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黒夜叉伝記 〜必殺技募集中〜
日時: 2010/09/18 12:37
名前: るりぃ (ID: XNW/1TrV)

初めましてこんにちは、るりぃと申します。

此処は私が書いた駄目小説です。よかったら見て行ってください。
『お前の小説なんか見たくねーよ』という方は即座にバック!!
『うーん、仕方ねーな見てやるよ』という方はありがとうございます
そのままお進みください

※此処の小説はけしてうまくありません。
私の小説を見て不快に思ったりするかもしれません
下手くそなのは私が一番分かっております。
コレを読んで尚見てくださる方は
ご入場まことにありがとうございます。
下手ですが精一杯書いております。
どうか貴方に気に入っていただけることを心より祈っております。

ー主人公設定☆

名前:紅 冷嘉

よみ:くれない れいか

性別:女

年齢:21

身長:170cm

容姿:パッツン前髪、黒髪紅目、ポニーテール、顔は凛々しい美形。

特技:ほとんど。

特殊設定:別世界に飛んでから、現象を操る能力が覚醒。
基本属性は氷だがほとんど操れる。

経歴:忍。通称『黒夜叉』。
三日間で関東、北関東支部全滅という伝説を持つ。
烏魔家の烏魔 蓮につかえるが、その後忍を引退。
いまでは教育係的な役割についている。

性格:すごいさっぱりしている。
面倒臭いことは好きじゃないが、自分から面倒事を起こす。

————本編目次————

    〜家族道連れ編〜
・Scene1『飛びました』 >>1
・Scene2『吹き飛ばしました』 >>6
・Scene3『攻撃されました』 >>20

    〜アール・クラウド戦編〜
・Scene4『出会いました』 >>25
・『breaktiem』>>26
・Scene5『正体を明かしました』 >>29

    〜佐上家大騒動編〜
・Scene6『堪忍袋の緒が切れました』>>31
・Scene7『気絶させました』>>38
・Scene8『忠誠を誓われました』>>49
・Scene9『仲間が出来ました』>>55

    〜蜃気楼【Mirage】編〜(冷嘉過去編)
・Scene10『蜃気楼〜Mirage〜Ⅰ』>>61
・Scene11『蜃気楼〜Mirage〜Ⅱ』>>64
・Scene12『蜃気楼〜Mirage〜Ⅲ』>>67
・Scene13『蜃気楼〜Mirage〜Ⅳ』>>68
・Scene14『蜃気楼〜Mirage〜Ⅴ』>>71

    〜運命の人間編〜
・Scene15『壊レタ人形』>>72
・Scene16『蜃気楼×人形』>>73
・Scene17『女狢』>>75
・Scene18『運命』>>76
・Scene19『亀裂』>>78
・Scene20『別れ』>>79
・Scene21『主』>>80
・Scene22『死』>>83

————————————

オリキャラ募集用紙 >>3
必殺技募集用紙 >>37

——オリキャラリスト——

・烏魔 蓮 >>2 (るりぃ作)現在行方不明中
・佐上 蓮輔 >>4 (金平糖様作)〆
・津姫雲 爛歌 >>12 (輝咲様作)〆
・工藤 玲 >>14 (柊希様作)
・優原 稔 >>21 (氷橙風様作)
・坂下 狢 >>22 (ヴィオラ様作)〆
・北條 時政 >>33 (てれんス様作)
・宵宮 更紗 >>50 (更紗蓮華様作)
・音流 都 >>69 (狩人様作)


————————————

——必殺技・技リスト——

・紅 冷嘉の『風技・宙』(ふうぎ・ちゅう)>>31より【るりぃ作】
・津姫雲 爛歌の『宙跳闇投』(くうちゅうやみとう) >>39【輝咲様作】
・紅 冷嘉の『清守 瓦氷壁』(しんしゅ がひょうへき)>>45【瓦龍様作】
・紅 冷嘉の『伯魔 空龍閃』(はくま くうりゅうせん)>>45【瓦龍様作】
・宵宮 更紗の『紅炎の舞』(ぐえんのまい)【更紗蓮華様作】
・蛇空閃(じゃくうせん)【絶櫨様作】(この技はフリーと言う事なので名前は書いておりません)
・千重葬(せんじゅそう)【絶櫨様作】(この技はフリーと言う事なので名前は書いておりません)
・優原 稔の『緑青の四重奏』(ろくしょうのカルテット)【氷橙風様作】

