺麗なお母さんらしき人の声が、家の中から聴こえる。


しばらくすると、家のドアが開かれた。


「……志都美!? 遊びに来てくれたの?」
「うん!! 友達も一緒だよ」


中から出てきたのは、とても綺麗なお母さん。
私たちは思わず見とれてしまう。


「……あ、え、えっと……。暁舞南華です!」
「奈野川沙理奈です」
「橋村稀李です」
「早月メアです。よろしくお願いします」
「よろしくね。私は、志都美の母親の縞乃です」


縞乃さんは、ふかぶかと頭を下げた。
私たちもつられて頭を下げる。


「元気でいい子な子たちね」
「でしょ? 自慢の友達なの」
「志都美は幸せね」


お母さんは志都美に似た笑顔で、優しく笑った。
志都美も可愛く笑うので、私たちもつられて笑った。


「じゃあ、皆中に入って。古臭いけれど……」
「全然! お邪魔しま〜す」


私たちは、歴史を感じる大きな家に足を踏み入れた。

Re: Midsummer BattleField ( No.7 )
日時: 2010/05/30 21:04
名前: 舞尋 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: コメディで活動中の、絵磨だす((

第四話


「——あれ、お姉ちゃん」
「あ、真澄。久しぶりだね」


中に入ると、志都美によく似た女の子が立っていた。
私たちは「こんにちはー」と声を上げる。


「こんにちは、志都美お姉ちゃんの妹の真澄です」
「真澄ちゃんか〜! 何年生?」
「中学二年生です」


真澄ちゃんは、志都美に似た笑みを浮かべる。
やっぱり姉妹だなぁ……。
そう思ってると、


「……おや、志都美。お客さんかい?」
「あ、お父さん。私の友達」
「ほほぉ、志都美の友達か。こんにちは」
「こんにちはー」


今度は奥の部屋から、優しそうなお父さんが出てきた。
お父さんはにっこりとしながら「ゆっくりしていきなさい」と呟いた。


「ありがとうございます! これからお世話になります」


私たちは頭を下げて、そう言った。
——なんだか、志都美の家族は皆言い人そう……!!
私は、心から安心していた。


「——あ、ねぇ! 皆。村の人々に挨拶してかない?」
「うん! これからお世話になるしね」
「行くか〜!!」


私たちは、志都美に続いて家を出た。


**


「村の人たち、皆いい人そうだねーっ」


私は伸びをしながら、そう言った。
一通り挨拶したけど、皆いい人っぽそうだった!!
楽しい夏休みを過ごせそう……!!


「これで終わり? 志都美」
「まだだよ、沙理奈。咲桜さんの所に行かなきゃ」
「咲桜さん?」


私たちが首を傾げると、志都美は「うん」と頷いた。
そして、ゆっくり歩き出す。


「会ってみれば、わかるよ」
「へぇ〜……」
「さ、行こっ」


志都美は、私たちに笑顔を向けた。
私たちも微笑みながら、志都美の後を着いていった。

Re: Midsummer BattleField ( No.8 )
日時: 2010/05/30 21:17
名前: 舞尋 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: コメディで活動中の、絵磨だす((

第五話


「着いたよ」
「……わぁ」


私たちの前にあるのは、すごい大きなお屋敷だった。
家の横には、大きな木がある。
そして綺麗な花も咲いている。


「……すごい」
「ここが咲桜さん家」
「お金持ち……なんだね」
「すげぇ」


私たちは、次々と声を上げた。
志都美は軽く笑って、家のチャイムを押した。
——綺麗なチャイム音が響いた。


《はい》
「あ……麗沙? 志都美だけど……」
《志都美? 待って、今行くわ》


透き通る綺麗な声の女の子だなぁ……。
私たちは、その声に見とれていた。


     一体、どんな子なんだろう——……?




そう思っていると、静かにドアが開いた。


「……あ、麗沙!」
「志都美……。——お久しぶりね」


出てきたのは、薄ピンク色のワンピースを着た——。
綺麗な黒髪ロングの、美人な少女だった。


色白な肌。
透き通る瞳——。
思わず私は、ドキッとしてしまった。


「……横に居る人たちは?」
「あ、私の友達だよ。舞南華と沙理奈、そして稀李とメア」
「……へぇ……。元気そうな方たちね」


少女は、私たちの顔をまじまじと見てそう呟いた。
そして腕を後ろにまわして、軽く笑った。


「私は咲桜麗沙。志都美と同じ十六歳よ。この村の学校に通っているの」
「へぇ……。よろしくね」
「よろしく」


麗沙さんが笑うと同時に、柔らかな風が吹いた。
風は、麗沙さんの綺麗な黒髪を揺らす。


「……よかったら、家に上がってかない? お父様は今出かけてるけど……」
「え? いいんですか?」
「いいわよ、志都美の友達ですもの」


そう言うと、麗沙さんはドアを開けた。
そして「どうぞ」と呟く。


「……じゃ、じゃあせっかくだからお邪魔しますか……」
「そうだね」


私たちは互いに顔を見合わせ、恐る恐る麗沙さんの家に入った。

Re: Midsummer BattleField ( No.9 )
日時: 2010/05/30 21:22
名前: 香織 ◆H9YqiiQtJw (ID: ZclW4bYA)
参照: http://happylovelife612.blog27.fc2.com/

うおおお、絵磨ぁぁぁっ(なんだよ
新小説はじめたんだね!!
シリアス板、ふとみたら絵磨の小説あって
吃驚したよ←
題名からして、めっちゃかっこいいw
真夏の戦場……どんなことが起こるのかな〜((
めっちゃ続き楽しみ!!
頑張ってねーー

Re: Midsummer BattleField ( No.10 )
日時: 2010/05/30 21:28
名前: 舞尋 ◆VRtMSlYWsU (ID: uRjlitq/)
参照: コメディで活動中の、絵磨だす((

第六話


中に入ると、本当に綺麗で——。
まるで、童話の世界だった。


「さっすがお嬢様……。住む世界が違う……」
「そう? うふふ、舞南華さんは面白いわね」
「え? そ、そうですか!?」


麗沙さんの笑顔に、思わずクラクラする。
すごいお嬢様に笑顔を向けられるなんて——。
こんなにも、すごい心が打たれるんだ。


「——お姉様、その方たちは……」
「あ、衣織……。この方たちは、志都美の友達よ」
「へぇ……そうなんですの」


奥の部屋から出てきたのは、小柄な少女。
麗沙さんと同じように美人で、声は綺麗と言うより透き通る可愛らしい声だった。


「咲桜衣織です。麗沙お姉様の妹ですわ。よろしくお願いしますね」
「よろしくね」
「衣織ちゃんは、私の妹……真澄と同じく中学二年生なの」
「へぇ〜……」


衣織ちゃんは小さく頷いた。
衣織ちゃんの身にまとっている赤いドレスのような服は、外の光と反射してとても綺麗だ。


「……すごいなぁ……。麗沙さんも、衣織ちゃんも美人」
「うふふ、お姉様の方が美人ですわ。ねぇ?」
「そんな事ないわよ」


な、なんか二人の会話がお嬢様すぎる……。
私は思わず沙理奈の服の裾を引っ張った。


「な、何だよ舞南華」
「お嬢様すぎて、なんか感動……」
「はぁ? ……でもまぁ、すげぇってのはわかるよ」


沙理奈は小さく呟いて、私の頭に手を置いた。
私は「だよねぇ……」と頷きながら、麗沙さんと衣織ちゃんを見つめた。


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