ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 悪魔の秘宝
- 日時: 2010/07/08 21:37
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: 0cbUjVkJ)
はじめましての人もいますね。九龍です!
今回はある悪魔の話を書きます。
七つの大罪とかも、数人出ます。
僕が嫌いな人、あと……文才があるかないか僕には解りません。心配なら今すぐ逃げたほうがいいです。
……あ、あと、チェーンメールと荒らしは歓迎しないんで!
……これでも残ってくださるんですか? 心が広いんですね……。
……できれば、お話を読んでくださるとうれしいです。
目次
プロローグ>>3
お客様
遊太様、雉明様
- Re: 悪魔の秘宝 ( No.22 )
- 日時: 2010/07/18 20:26
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: EpPczols)
羽百合 蕾様へ
僕の小説に出る人は、ほとんどが色々とあれです。むしろ、この悪魔達選んだのが間違いでしたかねぇ……。
雉明様へ
あの要君ですもの、きっと人を極限まで能天気にさせることも可能ですよ。
そして、電波系のレオニード君が加わると……あとは、どうなるか御想像にお任せです。
あの面子に……ですか。
アスモデウスにナンパされ、レオニード君は毒電波を受信し、銃をぶっ放す堕天使と傲慢な主人。
そして、嫉妬心と独占欲が強い少女。これは……あれですよ。
石像も作れば絵も描きます。芸術愛! な人ですから。
……要君、なんだか不思議少年ってか、そんなかんじですからねぇ。
- Re: 悪魔の秘宝 ( No.23 )
- 日時: 2010/07/21 20:37
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: qBWNiYNB)
第4話
放課後、ドゥマ、要、ベリアル、ルシファーの悪魔4人があるクラスの教室の窓越しに、教室内をのぞいていた。
教室内には黒い眼鏡をかけた、腰まである黒髪の女子生徒。
そして、その少女を取り囲む女子生徒達がいた。
ドゥマは黒髪の女子生徒を指差し、小声で言った。
「ほら、あの子がターゲット」
「……あぁ、あれが藍とやらか。何というか……地味、だな」
「うん、そうかもね〜。可愛いんだけど、自己主張とかもしなければ、飾ったりもしないから」
ドゥマが苦笑しながらそう言う。
その声は、女子生徒達の罵り声にかき消された。
藍に汚い言葉を浴びせ、殴ったり蹴ったりする女子生徒。
抵抗をしようとしない、人形のような藍。
ルシファーはそれを見て、ふぅむ、と首をかしげた。
「あれは、もう生きる希望もなさそうだな」
「そうだな。しかも、あの子の性格なら、虐められてる自分に原因があるってわかってるみたいだし」
「しかも自虐的、ときた。自分には何の価値もない、と思っているんだろうな」
要はベリアルの言葉を聞き、腕を組んで考えた。
自分には価値がない、なんて、自分では考えることができないからだ。
人間はみな平等。価値など、人が決めつけても、結局はわからないものだと思っている要は、彼女とは正反対だ。
まぁ、自分がこのことを考えても、何になるわけでもないか。
要はそう思いながら、ルシファーとベリアルの学生服の袖を少し引っ張った。
「そろそろ、帰んねぇか? 俺、腹減った」
要がそう言い、微笑んだ。
ベリアルとルシファーは顔を合わせ、ドゥマの方を向く。
ドゥマは、別にいいんじゃないの? と、子供に甘い父親の様に言った。
「……そうですか。要様、今日の夕食、何がいいですか?」
「和食! お前の作った日本食、食べたことないし」
「そうですか。では、一応作ってみます」
ベリアルが苦笑しながらそう言うと、要はガッツポーズで廊下を走って行った。
それを見て、ルシファーはため息をつく。
「……廊下を走るのはやめろと、あれほど言ったのに」
そう言うルシファーは、世話焼きの母親の様だった。
ルシファーの氷の城でも、要は廊下を走っては転んでいたので、ルシファーはいつも軽く注意をしていた。
だが、要は聞こうとしていないのか、忘れているのかは分からないが、直したためしがなかった。
そんなルシファーの肩をポンポンと叩き、ドゥマは要に言った。
「ね、僕達のことを置いていかないでよ」
ドゥマの声を聞き、要はまた走って戻ってくる。
そして、何もないところで転び、ベリアルが助け起こす。
幸せそうな光景が見える廊下と、汚い言葉の聞こえる教室前で、悪魔達はクスクスと笑いながら、寮へと帰ろうと、前に進んだ。
- Re: 悪魔の秘宝 ( No.24 )
- 日時: 2010/07/22 20:14
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: ZEPoD.sk)
第5話
ドゥマ、ルシファー、要、レオニードが黒いローテーブルを囲み、座っている。