————————————

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Re: 黒夜叉伝記 〜必殺技募集中〜 ( No.75 )
日時: 2010/08/08 09:57
名前: るりぃ ◆M6R0eWkIpk (ID: jl644VQ0)

Scene17『女狢』

レイカがつれてこられたのは忍の里というものだった。
そこにいる人間の殆どは黒髪黒目だったが、たまに金髪の者や、銀髪のものがいた。
なるほど、ここは先ほどの男に拾われたものたちの寄せ集め、ということか。
レイカはため息をついていったん立ち止まると、またすぐに歩き出す。
…否、歩き出そうとした。
だが、目の前に藍色の髪、緑の瞳をした少女が現れた事により、レイカは足を止めざるを得なかった。

「ふぅん。アンタがレイカ? 私は坂下 狢。通称は『女狢』。不本意だけど今日からアンタのお世話係になった。」

少女…狢はそれだけ言うとレイカの手を引っ張って歩き出した。
レイカは少し強めのその力に抗うことなく進んでいく。
まるで人形のようなその姿に、狢はつまらなさそうな顔をした。
あちこちから狢に手を引っ張られるレイカを見つめる視線がある。
レイカは、その視線が好奇や蔑みでない事に少し驚き、不思議に思った。
レイカが辺りを見回そうとしたときに、狢がイキナリ足を止めた。
歩いていたレイカは勢いよく狢の背中に突っ込む。
そんなレイカの姿を呆れたようにみると、狢は目の前の館を指差した。

「此処が、頭領のいる所。さっさと行ってきな。」

狢に背中を押されたレイカは、少しよろめきながらも館に足を進めた。

To be contineud…

Re: 黒夜叉伝記 〜必殺技募集中〜 ( No.76 )
日時: 2010/09/12 08:52
名前: るりぃ (ID: lc..8kIC)

Scene18『運命』

その頭領が、レイカを連れてきた男だということに、レイカは少々面食らった。

「頭領というから、もっと高齢の翁かと思ってたのだが…。」

少なくとも、彼女の村では、長は年長者がなるものだった。
それを言えば、長らしいこの男は呵々と笑った。

「ヨボヨボだったら仕事が出来ねェだろ。それに、これが俺の≪本当≫じゃないかもしれないぜ?」

にやりとイタズラっぽく笑った男の意味するところをレイカが知るのは、もう少しあとの話だ。
取り敢えず、当分は知識と教養、体力を身に付けるように命じられ、レイカは新入りの見習いとしてその里に迎え入れられた。
忍見習いといっても、いきなり暗殺の技術を教えこまれる訳ではないらしい。
取り敢えずは武家の屋敷に忍び込んでも怪しまれない程度の教養が必要なのだと、先輩格の狢に言われた。

「しかしお前も厄介な人に拾われたもんだな。」

「そうか?」

育った村では一生させてもらえない勉強が出来て、さらに食事もつく。
それだけで天と地ほど差があるのだが、彼女に言わせれば違うらしい。

「確かに生きることに事欠かないが、忍になれなんて言われてあっさり頷けるほどいい印象ないだろ、この仕事は。
この世界に『はいそーですか』って入って馴染んでるアンタがどうかしてる。」

「へぇ。」

「普通は何かしら拒絶するもんだぞ?ま、私も含め、こんな仕事をする奴らはたいてい他に居場所がなくなった奴らだから、そのうち諦めていくんだけどな…。」

汚れ仕事の捨て駒だからなぁ、と空を仰ぎ見た彼女もまた、親を亡くして行き場を失い、ここに来たらしい。

「頭領は気まぐれだからな。たまにふらりとお前みたいなのを拾ってくるんだ。
だがいつ戦場に投げ出されるか分からない。——…生き残りたければ、励めよ。」

という訳でこれ宿題、と差し出された課題に冷嘉はどーも、と受け取った。
この里にいる子どもは、親も忍だったり、冷嘉と似たような境遇だったりと様々だ。
だが、ひとつ彼らに共通して言えるのは、いつ死んでもおかしくない割に笑っていることだ。
それが狢の言う諦めからくるのか、ここで教え込まれたせいなのか分からない。

