ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 彷徨い人の十字路
- 日時: 2010/12/31 22:21
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
クリックthanks!!
初めまして、涼原夏目と申します。
呼ぶのが面倒でしたら涼原とか夏目とか略してくださって構いません。
実はこの名前以外の名前で活動しちゃってる奴ですがとりあえずそれは留めておいてください。
〜参照200突破しました!〜
ええええええええええええええええええええええ!!?
何とビックリ参照200突破しました! やったね! ゲーデさん!←
† お客様 †
蜜蜂様 極光様 黎龍様 ポアロン様
† 目次 †
プロローグ>>01
登場人物>>02
第一章 「ゲーデ」と言う名の悪魔
>>03 >>11 >>13 >>20
第二章 墓地の男爵
>>26 >>32 >>38 >>45
閑話休題 裏切られた日
>>52
第三章 ありがとうと言われた日 全編
>>56 >>70 >>73 >>74 >>75 >>76
それではどうぞごゆっくり……
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- Re: 彷徨い人の十字路 ( No.74 )
- 日時: 2010/12/31 21:23
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
そこら中に転がっている瓦礫を避けながら二人は歩みを進めた。最初はやや恐れを感じていたライトもやや落ち着いてきた。
しかし辺りの景色を見回そうとすると身体の一部が爆風で欠け、息絶えている兵士が居た為ただ歩く事だけに集中している。
「…………なぁ、ライト」
ふとゲーデが歩きながら独り言でも言うようにライトに話しかける。ライトはやや下を向いていた顔を上げて「何?」と問いかけた。
ゲーデは暫く黙り、ライトの方を見て話始める。
「この辺で……転がってるかもしれないな」
「何がっ!?」
「…………はは、何だろうな〜」
ライトが顔を蒼白にさせゲーデの右腕を掴む。ゲーデはそれを面白がるかのように返事をはぐらかす。
……何だかんだでそれはゲーデの気遣いだったのだが、婉曲と言うか、伝わりにくいものではあったが。
しかも、その言葉が現実となっていた。
ゴロッ……
「!?」
ふと瓦礫のない床だけの場所に着いた二人の背後から、何かが転がるような音がする。
二人が同時に振り向き、そして二人とも顔を真っ青にしていた。
「ゲ、ゲーデ……ゲーデが変な事言うから、ぁ……」
「ままままままままままさかな。そそそそそんな事、な、無いだろー?」
自分はともかくとして仮にも悪魔であるゲーデが此処まで怖がるのはどうなのだろうか。とライトは思うが、言葉にする余裕は無い。
お前が振り向け、いえいえそっちでしょ。アイコンタクトで交わされる会話ですら、上ずっているような気がした。
そしてまるで第三者の手で首を動かされているかのようにぎこちない動きで二人は首を音のした方へと動かす。
「ぎっ……」
其処には、
「やっ……」
赤色の血と、
「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!」」
血にまみれた胴体が転がっていた。
- Re: 彷徨い人の十字路 ( No.75 )
- 日時: 2010/12/31 21:53
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
「げ、ゲーデ悪魔なんでしょ!? ちょっと調べてみてよ、ねええええええええええええええええええええ!!?」
「いやいやいやいやあの死体の額に杖乗せろって言うのか!? いくらなんだって私は嫌だぞ!?」
ライトとゲーデは半ば抱きつくかのような形で身を寄せ合う。顔は真っ青と言うか白く、身体は小刻みに震えていた。
一応悪魔であるゲーデは口とは裏腹に視線だけ動かし、その血まみれの死体を見る。
ドレスを着ていて、身長などを見ればライトより少々下くらいの年齢である少女(だと思われる)。
爆風で吹っ飛ばされたのか、かなり大量に出血している。さらに衝撃的なのは、右腕が四肢から外れ床に転がっている事だろう。
