ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 永久の刹那
- 日時: 2010/09/27 16:01
- 名前: 水妖 (ID: 8hgpVngW)
刹那 setsuna
語部
永久 towa
刹那の元カノ
保 tamotsu
永久の彼氏
ある日彼女は僕の目の前でこう言った
「この人、彼氏なの。
だから、ね。別れてよ。」
九つも年上の、保という人を紹介された。
「よろしく・・・。」
知るか、ばか。聞いてないし。
「刹那です。宜しくお願いします。」
でも、僕はありったけの笑顔で言った。
ありったけの、無心の笑顔で。
- Re: 永久の刹那 ( No.15 )
- 日時: 2010/09/29 22:38
- 名前: 花音 ◆L4/iHEg6iQ (ID: ktFX/uOB)
あ、良かった!実は心配性の私。←
うん、私シリアス大好きだからさっ!
もうこれからハラハラしまくってるぜ!!
- Re: 永久の刹那 ( No.16 )
- 日時: 2010/09/30 06:08
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
新小説、新小説!!
がんばってください\(^o^)/
- Re: 永久の刹那 ( No.17 )
- 日時: 2010/09/30 17:08
- 名前: 水妖 (ID: 8hgpVngW)
- 参照: 殺人者デ、裏切リ者デ、孤独デ。
>アキラさん
二回w
新小説が大事な言葉なんですか!?(笑)
はいッ
初心に戻って頑張ります!!
- Re: 永久の刹那 ( No.18 )
- 日時: 2010/09/30 19:11
- 名前: 水妖 (ID: 8hgpVngW)
- 参照: 孤独ハ終ワラナイ。俺ガ、コノ世界ニ居ル限リ。
“刹那・・・すまん。俺の所為だよな、俺が我が儘言ったから・・・。”
そんな事無いよ。
それに、永久の事だから、きっと忘れてるよ。
今までだって、そうだっただろう?
“刹那・・・俺は、お前に俺の分まで生きて欲しいんだよ。だからよォ・・・死ぬとか、言うなよ。”
・・・どうだろうね。
僕一人残されてても、楽しくないんだ。
でも、僕は、愛情を知らずに育ってしまったから。
異常なマゾヒストで、愛を求めるようになって。
殺されるほど愛して欲しいって。永久なら殺してくれるかなって、思ったんだ。
“愛情は無いと思うぞ。永久からは殺気くらいしか感じられねェもん。”
そうだろうね、それが当たり前だろう。
・・・ま、いいんだよ。優樹さんが殺してくれるって約束してくれたしね。
“大体あの事件だって説明すれば永久だって分かってくれるってッ!!”
それでも、僕が刹華を殺した事実はズレない。
逆に癇に障ってグサリ、じゃないかな。
“つーかさァ、その前に刹那は俺を殺してねェだろうがよォ・・・。”
・・・違う、僕が殺した。
本当に、本当に僕がやったんだよ。
“刹那ァ・・・、やめろよォ・・・。そんな事言うなってェ・・・。”
・・・刹華が気にする事無いんだよ。
刹華に・・・この身体、譲ってもいいんだよ。
“冗談はよせよ。これは刹那の身体だ。つか、気にするって。四六時中そんな事考えられたら中に居るこっちも胸クソ悪ィし。”
本当?じゃあ、楽しい事でも考えとくか。
・・・。
“お前・・・それ・・・ッッ。”
- Re: 永久の刹那 ( No.19 )
- 日時: 2010/09/30 19:40
- 名前: 水妖 (ID: 8hgpVngW)
- 参照: 今ダケコノ時ニ浸ラセテ。今ダケデイイカラ、オ願イデス。
「・・・うーわ。刹那、お前コレ・・・。」
「ていうか、早くして下さい。学校に遅刻します。」
「否、行くなよ。」
この人は僕のおじさん・・・違った、冬夜さん。
おじさんは叔父さんなんだけど・・・まだ、二十代らしいし。
僕の背中を見てノーリアクションって、ある意味凄いと思うんだ。
「・・・病院には・・・見せらんねェよな・・・。」
「ですね。」
「え・・・っと、俺、仕事なんだけど。」
「知ってますよ。」
「・・・留守番ヨロシク。学校行ったらブッ殺すからな。」
「はいはい、行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」
・・・冬夜さんは冬夜さんなりに心配・・・してくれてるの?
