ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Voice of the devil〜悪魔の声〜 参照300
日時: 2011/04/11 15:45
名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: p81XYxhw)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=15529

こんにちは、もう一つ小説を書いているのですが、掛け持ちで書かせていただきます^^
もちろん、もう一つの作品もきちんと仕上げますよ><

—————注意事項—————
1 荒らし、チェンメはお断り
2 あまり黒くないかも…
3 駄文です。駄作です。それ
  でも良いですか?
4 アドバイスとかはエネルギー
  になります!
5 アドバイスといえど、中傷
  っぽいアドバイスはお断り
  です。


—————注意事項—————


—————目次—————
目次【>>0
登場人物【>>1
プロローグ【>>2

01【>>03】   11【>>26】    
02【>>06】   12【>>33
03【>>07】   13【>>38
04【>>08】   14【>>39
05【>>09】   15【>>45
06【>>10】   16【>>50
07【>>13】   17【>>55
08【>>14】   18【>>59
09【>>15】   19【>>67
10【>>16

—————目次—————


—————書いている小説—————
シリアス・ダーク
【椿原小学校探偵部、始動】
※参照

コメディ・ライト
【オタクな生徒会長は絶好調?】



—————書いている小説—————

—————お知らせ—————
4/11・参照300突破!!


—————お知らせ—————

後ほど、オリキャラを募集…したいな、と思っています^^

この小説は、1人の悪魔と契約した少年がどうやって世界を変えるのか。
自分が望む世界とはなんなのかを探していく、ストーリーです^^

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Re: Voice of the devil〜悪魔の声〜 ( No.11 )
日時: 2010/11/16 18:51
名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)

登場人物更新しました!

Re: Voice of the devil〜悪魔の声〜 ( No.12 )
日時: 2010/11/16 18:59
名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)

「悪魔とは人間の魂を喰らって生きています。
 死んだ人間の魂を回収するのが死神なので、昔から死神と悪魔は対立がやみませんでした。
 そんな中間の立場に置かれた人間は、常に双方を仲裁しました。
 そしてついに争いに巻き込まれた人間が後を絶たなくなったのです」

いちほです><

Re: Voice of the devil〜悪魔の声〜 ( No.13 )
日時: 2010/12/23 16:05
名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)

07

「悪魔とは人間の魂を喰らって生きています。
 死んだ人間の魂を回収するのが死神なので、昔から死神と悪魔は対立がやみませんでした。
 そんな中間の立場に置かれた人間は、常に双方を仲裁しました。
 そしてついに争いに巻き込まれた人間が後を絶たなくなったのです」

 その戦いから500年後。争いが終わった頃には、仲裁に入った人間のほとんどが巻き込まれてしまった。その当時は責任を持って悪魔と死に神が処理し、人間、悪魔、死神はほとほどの距離を保って、今まで争いもなく生活していた。
 しかし、そんな穏やかな現在の悪魔界を反対する組織が内密に出来た。
 悪魔は人間より長命で、短くて1200年。長いと2000年は生きる。500歳で人間で言う成人式が行われて、立派な悪魔として様々な公務に当たる。その中に今年から、『人間狩り』と言う闇の組織が出来た。その名の通りに、人間界に密入界して人間を無理矢理悪魔界に連れてきてしまうのだ。それは、先ほど言った反対派の組織の中に出来たものだった。

「そして、今年。悪魔界はその反対組織に乗っ取られてしまいました。
 新悪魔界の誕生です。その新悪魔界の長、ブラッドが命令したのです。『人間界、死神界を征服する』——と」

ほこり臭い文芸部の部室の中央で、ドラマ口調で言う美少女。
……案外絵になる。

「ちょっと、聞いてるんですの?先ほどからぼーっとしてて」
「ああ、聞いている。しかし、そこで疑問が残る。悪魔界が世界征服を企んでいるのは、分かった。しかし、何故に人間である俺がお前と契約して人間界を滅ぼさなければ行かないのだ?」

そう言うと、ローズは待ってました、とばかりにあまり発達していない小さな胸を張った。美少女ではあるが、身体的にはあまり成長はしていないようだ。

「人間界を滅ぼすために、どうして人間と契約するのか。
 悪魔の寿命は短くて1200年。争いが終わって500年と言うことは、まだ生きている旧悪魔が居ます。その悪魔達は人間を傷つける事を恐れている者もいます。
 そこで、人間が我々新悪魔に協力すれば、旧悪魔達は問答無用で従う。長はそう考えたのです。
——ご理解いただけましたか?」
「ああ…。おそらく、今話した内容は否が応でも理解しないといけないんだろうな……」「そうですわ。意外と頭の回転が速いですのね。安心しましたわ」

勝ち誇ったような顔で言う美少女を睨む気力も無く、俺は盛大な溜息をついた。
……とりあえず部室の掃除でもするか。

Re: Voice of the devil〜悪魔の声〜 ( No.14 )
日時: 2010/12/23 17:04
名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)

08

「ちょっと、何なんですのこれ!?どうして机の下から埃まみれの原稿が出てきますの!?」「ああ、黒板の下にあるゴミ箱に投げ入れようとしたのだが、失敗したやつが机の下に捨てたままだった」
「信じられませんわ……。なんて不潔な人間なのでしょう…」

ほっとけ。

あの話が終わった後。俺はこの埃かぶった部室を綺麗にするために、ほうきと雑巾、水の入ったバケツを手に再度部室を訪れた。
そして——。

「……まだ居たのか」
「当然ですわ。私はあなたの契約者ですもの。常日頃からあなたのそばにいなければなりませんの」

冗談じゃない。我が物顔で俺の部室に長々と居座られたら、原稿に集中できやしない。
……常日頃?