けれど、自分は。

(欲しいと言われたから来ただけだ。)

生きたかった訳じゃない。
あの長が自分に飽きれば、今度こそ消え果てるのだ。
それまで、人形らしく働く。
ただそれだけのことだった。

To be contineu…

Re: 黒夜叉伝記 〜必殺技募集中〜 ( No.77 )
日時: 2010/08/08 10:18
名前: るりぃ (ID: jl644VQ0)

皆様、お早う御座います!
今日も眠いよるりぃです><
眠さの余り、電車で立ったまま爆睡すると言う快挙をやってのけました☆(バカ
こけなくて本当に良かった…(遠い目
皆様がこれを読んでくださり、コメントをおくってくださる事で、私は今月も暑さと蝉の五月蝿さに負けず、生きていけますヨ!!(←
とりあえず、参照400突破!!
読んでくださっている方に猛烈に感謝です!!

Re: 黒夜叉伝記 〜必殺技募集中〜 ( No.78 )
日時: 2010/09/12 08:53
名前: るりぃ (ID: lc..8kIC)

Scene19『亀裂』

冷嘉が里に来てからずいぶんと時間が経った。
周囲が驚くくらいの早い上達に、頭領は「俺の眼に狂いはなかったな。」と満足そうに笑った。
そして、ある日の事。

「冷嘉、お前に仕事を命じる。」

それは、いつもの飄々とした男ではなく、厳格な忍の郷の<<頭領>>としての命令であった。



—————……・・



「…これでオシマイ。」

冷嘉は最後の仕上げとばかりに炎のついた村に向かって手にもっているそれを投げ入れた。
そして、背後から近づく人物の気配に冷嘉は薄い笑みを浮かべた。

「——…お前、…お前はっ!」

声が震え、言葉が出てこないといった様子の狢に冷嘉は少しだけ不思議そうな顔をした。
自分のその状態をみても言いたい事がわからない冷嘉にいらだったのか、狢は冷嘉の頬を思い切り引っ叩いた。

「何故断らないんだ!? ここは、お前が育った村なのだろう!」

引っ叩かれた頬は熱を持ち、ジンジンと痛んで耳鳴りまでした。

「下手な攻撃よりも効くなこれは…」

話をそらそうとしている冷嘉に狢はキッと眉を吊り上げて口を開こうとした。
冷嘉は叫ばれてはたまらないと狢の口をふさぐと、ため息をついた。

「何故断らないか? その答えは簡単なことだろう?」

簡単という言葉に狢が冷嘉の手を払いのけ、冷嘉に掴みかかろうとする。
が、冷嘉はそれを軽く避け、一瞬で狢の背後に回ると狢を羽交い絞めにした。

「『疑わしきは消せ。たとえ肉親や恋人であろうとも疑わしきものならば消せ』」

冷嘉に耳元で囁かれた言葉に狢は一瞬動きを止める。

「郷で言われつづけてきた言葉だ。忘れたわけではないだろう?」

返事をしないで黙り込んだ狢をみて、冷嘉は逃げていく人々の方に視線を向けた。
そして、狢から手を解くと、冷嘉はブーメランのような刃物を投げた。
冷嘉の手から放たれた刃は逃げていく人々を切り裂いた。
切り裂かれ、倒れていく人の中に自分に飯を持ってきてくれた少年がいが、冷嘉にはそんな事はどうでも良かった。

「……お前は…」

一連の流れを見ていた狢は、痛ましそうに顔を歪めた。
もしかしたら泣く寸前だったのかもしれない。
だが、冷嘉が彼女の泣き顔を見たことはない。
これからもないだろう。

