ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 殺人姫は月光に舞う
- 日時: 2010/08/22 15:10
- 名前: Trust No One (ID: mCvgc20i)
シリアスでは初めて執筆させて戴く若輩者です。
どうぞ、こんな未熟者ですが、よろしく願います。
では、どうぞ〜。
- Re: 殺人姫は月光に舞う ( No.1 )
- 日時: 2010/08/22 15:15
- 名前: Trust No One (ID: mCvgc20i)
殺人姫は月光に舞う Chapter 01
Part 0 Prologue
月光が、街を照らし出す。
白く、淡く、朧気な光が照らし出される度、真っ赤な露が虚空に輝く。
骸と化した、【それ】から流れ出る赤を眺め、少女は恍惚の表情を浮かべる。
【それ】は、二足歩行で歩き、両腕で器用な事を成し遂げる、霊長類の長。
【それ】が尽きぬ限り、きっと少女の快楽は終わらない。
今日も、明日も、明後日も、きっと、きっと…。
『今日も愉しい快楽をありがとう。また、明日ね?』
- Re: 殺人姫は月光に舞う ( No.2 )
- 日時: 2010/08/22 17:10
- 名前: 黒猫 ◆tZ.06F0pSY (ID: 8I/v6BBu)
こんにちは、題にひかれてやってきました^^
序章から早速面白そうですねw
お気に入りに登録させていただきました、
更新頑張ってくださいb
- Re: 殺人姫は月光に舞う ( No.3 )
- 日時: 2010/08/22 18:20
- 名前: Trust No One (ID: mCvgc20i)
黒猫さん。
初めてのコメント!!
いやー、嬉しいですね、光栄な御言葉です。
お気に入り、とは…、凄く嬉しいです。
更新頑張ります
- Re: 殺人姫は月光に舞う ( No.4 )
- 日時: 2010/08/22 18:42
- 名前: Trust No One (ID: mCvgc20i)
Part 1 連続殺人事件
早朝。
物騒な世の中だ。
整理整頓されたリビングで、ソファーに腰掛ける青年、秋月 司はテレビで報道されるニュースを見て呟いた。
此処最近、彼が居を構える霧川市内で連続殺人が頻発している。
凶器は鋭利な刃物、犯行時刻は深夜、犯行現場は路地裏。
それだけの特徴が解っているのに、警察の包囲網は現在でも犯人の足跡も掴めていない。
まず、容疑者すら浮かんで来ない為か、近々、警視庁が動く、という噂もある。
1人の市民としては早期の解決を、彼は願っていた。
だが一方で、彼は連続殺人事件の持続を願っている。
被害者や遺族には悪いが、これは好機なのだ。
そう、
(長橋探偵事務所の名声を上昇させる為に、この事件の解決の依頼を警察が事務所に持ち込んで来れば…)
彼は長橋探偵事務所の探偵助手を務めている。
まだ無名に等しい探偵事務所だが、この事件を機に、是非とも事務所の名を周囲に示したい。
そんな野望を沸々と燃やしながら、彼は冷静な表情を装い、ニュースの報道を見ていた。
現在の被害者数は29人。
警察は、この惨劇に制止を掛けられず、幾度と無く記者会見が行われている。
記者は相変わらずな言葉を投げ掛け、警察の避難する。
『何で事件を止められないんです!! 警察の怠慢なのでは!?』
『我々は全力で捜査に当たっています。これからも全力を尽くし、犯人逮捕に尽力します!!』
最早、見慣れた、と言っても過言では無い記者会見。
キャンキャンと好き勝手に吼える記者の犬共に、結果を出せない警察の者達。
この状況だと、事件の解決は、まだ先になるだろう。
今こそ好機。
事件の解決に警察は焦燥しているはず。
ならば、地元の探偵事務所に協力を求めてくる可能性は高い。
警察も最早、恥も外聞も無いはずだ。
警察の威信の為、確実に事件を解決する、警察上層部の考えは恐らく、これだろう。
故に、この状況で秋月 司は何をするべきなのか、それは決定的だった。
(さて、行くか。まずは…警察嫌悪症の所長の説得、だな)
面倒な役だが、これはクリアするべき第一の試練。
ならば、その試練、甘んじて受領するとしよう。
長橋探偵助手、秋月 司は行動を開始する。
己が抱く1つの野望の実現の為に。
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