ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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無題『〜第Ⅰ章nothingness〜』暫く更新中止
日時: 2010/12/15 00:51
名前: 舞音子 (ID: .ZLG9XHf)

プロローグ

小さい時よくテレビでファンタジーやアクションなんかのアニメを見ていたのを今でも鮮明に覚えている。

そしてさまざまな感情が芽生えたときに小説というものに出会ったのも覚えている。

それらのなかの物語はどれも魅力的で実際にこうなってほしいと願うものばかりだった。

退屈な日々が一変し世界を変える冒険に旅立つってのを一度は体験してみたいと思っていた。
そして結局は世界は救われ旅の途中で出会うヒロイン的存在の美女と結婚してみたいなとも思った。

が、違った・・・・・・・・・・

あれは冒険でもなんでもなく・・・・・・・・


『登場人物』>>6
『#1』>>1>>2>>3>>4>>5>>7

『〜第Ⅰ章nothingness〜』>>8>>9



何度も題名変えてすみませんっ;;
じっくり考えてつけたいと思います((

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無題『#1』 ( No.7 )
日時: 2010/12/02 16:51
名前: 舞音子 (ID: .ZLG9XHf)

帰り道は3人とも同じ方向である。いつものように他愛のない学校での話をして永田、並河が優徒を冷やかしながらこの街でもっとも活気のある商店街を歩いていた。

夕暮れ時店じまいをする店が目立ち会社帰りのサラリーマンなども目につく。母と手をつなぎキャッキャと笑いながら無邪気な子供を見ると気持ちが和む。

「万引きだぁーー!!待ちやがれー!」

後方で大声が聞こえ3人は立ち止り振り返る。
フードを深くかぶり何かを抱え込むようにして「毎度八百屋」のおっちゃんから逃げている。

その男は優徒たち3人の間をぶつかりながらも逃げていく。

「ってぇ!!あいつむかついた!おっちゃんオレらに任せな。」

そう言い永田はエナメルバッグをその場に置き優徒、並河に「いくぞ」と合図し男を追っていた。
並河も後に続く。

「おっちゃん待ってな」

ニィッと笑顔をぜぇぜぇ息を荒くしている八百屋のおっちゃんに向け、優徒も後を追った。


「くそっ待ちやがれ!」

男は足が速く日々部活で体を鍛えてる3人だがなかなか追いつけなかった。


男が角を曲がり裏路地へと入っていく。永田、並河そして優徒の順番でそれに続く。

裏路地はしんみりしていて暗かった。地面にはところどころ水たまりができている。

すると男は水たまりに足を滑らせたのか派手に倒れる。

「ラッキー!」

大声でそう叫ぶと永田は倒れている男の背中にダイブする。
捕まえたと思ったが男は立ち上がりさらに逃げようとする。

「こんにゃろー!」

続いて並河が男の足をとらえる。動きは遅くなったものの一歩ずつだが男はまだ先に進もうとする。

「あきらめろ!」

最後に優徒がもう片方の足を捕まえる。
3人がかりでやっと止めたが男はなんの反応もせず言葉も口にしなかった。

「盗んだもの返せよ。」

永田が背中にしっかりしがみつきながら詰め寄る。
すると男の目の前が歪み始め黒い隙間が出来た。

「「「え?」」」

3人の頭には「?」しか浮かんでこなかった。

次の瞬間、男は3人をしがみつけたまま黒い隙間へと踏み込んでいった。

「ちょっ待て!」

並河がそう叫ぶが男には聞こえなかったらしい。




虚無の中へ---------------------

Re: 無題『本編始動〜第Ⅰ章nothingness〜』 ( No.8 )
日時: 2010/12/02 16:44
名前: 舞音子 (ID: .ZLG9XHf)

『〜第Ⅰ章nothingness〜』


地面が冷たい。
木々の香りがして風が頬を撫でるようにして過ぎ去っていく。

小さい頃、近所の友達とよく山に探検にいったっけ----
それで服にいっぱい泥をつけて母さんに怒られた---

自然の匂いがする--
けどなにか違う-------


「ッ!!!??」

優徒を勢いよく起き上がりあたりをキョロキョロと眺めまわす。
空は漆黒に染まり真上には月が煌々と光を発している。
周りは高い木に囲まれ草むらからは虫の鳴き声が聞こえる。

手になにかがあたる-----
視線をそちらに向けると、


「永田!並河!」

2人が倒れていた。腹が浮き沈みしているため寝ているだけらしい。


ここはどこだ-----

その疑問が頭に浮かんでくる。明らかにあの商店街ではない。
あの時たしか万引き犯を捕まえようとして・・・・・・

万引き犯?

「ッ!!!」

あの男のことを思い出し立ち上がり再び周りを見てみるが誰もいなかった。人の気配も感じられない。

「なぁ優徒〜、ここどこだ?」

どうやら永田が起きたらしい。目をこすりながら寝ぼけた声でたずねてくる。

「オレもわかんねぇよ。」

はぁっとため息を一つつきその場に座り込む。

Re: 無題『本編始動〜第Ⅰ章nothingness〜』 ( No.9 )
日時: 2010/12/09 00:38
名前: 舞音子 (ID: .ZLG9XHf)

それにしても月が綺麗だ・・・・・。
こんなにも月が綺麗に見えるなんてここはどこかの田舎だろうか・・・・・。

「んーっ」

並河がふあぁとだらしない声を出しながら目を覚ます。

「ん?ここどこ?」

辺りをキョロキョロと見回しながら同じ疑問をぶつけてくる。

「オレもしらねぇよ。」

「オレも。」

暗い雰囲気とわかるや否や並河が立ちあがりいきなり大声で

「誰かいないかぁーっ!!!」

と叫ぶ。それを慌てながら止める優徒と永田。

「ばっかやろっ!近くにまだあの万引き犯がいるかもしれねぇんだぞ。」

永田が並河の口を抑えながら言う。

「永田、並河苦しそう。」

笑みを浮かべながら優徒が永田にそう指摘する。

「あっわりぃっ」

慌てて並河の口から永田が手を離す。並河はぜぇぜぇと息を吐き出しながら

「殺す気かよっ」

と言う。3人は笑いながら月を仰ぎ見る。

ここはどこなのか・・・・・

それがいま一番知りたいことだ。

そしてあの時一体なにが起こったのか・・・・

Re: 無題『本編始動〜第Ⅰ章nothingness〜』 ( No.10 )
日時: 2010/12/10 22:40
名前: りゅりゅ♪ (ID: JLxwojUk)

わぁっ!すごく面白い!
さすがだね♪続き頑張って!

Re: 無題『本編始動〜第Ⅰ章nothingness〜』 ( No.11 )
日時: 2010/12/11 00:06
名前: 舞音子 (ID: .ZLG9XHf)

コメありがとっ!ww

りゅりゅも頑張ってっ!


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