ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ヤンデレ女とモテない僕
日時: 2010/09/24 07:03
名前: 弥一&ナック (ID: QxAy5T6R)

ども、弥一です

「今書いている小説も終わってないのになにやってんだ俺」と思いつつ、新たに全く違う作品を書こうと思います。



友人のナックと共に書いている都合上、10話以上20話以下で終わらせようと思っています

文才0%ですがよければ是非読んで下さい


追記
最近ナックとの共同執筆が(と言ってもメールですが)遅れている為、更新が遅くなります


修正について
幾つか意味不明な文字(てか数字?)がありましたので修正しました

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ヤンデレ女とモテない僕/第六話 ( No.6 )
日時: 2010/09/23 22:18
名前: 弥一&ナック (ID: QxAy5T6R)

「だ、誰ですか。貴方は?」

恐る恐る聞いてみる

俺に声を掛けて来たのはどう見ても写真の彼女とは違う人物だった

頭の中で考えを巡らせていると、彼女が口を開いた

「私は頼まれただけで。ここから信号を3つ行ったところにある公園にこの人がいますよ」

彼女は俺に写真を渡すと、そのままどこかへ行ってしまった

ヤンデレ女とモテない僕/第七話 ( No.7 )
日時: 2010/09/23 22:23
名前: 弥一&ナック (ID: QxAy5T6R)

俺は女の人に言われた通り


その信号を3つ行った先にある公園へ向かった。


時間は、15分前…


彼女は、既に公園のベンチに座っていた。


「…まんま、写真通りだ。」


そう思い…ホッと一息つくと、彼女に話し掛けた。

「神崎さんですよね」

声を掛けると彼女は振り向き、俺を驚いた様な目で見ている

「…本当に来てくれたんですね。嬉しいです」

消えてしまいそうな声

その声に俺は更に惹かれた

「当然じゃないですか」

俺は照れながら彼女の座るベンチに近づいて行こうとした時、俺は違和感に気づいた

…人が誰もいない

日曜日の2時前だぞ。こんなにも静かなはずが無い

そう思った俺は彼女に聞いてみた

「今日は人がいませんね」

そう聞いた

そして俺は後悔することになる

だって彼女は怖いほど低い声で

「ええ。だって…みんな殺しちゃいましたから」

そう言ったから

ヤンデレ女とモテない僕/第八話 ( No.8 )
日時: 2010/09/23 22:31
名前: 弥一&ナック (ID: QxAy5T6R)

俺は言葉を失った。


彼女の顔を眺めながら、沈黙だけが流れた…。


そして、先に口を開いたのは彼女だった。


「あの…冗談ですよ?」

先ほどの低い声から元のか細い声にもどっていた。


「っえ!あっ!あぁ〜〜冗談だったんだ。…驚いちゃったよ。」


軽い笑みで微笑むと彼女も小さく微笑んだ。



確かに聞いたはずの低い声に違和感を感じたが…その時は緊張のし過ぎで幻聴を聞いたのかと思い、頭の中で打ち消した。


「んじゃ…いこうか!!!」


気持ちを切り替るように元気よく声をはった…。


そして買い物や食事などをし彼女とデートを楽しんだ。


時刻は8時…


帰路に着き、彼女をおくってあげる事にした。


「今日は楽しかったね!!」


彼女は元気よく言う。

彼女とは、このデートで結構馴染める事ができ、向こうもすっかり心を開いたみたいだった…。


「また一緒にいこうね!!!」


そんなたわいもない楽しい会話をしているうちに、神崎と表札がかかった家の前に着いた。


「あっ私の家ここだから。」


そう言うと

彼女はそっと顔を近づけてキスをした。


いきなりの事で俺は頭が真っ白になった…。


スッと彼女は…顔を離し、真っ赤になった顔で…


「じゃあまたね!!!」


と言って…


走って玄関まで駆けて行った…。


俺も顔を赤くしながら…指で唇に触れた。

まだ彼女の朗らかな暖かみが残っていた。


あっファーストキスだ…。


顔を赤くしながらそう思った。




今日を振り返ると…

はじめこそは少し奇妙だったものの…


本当に今日は幸せだった…。

彼女とデートしたあの時をまだ体が欲しているし…。



俺は空を見上げ…

星達に願った…。


こんな幸せが続きますように…。


…と。


そしてゆっくり歩き出し、帰路に着いた…。



全ては順調だった…。


神崎家二階、窓のカーテンの隙間から薄気味悪い笑みを浮かべながら、帰路に着く俺を眺めていた以外は…。

ヤンデレ女とモテない僕/第九話 ( No.9 )
日時: 2010/09/24 06:58
名前: 弥一&ナック (ID: QxAy5T6R)

初めてのデートを終えた俺と彼女はその後もメールでのやりとりを続けていた

そして、祝日である火曜日にまた彼女とデートすることになった

待ち合わせは前と同じ公園に午後3時集合

俺は浮かれており1時間も早く公園に着いた

そして見てしまった

彼女……神崎 奈々美がナイフを片手に



人を殺していたところを

ヤンデレ女とモテない僕/第十話 ( No.10 )
日時: 2010/09/24 06:59
名前: 弥一&ナック (ID: QxAy5T6R)

見間違いだ。見間違い。そうに違いない。話しかければ前の様に優しく微笑んでくれる筈だ

そう頭で思っても身体が動かない

なんとか身体を動かそうとしていると低い声で彼女は呟いた

「これで全員殺したかな?瀬野君とのデートで他の女がいると邪魔になっちゃうから、ちゃんと殺しておかないと」

瀬野君と言うのは俺の名前だ

瀬野 優斗。

以前メールで名前を聞かれたので教えてあげた

俺は彼女を視界から消す為に少し左を向いてみると何も無い様に見えた。

…だが

「ヒッ!!」

地面をよく見ると、アスファルトの灰の様な色でなく、赤黒い色になっていた

そう。まるで……


人の血が乾燥した色の様だった


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