ベリアルはキッチンで、要の要求通りに和食を作っている。
「で、あの女、どうする?」
「どうするって……。まぁ、まずは、自分に少しでも自信持たせなきゃな」
要がそう言って、むぅ、と声を漏らし考え込む。
ルシファーも今まで暇つぶしに人間を誘惑していたが、自虐的な人間は面倒だからと、誘惑したことがなかった。
自分に少しでも自信を持ち、下には下がいるということを教えてやりたいのだが……。
ルシファーがそう考えていると、ベリアルが大根を切りながら口を開く。
「それなら、まず、虐められる原因をなくせばいいのではないでしょうか?」
ベリアルの案を聞き、ルシファー達は藍の性格や容姿などを思い出す。
虐めに抵抗しない、しようともしない、虐める側にとっては都合のいい性格。
自分のことを攻めて攻めて、壊れるまで自分を攻める自虐的な面。
謙虚で、それでいて他人の意見を否定できないようなところも、虐められる原因になる。
そして、容姿。
自分をあまり飾らずに、そのままの姿でいて、長い髪は美しく、顔も整っている。
だが、黒い眼鏡に普通の制服。髪も自然なまま。
……最近の女子は、派手好きだからなぁ。あの子も、他の女子と比べるとな。
レオニードが、そう思う。
「……ねぇ、明日、あの子と話してみない?」
「ん、別にいいと思うけど。それより、レオニードの考えを聞かせてくれない?」
ドゥマにそう言われて、レオニードは自分の考えを話し始めた。
「あの子は自虐的で、気が弱くて、生きる気力も失ってる。眼にも光がなかったしね。多分、自分の性格と虐めの2つが原因。だから、ちょっとでも本当の気持ちを話せる友達がいた方がいいのかもしれないよ」
レオニードがそう言うが、ベリアルが味噌汁をたまじゃくしですくいながら質問する。
「そんなことを言っても、あの人は、簡単に心を開くような人ではないと思いますよ?」
「あぁ、その点は考えてある。ルシファーにあの子を屋上に連れてきてほしいんだけど、ルシファーだけだったら、絶対に断られて終わり。だよ」
レオニードの答えを聞き、ルシファーは少し考える。
「……そうだな。私は女性には優しく、と心がけているのでな。たとえそれが、自虐的な小娘でもな」
「そう、それ。だから、多少強引でもなんとかしてくれる奴も一緒にいた方がいいかなって」
「……で?」
ルシファーと要が、首をかしげて見せる。
レオニードはニヤリと笑って、続きを話した。
「アスモデウスも一緒に屋上に誘う係として、藍さんのとこに行かせたいんだけど……」
その言葉を聞き、レオニード以外の全員が口をポカンと開けた。
ベリアルも、夕食を作る手を止めた。
悪魔たちは声をそろえ、レオニードにこう言った。
「それだけはやめてやれ!」
全員の声が重り、廊下にまで聞こえる。
ドゥマの部屋の次は、ベリアルの部屋から大きな声が聞こえたのだから、ちょうどベリアルの部屋に近いところにいた男子生徒は、一体何があったんだろうと思った。
「あいつは強引すぎる。あの女がどれだけ反論しても引きずっていくぞ!」
「あいつだったら、つれてくるついでに、と藍をくどくことも考えられるよ? 僕はそんなの絶えられない」
「あいつだけはやめてやれ、藍が可哀そうだ!」
「私も、全員に同意しますよ」
多くの批判の声を受け、レオニードは苦笑して、ルシファー、ドゥマ、要、ベリアルをなだめた。
「そんなこと、やってみなきゃ解らないよ。それに、多少強引でもついてきてくれないと意味がないし」
レオニードの言葉を聞き、ルシファーは口を閉じ、ため息をついた。
「……では、少し実験してみるか」
ルシファーの答えを聞き、レオニードはにこりと笑って見せた。
ドゥマはそれを見て、やれやれと呟き、クスリと笑った。
- Re: 悪魔の秘宝 ( No.25 )
- 日時: 2010/07/22 21:41
- 名前: 雉明 ◆uqC/dldH8Q (ID: EM3IpZmD)
わーお俺も能天気になりたい←
それこそが最高に楽しそうであり俺の理想。良いですねェ、振り回されたい!←
ワォ! 俺と一緒に美術部はいりませんか^^((
不思議な人は面白いので好き。
要君の言動とか面白くて好きです^^
- Re: 悪魔の秘宝 ( No.26 )
- 日時: 2010/07/24 19:17
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: lnXzhrC1)
雉明様へ
あはは、多分なっちゃいけませんよ〜。怪我が多くなりますんで。
あの危ない連中がですか? 僕が眼で殺されかけたあれですか?
……貴方も眼で殺されますよ。
アスモデウス様の絵……と言うと、男の人はめったに描かなそうですね〜。色欲の悪魔ですし。
要君の言動、ですか。
たとえば、そうですねぇ。「せめて死ぬなら、死んで俺のものになってくれよ!」みたいな?
……要君の(超)過保護さと、独占欲から出た台詞ですよ〜。
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