「待て。今常日頃と言ったよな」
「ええ、言いましたわよ。それが何か?」
「常日頃……。俺のそばに?」
「他に誰が居るんですの?」

そうだ。俺はあいつと(勝手に)契約したんだ。と言うと、あいつの言う契約者というのは当然俺の事だろう。

「……俺の…家にまで来るのか?」

俺の中の最大の疑問を投げかけてみる。すると、その美少女はさも当然のような顔をして、とんでもないことを言い放ったのだ。

「あら、もしかしてあなたは常日頃という言葉の意味、分かりませんの?
 なんて、ぼんくらな人間なのでしょう」
「ぼんくらなのはてめーだぁぁああ!!!」

その直後、再び職員室から先生が来ることとなった。


「だいたい、なんでこのあたくしが人間界の埃臭い部屋を掃除しなければなりませんの?」
「言っておくが、手伝うと言い出したのはお前だからな」
「あら、だってあなたの掃除の手つきと言ったら、逆に埃をぶちまけているだけですわ。
だったらあたくしのような完璧な美少女が掃除した方が、この小汚い部屋もうかばれますわ」

好き放題言いやがって。
俺は改めてこの女のうざったさを憎らしく思った。本当にうざい。
ちなみに、この女の背丈は俺よりも頭1つ分くらい小さい。そのため、小さいくせに威張っていると、本当にむかつくことこの上ないのだ。

「……ふぅ。まぁこんなもんでいいだろう」

掃除すること1時間半。
埃だらけで真っ白だった部室は、 ようやく人が居座れるように綺麗になった。
……それでも、真っ赤なワンピースを着た美少女には似合わない風景だったが。
実はと言うと、少し期待していたのだ。
掃除が終わったらすぐに消えてくれるのではないかと。これは掃除しなかった俺のことを怒った掃除の神様が寄越した、悪魔なのではないかと。
——まぁ神様と悪魔をつなぎ合わせるのは、さすがに罰当たりか。

「なんですの、人の顔をじろじろと」
「……何でもない」

早くこいつと縁を切りたい。
俺は神様でも仏様に祈った。……もうこの際は悪魔にでも祈りたい気持ちだった。

Re: Voice of the devil〜悪魔の声〜 ( No.15 )
日時: 2010/12/23 18:02
名前: 星都 ◆U9Gr/x.8rg (ID: PWqPGq9p)

09

「……寒い」

夕方の6時半。今は秋だが、少し日が短くなったのか、あたりにだんだんと闇に染まっていく。
今日は次郎は居ない。いつもなら嫌な顔をしているのにも気づかずに、顔を間近に迫って絡んでくるのだが。

「……って俺は心配しているわけではないからな」

誰も聞いていないだろうが、何となくそう言ってしまった。
———『悪魔』
悪魔というと、どんなイメージを持つか。
口の端まで避けた真っ赤な唇。長い舌。鋭く、まるで何もかも見透かされているような瞳。
端整な顔立ちをしている。月夜の闇に人間を引きずり込んで、魂を喰いあさる。
 しかし、俺が部室であったあの美少女。自称悪魔。確かに人間とは思えないほどの、美しい顔をしていた。陶器と疑ってしまうほどに。

「……あ、着いた」

考え事をしながら歩いていると、いつの間にか家の前に着いていたようだ。

「ただいまー」

家族に心配させないように、わざと明るい表情と明るい声で家に入る。
もちろん、最初に聞こえてくる声は——。

「あっれー?もう帰ってきたの?一生帰ってこなくて良いのにー。あっははは!!」
「……ただいま帰ったぞ、お前の偉大な兄がな」
「はぁ?偉大、ばっかじゃないの?」

昨日の夜録画したバラエティ番組を見て大笑いしてる、品のなに我が妹の罵声であった。

「…もう少しかわいらしいお帰りが言えないものか……」

妹を持つ兄として、一度でも良いから甘えられたいと思うのは、俺の数少ない願いである。

「今日はお袋はバイトか…」
「うん。遅くなるって言ってたよ。だから今夜は二人っきりだね」

二人っきりだね。二人っきりだね。二人っきりだね。

なんだか妙にかわいらしく聞こえる。……って俺はいつから危ない奴になったんだ。
これだと、また妹に馬鹿にされてしまう。

「もともと馬鹿にしていますから、安心しなさい」
「そうかそうか。それならば安心———」

……ちょっと待て。
この無駄に上品な喋り方で、人の神経を逆なでするような言い方。
どこかで聞いたことがある。もちろん、俺の可愛い(そうでもないかもしれないが)妹の香里は、こんな喋り方はしない。人の神経を逆なでするような言い方はするが、こんなに上品ではない。
恐る恐る首を後ろに向かせる。知らず知らずのうちに体が拒否しているのだろうか、それだけの動作なのに首が痛い。
やっとの思いで首を振り向かせると———。

「ちょっと、何なんですの?化け物でも見たような顔をして。これだから人間は」

真っ赤なワンピースを纏い、真っ赤な厚みのない唇。雪のような、陶器のような白くてなめらかな肌。
俺が知る限り、人間とは思えないほどの美少女をは1人しか居ない。

「……ろ、ローズ…ウィンディ?」
「あら、そのすっかすかの脳でもあたくしの名前を覚えててくださったの?
 光栄ですわ♪」

そう、あの悪魔であった。
次の瞬間、俺は声にもならない叫び声を上げていた。


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