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- きょうのできごと
- 日時: 2010/07/06 18:47
- 名前: 華音 (ID: nkrYcvPM)
初めまして。
華音と申します。
この小説は血液がたくさん飛びますのでご注意ください。
- Re: きょうのできごと ( No.5 )
- 日時: 2010/08/27 11:18
- 名前: 華音 (ID: raanz7.S)
「………カエデ」
目を開けてみると自分の部屋に居た。
身体を起こす。
すると体中が痛んだ。
「…ッ」
「おはよう」
彼は笑顔をわたしに向ける。
「……あれ?なんで……ここ…」
そうだ。
さっきまで仕事してたのになんで……
「無理しちゃだめだよ。なんで行ったの?」
え?そんなはずない……
「熱、すごく高いよ」
- Re: きょうのできごと ( No.6 )
- 日時: 2010/09/01 19:46
- 名前: 華音 (ID: raanz7.S)
そういって彼はわたしの額に手を置く。
普段も冷たい彼の手が、氷のように思えた。
ほらねと言わんばかりの笑顔を向けてくる彼。
ぎゅっ。と彼に抱きしめられた。
わたしは彼の胸に顔をうずめる。
何故か。何故か涙が止まらなかった。
熱で涙腺が緩んでいるせいだろうと思った。けどそれは違う。
「カエデ」
名前を呼ばれた。
違う。
違う。
何かが。
「カイト」
彼の名前を呼んだ。
わたしは何が不満なんだろう。
「…あ……あああああああああああああああああ」
半ば叫ぶように泣いた。
「大丈夫だよ。俺がずっと守ってあげるから」
脅えなくていいんだよ。
彼は優しく言った。
こんな時間が永遠に続けばいいのに。
心から、そう思った。
- Re: きょうのできごと ( No.7 )
- 日時: 2010/09/06 19:51
- 名前: 華音 (ID: raanz7.S)
俺は小さい頃から臆病者だった。
学校ではいつも皆から離れて本を読んでいるような根暗で、好きな女の子も遠くから見ているだけで話しかけたりすることは絶対に無かった。
俺はずっとそんな学校生活を送ってきた。
小学校でも中学校でも高校でも大学でも。
友達と呼べる人なんて居るわけもなかった。
家にいれば邪魔だと追い出され
学校にいけば冷たい目で見られ
俺の過去は思い出したくないものばかりで
真っ黒で
真っ赤で
最悪なものばかりだ。
- Re: きょうのできごと ( No.8 )
- 日時: 2010/09/07 18:20
- 名前: 華音 (ID: raanz7.S)
そんな人生に耐えられなくなった俺は殺人を犯した。
後悔
そんなもの微塵も無かった。
ただ、本能的に。
何度も、
何度も、
何度も刃を突き刺して。
気が付いたら目の前は真っ赤。
トマトジュースが零れたみたいな感じで。
勿論服にも真っ赤なシミがあったのを覚えている。
いつになく冷静だった俺はとりあえず服を着替えて家を出た。
- Re: きょうのできごと ( No.9 )
- 日時: 2010/09/27 21:28
- 名前: 華音 (ID: raanz7.S)
外はいつもと変わらない。
当たり前のことなのに何故か違うように思えた。
深夜なのに綺麗な空。
なんともいえない気分になった。
ここらへんは誰が見ても田舎と答える。そんな地域だから人は歩いていない。
はずだった。
なのに。
あろうことか目の前に人が居た。
しかも
俺の顔をじっと見つめていた
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