(爆風の震源地にでも居たのか……? ドレスを着ているところから、姦婦で無ければ位が高い者の筈だ……)
取り乱していた(?)時とは正反対のように冷静な推測を繰り広げる。ライトもまたその死体を見つめていた。
……すると、ゲーデの右手が突然、
燃え出した。
「!?」
「ゲーデ!」
突然の事に何があったのかと戸惑う暇もなく、ゲーデはとりあえず着けていた手袋を急いで外す。
そして後方にのけぞり、肩を上下させて呼吸をした。外した手袋は床に着いた途端今度は灰と化し、見るも無残な姿へと変貌した。
ライトは急いでゲーデに駆け寄り手袋とゲーデを交 互に見つめる。
「手袋……どうして燃えたの?」
「分からんが、一つ言えるのは」
そう言いかけ、ゲーデは自分の右手を見ながら苦笑して話す。
「この十字架を触っていたら燃えた、と言う推測くらいかな……」
瓦礫付近に落ちていた、クロア・フェモーレ国の次期後継者が付ける物である十字架。それを触ったら手袋が燃えたらしい。
ライトは恐る恐るその十字架を見、訳の分からない。と言う風な表情を見せる。
しかしゲーデはそれと対照的に死体を見つめてからふぅ、と溜息をついた。
「どうやら次期後継者様、だったようだな」
- Re: 彷徨い人の十字路 ( No.76 )
- 日時: 2010/12/31 22:20
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
「は……? 次期後継者様?」
「まぁ、ちょっと耳にした事なんだがこの魔力の込められている十字架は持ち主以外の物が触れたり、持ち主の感情に呼応して爆発するらしい」
「…………」
ライトは十字架からその倒れていた視線をずらし、死体を見た。
つまり、持ち主では無いゲーデがこの十字架に触れたら十字架が燃えて、持ち主が後継者でゲーデの視線は明らかにこの死体に向いていてこの少女に向いていて……この少女は。
「じゃあこいつが次期後継者って言うのかよ!?」
と、言う訳になるのだった。
「……そうなるな。と言う事で一応成仏させておくか」
「え? どうして?」
「このまま幽霊になってでも出られたら今私たちが居る場所が吹っ飛びそうだしな」
……冗談なのか、本気なのか。訳の分からなくなったライトは頭にクエスチョンマークを浮かばせつつ、頷いた。
そしてライトは例の杖を取り出し、少女の額に柄の方を軽く当て、一度浮かせて再度当てる。
すると、これまた例の淡い霧が少女の額から浮かび、ゲーデはそれに手を伸ばし……
視界が淡い霧もやの十字路を映した。
「…………」
一分も経たない内に死体だった少女が十字路の中心にやって来て、少女は、
北へと歩みを進める。
「北……!?」
(復活させる……生かすべき、存在……)
ライトが驚くのを横目で見つつ、ゲーデは北の道を通る者にどう言う処置をするのかを復唱していた。
この少女はまだこの世に居るべき。その事実を目の当たりにして、ゲーデは平静を装いながら少女の肩を掴み、その額に杖を当てる。
すると少女の身体が糸の切れたマリオネットのように、崩れるようにしてゲーデに向かって倒れた。
ゲーデは少女を両手で受け止めてから、視界が暗くなってゆくのを感じて…………元の瓦礫を視界に映す。
「…………」
勿論其処には少女も居た。
- Re: 彷徨い人の十字路 ( No.77 )
- 日時: 2010/12/31 22:40
- 名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)
……うーぬ、ネタが思いつかない←
- Re: 彷徨い人の十字路 ( No.78 )
- 日時: 2011/01/01 07:32
- 名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
- 参照: 明けましておめでとう御座います、今年も宜しくお願いします!!
うおおぉぉぉぉぉ、更新早ええええぇぇぇっぇ!!!
え、血にまみれた胴体?? いっやだなー、そんなもん全然怖いとか思ってないしー☆
うぅー、少女ちゃん可哀想です……><
ネタが思いつかない…か。
私の場合友達に考えてもらうか友達のネタを奪い取るかしばらくじっくり考えるか、だな。
まぁ頑張ってね☆←何コレウザい
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