ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 奇跡の人形
- 日時: 2010/09/25 20:45
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: E8lgSYnB)
どうも、クロウです。
今回は、僕の書いたものでは今までにはない、人形が主人公です。
恋愛系、ですが……一応、シリアスと言えばシリアスでヤンデレ要素含んでるんで、ここで書きます。
ここでは注意です。
荒らし・チェーンメールは歓迎しません。禁止です。
あと、僕が嫌いな人、恋愛要素NGの人は見ない方がいいです。
最後に……。僕に文才という言葉の文さえあるかどうかはわかりません。自己判断でお願いします。
……残ってくれるんですか?
できれば、本文も読んで言ってくださると嬉しいです。
目次
登場人物>>5
プロローグ>>6
- Re: 奇跡の人形 ( No.20 )
- 日時: 2010/09/20 19:17
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: aw3qwL.x)
第2話
私、今、とても幸せです。
でも、少し苦しいです。胸が針でちくちく刺された様な感じがします。
とても、複雑な感じです。
白いベッドに倒れこむ主人を見て、シェリーは思わずため息を漏らす。
シェリーが動けるようになってから、尚は寝食さえも忘れて、シェリーのことについて調べていた。
シェリーは動けない人形のはずだ。
なら、何故、動けるようになったのだろう。
そのような考えを頭の中で繰り返しながら、尚はゆっくりと目を閉じた。
尚の目の下には濃いクマがあり、ぐったりとしていて、まるで病人の様だった。
「ムシュー、尚……。イイ加減ナニカ口ニ入レナイト、病気ニナリマスヨ」
シェリーはそう言って、先ほどキッチンから持ってきたサンドイッチを手渡す。
だが、尚は「食べたくない」と言って、サンドイッチを受け取ろうとしない。
人形のシェリーは睡眠も食事もいらないが、尚は人間だ。そのどちらかが極端に減ると体を壊してしまう。
だが、尚はそんなことはどうでもいい、というような状態だ。
シェリーは困った顔をして、小さなため息をついた。
その時、ドアを軽くノックする音が聞こえた。
「すみません、あの……中に入ってもよろしいですか?」
ドアの向こうから、声が聞こえた。
尚は返事をしようとしない。シェリーは驚いて返事ができない。
返事が返ってこないので、ドアをノックした相手も困っているようで、ドア越しにため息が聞こえた。
反応が返ってこないので、ドアをノックした相手はドアノブをひねり、前に押す。
「尚さん、死んでは……いませんよね? でも、なんですか、その御姿は」
ドアの向こうには、シェリーを動けるようにしてくれた少年がいた。
少年は黒の燕尾服を着ていてまるで執事の様だったが、美しい金色の髪と悲しみを帯びた雰囲気で、自分の願いをかなえてくれた少年だということが解った。
「お前、トリステスじゃねぇか。今までどこ行ってたんだよ」
「あぁ、えぇと……、そのことは後で話しますので」
「お前がいない間に、俺の可愛い人形は動くようになったし、嬉しいといえば嬉しいが、状況が呑みこめなくて大変なことになったんだぞ」
尚はかすれ気味の声でそう言い、少年を睨む。
少年は苦笑し、乾いた声で笑った。
「実はそれ……、原因は私なんですよね」
少年はそう言って、申し訳なさそうに目をそむけた。
尚は小さく舌打ちをして、ギリッと歯ぎしりをする。
「お前ならできないこともないが、そのことをどうして俺に話さなかった」
「……はぁ、時間がなかったもので。ですが、貴方もシェリーさんが動くといいと言っていたではありませんか」
「まぁ、そのことについては感謝するけどよ? 一言伝えろよ、そういうことは」
尚の苛立ち気味な声に、少年は口を固く閉じ、俯いた。
「あぁ、そう言えば、シェリーはこいつのことは知らないんだったな……。こいつはトリステス。俺の守護天使ってやつらしい」
尚はそう言い、トリステスを見る。
トリステスは「どうも」と軽く頭を下げる。
シェリーは「ジュ、マペッル、シェリー」と言って、トリステスに手を差し出す。
トリステスは弱弱しく微笑みながら、その手を握った。
その後、尚はしばらく寝ていなかったので、夕食をとり、シャワーを浴びた後、ベッドに横たわり、ぐっすりと眠った。
シェリーは主人が元気を取り戻したようなので、嬉しそうに微笑みながら、白いベッドに座った。
- Re: 奇跡の人形 ( No.21 )
- 日時: 2010/09/23 14:47
- 名前: ★ユマ★ (ID: 6w.ezElv)
んふふふふふふっ♪←《恐
シェリーちゃん・・・
相手にされなくて可愛そう・・(;へ;)
尚くん・・・
突然人形が動いたら、私もこんなになりそうです・・
まぁ、がんばってねっ♪
うふふふふふふふふふふふふっ●〜*
- Re: 奇跡の人形 ( No.22 )
- 日時: 2010/09/23 18:04
- 名前: アムロ ◆/0/V5vVlUM (ID: 5oJbC9FU)
読ませていただきました!
とっても素敵なお話ですね!
早く続きが読みたいです。頑張ってくださいっ!!
- Re: 奇跡の人形 ( No.23 )
- 日時: 2010/09/25 21:07
- 名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: E8lgSYnB)
★ユマ★様へ
可哀そうもなにも、買った相手が悪かったんですよ(作者としてどうかという発言)
もっと能天気な人が買ったら、きっとここまで悩みませんよ。
……寝食もせず、朽ち果てる感じに。ですか?
止めた方がいいですよ。その死に方は何となく不快感を覚えそうですし。(朽ちるときに)
はい、がんばります。
アムロ様へ
読んでくれてありがとうございます。
素敵、ですかね?
続き、明日、またはあさってあたりに更新しますので。頑張ります。
- Re: 奇跡の人形 ( No.24 )
- 日時: 2010/09/27 15:41
- 名前: 羽百合 蕾 (ID: 3nlxUYGs)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
それはそれで面白いと思うけど(苦笑
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