“俺が学校行かせる。兎に角、永久に会いに行こうぜ。”
じゃあ、刹華行ってよ。
僕、やる気無いから。
“え・・・。だって刹那運動神経ほぼゼロじゃん。走ってもそんなにスピード出ないから詰まらねェんだけど。まァ、いいけどさァ。”
***
「え?あぁ、刹那ですが。」
遅れて登場した俺(刹那のフリした刹華)はというと、先生にはビビられ、生徒間ではヒソヒソと噂話のご様子で。
てか、先生ビビんなよ。
ま、そんなのは何故かとっくのとうに分かってる。
それは、俺が血だらけだから。・・・あ、背中がだぞ。
傷口が開いたみたいなんだよな。全力疾走のしすぎだと思うけど。
「・・・せ・・・つなじゃないよね。」
そこにいたのは永久と永久のお友達らしき人達。永久の後ろでヒソヒソと噂話を楽しんでいるようだ。
・・・おばちゃんか。井戸端会議の議題になるのは嫌なんだが。
「永久じゃねェか、何してんだ?」
「ね、永久ちゃん。この人って刹那君でしょう?こんな人だったっけ?」
「・・・違う。刹那じゃないわ。刹華でしょう?」
「分かってくれたかー。超嬉しいッ。」
「だって、私の大好きな刹華のことだもの。間違ったりなんかしないわ。」
「あ、永久ちゃん。私達向こう行くねッ!!ごめんね、永久ちゃんッッ。」
女の子達はそそくさと走っていってしまった。
「・・・私も行ってくるわね。」
「ん?あぁ、じゃ。」
「おいッッ!!そこの生徒ォ!!」
「あァ?んだよ。」
「その背中見せなさい!!」
先生が俺の背中を見ようとする。
見せる訳にはいかねェ。これを見られると警察沙汰になるかもしれねェし、何より中身が女子なんだッッ!!
無理だろッ。
「早く見せな「うっせェ!!触んじゃねェ!!」
辺りがシーンと静まり返る。
“刹華・・・僕の身体で変な事しないでよ。”
じゃあ、見られてもいいんかよ?
“永久の様子は見たし、帰ろう?刹華。”
へーへー。
てか、帰ったとしてどうすんだよ。
血ィだくだくなんだが。
「・・・刹・・・那じゃないね、刹華さん?」
「あ、優樹。丁度良かった。ちょ、一緒に帰ってくれね?血ィだくだくでよォ。」
「・・・いいけど。」
“刹華・・・格好悪い。”
うっせーなッッ!!!
こんな血だらけで帰ってもなんかになりかねないだろ!!
“何かって?”
・・・警察沙汰とか?
あー・・・優樹に上着借りよーかな。
「なァ、上着貸して。」
「・・・はい。あげるって。」
「センキュ☆」
***
「いや、本当にありがとなー。お、冬夜に電話しねーとなッッ!!」
「じゃ、私はこれで。」
「おい、冷てェなァ。」
「だって、貴方は刹那じゃないでしょう?」
「ま、そりゃそうだけどよォ。」
・・・一瞬で俺と刹那の違いを見破ったのはコイツと永久だけ。
本当に刹那が好きなんだなー。可哀想になー。
“そうだね。”
冷たくねェ?
ま、何にせよ俺には関係ねェけどッ。
「じゃ、お大事に。」
「へーへー。」
・・・電話しよ。
「もしもし、冬夜・・・さん?」
“危なッ!!冬夜さんは刹華が僕の中に居るって知らないんだからッ!!”
「えっと・・・傷、開いちゃった。」
『・・・ばかが。』
だーかーらー、俺はばかなんだっつーのッ!!
『まっとけ。帰るから。』
「え?あ、はい。」
何か敬語になっちまった・・・。
あー、俺、冬夜と喋った事なんかねーし。
ま、今のはノーカウントで、刹那、交代だ。
“・・・はいはい。”
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