「お前は、必要になれば全部捨てるんだな。」

「だろうね。」

独り言のような小さな声に頷く。
だって、そうして生きてきた。

「…きっと、仕事だからと同じ釜の飯を食った仲間や、——…私も、お前はなんの躊躇もなく、殺すんだろうな。」

ぐっと、目を閉じて、狢は冷嘉に背を向けて消える。
もう此処にはいない狢の言葉に、冷嘉はそうだね、と、薄い苦笑いを浮かべた。
きっと、彼らを手にかけるのだろう。
先刻、刃を投げつけた少年のように、あっさりと。
そして、それに対してなんの感傷も抱かない。

「私は人形だからな。」

人形が感情を持つなんておかしな話、あるはずがないのだから。
ゆらりと、闇が笑った気がした。

To be contineu…

Re: 黒夜叉伝記 〜必殺技募集中〜 ( No.79 )
日時: 2010/09/12 08:54
名前: るりぃ ◆wh4261y8c6 (ID: lc..8kIC)

Scene20『別れ』

任務を完遂した冷嘉を待っていたのは、妙齢の女だった。
どうやら、この格好が一番気に入っているらしいから、もしかしたら頭領は女なのかもしれない。
そんなどうでもいいことを考えながら、冷嘉は手早く任務の報告をした。
それを受け、頭領はゆっくりと立てた膝の上に腕を乗せた。
だが、その気だるそうな動きとは裏腹に、にたりと唇を吊り上げる。

「合格だ。さすがは人形だな。」

期待通りだと言葉を継ぐ頭領に「どうも」と無表情で返す冷嘉だが、実際、特に何とも思わない。
任務、仕事なのだから、こなして当然。
そんな思いがあることを否定はしない。
認められるか、死か。
どちらか一つだ。

「さて。私の可愛い人形に朗報と凶報だ。どちらから先に聞きたい?」

「どっちでもいいけど。それじゃ、朗報からで。」

無邪気な子どものように問い掛けた頭領を訝しみながらも冷嘉が答えると、頭領は近くの文机から一つの書簡を投げて寄越した。

「お前の仕官先が決まった。なかなかいい値がついたぞ。」

「ふーん、烏魔家か。確か忍の家系だったな。」

「ああ、だが車とも並べるくらいの忍をご所望だったからお前を推した。喜べよ、この私が推薦してやったんだ。」

「それはどうも。」

魅惑的な微笑に肩を竦めただけの反応が面白くなかったのか、頭領は鼻をならす。
そして、思い出したように、凶報を口にした。

「狢が里を抜け出しぞ。」

「そうか……って、は? 冗談だろう?」

「冗談でこんなことは言わん。なんだ、お前にもそんな顔ができるんだな。」

驚愕する冷嘉を嬉しそうに眺める。冷嘉はそれに呆れて「頭領…」とこめかみを揉みながらため息をついた。

「そういうことは、もっと早く言ってくれ…。いくら感情が表に出やすいからといっても、狢も忍だ。追うにしろ、それなりの準備ってものが…」

「何を勘違いしている。誰がお前に狢を追えと言った?」

きつい声音にどきりとする。見れば、今度は頭領が呆れたように息を吐いた。

「お前は烏魔家に仕官する。里のことは里でするから気にするな。」

「気にするなって…。私は狢の妹分のなのだから私が始末つけるのが掟ではないのか?」

「本来はな。だが、烏魔家の要請の方が早かった。狢は運がいいな。」

ニッと口端を上げた頭領は、呼吸一つ分を置いて、冷嘉に手を伸ばした。

「お前は烏魔にやる。だから今後、主命がない限りはわざわざ狢を殺さなくていい。」

「何? 私に狢は殺せないとでも?」

「いいや、殺せるだろう。まず間違いなく。だが——…」

フッと意味ありげに微笑む頭領はその続きを言わずに、手を振って冷嘉を下がらせる。
冷嘉は釈然としないながらも、不承不承で従った。
烏魔に行くと決まったからにはそれなりの準備が必要なのだ。
誰もいなくなった部屋、繊手を口元へやって、呟いた。

「お前には、一つでも人間たらしめるものが必要だろうからな…。」

その呟きは、吐息に混じって消えていった。

To be contineud…


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