ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Rotkappchen
- 日時: 2010/12/24 19:13
- 名前: 白兎 (ID: LCLSAOTe)
ハクトです。^^
更新は亀さん以下だと思われますが
見ていただければ嬉しいです。
タイトルは −本当はaの上に点々をつけるべきなんですが、文字化けしちゃうので断念−
「赤ずきんちゃん」の意ですね。−↑の理由で違いますが、そう思っていてください。ぶっちゃけ無理やりですね−
でも「赤ずきんちゃん」の結末はうろ覚えなハクトだったり。
まぁそんなに関係ないからいいよね★←
ダーク書くの久しぶり…。
でわでわ。
- Re: Rotkappchen ( No.1 )
- 日時: 2011/02/16 10:37
- 名前: 白兎 (ID: lm8tIa56)
プロローグ
「なに読んでんだァ? 音弥」
奏冴-ソウゴ-は、本を読んでいた音弥-オトヤ-に話し掛けた。
普段、音弥は本など読まない。
本どころか、全く文字を読まない。
嫌いらしい。
毎回のように下駄箱に入っている手紙(ラブレター。奴は何故かモテる)は破棄し、
仕事の依頼書でさえ読むのを拒み、奏冴に朗読させる始末。
(一回読んでやっただけで理解する奴には感心するが)
そんな彼が本を読むなんて。
奏冴は、(明日は雨か。嫌だなー)なんて考えていた。
確かに、彼の場合 雨や雪や、はたまた槍が降ってきたっておかしくはない。
音弥は、奏冴など見向きもせず、
なお本を読み続けていた。
「おーい。無視すんなー」
「うるさいよ、奏冴」
「で? なに読んでんだ?」
「赤ずきんちゃん」
「……あ゛?」
「何ですか。何か文句でもあるんですか」
「いや、幼稚だな と」
「ようち? えー幼稚かなぁ……」
とある森。
ひとりの少女。
少女は大切なお祖母さんのため
危険だと知りながら
パンとワインを持っていこうとしてた。
不安と恐怖。
安らぎはいつもの赤ずきん。
とある森。
一匹の狼。
狼は生きる為
いつも、いつも
他の命を奪って生きてた。
日常的な殺し。
見慣れた赤の風景。
とある森。
彼等は出逢う。
「……何だよ、これ」
音弥の後ろから本を覗いた奏冴が
忌々しげに顔を歪めて尋ねた。
「だから、赤ずk「いや、違うだろ」そうなの?」
奏冴は、普通の赤ずきんを読んだ事があった。
読んだなのか、読んでもらったなのかは曖昧だけれど。
でも、何となくストーリーは覚えてたつもりだった。
「こんなんじゃないだろ」
「そーなん? 俺、初めて読んだから知らねっ」
「おかしいだろ、こんな詩みたいな……」
奏冴がぶつくさ言っていると、
音弥はくるりと振り返り、奏冴を見る。
「ね、幼稚じゃないっしょ?」
「そっちかよ。うん、まぁ幼稚じゃあねぇな。
……あれか? これ、童話のパロディみてぇなもんか?」
「さぁねー」
音弥は既に元の体勢に戻っており、
またその本を読み始めていた。
「お前が本を読む日が来るとは思わなかったなァ」
「…………」
「明日は雨降r「黙れ殺すぞ」
「さーせん」
「死ね」
「ごめんなさい、すみませんでした」
あいつは怒らすと恐い。
本気で殺ってくる。
奏冴はそれを熟知していたため、即座に態度を変えた。
「はぁ。仕方ないなぁ」
それに満足したらしい音弥は
さっきまでの殺気を引っ込めた。
「なーんかね。共感しちゃって」
赤ずきんちゃんのどの辺に共感できる部分があるんだろうか。
そう思ったが、先程の事もあり、奏冴は黙っていた。
これは、あの子が死んだ翌年の話。
ついでに、仕事前。
「さ、そろそろ本しまえ」
「えー」
「もう詩織も来る」
「ちぇー」
不満げに口を尖らせたあと
音弥は本を閉じた。
- Re: Rotkappchen ( No.2 )
- 日時: 2010/12/24 18:57
- 名前: 白兎 (ID: owa39mxZ)
ありゃ、上がんないぞ?
- Re: Rotkappchen ( No.3 )
- 日時: 2010/12/25 13:00
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
お久しぶりです、白兎さん
この二人、なんか漫才みたいいポンポンと会話が弾んでていいですね。
- Re: Rotkappchen ( No.4 )
- 日時: 2010/12/25 19:17
- 名前: 白兎 (ID: owa39mxZ)
アキラs>>
お久しぶりです^^
漫才ですか、ありがとうございます。
小説らしさに欠けるかな…と怖かったんですw
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